結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年05月29日(水曜日)

東京都知事選とイオン株主総会の「ドラッグストアの爆発点?!」

7月7日投開票の東京都知事選挙。

小池百合子現知事の任期満了に伴って、
執行される。

立憲民主党の蓮舫参院議員が立候補表明。
いつの間にか56歳。
それにも驚いた。
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一方、石丸伸二安芸高田市長も、
都知事選に立つことを表明。
41歳。
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そのために6月9日付で、
市長を辞職する予定。

私もネットで見たけれど、
保守的な市議会との対決は、
面白いことこの上ない。

全国に支持者が増えた。
東京都にも多いのだろう。

もちろん小池都知事は三選を目指して、
立候補するはずだ。
私と同年の71歳。
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私は都民ではないから岡目八目。
興味津々。
面白がってはいけないか。

それでも日本の首都・東京を、
どんな都市にしたいのか。
私たちにも影響はある。

そのグランドデザイン力が問われる。

さて今日は、
イオン㈱の定時株主総会。

イオンはいつも幕張メッセで開催する。

日経新聞が報道した。

質疑応答は8人が8つの質問をした。

総会で議長を務めるのは、
岡田元也会長。
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M&Aに関する質問に集中したようだ。

とくにクスリのアオキホールディングスが、
話題になった。

イオンは2023年11月時点で、
9.98%を保有する筆頭株主である。

香港の投資ファンドから質問が出た。
オアシス・マネジメント。

24年5月11日に、
青木桂生氏が逝去した。
クスリのアオキの創業者の一人。

オアシスはアオキ株を、
9.67%まで買い足した。

オアシスの質問。
「どういう意図で
大量の政策保有株を持っているのか」
天に唾する如き問いだ。

岡田さんの回答。
「政策保有株は私どもの場合、
ほとんどは何らかの提携をしていて
全く無目的にやっているわけではない」

クスリのアオキ株に関しては、
「イオンの株主利益が
毀損することがないように、
問題について対応しているつもりだ」

イオンはツルハホールディングスを、
ウエルシアホールディングスと、
経営統合させる。

それはクスリのアオキの、
新生ツルハへの統合を意図している。

当然の流れだ。

私はこのブログにも書いたが、
2018年9月18日に成田空港で講演をした。
対象はツルハとアオキの合同渡米視察団。
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コーディネートはしなかったが、
直前講義だけした。
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みんな熱心に勉強して、
アメリカに発って行った。
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リーダーは鶴羽順さんと青木宏憲さんだった。
当時、鶴羽さんはツルハ社長、
青木さんはクスリのアオキ社長。

非常にいい空気の両者はやがて、
一緒にやるようになるのだと思っていた。

ツルハとウエルシアが統合するのならば、
アオキも合流して世界を目指す。

それが流れだろう。

イオンの株主総会では、
いなげやの件にも質問が及んだ。
岡田さんの回答。
「いなげやはイオンと一緒になったが、
USMHの一員としてスタートする。
今後、効果に期待してもらいたい 」

総会は午前10時に始まって、
「1時間52分で終わった」と日経新聞。

こちらはセブン&アイとは異なって、
「無風総会」というよりも、
「M&Aへの質問会」となった。

月刊商人舎4月号特集は、
ドラッグストアの爆発点?!
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池野隆光さんと対談した。
もちろんウエルシアホールディングス会長。
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対談の後で私は述懐を書いた。
「合併は人材の大量採用である。
ただし同床異夢では、
合併は成果を上げられない」

「かつての日本には薬剤師の人数だけ、
薬局があった」

「その後、多くの時間が費やされて、
チェーンストア方式が普及していった。
そして今、チェーンドラッグストアの
寡占状態が生まれた」

「一般的に、寡占から鼎占に至るプロセスは、
その業態のマーケットを飛躍的に拡大させる」

「この時期にもっとも激烈で、
しかももっとも高質な競争が
展開されるからだ」

「それを『業態の爆発点』と認識することに
疑問の余地はない」

クスリのアオキも、
この爆発点の中にいるのだろうか。

〈結城義晴〉


2 件のコメント

  • 業態の爆発点は、私の世代では特にCVSで目の当たりにしました。
    農業の大規模経営化、生鮮品の加工食品化が進めば、SM業態にもその傾向が出てくるのでしょうか。

    • コンビニの件は同感です。

      日本のスーパーマーケットはどうなるか。
      農業経営の大規模化はドラスティックではないでしょうが、
      現状を見るとやむを得ずという形で進むでしょう。
      生鮮食品のグロサリー化、フローズン化は、
      もうその真っ最中ですが、その反動もあります。

      私たちも「豊かさとは何か?」に、
      結論をつけさせられるときがくるでしょう。

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