結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年06月04日(火曜日)

知識商人養成の商人舎ミドルマネジメント研修会の「目的と手段」

朝の新幹線こだまで熱海に来た。
昨夜の豪雨をもたらした雲は去って快晴。
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仲見世名店街。
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熱海も活気が戻ってきた。IMG_4867 (002)

これから湯河原へ。IMG_4868 (002)

商人舎ミドルマネジメント研修会、
第22回目がスタート。

研修会場は
ニューウェルシティ湯河原。
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目の前を千歳川が流れる。
この橋のホテル側が静岡県。
道路側が神奈川県。

入口に「商人舎ご一行様」の立て看板。IMG_6515
今日から2泊3日間の缶詰セミナー。

毎年、この時期と秋の2回、開催。

コロナ下に中断もあったが
今回で1600人を超える知識商人が生まれる。
すでにその多くが参加企業の幹部になっている。

会場はホテルの2階、
大観の間。

終日学ぶときには、
天井が高く、快適な空間が必要だ。
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開講講義は、結城義晴。
プロローグは、
「コロナは時間を早めた」

自著『コロナは時間を早める』から、
コロナ下の現象を整理。
そのうえでポストコロナ時代の
取り組み姿勢を強調した。IMG_6531

そして第1部の講義テーマは、
「私たちの小売サービス産業」。IMG_6549

2008年4月11日に、
商人舎発足の会が開催された。

この時、私は3時間の記念講演をした。
第1部はこの記念講演の志を受け継ぐ内容である。

倉本長治と「商売十訓」、
マネジメントの父ドラッカーとの共通点、
さらに商業近代化の歴史。IMG_6540
福岡伸一さん、生物学者。
子どもたち、学生たちに言う。
「科学の代わりに、
科学史を勉強してほしい。
そうしたら科学の面白さがわかる」

私も同じだ。

歴史を振り返りながら、
小売業の核心の本質を解き明かす。

「関西スーパースタディ」を紹介しながら、
業種チェーンストアの1.0から、
業態チェーンストアの2.0への転換を説明。IMG_6551

さらに今、起こりつつある
チェーンストア4.0を整理する。

私の今日の持ち時間は2時間。
あっという間に終わってしまった。

第3・4・5講義は鈴木哲男講師。
㈱REA取締役会長。
IMG_6585

テーマは52週MDの基礎と応用、
そしてトアコンパリゾンまで。
16時から20時までの講義。

皆、真剣にメモを取って聴講する。IMG_6548

鈴木先生は現場主義だ。
自身の目で見て、歩いて、
調べたデータをもとに、
実務に役立つ講義をしてくれる。 IMG_6587

受講生たちにとっては、
目からウロコの内容だった。

初日の講義を終えて、
レストランで夕食。
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海の幸と山の幸。
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温かい鍋とタケノコの炊き込みごはん。
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講義が終わると笑顔がこぼれる。IMG_6602

派遣してくださった企業の皆さん、
初日は元気に無事終わりましたよ。IMG_6600

鈴木先生と夕食をともにしながら、
情報交換した。
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鈴木先生を見送り、会場に戻ると、
受講たちが自習を始めている。
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明日は8時15分から理解度テスト。
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そのための自発的な復習。
もちろん部屋で自習している人たちもいる。
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私はまだ気管支炎が完治していない。
長く話すと咳き込む。

しかしこの咳とも、
折り合いをつけることができるようになった。

何とか迷惑をかけずに講義ができる。

いつまでできるだろうか。

渥美俊一先生は83歳まで、
講義をしていた。

倉本長治先生も、
亡くなる直前まで、
舞台に出てきて力強く語った。

及ばずながら私も、
少しでもその域に達したい。

倉本長治は商業の近代化を推進した。
渥美俊一はそのためにチェーンストア産業をつくった。

私はささやかながら、
商業とチェーンストアの「現代化」を目指したい。
そのことにお役立ちをしたい。

この研修会はそのためのものだ。

商業現代化を果たすのは、
間違いなく知識商人だからである。

一人ずつ、少しずつ、
知識商人が生まれていく。

ナレッジマーチャントは、
大量生産では育てられない。
それは十分すぎるほどわかっている。

かといって手づくりの育成体制では、
間に合わない。

「マスカスタマイゼーション」ともいうべき、
人財の育成法が必要だ。

まず私はカスタマイズで養成する。
つぎに知識商人となった人たちが、
それぞれの企業で、
カスタマイズ教育をしていく。

それを繰り返す。

大量生産の画一的人財ではなく、
マスカスタマイゼーションによる、
知識商人養成である。

1600人の修了生たちには自ら、
知識商人の育成の役割を担ってほしいものだ。
(明日につづきます)

〈結城義晴〉


1 件のコメント

  • 私は、微力ながらリテールサポートのできる営業人材育成に携わっていました。当時、食品商業は貪るように読ませて頂いておりました。

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