英国総選挙「AIスティーブ」候補と人間の政治家への「幻滅」
今日は朝からズームで、
オンラインインタビュー。
私は朝6時に起きて原稿を執筆し、
そのまま自宅から参加した。
凄くいい内容だった。
ありがとうございました。
月刊商人舎7月号に掲載します。
午後は東京・大手町へ。
東京駅。
大手町プレイスタワー。
田嶼尚子院長の大手町プレイス内科。
毎月の検査と診察。
尿酸値はずっと下がっている。
中性脂肪も血糖値も安定している。
ヘモグロビンA1cは6.5まで下がった。
血糖値の低い状態が続くと、
ヘモグロビンA1cの比率が低くなる。
血糖値の高い状態が続くと、
ヘモグロビンA1cは高くなる。
平均的には4%くらいで、
成人の上限は6.2%とされる。
高齢者は6.5%ならば合格だと田嶼先生。
今回の私は合格。
安心した。
それでもいつもの薬を処方してもらって、
隣接するドラッグストアへ。
トモズにはお世話になります。
それから横浜の商人舎オフィスへ。
朝書き上げた機関誌連載原稿は、
もうゲラが出ていた。
その校正をして、
それを担当編集者に戻した。
私自身の「艱難の物語」は、
今回で終了です。
お楽しみに。
それでもこの4回の連載は、
自分にとって刺激的だった。
いずれ長編に書き直したい。
そんな意欲がちょっとだけ沸いた。
さて日本の政界。
第213通常国会。
1月に召集され、6月21日に閉会した。
改正政治資金規正法が成立した。
ザルのような規正法。
さらに政府提出の62の法案は、61が成立。
「共同親権」の導入を柱とした民法の改正など。
国会が終わると、
7月7日の東京都知事選挙に、
関心が集中している。
そしてそのあと9月に、
自民党総裁選挙が待っている。
すると自民党内から、
岸田文雄首相への批判の声が、
噴き出してきた。
菅義偉前首相は、
首相の責任論を言い出した。
もちろん岸田自身を含めた、
「ポスト岸田」が焦点になってきた。
中日新聞と東京新聞の巻頭コラム。
「中日春秋」と「筆洗」
フレドリック・ブラウンの短編、
『回答』を持ち出した。
ブラウンは米国のSF作家。
1906年生まれ、1972年没。
日本の星新一、筒井康隆などに、
大きな影響を与えた。
この短編小説のテーマは人工知能(AI)だ。
物語では、
「高性能なAIが完成する。
開発者はさっそく
人類の長年の疑問を質問する」
「神は存在するか」
AIは回答する。
「然(しか)り。
いま現れた」
コラム。
「近未来を描いたSF小説では
社会や政治をAIに任せきりにすると
ろくなことにならぬという
警告めいた筋立てが大半だろう」
しかし、
7月4日の英国の総選挙で、
1人の候補者が話題を呼んでいる。
「世界初のAI候補」AIスティーブ氏。
実際はこのAIを開発した企業の会長、
スティーブン・エンダコット氏が立候補する。
エンダコット氏はあくまでも、
AIスティーブの代理人の立場を取る。
だからAIスティーブの判断によって、
政策や主張を決める。
当選した場合には、
議会での採決もAIが指示する。
このAI候補は、
有権者の意見を24時間受け付け、
政策に反映させる。
コラム。
「額面通りなら有権者の声を
直接、聴く『政治家』ということになる」
日本の「聴く首相」岸田文雄以上だ。
AIスティーブ自身は「不祥事とも無縁」だ。
コラム。
「AIに政治を任せるのは気が進まぬが、
ちょっと魅力を感じてしまう人も
いるかもしれぬ」
然り。
「それほど、どこの国にも、
人間の政治家への大きな幻滅がある」
サイファイ・ノベルのような話が、
現実に起こっている。
ちなみにAIスティーブ氏、
当選の可能性は低いらしい。
イギリス人らしいユーモアの話で面白いが、
今の都知事選にも自民党総裁選にも、
AI佐藤氏なり、AI田中氏なりが、
出てきて欲しいところだ。
人間の政治家への幻滅が、
社会を停滞させている。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
孫正義さんもAIエージェントの取締役達に議論させてるようですが、政治もビジネスもどんどんAIは活用していくべきだと思います。ただ、バイヤスや嘘、間違いも混ざるので、賢く正しく使いこなす術を身につける訓練がとても大切だと考えます。
吉本さん、同感です。
くそリアリズムでAIを使う。
そして人間にしかできないことをやる。
ありきたりの小説のようなものの見方は、
逆に障害になると思います。