結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年07月02日(火曜日)

イオン/イトーヨーカ堂/ユニーetc「値下げの季節」が来ている!

7月2日。
「真ん中の日」の記念日。

1年の真ん中の日を祝うために制定された。

1月1日から12月31日までは365日。
そのちょうど真ん中、
183日目が7月2日。

あまり意味はないけれど。

私は今日も一日、
横浜商人舎オフィス。

原稿手直しと原稿執筆。

長いながいパネルディスカッションを、
丁寧に文章化して入稿した。

さらっと流して聞いていたことも、
丹念に言葉を拾って原稿にすると、
意外に面白い。
いや、実にいい。

月刊商人舎7月号、
乞う! ご期待。

深夜まで仕事して、
ダイエー横浜駅西口店の前で写真。
IMG_5123 (002)

山本恭広編集長はドンキの前で写真。
IMG_5126 (002)

さて商人舎流通スーパーニュース。
値下げが相次いでいる。

検索の窓に「値下げ」と打ち込むと、
ずらりと記事が出てくる。

イオンnews|
トップバリュ32品目を値下げ、昨年からの値下げは累計120品目

イオン㈱が7月3日(水)から、
プライベートブランドを値下げする。
「トップバリュ」32品目。
夏の生活シーンで活用する商品中心だ。
イオン、イオンスタイル、マックスバリュ など、
全国約1万店舗。

イオンが昨年から価格改定した品目は、
累計で120品目となる。

イオンだけではない。

イトーヨーカ堂news|
ヨーカドー&ヨーク223店で食品・日用品100品目値下げ

㈱イトーヨーカ堂は7月1日(月)から。
購入頻度が高い食料品と日用品100品目を値下げ。
食料品は30アイテム、日用品は70アイテム、
値下げ幅は約5%~20%で、平均すると約10%。

4月に第1弾として71品目を下げたがその第2弾だ。
合計で171品目となる。
iy_pricedown_20240628
イトーヨーカドー119店舗、ヨーク104店舗。
合計すると223店舗で展開する

ユニーnews|
「第2回価格総選挙」で商品決定、7/1から最大300品目値下げuny_pricesosenkyo-1

ユニー㈱は「第2回価格総選挙」を実施した。

値下げする商品と価格を、
パート・アルバイト従業員の投票によって決める。

より地域に密着した商品ラインアップを目指した。
選ばれた商品を含む最大300品目の値下げは、
アピタ・ピアゴ・ユーストア130店舗で、
7月1日(月)からスタートする。

イオンともイトーヨーカ堂と異なる値下げだ。

「価格総選挙」は今年4月に第1回を実施した。

投票結果に基づいて130店舗が、
それぞれに商品を選定した。
すると値下げしてほしい人気商品は、
エリアごとに異なる傾向が見られた。

パート・アルバイト従業員の多くは、
店舗の商圏で生活をする顧客でもある。
その本音を聞くことによって、
商圏ごとに異なる、
「本当に値下げしてほしい」商品と、
その価格を知ることができる。

店舗ごとに選ばれた商品を含む最大300品目は、
徹底した競合調査を行って地域最安値を目指す。
期間は設けず、対象品目は定期的に更新していく。

ユニーでは9月頃に、
第3回「価格総選挙」を実施する。

面白い。

ローカルチェーンでも値下げが行われる。

アルビスnews|
食卓応援企画第7弾・9月末まで計300品がお買い得

アルビス㈱は食卓応援企画の第7弾。
7月1日(月)~9月30日(月)の3カ月間。
全66店舗で300 品の価格据え置き、
および値下げ企画を実施する。

東武ストアnews|
7月の「これ得!値下げ宣言」は257品目、最大40%値下げtoubustore_20240626-02

㈱東武ストアは「これ得! 値下げ宣言」。
食品・生活用品の厳選257品目を、
最大40%値下げする。

同社は昨2023年8月から、
家計を応援する「値下げ宣言」を実施している。

6月1日からはすでに2社が値下げをしている。

平和堂news|
PB「くらしモア」100品目を期間限定で値下げheiwado_20240605_01 (1)

平和堂は日本流通産業㈱と共同開発の、
「くらしモア」の100品目を、
6月1日(土)から7月31日(水)まで値下げ中。

第1弾は2月1日(木)から2カ月間、
同じく「くらしモア」100品目の値下げ宣言を行った。

イズミnews|
「全力応援値下げ」を実施/60品目を1カ月間最大3割引き
izumi_sale
㈱イズミは6月1日(土)から6月30日(日)の1カ月間。
消耗頻度の高い食品、日用品計60品目を、
従来価格から最大3割程度を値下げして販売した。

値下げの季節が来ている。

総務省の4月の「家計調査報告」。
二人以上の世帯の家計消費支出が、
21年2カ月ぶりに増加に転じた。

しかし一方で、物価高を背景に、
食料品の支出を減らす傾向は続く。
つまり節約志向である。

昨年、一昨年ほどではないにしても、
今年4月以降も食品メーカーの値上げは続く。

円安水準が長期化して、
「円安不況」が訪れる。

コロナ禍を経て、
「禁欲円」と「享楽円」が鮮明になった。

禁欲円はあくまで禁欲的に使われる。
そのニーズに応える動きである。

それでも利益には、
ストイックであらねばならない。
ゆめゆめ忘るべからず。

〈結城義晴〉


2 件のコメント

  • 値下げ政策のテーマになると、メーカー販促としての値下げ戦術について、いつも考え込みます。
    ブランド価値を毀損しないことは勿論、ブランド価値向上につながる意味のある値下げでなければなりません。そのためには、トライアルをとりたいのか、リピーターへの感謝なのか、目的を明確にしておくことかと思っています。
    ただ、現実問題、この辺りが腰砕けになりがちなのですが笑

    • 吉本さんのご専門の問題ですね。
      プライベートブランドの値下げは、
      イオンや平和堂ですが、
      イトーヨーカ堂とユニーなどは、
      ナショナルブランドです。

      ウォルマートのロールバックは、
      計画を超えて売れたアイテムに対して、
      顧客還元の形で値下げをします。
      計画地を超えたからベンダーも小売りも利益が出て、
      それを顧客に還元する形です。
      これはそのブランドが良く売れていることを、
      顧客にも知らしめる効果があります。

      プライベートブランドもナショナルブランドも、
      ブランドの価値が貶められるような値下げはいけません。

      一方で、
      もうブランドの価値がなくなりつつあるものは、
      コモディティ化した商品で、
      残念ながら安売りの対象となります。

      値下げがコモディティ化現象の促進につながることは避けたいですね。

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