クスリのアオキの「20日締め決算」と米国超高級百貨店の経営統合
この夏一番の猛暑。
アロハ姿です。
その暑さの中で、
月刊商人舎7月号、
責了しました。
すべて終わったので、
写真を撮りましょう。
はい、お疲れ様。
私は[Message of July]のゲラを持って。
デザイナーの七海真理さんから、
印刷所に回って、5日間で刷り上がり、
製本が終わります。
楽しみです。
商人舎流通スーパーニュース。
クスリのアオキnews|
’24年商4369億円15.3%増・経常利益5.1%増
その連結業績の期間は、
2023年5月21日~2024年5月20日。
20日締め。
ウエルシアホールディングスは、
2023年3月1日~2024年2月29日。
月末締め。
マツキヨココカラ&カンパニーは、
2023年4月1日~2024年3月31日、
月末締め。
ツルハホールディングスは、
2023年5月16日~2024年5月15日、
15日締め。
まだまだ20日締めや15日締めの企業がある。
長年の習慣で続けているのだろうが、
月末締めにしたほうが、
何かと便利なのではないか。
余計なお世話だけれど。
ツルハはウエルシアとの経営統合で、
おそらく月末締めになるだろう。
それがいい。
クスリのアオキの売上高は、
4368億7500万円。
前年比15.3%増。
ドラッグストアランキングでも、
クリエイトSDを抜いて第6位。
営業利益185億6900万円で21.4%増、
経常利益201億0100万円で5.1%増。
営業利益率4.3%、経常利益率4.6%。
ドラッグストアは年間に、
45店舗を新規出店した。
ドラッグストア併設調剤薬局は、
70薬局を新規開設。
さらにM&Aでスーパーマーケット10店を獲得。
グループ店舗数は、
ドラッグストア936店舗、
内、調剤薬局併設594店舗、
調剤専門薬局6店舗、
スーパーマーケット11店舗。
合計で953店舗。
次の年度は1000店体制となる。
躍進が進めば進むほど、
M&Aの可能性も高くなる。
いつも言うけれど、
成長と膨張は異なる。
故田島義博著『成長と膨張』
「規模拡大は、
成長によってももたらされるが、
膨張によってももたらされる」
「外見的には同じような規模拡大も、
成長と膨張では、全く意味が違う」
「すべての規模拡大が、
規模経済を結果するとは限らない」
「企業が膨張ではなく、
本当の成長をしているとしても、
成長そのものが、
成長阻害要因を生むことによって
成長を制約するようになる」
そこで重要な3点。
第1に規模拡大には成長と膨張があって、
膨張であってはいけない。
第2に規模拡大は、
規模の経済を成果とするだけでなく、
規模の不経済を生むことがある。
そう、規模が大きくなることは、
規模の不経済を生む危険性をはらむ。
さらに第3に、
きちんとした成長そのものが、
成長阻害要因を生んで、
成長を制約することがある。
成長しているときこそ、
膨張か否かを強く自覚しなければならない。
一方、米国百貨店。
日経新聞が報じた。
「米高級百貨店サックス、同業を買収へ」
サックス・フィフス・アベニュー。
親会社はハドソンズ・ベイ・カンパニー。
カナダに本拠を置く多国籍小売業。
百貨店はハドソン・ベイ、
ディスカウントストアのゼラーズ、
さらにホームアウトフィッターズを展開。
どちらも超高級百貨店。
買収額は26億5000万ドル(約4200億円)。
合併して新会社をつくる。
「サックス・グローバル」
アマゾン・コムやセールスフォースが出資。
物流やAIなどのノウハウを共有する。
もちろん店名を変えたりはしないと思う。
それでも超の着く高級百貨店も、
どんどん経営統合していく。
サックスとニーマン・マーカス。
ここでも膨張であってはならない。
何しろ会社は、
大きくなるほどに、
経営が難しくなるのだから。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
成長と膨張の違い。メーカーで言えば、シェアが取れているかではなく、ファンがつくれているか、だと思います。
以前は、ファンの獲得がシェアでしか測れませんでしたが、今は様々な指標があるので、それらをいかに有効活用するかがポイントだと考えています。
吉本さん、ありがとうございます。
メーカーも売上げではなくて、
ブランド力ですね。
マーケットシェアではなく、
マインドシェアです。