結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年07月09日(火曜日)

2024ニチリウバイヤー研修の「組織で学べ。」

2024年ニチリウグループバイヤー研修。

日本流通産業㈱が主催する。
その講師として今日と明日、講義する。

会場はホテルクライトン。
大阪の西中島南方。
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研修会場は2階の会議室。

今年は13社48名が受講。
昨年に比べて急増した。
私は今年通年のメッセージを、
「組織で学べ。」としたが、
ニチリウもいい傾向にある。
うれしいことだ。
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司会は日本流通産業の酒井幸男さん。
人事総務部部長。
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初めに酒井さんが、
日本流通産業の紹介をした。

1974年創業。

平和堂、オークワ、イズミ、さとう、
そしてライフコーポレーションなど、
リージョナルチェーン7社によって、
共同仕入れ機構として設立された。

今年6月に創立50周年を迎えた。

経営理念は
「小異を存(のこ)して大同につく」

現在、全国の19社が加盟する。
加盟社の年商総額は3兆6000万円。

オリジナルブランドの「くらしモア」は、
2020年にリブランディングされ、
扱い高も前年比8.9%増と好調だ。IMG_7258 (002)

結城義晴の講義は、
バイヤーのマーケティングとバイイング。
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バイヤーにはマーケティングが必須だと考える。

だから冒頭に、
マネジメント6つの体系を説明した。
マーケティング・マネジメントの位置づけが、
理解されねばならない。

そして、
「コロナは時間を早める」IMG_7262 (002)
トップマネジメントをはじめ、
会社全体でポストコロナの戦略を、
統一しておかねばならない。

だから「成長と膨張」を語り、
トレードオンを教える。IMG_7264 (002)

それからマーケティング・マネジメントの、
エッセンスを1時間でダイジェストする。
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マーケティングの定義から、
マーケティングの発展段階、
そしてマーケティングリサーチと、
マスマーケティング、
STPマーケティング、
マーケティングミックス。

最後に競争のマーケティング。

これ以上ないというくらいの、
コンパクトな講義。

しかしその本質は理解してもらう。
会社の外に向かって行う活動が、
マーケティングである。

昼食をはさんで、
午後は鈴木哲男講師の講義。
㈱REA取締役会長。

テーマは、
「バイヤーのための52週MD実務セオリー」と、
「ストアコンパリゾン」。
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52週MDを通じて、
組織横断的カイゼン活動をしなければならない。
鈴木講師の「52週MD」は、
「寄ってたかってやるシステム」である。
これはまさしく、
マーケティング・マネジメントなのだ。
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作演調の考え方を使いながら、
具体的な事例を交えて、
商品部の機能を解説してくれた。
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鈴木先生のストアコンパリゾンの手法は、
現場に基づいている。
だからバイヤーはすぐに、
行動に移すことができる。
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ストアコンパリゾンは、
チェーンストアが持つ優秀な、
マーケティングリサーチの方法である。

そして1日目の最終講義は、
再び結城義晴。
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パワポを使って、
コモディティ化現象を説明。
商品部はこの現代の大問題に、
対決しなければならない。

逆にそれを活かして世界一になったのが、
ウォルマートであり、コストコである。IMG_7284 (002)

さらにビッグデータの使い方、
そのさわりの部分を事例を使って指導した。IMG_7286 (002)

それから本論のバイヤーズマニュアル。IMG_7287 (002)
あっという間に講義時間は終わってしまった。

終日講義を聞きつつ、
受講生の学習を見守ってくれた田淵寿専務。IMG_7290 (002)

そして鈴木先生、
お疲れさまでした。
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講義を終えると、
受講生は8つの班に分かれて、
グループディスカッション。IMG_7295 (002)

明日の講義の後に、
グループ発表がある。

テーマは極秘。
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各グループの活発な議論を聞き回って、
時々アドバイスする。
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初日のプログラムが終わって、
19時からはレストランで懇親夕食会。IMG_7303 (002)

「くらしモア」のビールやハイボール、
つまみなどが用意されて、
互いに乾杯。
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私も事務局の酒井さんと松吉さんと乾杯。
松吉さんは人事総務担当マネージャー。IMG_7306 (002)

少し遅れて鈴木先生も参加。
再び乾杯!
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10時半から18時半までの講義。
そして19時から21時までの夕食懇親会。
充実した1日だった。

最後に2024年の商人舎標語。
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みんなで学べ。

「まなぶ」は「まねぶ」から生まれた。
学ぶことは真似ることから始まる。
創意を尊びつつ良いことは真似よ。

商人は商売と仕事から学ぶ。
会社と上司と仲間から学ぶ。
顧客と取引先と地域から学ぶ。

話を聞いて学ぶ。
本を読んで学ぶ。
体験して学ぶ。

みんなが学ぶ。
しかし優先されるべきは、
個人が学ぶことだ。

個人が人生をかけて学ぶ。
それが組織学習の基礎となる。
個人の学習なしに組織の学習はない。

「みんなで学ぶ」とは、
「チーム学習」とは、
学んだ者同士が対話することだ。

対話を通じて、
ビジョンを共有し、
成果を最大化させることだ。

ポストコロナの2024年。
学習する組織をつくろう。
みんなで学ぼう。

個人が人生をかけて学ぶ。
それが組織学習の力となる。
個人の学習なしに組織の学習はない。

〈結城義晴〉


2 件のコメント

  • 「小異を存(のこ)して大同につく」という理念は素晴らしいと思います。「和を持って尊しとなす」も、本来はそういう意味だと聞いたことがあります。組織に依存しない個人による組織づくりを進めたいと思います。

    • 吉本さん、ありがとうございます。
      多分、故夏原平次郎さんの発案だと思います。

      「存(のこ)して」がいいですね。
      よくある「総論賛成、各論反対」の反対ですね。

      これは会社の中でも必要なことです。

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