結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年07月25日(木曜日)

万代大学「Financial Management」の「数字を変える喜び」

万代知識商人大学第9期。
その3回目の講義。

東大阪市の万代本社。
朝から夏の日差しが降り注ぐ。
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研修会場の会議棟。
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8時半過ぎから次々に9期生がやってくる。
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9時、開講。
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司会進行はいつものように、
石川慎也人事部マネジャー。IMG_7515

講義の前に、
B班のレポートの発表。
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5月に第2回講義があった。
ヒューマンリソースマネジメント。
修了後、全員がレポートを提出する。
そのレポートの内容報告、
さらに実践結果の紹介、
取り組みへの決意などが発表された。

7月の講義テーマは、
「フィナンシャルマネジメント」

第1講義は結城義晴。
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最初に先ほどのB班の報告の評価。
アルバート・メラビアンという米国の心理学者。

「メラビアンの法則」などと言われる。

フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションには、
三つの要素がある。

第1は言語的要素、
つまり話すことの内容。
第2は聴覚的要素で、
声のトーンや口調など。
第3は視覚的要素、
つまりボディーランゲージ。
第2と第3が非言語的要素だ。

メラビアンは調査を繰り返して、
これらの伝達における割合を調べた。
すると言葉の要素が7%、
聴覚的要素が38%、
ボディーランゲージは55%となった。

7‐38-55の原則である。

プレゼンテーションにおいても、
視覚的要素と聴覚的要素が大切だということ。

B班の発表でも、
それが出来ている者と出来ていない者、
両方がいた。

言語要素が7%というのは少なすぎるが、
コミュニケーションにおいては、
いつも視覚要素と聴覚要素を、
意識していなければならない。

それから講義に入る。
自著『メッセージ』から、
「数字はすきですか」。

それからフィナンシャルの3つの言葉の意味、
伊藤雅俊の「商人の才覚と算盤」、
岡田卓也の「見競(みくらべ)勘定」、
さらにウィークリーマネジメント。IMG_7524

数字には3つのタイプがある。
上げる数字、下げる数字、
そして一定に保つ数字。

1時間の講義だが、
フィナンシャルマネジメントの
戦略的な意義づけを解説した。IMG_7533

第2・第3講義は頓宮博さん。
取締役広報/IR管掌。
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財務諸表のB/S、P/L、C/Fの基本と、
その分析についての講義だ。

B/Sは貸借対照表、
P/Lは損益計算書、
C/Fはキャッシュフロー計算書。IMG_E7537

詳細で豊富な圧巻のデータを用意してくれた。
これらのデータをもとに、
フィナンシャルマネジメントの基本を講義し、
スーパーマーケット産業における、
万代の経営数値的なポジショニングと、
経営の実際を明らかにしていく。
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社内講師だからこそできる内容だった。
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ありがとうございました。

昼食をはさんで、
午後の第4講義は再び結城義晴。

損益計算書と貸借対照表の基本、
それらの関係性と循環の拡大生産の意味。
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商売の原則「実地棚卸し」の重要性、
ピーター・ドラッカーの利益の考え方、
経営数値・経営尺度などなど。IMG_7606

日米のチェーンストアの経営数値を挙げながら、
2時間の講義。

私は現場の改革につなげる視点から、
総資本経常利益率(ROA)を重視している。
これは故川崎進一先生や故渥美俊一先生から、
しっかりと受け継ぐ思想だ。

BSとPLの重要指標をクロスして、
一つの指標にするとROAとなる。
Return on Assetである。

そして第5講義は小宮秀友さん。
テーマは「管理職が管理すべき数値について」。
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万代伊丹荒巻店店長。
一番店をさらに伸ばし、全店を牽引する、
部長店長でもある。

エリアマネジャーなどを歴任して、
フラッグショップ店長となった。
そして万代大学第3期生だ。
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店舗経営者である店長として、
予算の考え方、
コスト削減と利益の確保、
人件費コントロール、
ロス削減などを、
具体的な数値を示しながら講義。
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9期生たちはすぐに役立つ、身近な内容に、
熱心に聞き入った。

素晴らしい講義だった。IMG_E7599

まとめの講義は、
データドリブン経営。
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フィナンシャルマネジメントを、
しっかり身に着けて、
「数字を変える」ことに邁進してほしい。

それを訴えた。IMG_7585

すべての講義が終わると、
和久正樹取締役の講評。
和久さんは店舗運営管掌。
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わかりやすくて的確な講話だった。

総資本の回転をパチンコに譬えた。
これは秀逸だった。

一番最後に、
昨日の土用丑の日の対応を語った。

日本のスーパーマーケット全体に、
同じような現象が発生した。
午後4時段階で鰻の売れ行きが芳しくなかった。
暑さの影響も大きかっただろう。

「今日は負けか?」と考えた人も多かった。

和久さんは全店の水産チーフに、
シフト替えして、
最後まで店に残るように指示した。

そして「部門で一番人件費の高い人間」が、
夕方に「負け」を小さくする仕事を、
してはいけないと言った。

つまり「見切り」をしてはいけない。

チーフの力量を発揮して、
最後の売込みに専念せよ。

夕方、涼しくなってから、
顧客が押し寄せ、どんどん売れた。

その時にチーフたちが、
全力を挙げて売りまくった。

万代のチーフたちの力量が活きた。
それが万代の土用一の丑商戦の成果となった。

いつも感心させられる。IMG_E7614
ありがとう。

昨日24日と今日25日は大阪天満宮の天神祭。
フィナーレの今日は「奉納花火」が行われる。
約100隻の大船団のかがり火と、
3000発の花火が夜を彩る。

天神界隈は交通規制。
新大阪に向かうタクシーから
川面に浮かぶ船の様子が見えた。IMG_7620
万代知識商人大学第9期。

「数字を変える」喜びを知ってほしい。
それが願いだ。

〈結城義晴〉


2 件のコメント

  • アクションが数値に反映するスピードの速さは、小売業の特性であり醍醐味だと思っています。同じ売価の同じ商品でも、場所を少し変えるだけですぐ売上が変化します。一つの売場だけなら、トップメーカーになることも難しくありません。売場の面白さに、私はとても魅了されていました。

    • 一つの売場だけならば、トップメーカーになれる。
      数字を変えることができる。
      素晴らしいですね。それです。

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