結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年08月07日(水曜日)

日経平均株価の歴史的乱高下と正岡子規と夏目漱石の夏休み

まだまだ暑いけれど、
暦の上では立秋です。

秋立つや一巻の書の読み残し
〈夏目漱石〉

夏目漱石は俳句もよくつくった。
何しろ正岡子規と親しかった。

さて株式相場。
月曜日が歴史的な暴落。
火曜日が歴史的な反転。

そして水曜日は歴史的な乱高下。
ジェットコースターのよう。

全体に反転したけれど、
最後に下落した前日の終値より、
さらに日経平均で553円安い、
3万4122円で取引が始まった。

そして900円超の下落。

しかし日本銀行の内田真一副総裁が、
「金融資本市場が不安定な状況で
利上げをすることはない」ときっぱり言った。
北海道・函館の講演。

すると一転、一時1100円超上昇。
上がったり下がったりのジェットコースター。

円相場は早朝に1ドル144円台だったものが、
147円台半ばまで急落。

平均株価は3万5464円61銭で終わった。
前日終値より789円15銭高かった。
前日比2.28%である。

小売業上場各社の株価も、
ある企業は上がり、ある企業は下がる。

この乱高下が続きそうだ。
徐々に粗さは治まってくるけれど、
3カ月ほどはこんな不安定な状況。

株式投資をやっている人は、
それこそ眠れない日々なのだろう。

今日は横浜商人舎オフィス。
毎月、トップの皆さんに、
最新号に添えて手書きのレターを贈る。

そのレターを書いた。

これは1989年に食品商業編集長に就任して、
しばらくしてから始めた。

販売革新編集長時代もやっていて、
㈱商人舎を創業したら、
「結城義晴ブログレビュー」という、
小冊子を月刊で編集して、
それに添え書きをした。

だから商業界の編集長時代は、
1989年から2002年夏まで14年間。
商人舎は2008年3月から今日までの15年間。

毎月のお便りは30年になるか。

手元に残しているという人も、
いるかもしれない。

夏目漱石の手紙ならば、
高く売れるかもしれないし、
博物館に展示されるかもしれない。

しかし結城義晴のレターは、
それほど価値はない。

それでも心を込めて手書きします。
これが届く人は楽しみにしてください。

夕方、東京・自由が丘。
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自撮りです。
IMG_5858 (002)

いつもの花屋。
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モンソーフルール。
パリの17区にモンソー公園がある。
その公園の一角のアパルトマン1階の花屋。
IMG_5850 (002)
それを自由が丘に出店した。

17区はパリ市の北西部の地区。
パリは中央部から時計回りに、
螺旋を描くように20区を区分する。

だから一番外側の16区から20区までが、
扇の一番の外周側となる。

17区の東隣は18区で、
ここにモンマルトルの丘がある。

西側は16区で、
ブーローニュの森につながっている。

そのモンソーフルール。
今はVacances d’été。
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お花すくい。
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パリとともに楽しむ夏休み。
IMG_5853 (002)
オリンピックをテレビで楽しんでいます。

フランス人たちバカンス期間は、
2~4週間が多い。

1936年にバカンス法が制定され、
労働者にも2週間の有給休暇の権利が付与された。
その後、バカンス法の期間は5週間となった。

だから夏休みは当たり前。

私の親しい友人の経営者は今、
ネパールで夏季休暇だそうだ。

別の若い経営者は、
家族を連れてパリ五輪に行った。

それが当たり前になるような時代が、
やってくるだろう。

休暇は長い。
精神のリフレッシュをする。
しかし働いているときは、
集中する。

そして生産性を上げる。

商人舎は9日間の夏季休暇となる。
今週の土曜日の8月10日から、
8月18日まで。

来年は2週間に挑戦しようか。
できないことはないと思う。

小さな組織なら、
それは可能だ。

大きな組織で役割分担をして将来は、
長期の夏季休暇がとれるようにしたいものだ。

夏休みの人と見えけり白鹿摺(しろがすり)
〈正岡子規〉

子規と漱石は1867年生まれの同年。
東京大学予備門の同窓で親しくなる。

1895年、28歳のころ、
漱石が松山で教師になったときに再会し、
52日間の同居生活をする。
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ともに夏休みも過ごしたのだろう。

子規は持病の労咳を悪化させていく。

1900年、文部省から派遣されて、
漱石はイギリスに留学する。

かの地からも手紙で交流を続けた。

子規は漱石からの報告を、
心待ちにしていた。

けれど漱石は英文学研究に行き詰っていた。

子規は1902年、34歳で早世してしまう。

漱石は処女作『吾輩は猫である』を、
子規が創刊した雑誌『ホトトギス』に発表。
これが文豪夏目漱石の出世作となった。

互いに高め合う、
そんな存在。

漱石は小説家として、
子規は俳人、歌人として、
日本を代表する存在となった。

1888年10月、
ゴッホとゴーギャンも、
フランス・アルルの黄色い家で、
共同生活を始めた。

こちらはゴッホが、
自分の耳を切り落とす事件を起こして、
終わってしまった。

しかし二人とも、
刺激し合うことで、
もっと高みを目指していた。

高め合う存在こそ、
あらまほしきものだ。

オリンピックを見ていると、
一人ひとりにそんな存在があるのだろうと、
想像してしまう。

できればそんな相手を、
あなたも見つけるべきだ。

〈結城義晴〉


2 件のコメント

  • 「毎月、トップの皆さんに、最新号に添えて手書きのレターを贈る。」という営みに、商業を成長発展させたいという結城さんの志を感じます。
    「今の世の中を少しでもよくしたい」と思っていると感じさせるメディアは、本当に少ないです。
    結城さんのジャーナリズム論も、いつかお聞きしたいです。

    • 吉本さん、ありがとうございます。

      ジャーナリズム論。
      いいですね。
      機会を見つけて書きましょう。

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