松山英樹10勝目の「Winning Shot」とセブン&アイ「買収提案」
Everyone, Good Monday!
[2024vol㉞]
2024年第34週。
8月第4週。
お盆商戦と夏季休暇が終わり、
今年の夏の商戦の後始末の時期に入った。
今週の木曜日は、
二十四節気の「処暑」(しょしょ)である。
「暑さが峠を越えて後退し始めるころ」
連休明けはニュースが多い。
朝一番の朗報。
午前4時くらいからテレビ観戦。
米国テネシー州メンフィスから。
PGAのプレーオフ第1戦、
フェデックス・セントジュード選手権。
最終ラウンド。
松山英樹が3日目まで17アンダー。
5打差のリードでトップを走っていた。
14番ホールで池に入れ、
15番ホールでダブルボギーをたたいて、
2位に落ちた。
しかし17番、18番でバーディーを連取。
2位に2打差をつけて見事な優勝。
PGA10勝目を挙げた。
その18番最終ホールのウィンニングショット。
私はこの7月から、
この写真の松山のトップのとり方を、
真剣に真似ている。
パリ五輪で銅メダルを獲ってから、
松山は少しだけ饒舌になった。
本当に嬉しそうだった。
優勝賞金は360万ドル(約5億3280万円)。
年間ランキングは現在、3位。
次のプレーオフ第2戦はBMW選手権、
そして最終戦のツアー選手権。
残り2戦でランキングトップを狙う。
賞金よりも勝利に満足そうだった。
横浜商人舎オフィスに出社すると、
午後1時過ぎ。
日経新聞電子版にスクープ記事。
「セブン&アイに買収提案」
セブン&アイ・ホールディングスが、
買収提案を受けた。
買収を仕掛けたのではなくて、
仕掛けられた。
カナダのアリマンタシォン・クシュタール。
Alimentation Couche-Tard。
フランス語でAlimentationは「食品」、
Couche Tardは「夜ふかし」。
北米や北ヨーロッパでコンビニチェーンを展開。
バナーは「クシュタール」や「サークルK」。
店舗数は世界約30カ国で約1万7000店。
カナダのトロント証券取引所に上場していて、
2024年4月期の売上高は692億ドル(約10兆円)。
時価総額は約800億カナダドル、
約8兆6000億円。
セブン&アイは2024年2月期年商11兆4718億円。
世界20の国・地域で約8万5000店のコンビニを展開。
2030年までに約30の国・地域に10万店まで拡大する方針。
時価総額は16日時点で約4兆6000億円。
株価が低迷しているから時価総額は意外に少ない。
だからアリマンタシォンの買収も可能となった。
ただしこのニュースに反応して、
セブンの株価は1721円から2161円に跳ね上がった。
セブン&アイは独立委員会を立ち上げた。
社外取締役で構成される。
評価額など提案内容の精査を始めた。
その答申を踏まえて受け入れるか否かを検討する。
当然ながら、
受け入れるはずはない。
と、私は思う。
提案には法的拘束力がない。
出資比率や株式の取得方法など、
詳細は不明。
完全買収するには、
少なくとも5兆円以上が必要となる。
独立委員会の結論を踏まえて、
セブン&アイの取締役会が判断する。
受け入れるはずはない。
取締役会が提案を拒否した場合、
アリマンタシォンは同意がなくとも、
株式公開買い付けに乗り出す可能性がある。
商人舎流通Supernews。
セブン&アイnews|
カナダのコンビニ大手からの買収提案受ける
日経のスクープに対して、
セブン&アイがコメントした。
「買収提案されたとの一部報道があったが、
セブン&アイからの発表ではない」
しかし「内密に、法的拘束力のない、
初期的な買収提案を受けていることは事実」
こんな内密な情報が、
日経新聞に漏れることのほうが、
問題だと私は思う。
セブンのニュースのあとには、
アラン・ドロンの訃報。
フランスを代表する俳優、88歳。
親族に囲まれて安らかに亡くなった。
鷲鼻のジャンポール・ベルモンドと、
人気を二分したというけれど、
アラン・ドロンは圧倒的に、
フランス第一のスターだった。
ご冥福を祈りたい。
今日は高石ともやの死も明らかになった。
フォークシンガーの草分け、82歳。
受験生ブルースは売れた。
あんまり好きじゃなかったけど。
合掌。
夕方4時には来客。
枝野彰彦さん(右)。
ウエルシアホールディングス㈱秘書広報部長。
ウエルシアのことを1時間弱、
熱心に語ってくれた。
私は広報には二つの機能があると話した。
対外的な機能と対内的な機能。
後者は忘れられがちだ。
枝野さんはしっかりとそれを把握していた。
これからもよろしく。
連休が明けると、
怒涛のようにニュースが押し寄せる。
それもまた良し。
では、みなさん、今週も、
慌てず、急げ。
Good Monday!
〈結城義晴〉
4 件のコメント
おはようございます。フェリックスカップの松山選手バックナインのプレイは驚愕でした。あのメンタルの強さあきらめない心非常に参考になりました。ぜひ総合優勝もしてほしいですね。またセブンアンドアイの件は買収に応じる事は絶対にないと思います。現状コンビニを売却したら、残るものは何もないのが問題ではないかなと思っておりますまたお会いしてゴルフできるのを楽しみにしております。今日は久しぶりに移動に新幹線を使って今から3時間半東京までの旅を楽しみながら旅をします。
宮本さん、ありがとうございます。
ハラハラドキドキしました。
最終ホールはティーショットもセカンドショットも、
池を恐れず果敢にポイントを狙ってきました。
大した精神力と攻撃性ですね。
また一段と成長した松山英樹です。
ちょうど松山のバックスイングを勉強中だったので、
私にとっては二重に良かったです。
セブン&アイが買収されるなんてことが、
あってはならない。
日本最大の小売業ですし、
アメリカ最大のコンビニエンスストアです。
逆にアリマンタシォン・クシュタールを買収するぞ、
というくらいの意気込みでやってもらいたいものです。
それはアメリカの独禁法に抵触してしまうでしょうが。
たとえ公開買い付けで攻めてきても、
日本経済全体で立ち向かうくらいのことになります。
強気にでてもいいところですが、
そんな人脈が不足しているのでしょう。
残念です。
CVSとしての実力はセブンイレブンさんが圧倒的に格上と思います。それを学習しようというビジョンが果たしてあるのか?単なるスケールメリット狙いの買収なら、誰もが不幸になる提案かと思います。
アリマンタシォン・クシュタールには、
セブンから学ぶ意図はないでしょう。
世界最大のコンビニチェーンをつくろうという構想はあるでしょう。
それはセブン&アイのビジョンと同じです。