9月1日「二百十日」と2024JAPANドラッグショー
今日から9月。
期待のSeptemberだ。
9月1日は「二百十日」である。
立春を起算日として210日目。
台風シーズンとして有名だ。
その通りに台風10号がやってきて、
今日は東海道沖の海上に停滞している。
関東は雨が降り、雷が鳴った。
颱風に吹きもまれつつ橡は橡
〈富安風生(とみやすふうせい)〉
「橡」は「とち」、トチノキ。
落葉広葉樹、大木に成長する。
1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が起こった。
そこで1960年に9月1日を「防災の日」とした。
さらに8月30日から9月5日までの1週間は、
防災週間となった。
今週も、9月の30日間も、
橡のようでありたい。
第24回JAPANドラッグストアショー。
主催は一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会。
コロナ禍を経て、
2022年から8月開催となった。
今年は8月30日(金)から、
今日の9月1日(日)まで。
会場は東京ビッグサイトの東展示棟4~6ホール。
私は体調を崩して自宅で静養。
山本恭広編集長が取材に行ってくれた。
385社1280小間の規模。
初日の30日は商談日に充てられている。
出展者であるメーカーや関連産業のブースに、
小売業などのバイヤーが訪れて、
じっくり情報交換や商談を行う日。
31日・1日の土日曜は一般消費者がやってくる。
日本列島には台風10号が居座っていて、
開催や集客が危ぶまれた。
しかし思いのほか天候は安定して、
多くの来場者で賑わった。
テーマは、
「これからの多様性のある社会に向けた
ドラッグストアの挑戦」
展示は主にテーマごとに分けられている。
⑴ヘルスケアゾーン
⑵ビューティケアゾーン
⑶ホームケアゾーン
⑷ライフケアゾーン
⑸フェムケアゾーン
⑹食と健康ゾーン
⑺フーズ&ドリンクゾーン
⑻ペットケアゾーン
⑼エンジョイライフゾーン
⑽SDGsゾーン
⑾ストア&ファーマシーソリューションゾーン
このそれぞれのゾーンが、
ドラッグストアのフロア構成や、
経営問題の要件となっている。
ビューティケアゾーンは毎回大人気だ。
花王はグローバルブランドの「KATE」をアピール。
イベントを開催し、
コスメのサンプルを配布する。
資生堂のブースは入場待ちの行列。
ファンデーションなど配布する。
ドラッグストアの出展も目立つ。
ウエルシアホールディングスは、
ヘルスケアゾーンに今年初めて出展した。
ストアカラーとは違ってウッディーなイメージ。
プライベートブランドを丁寧に展示し、
さらに移動販売車「うえたん号」のコーナーを展開した。
ツルハホールディングスは、
傘下のドラッグストアのバナーを紹介する。
2027年までには、
ウエルシアホールディングスと経営統合し、
イオンのヘルス&ウエルネス事業の中核を担う。
マツキヨココカラ&カンパニーは、
ビューティケアゾーンに出展。
アプリで表現されるコーポレートカラーとマッチさせた展示。
デリバリーサービス「マツキヨココカラQ」。
即配を売り物にする。
EV配送車を展示して目を引いた。
大木ヘルスケアホールディングス。
フェムケアゾーンに出展する。
女性特有の健康やライフスタイルに関するゾーン。
大木はいち早くフェムケア市場に注力している。
フーズ&ドリンクゾーンの日本アクセスブース。
フローズン、チルド商品を展示する。
ドラッグストアでも重要なカテゴリーとなっている。
加藤産業のブースでは、
「よくばりDeli」のブランドで、
和洋中のメニュー調味料を展示する。
アイリスオーヤマは清掃ロボットを展示する。
ドラッグストアに限らず、
業態を超えて活用が進んでいる。
パルタックは一般医薬品・日用品卸のトップ企業。
衛生用品、食品など幅広く展示する。
携帯用の小物雑貨、菓子の展示が目立った。
大盛況だったようだ。
業態として成長期の最終段階、
そして成熟期に差しかかるドラッグストア。
国民の期待も大きいし、
産業界から向けられる視線も熱い。
来年はショーに行きたい。
二百十日目も尋常の夕べかな
〈与謝蕪村〉
今日も夕方まで静かに生活し、
つつがなく尋常であった。
ありがたい。
〈結城義晴〉
1 件のコメント
私は酒類メーカーの人間なのですが、ドラッグストア業態への売場提案は、とにかく難しかったです。ドラッグストア業態における酒類カテゴリーの位置付けの定義が、なかなか先方と共通認識を形成することができませんでした。言うなれば、先方にとってさほど重要でない「その他カテゴリー」提案の難しさとでも言いましょうか。。。