ワールドシリーズのフリーマンの快挙とウォルマートの二刀流
ワールドシリーズ
米国メジャーリーグ。
アメリカンリーグのヤンキースと、
ナショナルリーグのドジャース。
ドキドキしながら見ていた。
緊張感のある投手戦。
2対2で9回が終わった。
大谷翔平もライトフェンス直撃の2塁打を放って、
2点目のホームを踏んだ。
10回表にヤンキースが1点を入れて、
これで負けかと思ったが、
10回裏に3番のフレディ・フリーマンが、
2アウト満塁から初球を打って、
逆転サヨナラ満塁ホームラン。
6対3でドジャースが初戦を制した。
フレディ・フリーマン。
195.6cm、99.8kgの35歳。
右投げ左打ちの1塁手。
両親がカナダ人だが、
カリフォルニア生まれ。
そこでアメリカとカナダの二重国籍をもつ。
2007年にプロ入りして、
2010年からアトランタ・ブレーブス。
2020年には年間MVPを獲得。
2022年にロサンゼルス・ドジャース入団。
メジャー通算打率3割のシュアなバッターだ。
そのフリーマン、
1回に大谷とベッツが打ち取られると、
レフト横に三塁打を放った。
そして延長の本塁打。
フリーマンで始まり、
フリーマンで終わったゲームだ。
「ワールドシリーズで勝つことがすべて。
できることはなんでもする」
ドジャースのトミー・エドマン内野手。
「ショウヘイが敬遠されて、
ムーキー勝負になったことが何回かある。
僕たちはベンチで言ってた。
『(ベッツに対して)本当に敬意がないね。
燃えているだろう』」
この試合の延長10回。
ランナー1塁、2塁で大谷翔平。
レフトのファールフライで、
ランナーは2塁・3塁に進塁した。
するとヤンキースは、
ベッツを申告敬遠して、
フリーマンとの勝負に出た。
エドマン。
「今度はムーキーが歩かされた。
ああわかったよ。もう1人のMVPが来るぞ、
って思ったよ」
「絶対に打ってくれると確信していたよ」
大谷と勝負を避ければベッツが決め、
ベッツと勝負を避ければフリーマンが決める。
ベッツは言う。
「フレディが経験してきたことを
僕は知っているから、
かなり特別なことだね」
「決めたのが彼だということが、
僕はうれしいよ」
ベッツは175.3cm、81.6kgの右打ち右投げ。
32歳で内外野をこなす。
2018年、ボストンレッドソックス時代、
打率3割4分6厘、32本塁打、80打点、30盗塁。
トリプルスリーを成し遂げて年間MVPを獲得。
大谷はもちろん2021年と2023年に、
エンジェルスで二度、年間MVPをとっている。
ドジャースのMVPトリオ。
ショーヘイが歩かされたら、
ムーキーが打つ。
ムーキーが敬遠されたら、
フレディが必ず打つ。
これがドジャースの強さだ。
頼もしい。
さてアメリカのウォルマート。
商人舎流通Supernews。
ウォルマートnews|
調剤の即日配達6州で開始/25年までに49州に
調剤の即日配達サービスを始める。
全米のアラスカを除く49州。
2025年1月末までに。
顧客調査では55%の回答者が、
「調剤の配達」を希望している。
そこでウォルマートは約4600店の店舗で、
調剤配達を提供する。
これは米国内の86%の世帯に配達できる。
便利な「即日」サービスだ。
しかもこの調剤配達は、
新規処方箋とリフィル・サービスの、
両方を利用できる。
リフィルは「お代わり」の意味だ。
日本と違って1枚の処方箋で、
何度も薬を買うことができる。
なお配送料は、ウォルマート+会員は無料。
非会員は通常配送料9.95ドル。
ウォルマートはサービス機能を、
可能な限り拡大する。
いまやサービス業である。
最大のディスカウンターであり、
最大のサービス業である。
ウォルマートも二刀流を目指している。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
以前、結城さんは下記のような整理をされてたと、かなり曖昧ですが記憶しています。
①モノを売る
②モノ➕サービスを売る
③サービス➕モノを売る
④サービスを売る
モノを売ることも、実際にはそれを使う体験を売っているとすれば、全てがサービス業と言えるのかもしれません。もっと言うと、買い物自体も買い物体験というサービスを売っているとも言えます。
顧客体験という視点が本当に大事になってきたと感じます。
吉本さん、同感です。
フィリップ・コトラーは4つの分類をしました。
⑴純粋な有形財
⑵サービスを伴った有形財
⑶付随的製品とサービスを伴う主要サービス
⑷純粋サービス
この中で⑵がどんどん増えてきています。
さらに⑶も。
ウォルマートは純粋の有形財の王者ですが、
⑵が増えています。
そしてすべてはサービス業となっていきます。
「純粋」が減っていくのでしょう。