日本スーパーマーケット協会の「年金制度改正の考え方」
二十四節気の立冬。
東京で「木枯らし1号」が吹いた。
気象庁の発表。
午前10時54分の東京。
最大瞬間風速13.7mが観測された。
10月半ばから11月末までに、
冬型の気圧配置のなかで吹く、
最大風速8m以上の北寄りの風。
それが「木枯らし1号」
嬉しいのか、寂しいのか。
どう表現したらいいか。
それでも冬が立った。
艱難の商人の姿を書いてきた。
自分の艱難まで披露してしまった。
今月はあまり知られていないエピソード。
ご愛読をお願いします。
それから小冊子が送られてきた。
[JSA2024特別対談]
「年金制度改正に対する
私どもの考え方」
岩崎高治さんと高橋俊之さんの対談。
岩崎さんはもちろん、
日本スーパーマーケット協会会長で、
㈱ライフコーポレーション社長。
高橋さんは㈱日本総合研究所特任研究員。
年金制度のスペシャリスト。
送付レターには協会の加藤貴文さんから、
メッセージが書かれていた。
私の11月2日のブログで、
「10万円の壁問題」を取り上げた。
国民民主党と自民党・公明党が、
「103万円の壁」に関して、
協議を始める。
岩崎さんが日経新聞にコメントし、
川野澄人さんはJSA25周年記念の、
副会長パネルディスカッションで発言した。
「税と社会保険をセットで変えて、
シンプルにする」
それが協会の考え方だ。
私は賛意を示した。
それをブログに書いた。
そのことへのお礼として、
わざわざ冊子をお送りいただいた。
嬉しいことだ。
協会のホームページに、
PDFで掲載されている。
是非、読んでほしい。
各社で検討してほしい。
この対談の最後に書かれている。
それが私の考えと一致していた。
すぐにはできないだろうけれど、
よく話し合って納得したうえで、
社会的にも了解を得てから、
「配偶者手当」を廃止する。
「子にかかわる扶養手当」は増額する。
是非とも進めてほしいと思う。
女性が男性に、妻が夫に、
扶養されているという考え方が、
解消されない限り、
税と保険の問題は解決しない。
本当の意味での男女同権にはならない。
それが実現されれば、
小売業にも女性本来の力が発揮される。
やる気があって能力も高い女性たちが続々と、
経営幹部に登用されることになるだろう。
私はそう思う。
「年金の壁問題」の根はここにある。
選択的夫婦別姓の問題にも、
絡んでいるのだろう。
日本スーパーマーケット協会は、
国際的で正当な考え方をもっていると感心した。
アメリカ大統領選挙では、
ドナルド・トランプが二度も、
女性候補に勝った。
8年前はヒラリー・クリントン。
今回はカマラ・ハリス。
ことさらにマッチョな「男」を強調して。
だから今回の選挙応援には、
プロレスラーのハルク・ホーガンが登場した。
そして大統領の直接選挙では、
まだまだ男性が強い。
テレビ朝日のモーニングショーで、
玉川徹コメンテーターが言っていた。
先進国首脳会議「G7」の国で、
女性が大統領に選ばれたことはない。
議会の多数派の党首として、
首相になった女性政治家はいる。
そしていい政治をした。
イギリスのマーガレット・サッチャー、
ドイツのアンゲラ・メルケル。
イタリアのジョルジャ・メローニは、
ちょっと危険だけれど、
彼女も直接選挙では選ばれていない。
なるほど。
先進国の直接民主制度では、
まだ女性大統領は生まれていない。
日本の高市早苗さんも、
直接選挙ではなく、
自民党の党内総裁選挙である。
だから可能性は高かった。
まだまだガラスの天井はある。
まずは配偶者手当から始める。
それがやがて本当の男女同権につながる。
私は女性の能力を高く買っている。
前にも書いたけれど、
PTA活動のときにそれを実感した。
㈱商業界の時代にも、
私が採用した新入社員は、
圧倒的に女性が多かった。
ジャーナリストの候補生としても、
優れていた。
そしてわが㈱商人舎も、
女性たちの力がなければ成り立たない。
日本社会の未来も、
女性にかかっている。
ほんとうにそう思う。
みなさんは、どう考えるだろうか。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
「艱難は商人を鍛える」は、書籍化を希望致します。
吉本さん、ありがとうございます。
単行本にするにはまだ量が足りませんが、
検討させていただきましょう。