ガンジー「7つの社会的罪」の「道徳なき商業」
Everyone, Good Monday!
[2024vol51]
2024年第51週。
12月第3週。
あと半月、2週間と2日。
ジタバタしても仕方がないが、
押し詰まってきた。
今年の年末の曜日回り。
最初の山は今週末、
12月21日(土)・22日(日)。
際の商戦のポイントは28日(土)。
あとは怒涛の連休で新年になだれ込む。
そして1月5日まで、
最長9連休。
無呼吸泳法で駆け抜けよう。
さて今日はお昼ごろ、
東京・久が原。
寺岡本社の「gram café」でランチをご一緒して、
それから4時過ぎまでミーティング。
左から鶴井篤さん、峯島美香さん、
そして川越純一さん。
私の右は松井康彦さんと二宮護さん。
お疲れさまでした。
みんな、ありがとう。
ミーティングが終わってから、
3000字の連載原稿を、
一気に書き上げた。
今日は仕事した。
そんな気分になった。
日経新聞夕刊「あすへの話題」
丸紅会長の國分文也さん。
「ガンジーの示すもの」
マハトマ・ガンジーは、
「7つの社会的罪」を指摘した。
インド独立の父。
1925年にインドの雑誌に掲載された。
「Seven Social Sins」
第1が「理念なき政治」
(Politics without Principle)
第2は「労働なき富」
(Wealth without Work)
第3は「良心なき快楽」
(Pleasure without Conscience)
第4は「人格なき学識」
(Knowledge without Character)
第5は「道徳なき商業」
(Commerce without Morality)
第6は「人間性なき科学」
(Science without Humanity)
そして第7は「献身なき信仰」
(Worship without Sacrifice)
國分さん。
「100年経った今も人類への戒めとして、
まったく古びることがない」
「むしろより強い警告として
21世紀に生きる我々に
突きつけられているように感じる」
ポピュリズムは、
「理念なき政治」に陥りやすい。
その危険性は意識していなければならぬ。
人工知能(AI)は常に、
「人間性なき科学」のリスクを孕む。
核の問題の本質もこれだ。
「労働なき富」に関してガンジーは、
綿花から糸を紡ぐ糸車を生涯手放さなかった。
「働かない者にどうしてパンを食べる権利があるか」
働かざる者、食うべからず。
國分さん。
「世界で貧富の格差は毎年、
確実に拡大している」
「特に、手段を選ばず
個人の資産を膨張させる一部の人たちには
強い違和感を覚える」
「リスクをとって起業した創業者や、
苦労して会社を成長させた経営者は
報われるべきだ」
「しかし強欲資本主義は趣を異にする」
「新自由主義の流れが加速する中での
行き過ぎた株主資本主義が、
ステークホルダー資本主義へと
流れが変わったのは当然のなりゆきだろう」
会社の「二階建て論」である。
ガンジーは商業に道徳を結びつけた。
私はこの「道徳なき商業」を、
強くつよく意識する。
商業を営む者にとって、
断じて忘れてはならない教訓だ。
これを倉本長治は諭した。
「損得より先に善悪を考えよう」
ピーター・ドラッカーは、
「integrity」(真摯さ)と言った。
integrityは真っ正直商法のことだ。
年末年始商戦こそ、
「道徳なき商業」にはまってはいけない。
つくづくと思う。
では、みなさん、今週も、
損得より善悪を。
Good Monday!
〈結城義晴〉
1 件のコメント
ポピュリズムはマキャベリズムとも結びつきやすいと思います。
複雑で面倒な話をしても大衆には響かないので、敢えて単純なワンワードで訴求することをよしとする考え方です。ポピュリズムを手段として正当化する考え方です。
それは、ある程度は仕方ない側面もあると思いつつ、「大衆は賢くない」ことを前提としており、やはり本来の民主主義のあるべき姿ではないと思います。理想としては、難しいことをやさしく面白く伝えるスキルが望まれるところです。