Trader Joe’sの「新規開店準備」と「立って書く」ヘミングウェイ
日本列島に今季一番の寒波来襲。
東北、北陸、中国地方。
お見舞い申し上げる。
一方、米国ロサンゼルスでは、
山火事が1200ヘクタールに及ぶ。
こちらもお見舞い申し上げたい。
しかし1月20日に再就任する大統領は、
地球温暖化を「信じない」と主張する。
そしてその国際枠組み「パリ協定」から、
再び離脱することを宣言している。
ああ。
さて今日は商人舎オフィスに来客。
午後一番で、松浦克幸さん。
一般社団法人Bee’s Planning営業担当顧問。
さまざまな最新情報を交換した。
それからレンゴー㈱のお二人。
縄田幸男さんと山本麻衣子さん。
レンゴーは世界最大の段ボールメーカーだ。
2024年3月期連結年商は9008億円。
お二人はパッケージ部門開発本部に所属する。
デザイン・マーケティングセンターで、
小売業と深くかかわる仕事をする。
縄田さんはシニアディレクター。
山本さんはマーケティング課課長代理。
こちらもさまざまな報告を受け、
情報交換をして、さらに提案をした。
さて商人舎流通SuperNews。
その海外news。
トレーダー・ジョーnews|
2025年に十数店オープン/新店準備動画を公開
大人気のトレーダー・ジョー。
昨2024年中には34店舗をオープン。
今年2025年にも十数店舗を開発する予定。
2024年10月開業のCanyon Country店。
ロサンゼルス郊外の店。
この店の開店準備タイムラプス動画が公開されている。
実に興味深い。
3分32秒の早送りの動画だが、
この店の店員だけで、
あっという間に準備が整い、
顧客を迎える。
ご覧ください。
この動画を見ていると、
うずうずしてくる。
私は2月6日から21日まで、
ニューヨークを訪れる。
トレーダー・ジョーには、
8回くらい行く。
店も売場も魅力的だ。
そのくせオペレーションはシンプル。
ユニークなポジショニングが、
こんなに簡素な作業によって構築されていく。
シンプルさこそ、
チェーンストアの大原則である。
複雑になるほどに、
チェーンストアは本来の姿を失う。
シンプルさは、
標準化よりも優先されるべき概念だ。
肝に銘じてほしい。
『天才たちの日課』(メイソン・カリー著)
毎日、何度もなんども読んでいる。
アーネスト・ヘミングウェイ。
彼独特の執筆中の癖。
ユニークだ。
「ヘミングウェイは立って書いた」
「胸の高さまである本棚の上に
タイプライターを置き、
その上に木製の書見台を置いて、
それに向かうのだ」
「最初の草稿は
薄い半透明のタイプライター用紙を
書見台にのせて、鉛筆で書く。
それがうまく書けると書見台を
タイプライターに替えて打っていく」
私もやってみたくなる。
作品だけでなく、
書き方までポジショニングをもつ。
「ヘミングウェイは毎日、
書いた語数を表に記録していた」
それは「自分をごまかさないためだ」
“執筆という厳(おごそ)かな義務”──
ヘミングウェイは言い換えた。
“厳かに書かねばならない義務”
立って書くにもかかわらず、
「厳かに書かねばならない」と言う。
ヘミングウェイの文章はシンプルだ。
それでいてひどく魅力的である。
商売にも仕事にも通じることだと思う。
〈結城義晴〉