商業経営問題研究会の座談会の「小売業の面白さと意義」
30年前の今日、
阪神淡路大震災が起こった。
小売業は奮闘した。
ヤブツバキ。
今日は午後から横浜商人舎オフィスで座談会。
商業経営問題研究会。
Retail Management Learning Circle。
略称、RMLC。
もともとは「杉山ゼミ」として始まった。
1990年代のことだ。
「流通仙人」こと故杉山昭次郎先生が座長だった。
ごくごくまじめに討議する研究会。
「ヤオコー・スタディ」(未刊)という大作が、
この研究会から生まれた。
杉山先生が隠遁生活に入られてから、
故磯見精祐さんがリーダーとなった。
磯見さんが急逝されてからは、
先輩方を差し置いて若輩の私が、
仮の座長となった。
実質的な代表世話人は、
コンサルタントの高木和成さん。
2011年の東日本大震災の年に、
このRMLCから新書本が発刊された。
『小売業界ハンドブック』(東洋経済新報社刊)
RMLCは今でも2カ月に1回ずつ、
研究会が開かれている。
現在の主要メンバーの皆さんが、
集まってくださって、
ディスカッション。
マネジメントの問題や戦略の問題を、
こんなに深く話し合える人たちは、
もう多くはない。
14時からたっぷりと2時間以上。
テーマはズバリ、
「西友売却問題とチェーンストア」
月刊商人舎2月号で公開予定。
終了したら写真撮影に移る。
両サイドを商人舎の二人。
そして左から高木和成さんと、
村上篤三郎さん、井口征昭さん。
高木さんはユニーの元幹部で、
サンテラス日吉を開発した人。
その後、日本チェーンストア協会を支えた。
79歳。
井口さんは西友の腕利きバイヤー時代に、
「無印良品」をつくった人。
食品流通研究会会長。
81歳。
村上さんは西友で活躍してから、
エコス常務を経て、たいらや社長。
さらにロピア取締役管理本部長。
今は引退して悠々自適。
80歳。
いずれもチェーンストアの論客。
エキサイティングな座談会となった。
オフレコの話も多かった。
さて、どうまとめるか。
二次会は横浜駅の蕎麦屋。
RMLCはいつも、
議論のあとは蕎麦屋で一献傾けて終わる。
ありがとうございました。
『小売業ハンドブック』は今でも売れていて、
印税が振り込まれてくる。
この本のまえがきで、
私は執筆者を代表して表明している。
「現代の小売業は
『小さく分けて売る業(なりわい)』では、
断じてない」
「社会のインフラを形成しつつ、
時には感動すらつくりだす。
小売業の面白さと意義は、
この消費と直結したリアリティに、
存在するのである」
この考えは今も変わらない。
いや、ますます強い確信となっている。
商業経営問題研究会の議論でも、
そのことをさらに認識させられた。
ありがとうございました。
〈結城義晴〉
3 件のコメント
小売店は業種店のイメージから来ている気がします。私自身も、小売業、小売店という言い方には抵抗があります。
製造業をメーカーと言うなら、本来はリテーラーでよいと思っています。
SMなどは、日本人の健康寿命がのびたこと、日本のアスリートが世界で活躍するようになったことなどに計り知れない貢献をしていると思っています。
それらの貢献度に比べて、まだまだ矮小化されているように思います。
大恩人井口師匠に御拝顔することができ感謝です。ありがとうございます。
野口さん、ありがとうございます。
井口師匠は元気ですよ。