衣笠真佐美著「前略 お店さま」発刊とオーケー西宮北口店拝見
商人舎から単行本が発刊された。
いい本です。
『前略 お店さま』
衣笠真佐美・著、1650円(1500円+税)。
㈱いいねいいねドットコムのBoss。
衣笠真佐美さんの愛に満ちた一冊。
商人舎が総がかりで編集に当たりました。
タイトルがとてもいい。
商人舎編集部のワイガヤから生まれた書名。
衣笠さんらしい。
いいねいいねらしい。
中身は、
「はじめに」は衣笠さんのメッセージ。
「お母さんには力があります」
それから「いいねいいねドットコム」創業物語。
そしてこれが圧巻。
「いいねいいね五十カ条」
最後に[特別対談]
結城義晴×衣笠真佐美
もちろん一冊丸ごと、
衣笠真佐美といいねいいねドットコム。
スーパーマーケットに対して、
思いのこもった提案が投げかけられます。
商人舎に直接お申し込みの場合は、
申込書PDFはこちら。
Amazonで買いたい人は、
Amazonでの申込みはこちら。
ぜひ、手に取ってください。
読んでください。
おねがいします。
さて私は大阪。
午前中はオンライン会議。
㈱True Dataの取締役会。
一昨年の12月に株式公開を果たしたけれど、
まだまだ小さな会社です。
だからこそ可能性は無限です。
みんなで志を一つにして、
社会に、そして産業界に貢献したい。
なくてはならない会社になりたい。
役員会が終わったら、
東大阪の高井田へ。
月刊商人舎12月号。
この特集の最後に私は、
「見えざる手による競争のセオリー」を書いた。
「オーケーに万代やライフが負けるのではない。
逆に万代がオーケーを返り討ちにするのでもない。
オーケーも万代もライフも、それぞれに
強みを自覚しつつ、地力をつけていく。
それによって周辺の企業や店々が弱っていく。
ここに競争のセオリーが働く」
グロサリーはよく売れている。
生鮮もまんべんなく管理されている。
ただしまだまだ見切りは多い。
はじめに3%の見切りをする。
それで売れなければ5%、10%、
20%、30%と見切りの率を上げる。
それがオーケーの手法だ。
価格を強調したチラシを打つことはない。
そのかわりに「オーケーの商品情報」を提供する。
売場は標準化されていて、
関東のオーケーとほとんど変わらない。
その意味では面白味はない。
顧客たちは粛々と買物している。
「『見えざる手』は、
顧客に対して鈍感な者を、
容赦なく退場させていくのである」
オープン当初の賑わいはない。
次に西宮北口へ。
45年前に私は関西スーパーで、
1週間の実習をした。
それがこの西宮北口の、
関西スーパー広田店だった。
懐かしい。
私の原点となった店だ。
その西宮北口に、
1月23日にオープンしたのが、
オーケー西宮北口店。
商人舎流通SuperNews。
オーケーnews|
関西2号店・兵庫県初の「西宮北口店」2025年1/23オープン
阪急神戸本線の西宮北口駅から約500m、
徒歩で7分ほど。
直近のライフ西宮北口店は、
2020年5月27日オープン。
2層519坪(1713㎡)。
北口駅前には、
阪急西宮ガーデンズがある。
2008年に開業して、
阪急百貨店とイズミヤの総合スーパーが入る。
イズミヤは3000坪。
オーケーは、
分譲マンションの1階部分に開業。
マックスバリュエクスプレス西宮北口店の跡地。
エクスプレスの跡だから、
売場面積は267坪の小型店だ。
昨年5月、東京の港区田町に出店した、
オーケー札ノ辻店とほぼ同じ店づくりだ。
[便利なスーパーマーケット]で、
しかも[エブリデーロープライスの安さ]がある。
初日の売上高は、
1800万円くらいだったようだ。
客数は6000人を超えたが、
客単価は3000円に届かず。
2日目の売場では、
生鮮の、とくに精肉の見切りが多かった。
月刊商人舎 2014年11月特集は、
「Express Store 大研究」
ウォルマートエクスプレス1号店は、
2011年6月、アーカンソー州ジェントリーにオープン。
その特徴は都市中心部出店であること。
居抜き物件であるケースも多かった。
しかし結局、ウォルマートは、
2016年1月にエクスプレス閉鎖を決めた。
理由は簡単。
ウォルマートにとっては、
「労多くして益少なし」
しかしオーケーは300坪以下の小型店を、
今でも、次々につくっている。
普通の店で安い。
影響を受けるのは、
周辺の「普通の店」だろう。
ロピア西宮今津店。
昨年12月17日オープン。
この西宮今津は、
今、実に面白い。
競争の顔ぶれもそろっている。
ロピア、万代、業務スーパー、
ダイエー、関西スーパー、Aプライス。
西宮北口よりも断然、勉強になる。
その模様は明日のblogへ。
〈結城義晴〉