商人舎2月号責了と「冷徹な悪意の成功例・善意の動機の失敗例」
北海道、東北、北陸。
歴史的大雪。
山陰や中部、九州、四国にまで、
大雪が降る。
お見舞い申し上げたい。
南関東だけが、
ぽっかりと残った印象。
雪は降らないけれど、
横浜も寒い。
今日は商人舎2月号の責了の日。
1日中、横浜商人舎オフィス。
昼過ぎに最後の原稿を書き終わって、
それから日課のスクワット。
毎日同じではつまらない。
大きな手をはめて、
⑴スクワット35回。
⑵スロートレーニング20回。
⑶逆スクワット20回。
これは速く立ち上がるスクワット。
あとは、ひたすら校正。
全部終わって責了。
ありがとう。
今月号もデザイナーの力に助けられた。
七海真理さん、玉川紹子さん。
右が山本恭広編集長、
左が編集スタッフの鈴木綾子さん。
[緊急特別企画]
西友はどうなる?!
商業経営問題研究会の座談会を、
まとめました。
楽しみにしてください。
もちろん実務特集は、
いい出来栄えとなりました。
2月10日を待ってください。
さてまたまた、
ドナルド・トランプ大統領。
パレスチナ自治区ガザに対して、
「米国が引き継ぎ、所有する」と言い出した。
ホワイトハウスで、
イスラエルのネタニヤフ首相と会談。
そのあとの共同記者会見で発言。
世界のメジャーなマスメディアは、
世界のトップの一斉のブーイングを伝える。
国際法違反であることは明らかだ。
しかしこれもネタニヤフへのリップサービスか?
昨日のこのブログへのコメント投稿。
毎日、吉本一夫さんが書き込んでくださる。
「トランプは、
徹底した功利主義者だと思います」
「ただ、『よく誤解されるが、
功利主義の本質は実はWin-Winにある』と、
どこかで読みました。
トランプも、品がないだけで、
本質はそうだと信じたいです。
例えば、戦争は損だと、
トランプは思っていると思います」
私の返信。
「吉本さん、そこんところは同感です」
そして引用。
塩野七生『ローマ人の物語11』
「終わりの始まり」から。
「もしかしたら人類の歴史は、
悪意とも言える冷徹さで実行した場合の成功例と
善意あふれる動機ではじめられたことの失敗例で
おおかた埋まっている、
と言ってもよいかもしれない」
吉本さんが言っているのは、
トランプの「悪意とも言える冷徹さ」か。
「歴史に親しめば親しむほど
メランコリーになるのも、
人間性の現実から眼をそむけないかぎりは
やむをえないと思ったりもする」
人間性の現実を見つめると、
「冷徹な悪意が成功例を生み、
善意あふれる動機が失敗例をつくる」
憂鬱なことだが、
それが政治の歴史でもある。
塩野七生のこんなところが大好きだ。
塩野さんは、
マキアヴェッリのそういったところを、
高く評価した。
この本は実に面白い。
ずいぶん前に、出版されてすぐに読んだが、
ほんとうに勉強になった。
最後に商人舎流通SuperNews。
三越伊勢丹news|
第3Q売上高4175億円3.9%増・経常利益49%の大幅増
㈱三越伊勢丹ホールディングス。
2025年3月期第3四半期連結決算。
売上高が4175億円(前期比3.9%増)、
営業利益599億円(46.4%増)、
経常利益660億円(46.8%増)。
増収・大幅増益。
営業利益率は14.4%、
経常利益率は15.8%。
日本国内の免税売上高は、
過去最高額を更新。
首都圏の都心店舗だけではない。
地域店舗においても前年実績を大きく上回った。
百貨店はインバウンドによって蘇った。
百貨店にとって円安は追い風だ。
海外ではタイのバンコク中心部で、
「MITSUKOSHI DEPACHIKA」がオープンしている。
日本的なものが世界的に評価される。
それは実に有難いし、誇らしい。
政治は「悪意もあり」のようだが、
商売は本質的に「善意」によって成り立つ。
だから私は商売が好きだ。
〈結城義晴〉