Lopia研修11日目「雨のマンハッタン」のとんがりフォーマット
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Everyone, Good Monday!
[2025vol⑦]
2025年第8週。
マンハッタンの昨日は雪。
今日は雨。
ちょっとだけ気温が高い。
いつものように6時50分に会議室に集合して、
7時から結城義晴の講義。
どの班でも2日目の講義は、
競争の変質から説明を始める。
そして競争理論。
業種・業態とフォーマット。
コンバインによるイノベーションの方法。
図に書いて説明する。
ロピアは教科書通りに成長してきた。
業種の肉の宝屋藤沢店、
業態のユータカラヤ、
フォーマットのロピア。
そしていまOICグループ。
みんなの力の結集が、
これを実現させた。
しかしまだまだだ。
これから本当の成長がある。
みんなに期待したい。
講義の後の最終日は、
マンハッタン島内の店舗を巡る。
しかし、あいにくの氷雨。
都市型のアスタープレース店。
百貨店ワナメーカーの歴史ある建物。
その1階と地下1階への出店。
1階は寿司やデリ、ベーカリーの即食ゾーン。
レジも1階にある。
地下1階が生鮮三部門とデリ・チーズ、グロサリーなど、
内食需要に対応したフロア。
ウェグマンズ版EDLPの「HOT ZONE PRICES」。
グロサリー売場はコンパクトだ。
通訳は浅野秀二さん。
日本の魚屋を導入した意図、
出店からの経緯などを話してくれた。
「日本の魚文化をアメリカ市場に根づかせたい」
エイドリアンの決意は固い。
エイドリアンさんは、
今年6月ごろに来日すると言うが、
ほんとうに楽しみだ。
担当してくれた二人がにっこり。
ウェグマンズのホスピタリティに触れた。
心が温かくなる。
雨の降りしきるなか、少しだけ観光。
9・11の現場。
かつての貿易センタービル跡には、
鎮魂のプールがつくられている。
9・11の至近の鉄道と地下鉄の駅オキュラス。
ショッピングセンターになっている。
マジソンスクエア公園側の入り口を入ると、
左側にカフェがある。
右側にはスイーツも提供するカフェ。
イートインスペースを増やした。
食材を販売する横では、
その食材を使ったレストランやカフェが並ぶ。
顧客は席についていつ。
パスタについて料理人が説明する。
上にミラーがあって手元がよく見える。
イータリーのコンセプトは、
「買う、食べる、学ぶ」。
市場であり、食堂であり、
学校である。
このレストランは学校兼食堂だ。
店舗の青果売場側のレストランは、
料理教室そのもの。
顧客が調理実習をしている。
そしてできた料理を自分たちで食べる。
イータリー1号店こそ、
そのコンセプトを貫徹している。
広いイートインスペースでランチ。
サラダやデリ、スープを買って、
オーガニックを楽しむ。
青果売場の平ケースは
「バレンタイン」から「FIRE UP ASIA」へ、
コンセプトを転換している。
海老や調味料を展開する。
ホールフーズで満腹。
雨はやむ気配を見せない。
アッパーウェストのブロードウェイに向かう。
4店舗の散策型視察は急遽、
バスで移動して、歩く距離を短くした。
魚売場にオーナーのジョーさんのレシピ本。
「JOE Knows Fish」
青果店出身のスーパーマーケット。
マンハッタンの競争環境は、
特徴のない店の存続を許さない。
フェアウェイは青果部門が圧倒的に強い。
レジ前でチーズの試食。
店は積極的に食べさせたほうがいいし、
顧客は積極的に食べたほうがいい。
徒歩でブロードウェイを2ブロック南下すると、
トレーダー・ジョー。
地下1・2階の2層店舗。
超繁盛店。
いつもはごった返す店内も、
雨の日で客は少ない。
とは言っても、普通の店並みに顧客は入っている。
青果売場導入部の柑橘類の大量陳列。
空いていたので写真撮影をした。
月刊商人舎で公開しよう。
雨のマンハッタンの店巡り。
これにて視察はすべて終了。
視察のあとはそれぞれの自由研修。
観光してもよいし、
復習で店を訪れるのもいい。
おいしい料理を食べるのも勉強だ。
思い思いのニューヨーク体験をしてほしい。
私たち事務局は夜、
マディソンスクエアガーデンを横目に、
コリアン街へ。
1993年創業のWANJO。
韓国風BBQ店。
肉厚のステーキ肉とショートリブ。
これはアメリカ牛肉の韓国バーべキュー。
実にうまい。
ビールと赤ワインで肉を堪能した。
大満足の事務局の面々。
雨が降ってもマンハッタン。
学ぶことができるし、
楽しむこともできる。
このゴッサムシティにお礼を言おう。
「ありがとう」
では、みなさん、14時間の時差で、
Good Monday!
(つづきます)
〈結城義晴〉
2 件のコメント
Lopia研修の中身の濃さに圧倒されます。
この中身の濃さが、ロピアさんの売場の迫力に繋がっていることに、感動を覚えます。
ロピアさんの売場の模倣困難性の源の一つが、このような人財育成にあるのだと理解します。
吉本さん、ありがとうございます。