結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年02月28日(金曜日)

イオンモール&イオンディライト完全子会社化の「自然・必然・当然」

2025年2月最後の日。

イオンの緊急記者会見。IMG_0895 (002)
月刊商人舎3月号の入稿の真っ最中なので、
on-lineで参加した。

イオン㈱がイオンモール㈱とイオンディライト㈱を、
完全子会社にする。

吉田昭夫イオン㈱社長が冒頭で趣旨を説明した。
IMG_3408 (002)

大野恵司イオンモール㈱社長は、
ショッピングセンター事業の、
成長のビジョンを語った。
IMG_0898 (002)

濵田和成イオンディライト㈱社長は、
機能を果たし続けたいと決意を述べた。IMG_0899 (002)

商人舎流通Supernews。

イオンnews|
イオンモールとイオンディライトを子会社化

イオンはグループのホールディングカンパニーだ。

イオンモールは、
ショッピングセンターを開発し運営する。
主にリージョナルショッピングセンターだ。

2024年2月期決算。
スクリーンショット 2025-03-01 112425
営業収益4232億円、営業利益464億円。
国内のモール事業として確固たる地位を築いている。

そしてイオンディライトは、
ファシリティマネジメント事業を展開する。
その事業範囲は決算のセグメント分類でわかりやすい。
スクリーンショット 2025-03-01 111734

国内・海外の店舗の清掃事業が、
売上高704億円で一番多い。
次が設備管理(施設管理)で695億円。
建設施工が592億円、
警備が509億円などなど。

その決算数値は売上高3248億円、営業利益152億円。
スクリーンショット 2025-03-01 111656

イオンモールとは2月28日付で、
株式交換によって子会社化に向けた協議を開始。
これは全く問題なく進む。

イオンディライトに関しては、
公開買い付けによって完全子会社化する。

2月最後の日の発表は、
タイミングが絶妙だった。

この会見のキーワードは、
イオングループのもつ「スケーラビリティ」。
「組織が需要の増加に応じて、
規模を拡大できる能力」

つまりイオンモールとイオンディライトが、
完全子会社になることによって、
人財や資金、その他の要素を、
これまで以上に迅速に緊密に獲得して、
規模拡大していくことを可能とする。

イオンディライトの業績は、
イオンの小売店舗が成長を遂げれば遂げるほど、
自然増する。

他グループ、他企業にも営業をかけて、
清掃や施設管理、建設施工の事業を拡大していく。

イオンモールに関しては、
アジアに大きな成長の可能性を求める。

一つの問題は、
国内のリージョナルチェーンが、
どのように発展するか。

アメリカではこのフォーマットは、
すでに衰退している。

しかし発展途上の国や社会では、
まだまだニーズは高い。

イオンの吉田昭夫社長。
「イオングループは、
自主自立を基本にして成長してきた。
それは変わらない」

いいことを言う。

「グループのリソースを当てて、
再成長をスピードアップさせていく」

さて私は1日中、横浜の商人舎オフィス。
ランチの後、コーヒーを買いに行った。

㈱フレッシュロースター珈琲問屋。
その珈琲問屋横浜西店。
IMG_0890 (002)

「珈琲問屋」は 国内に17店舗、海外2店舗。
年商は27億9000万円。

店内に入ると、
コーヒーのいい香りに満たされている。IMG_0891 (002)

欧米のコーヒーのバルクの売り方。IMG_0893 (002)

生豆は100種類在庫されている。IMG_0894 (002)


看板の「ジェットロースト方式焙煎機」。IMG_0892 (002)

商人舎で飲むコーヒーは全部、
珈琲問屋のものです。

おいでください。
飲んでみてください。

記者会見を見ていて、
セブン&アイ・ホールディングスとの、
大きな差を感じた。

イオンは自分のことを自分で決めている。

ただし、イオンは、
親子上場がもっとも多い会社のひとつ。

コングロマーチャントだからでもある。

しかしそれは一つの流れとして、
統合に向かっていく。

だから吉田さんはあえて、
「自主自立」という言葉を使った。

インディペンデントな存在でありながら、
一つのグループとして機能することを強調した。

しかし株式市場のなかでは、
集合したほうが株価には好影響が出る。

だから一つになっていく。

それは自然、必然、当然のことなのだと思う。

〈結城義晴〉


2 件のコメント

  • 私も横浜市在住で、珈琲問屋横浜西店さんで買ったコーヒーを毎日、飲んでいます。
    かなり値上げしていますが、やめれません。
    確固たるポジションニングが確立されてると、客側もやめるにやめれないことを実感します。むしろ応援したくなる気持ちすら湧いてきます。

    • 吉本さん、ありがとうございます。

      商人舎オフィスのコーヒーが一番旨いと、
      みんな自負しています。

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