東大阪市渋川町の㈱万代本社。
万代知識商人大学9期の講義。
企業内大学として、
日本のスーパーマーケットで最初に始まった。
それが9年目を迎えて、
これまで240人を超える修了生を輩出した。
社会人大学院レベルの内容を盛り込みつつ、
万代の社風をさらに強くする。
その理論と実践を学ぶ。
知識商人をつくる。
だから万代知識商人大学。
万代では取締役をはじめ、
部長クラス、フラッグショップ店長、
そして将来を嘱望される若手全員が修了している。
本社に隣接する会議棟で9時にスタート。
講義の前に、
D班とE班のレポート発表。
前回はオペレーションマネジメント講義だった。
その講義を受講して、全員がレポートを提出する。
その内容の発表。
発表内容もさることながら、
リーダーとしてのプレゼンテーション力も、
評価される。
今日の講義は、
マーケティングマネジメント。
その第1講義は結城義晴。
初めに発表の内容を講評。
声の出し方、話し方をはじめ、
プレゼンテーションの仕方について、
結城義晴なりの解説。
そのうえで、
マネジメント体系の三角形をおさらいする。
ミッションマネジメント、
ストラテジックマネジメント、
会社の内に向けてはヒューマンリソースマネジメント、
外に向けるのがマーケティングマネジメント。
フィリップ・コトラー。
「マーケティングの基本となる最も重要な概念は、
人間のニーズである」
「市場の変化とは、
本質的に顧客の行動の変化である」
和久さんは西宮前浜店の店長だった。
万代の一番店だ。
そのころの事例をもとに講義してくれた。
写真やデータを見せながらの具体的な講義に、
9期生は熱心に聞き入る。
たとえ話もわかりやすい。
スーパーマーケットのマーケティングは、
この和久さんの講義に凝縮されている。
ありがたい。
昼食時に渋川店改装の進捗状況を確認。
什器も配置されて、
シックな内装も施された。
11月25日の改装オープンに向けて、
最後の追い込みだ。
マーケティングの巨匠、
フィリップ・コトラーによる定義、
マーケティングマネジメントの在り方。
マーケティングの基本中の基本を講義する。
マーケティングの5つの発展段階。
生産コンセプトから社会コンセプトまで。
さらにマーケティングリサーチ(MR)、
STPマーケティング論と[4Pと4C]。
このあたりの意味することと、
その内容は知っておかねばならない。
考えてみると抽象的な概念だが、
それを事例を交えて講義した。
最後にストアコンパリゾンの方法と注意点。
丁寧にアドバイスした。
ストコンはチェーンストアにとって、
有効なマーケティングリサーチ手法である。
そのスキルをマスターすれば、
それは万代で働く者にとって一生の武器となる。
午後3時から、
班に分かれて、店舗のMR。
他店の強みと万代の良さを学ぶための
実践的な講義になる。
私は9期生の各班とは別に、
事務局と3店舗を視察。
まず大阪府松原市のバロー松原別所店へ。
11月8日にオープンした。
鮮魚の対面売場に特長をもつ意欲店舗だ。
松原市から大阪市住之江区へ。
ロピア北加賀屋店。
4月23日ににオープン。
1階にロピア。
2階はダイソー、スギ薬局、
そして衣料のあかのれんが入る、
近隣型商業施設のロピアモール。
3階と屋上が駐車場、平面にも駐車場がある。
3店目はセントラルスクエアなんば店。
ライフのアップスケールタイプの店だ。
エスカレータを降りて地下1階の入り口に、
インストアベーカリーの小麦の郷がある。
そこから青果、鮮魚、精肉と続いて、
最後に惣菜売場がある。
なんば駅に直結の繁盛店。
一般通路を隔てて、
ノンフーズとビオラルの売場がある。
こちらも強い。
2009年7月23日にオープンし、
2018年12月1日に大改装した。
繁盛しているライフの店舗。
あらためて感心した。
そして本町の会食会場へ向かう。
少しだけ観光。
御堂筋のイルミネーション。
11月3日から12月31日までの、
大坂の名物イルミネーション。
視察をアテンドしてくれた石川さんと、
ツーショット。
ありがとう。
会食は黒毛和牛焼肉の「牛の蔵」。
河野竜一常務取締役(中)、加藤隆取締役(右)、
そして今日の講師の和久取締役(左)。
サシの入った黒毛和牛の
サーロインや上ロース、極上カルビ。
焼きシャブなど堪能した。
講義、視察、会食と、
長い一日だったが大満足。
コトラーの言葉。
「皆がマイナス思考に陥っているときにこそ、
違う視点から市場を見つめ、
大胆に行動することこそが、
マーケティングの真骨頂なのだ」
〈結城義晴〉