結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年12月12日(木曜日)

クローガー・アルバートソンの「34兆円合併」とん挫し訴訟へ

今日は単行本の校正の日。

衣笠真佐美さんの本を、
商人舎から発刊する。
㈱いいねいいねドットコム代表取締役。
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昨日と今日の2日間で、
私自身が全部読んだ。
いい本です。

まずタイトルがいい。
それは発刊まで秘密です。

それから内容がいい。
提案がいい。
全部、いい。

ご期待ください。

校正を終わらせてからから夕方、
自由が丘へ。

商店街のクリスマスツリー。
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そして花屋モンソーフルール。IMG_8162 (002)

師走の自由が丘。IMG_8164 (002)

1時間もすると暗くなる。IMG_8167 (002)

モンソーフルールに灯りがともる。IMG_8169 (002)

プロモーション商品は390円均一。IMG_8173 (002)

Merry Christmas。IMG_8170 (002)

店内は薔薇の香りに包まれている。IMG_8172 (002)

上弦の月が出て、これから人が集まる。IMG_8174 (002)

クリスマスツリーのイルミネーション。IMG_8175 (002)
自由が丘に来ると、
気持ちがワクワクする。

さて商人舎流通SuperNews。
海外ニュースはどこよりも充実している。

クローガーnews|
アルバートソンとの合併計画とん挫/契約違反で提訴される

あ~あ、やっぱり、という感じ。

クローガーとアルバートソンは、
合併計画を打ち切った。

2022年10月に発表されて、
世界中が驚いた。

それから2年2カ月を経て、
とん挫することとなった。

米国チェーンストアランキングでは、
クローガーが4位、
アルバートソンは10位。

米国スーパーマーケットランキングでは、
クローガーが1位、
アルバートソンが2位。

クローガーの2024年1月期決算は、
売上高1500億3900万ドル、
1ドル150円換算で22兆5059億円、
前年比1.2%増。

営業利益30億9600万ドル(4644億円)25.0%減。
純利益21億6400万ドル(3246億円)3.6%減。
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一方のアルバートソンは、
営業収益792億3770万ドル(11兆8857億円)、
前年同期比2.0%増。
営業利益20億6890万ドル(3103億円)、
こちらは10.3%減、
純利益12億9600万ドル (1944億円)で14.4%減。
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両社ともに増収減益。

トップのウォルマートは、
営業収益6481億ドル(97兆2188億円)で6.0%増。
営業利益270億ドル(4兆0518億円)で32.2%増、
純利益155億ドル(2兆3267億円)で32.8%増。

増収大幅増益。
Photo by Iron Lotus Creative / Stephen Ironside

しかし合併していれば、
単純計算で売上高2292億ドル、34兆円となっていた。
営業利益は52億ドル、7774億円だった。

ともに何としても合併して、
ウォルマートを追いたかっただろう。

しかし両社が合併すると、
価格が上昇して消費者に不利益を与えると、
米国連邦取引委員会(FTC)と、
8つの州および首都ワシントンが、
合併差し止め訴訟を起していた。

12月10日には、2つの裁判所が、
合併差し止めを命じる判決を下した。
オレゴン州ポートランドの連邦地裁と、
ワシントン州シアトルの州裁判所。

これを受けてアルバートソンが、
この合併買収を破棄し、
6億ドルの契約違約金と損害賠償を求めて、
訴訟を起こした。

「クローガーはFTCから承認を得るための、
最大限の努力を怠り、
あらゆる措置を講じなかった」

一方、クローガー側はこのアルバートソンに対して、
「根拠のない無意味な訴訟」だという主張を発表。
法廷で争う構えを示している。

店頭競争ではクローガーが、
アルバートソンを圧倒している。

裁判ではどちらが勝つかはわからない。

そんなことはさっさと片付けて、
マネジメントとオペレーションの改革に勤しむべきだ。

私はこの合併がとん挫したことは、
クローガーにとって幸いだったと思う。

マネジメントとオペレーションのレベルが、
経営統合によって確実に落ちるからだ。

逆にアルバートソンは、
クローガー化することによって、
ウォルマートと闘う武器を入手するチャンスを逃した。

だから損害賠償を請求するのだろうが、
アルバートソンこそ素早く積極的に、
合併を実現させるべきだった。

100兆円、50兆円となると、
スケールのメリットは想像を絶するほど大きい。

この規模ならばある意味で、
量が質を変える。

アルバートソンはそのチャンスを逃した。
ああ、もったいない。

ウォルマートは今年、
FORTUNEの「働きがい」順位100にランクインした。

ランキングnews|
「働きがい2024」ウェグマンズ6位/ウォルマート初登場

さらに「DEIプログラム」撤回を表明した。
トランプ政権への対応でもある。

DEIは、
ダイバーシティー(多様性)、
エクイティー(公平性)、
インクルージョン(包摂性)。

これらを重視するプログラムがDEIだが、
保守派からの批判が高まっていて、
DEI強化を打ち切る企業が増えている。

ウォルマートは早々と、
わが道を行く決断を下す。

良い悪いの論議の前に、
意思決定の早さが、
小売業第1位企業の特徴なのだ。

〈結城義晴〉

2024年12月11日(水曜日)

商人舎12月号の「オーケー」の評価と「最高で最悪の米国」

月刊商人舎12月号。
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好評、発売中。

年極め購読が基本なのは、
私の古巣の「販売革新」と同じですが、
この号だけの購入もOKです。

申し込んでください。

その販売革新誌も、
来年から隔月刊となる。

寂しい限りだ。

商人舎12月号特集は、
オーケー上陸!! 東大阪の陣
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今年の3月から、
結城義晴のブログには、
[毎日投稿]がある。

画面をスクロールして、
一番下の欄外を見てほしい。

吉本一夫さん。

月刊商人舎の熱心な読者でもある。
ありがたい。

昨日の吉本さんの投稿。
「私は、OKさんの強さは、ダイソーさん等の100円ショップと共通していると思っています。値札を見なくて、ただ欲しいもの、買いたいものだけを買えばいい、という所です。実はすごくエンタメ性の高い売場だと思っています」

結城義晴の返信。
「吉本さん、素晴らしい着眼点ですね。

ウォルマートも同じですし、
そのウォルマートは、
ベンフランクリンの加盟店から始まりました。
つまりダイソーと同じバラエティストア出身です。

ウォルマートに倣ったオーケーが、
ダイソーに似ているというのは、
そのことに由来しています。

エブリデーロープライスは、
1年間売価を変えない戦略です。

だからワンコインストアは、
究極のエブリデーロープライスなのです」

会社の出自は大事だ。

ウォルマートがバラエティストア出身ならば、
ライバルのターゲットは百貨店から発した。

ウォルマートがEDLPを貫徹すれば、
ターゲットはハイ&ローを展開する。

今回の「東大阪の陣」で言えば、
上陸したオーケーがEDLPならば、
迎え撃つ万代はハイ&ロー。

そういえば万代はかつて、
「万代百貨店」と称していた。
ターゲットと同じ出自ということになる。

だからこそオーケーと万代は、
棲み分けすることができるのだと思う。

さて今月号には面白い記事がある。
[大阪のお母さんたちが明かす
「オーケー高井田店」への本音]
欲しいのは「お楽しみ感」です
㈱いいねいいねドットコム代表取締役 衣笠真佐美

オーケー高井田店オープンの日、
衣笠さんにも取材してもらった。
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その衣笠さんご自身の取材と、
いいねいいねのお母さんたちの声を集めて、
独特の視点の記事となった。

[NO GOOD]の項目にあるのが、
「オーケーカードの本体価格×3/103割引の意味が不明」

その通りで、疑問点をズバリと書いてくれた。

ありがとうございます。

さて、日経新聞の「オピニオン」欄。
よく、読む。

今日はとくに考えさせられる。

「病を抱え繁栄する米国」
Financial Timesのマーティン・ウルフ氏。
チーフ・エコノミクス・コメンテーター 。

「米国は最高の国であり、
最悪の国でもある」
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「少なくとも高所得国の中では、
米国はその繁栄と残忍さにおいて
際立っている」

ウルフ氏の問題意識。
「米国社会の”病理”が、
経済ダイナミズムに
必要な代償なのか」

ん~、難しい問題だ。

「革新的な経済が
より調和のとれた健全な社会と
結びつかない理由は明確ではない」

「技術的にダイナミックな社会には、
米国のような荒々しい、弱肉強食の
個人主義が必要になるかもしれない」

「これにはハッとさせられるのではないだろうか」

同感だ。

「米国の大きな不平等と低中所得層の不安が、
規制緩和と低税率を求める超富裕層と、
自分たちがうまくいかないことへの
はけ口を求めた低中所得層の
政治的な合流につながったのではないか」

超富裕層と低中所得層が、
政治的な合流を果たして、
二度目のトランプ大統領が生まれた。
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「もしそうだとしたら、
現在の脱工業化(製造業の重要性低下)と
抑制なき金融の時代に、
米国の活力が高いことが、
トランプ氏の台頭にみられる
新たな危険な扇動的独裁政治への
移行を招いてしまったことになる」

人間万事塞翁が馬だ。

「米国の繁栄と大国化を支えたのは、
法の支配、政治的安定、国民の一体感、
表現の自由、そして科学的卓越性だった」

「トランプ次期政権が進めようとしている
司法の武器化、科学への敵意、
批判的なメディアを抑制しようとする試み、
さらに広くは、多くの憲法規範への明らかな無関心が、
米国を支えてきた壊れやすい概念を
脅かす危険はないのだろうか」

それは大いにある。

「米国の共和制は、欠点も含めて、
おそらく世界史上最も顕著な成功例だ。
その強みが今、弱みと組み合わさることで、
築き上げてきたものを覆してしまう可能性は
あるのだろうか」

「我々は米国から学ばなければならない。
しかし今、法が支配する
民主主義の理想を重んじる人々は、
それに対する心配もすべきだろう」

最高の国であり、最悪の国。
それがアメリカ合衆国。
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私たちの日本は、
アメリカのようにはならないだろう。
しかし「最」がつかなくとも、
質の高い国で、しかも良い国こそが、
日本が目指すものなのだろう。

〈結城義晴〉

2024年12月10日(火曜日)

商人舎12月号特集「オーケー上陸!! 東大阪の陣」全部紹介しよう。

月刊商人舎12月号、本日発刊。 202412_coverpage
特集は、
オーケー上陸!!「東大阪の陣」
ライフ・万代との濃密な巴戦を描く

11月26日、オーケー高井田店開業。
関西進出第1号店。
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[Cover Message](表紙の言葉)
ロピアが「飛来」だったならば、オーケーは「上陸」だ。ロピアは2020年9月、何の前触れもなく、大阪・寝屋川に飛来した。そして尼崎、鶴見と立て続けに3店を出店した。オーケーは2021年、関西スーパーマーケットに対して株式公開買い付けを仕掛けた。紆余曲折を経て、それは成就しなかった。この経緯の後での直接出店である。「行くぞ、行くぞ」と声を上げたうえでの上陸である。それだけに関西のスーパーマーケット企業群、製造業・卸売業、関連産業の注目度は高いし、地ならしを済ませたうえでの上陸である。商売の本場、大阪、関西。果たしてオーケー高井田店はどれだけのインパクトをもってマーケットから受け入れられたのか。そして関西市場の将来はどう変わるのか。第1号店の直接競合はライフ高井田店と万代森河内店。ライフコーポレーションも万代も、この東大阪市にすでにドミナントを築いている。三者による巴戦の実態を明らかにしつつ、競争の本質をえぐり出す。

Contents(目次)。
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オーケー二宮涼太郎社長の激白。
「関西市場はEDLPが浸透していない。
そこに商機がある」
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そして必見の[写真構成]
オーケー高井田店のすべて
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くまなく撮影した珠玉の写真を披露する。
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対抗するライフ高井田店。
10月8日にリニューアルして迎え撃った。
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この店でもインタビュー取材をして、
オーケーへの基本対策を語ってもらった。

さらに万代渋川店。
オーケーとは直接競合しないけれど、
万代の象徴として最新モデルに改装。
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芝純常務取締役に言わせれば、
「会心の改装」

むしろこの店が一番勉強になるかもしれない。
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そして結城義晴が、
「特集のまえがき」と「あとがき」を書いて、
オーケーの「強さ」の本質を解説し、
この競争の行方を占う。

インタビューと取材をし、
さらに分析をして特集とした。

自分で言うのも恐縮だが、
必読の特集です。

そして[Message of December]
正規軍とゲリラ

正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。
ベトナム戦争ではアメリカが正規軍で、
ベトコンがゲリラだった。

圧倒的な物量・情報量の米軍に対して、
地の利を活かして奇襲攻撃をかけたベトコン。
1964年に米ソの代理戦争として始まって、
1975年にサイゴン陥落で終結した。

今、ロシアは正規軍で、
ウクライナがゲリラである。
正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。

大きな企業が正規軍で、
小さな企業がゲリラだ。
あるいは上場企業が正規軍で、
ファミリービジネスがゲリラか。

ただし「東大阪の陣」では様相は異なる。
ライフコーポレーションが正規軍である。
万代が根強いゲリラだったが、そこにまた、
オーケーという関東の強いゲリラが割り込んできた。

今やゲリラたちは研鑽を重ねて、
非上場の正規軍に生まれ変わろうとしている。
この地の万代、関東のオーケー、
そして全国に飛び火するロピア。

ゲリラの魂をもった正規軍が今、強い。
業界の常識をぶち壊すゲリラ、
コンプライアンスを身に着けたゲリラ。
それを顧客は渇望する。

正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。
このセオリーは常に変わらない。
だがゲリラ魂をもった正規軍が何より強い。
〈結城義晴〉
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特集のほかには、
[特別技術研究]
関東ロピア最新店の「主菜2品・副菜2品」作戦
ロピア上尾ビバホーム店とロピア黒川店のケーススタディ
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さらに11月号の続編。
[特別企画]
続・チェーンストア半期の通信簿
3月期決算企業の中間成績に「S・A・B・C・D」をつける。202412_Kessan-768x512

そして連載[定義集]”Definitions”は、
第42回「EDLP」

最後に編集後記を紹介しよう。

満を持して「東大阪の陣」。オーケーは関西スーパーを獲り逃したあと、万代の本拠地に出てきた。それを待ち受ける万代、そしてドミナントを築くライフ。役者は揃った。しかし胸躍る気分はない。競争の行く末が見えているからだろう。これからのコンペティションはいつもこんな具合になる。当たり前になる。競争によって、変わることができる者が進化を遂げる。それは確かだ。(義)

新店が話題になるスーパーマーケット。開店が楽しみなスーパーマーケット。どれだけあるだろうか。店内の空間、立ち寄りたくなるコーナー、手に取ってみたくなる商品。リアル店舗が提供する価値はそこにある。スーパーマーケットに限らない。(恭)

いつもの馴染みの店は安心感はあれど、買物していてもつまらない。かと言って、足を延ばす時間もない。東大阪のような、いい店がたくさんあるスーパーマーケット激戦区に住んでいる人たちが羨ましい!(綾)

街路樹が紅葉していて秋かと思う天気なのに、もう師走。今年は温暖化が一気に進んだ気がする。個人レベルのエコ対策ではどうにもならないところまできている。(磯)

東大阪に行って狂騒に当てられたか、新型インフルエンザに罹った。高熱と咳込みで苦しんだ。それが12月号の進行を遅滞させた。ごめんなさい。今年1年のご愛読を感謝しつつ、良いお年を!(亀)

2024年最後の月刊商人舎。
堪能してください。

そしてよく考えてください。

最後の最後に結城義晴の言葉。
「『見えざる手』は、
顧客に対して鈍感な者を、
容赦なく退場させていくのである」

〈結城義晴〉

2024年12月09日(月曜日)

紀文「正月フォーラム」打ち上げの「おでん日和のおでん」の話

Everyone, Good Monday!
[2024vol㊿]

2024年第50週。
12月第2週。

1月1日の週を第1週と数えて、
今週は第50週。

毎年、最後は第53週になる。
今年も残りわずか。

今年のボーナス支給日。
公務員は人事院規則によって、
12月10日と決まっている。

それは明日の火曜日だ。

民間企業の冬のボーナスも、
公務員に倣って多くの場合、
12月10日前後から25日頃までに支給される。

今週末はボーナス商戦がピークを迎える。
年末年始商戦はまずは第一の山場がやってくる。

楽しいな、商売は。
たのしいな、仕事は。

さて今日は夕方から東京・新橋。

紀文食品の出汁料理(おでん)専門店、
「楽でん」
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新橋の落ち着いた路地沿いにある。
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こじんまりとした店だが、
落ち着いた雰囲気がある。
銀杏の一枚板を使ったカウンター。
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今日は紀文正月フォーラムの打ち上げ。
8月28日・29日に開催された。
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今日は全国的に冷え込んで、
まさに「おでん日和」。IMG_E9764

ひょうたん型の鍋で、
おでん種が煮込まれている。
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メンバーはまず、
基調講演の講師の三浦康子さん(左)。
和文化研究家。
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それから紀文食品のメンバー、
手前から堀内慎也マーケティング部長、
高柳謙一郎営業企画部部長、
野崎理悦(りえ)執行役員商品開発室長。

そして商人舎の亀谷しづえゼネラルマネジャー。

旬の刺身、煎り銀杏、
天恵菇(大ぶりのシイタケ)バター焼きの1品料理から、
はまぐり、つみれ、大根、三つ串などのおでんまで。
日本酒と芋焼酎の銘酒と一緒に堪能した。

どれも美味しかったが、
大根とつみれは絶品。
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最後に出たのが、伊達巻のミルフィーユ。
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これは一度食べてみることをお勧めします。

年末年始の動向、
商品開発のあれこれなど、
会話も大いに盛り上がった。

とくに紀文のX配信は凄いアクセス数で、
そのバズリの話は面白かった。
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12月6日までは、
紀文食品のX担当は【のりふみ】さんだった。
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そののりふみさんが退任。

これからはちくわちゃんと玉ねぎ天さん、
2名体制になる。
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SNSはメーカーにとっても、
小売業にとっても、
必須のコミュニケーション手段だ。

アイルランドのスーパークイン。
そのCEOファーガル・クインさんの言葉を思い出す。
「マーケティングに関して、
一つの手段に頼ろうとする誘惑は、
退けねばならない」

全員が大いに楽しんだ。IMG_9769

堤裕社長も偶然、このお店に来られていて、
最後に店先の暖簾の下でツーショット。
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三浦先生とも仲良くツーショット。
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堤社長も嬉しそうだった。

おでん日和のとびきりのおでん。
最高だった。

ありがとうございました。

では、みなさん、今週も、
仕事を楽しもう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2024年12月08日(日曜日)

訃報/女優・中山美穂の「神々しい感じでした」

昨日から二十四節気の「大雪」
雪が激しく降り始めるころ。

しかし関東は暖かい。

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一昨日の12月6日、
自宅の浴槽で遺体となって発見された。

歌手・女優。
54歳。

死因が判明した。
入浴中に起きた不慮の事故、
いわゆるヒートショックらしい。

検死の結果、事件性はないと確認された。

それにしてもヒートショック。
日本では1年間に1万人以上が、
このために死亡している。

高齢者が室内で亡くなる理由の4分の1が、
ヒートショックだそうだ。

その死亡者数は交通事故を上回る。

中山美穂の14歳のデビューは鮮烈だった。
1985年のテレビドラマ。
『毎度おさわがせします』
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今年で言えば、
「不適切にもほどがある!」のごとき、
インパクトがあった。

反抗する少女・のどか役。
思春期の性をテーマにしたホームコメディー。
刺激的なシーン、挑戦的なセリフを、
躊躇なく体当たりで演じた。

ドラマが始まった時点では、
無名の若い女優だった。

だがそれまでの型どおりの清純派とは、
まったく異なるキャラクターで、
一躍、日本中の注目の的となった。

私もこのドラマは、
ときどき見ていた。

最初の役柄の「のどか」のイメージが、
中山美穂とダブって、
それが特異な存在感をつくった。

しかし歌手としてもヒット曲を出して、
デビューの年には日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。

1988年(昭和63年)には、
「アイドル四天王」と呼ばれるようになった。

南野陽子、浅香唯、工藤静香、
そして中山美穂。

1985年の映画『ビー・バップ・ハイスクール』で、
「毎度おさわがせ」の延長上のヒロイン。

1987年、テレビドラマ「ママはアイドル!」では、
後藤久美子と共演。
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1989年、「君の瞳に恋してる!」

このころ私は編集長になって多忙。
ほとんど中山美穂を見ることもなくなった。

ただし女優はつくられたイメージを超えて、
自我が表に出てくると、
妙な魅力を発揮する。
そんな期待を抱いていた。

1992年のドラマ「誰かが彼女を愛してる」では、
主題歌「世界中の誰よりきっと」を歌って大ヒット。

しかし普通の美人女優になっていくか否かの、
瀬戸際に立っていた。

1994年、映画『Love Letter』では、
ブルーリボン賞など数々の映画賞を受賞。
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1998年には『東京日和』で、
日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。
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2002年、小説家の辻仁成と結婚してパリで生活し、
長男をもうけるも、2014年、離婚。

その後、女優と歌手に復帰して、
いい年のとり方をしていた。

映画『『Love Letter』の岩井俊二監督。
25歳の中山美穂を評した。
「神々しい感じでした」

女優は美しさそのものに価値が宿る。
不思議な職業だ。

けれど、中山美穂。
価値ある才能だった。

まだまだ50代後半から、
60代、70代の中山美穂を、
見せてほしかった。

とりわけてファンというわけではなかったが、
才能ある女優の早世は惜しい。

ご冥福を祈りたい。

〈結城義晴〉

2024年12月07日(土曜日)

糸井重里の「アイデアはあるか?」とドラッカーの「顧客の創造」

午前11時まで眠った。
遅いブランチを食べて、
また夕方まで眠った。

先週から編集部全員が風邪気味で、
私も咳が残っている。

和歌山への出張と、
全力の講演。

そのうえ月刊商人舎12月号の執筆と責了。

まだまだ体力はあると思っているけれど、
静養は必須だ。
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久しぶりに糸井重里さん。
「ほぼ日」の巻頭エッセイ「今日のダーリン」

2日続けて「アイデア」の話。IMG_8126

「よく思うのだけれど、
とにかく『アイディア』なんですよ」

「いろんなむつかしいことも、
おもしろくないことも、
困ったことも、
あらゆる場面で、
アイディアが足りてない!」

糸井さんは経営者でもあるが、
その経営者にアイデアが足りていない。

「じぶんの関わっていることでも、そう思うし、
あちこち見渡しても、
『アイディアがないからだ』と思う」

「そりゃね、金がないとか
時間がないとか人手がないとか、
他にもありますよ、足りないものは。
それにしても、
『じゃぁ、アイディアはあるのか?』です」

同感だ。

「アイディアが商売じゃないという人にも、
ほんとはアイディアがあったほうがいいし、
アイディアがなにかを変えるもののはずです」

本も講座もたくさんある。
昔も今も、アイディアの大事さは、
さんざん言われてきた。
どうすればいいかについての方法も、
ほとんど、すでに語られてきている。

「あっちのものとこっちのものを、
組み合わせるんだとか、
ちがった角度から見てごらんだとか、
ずっと言われてる」

「それは、みんな読んできたか
聞いてきたと思うよ。
でも、絶対的に、世界中に
アイディアの質量が足りてない」

どうしてか?

「アイディアを出そうとする機会が
少なすぎるからだ。
ぼくは、そう考えるようになったんです」

「たとえば、サービス業の人だったら
『いつも微笑んでる』なんて当たり前でしょう?」

「運転をしている人だったら、
長時間、500キロくらい
ずっと平気で運転してるじゃないですか」

「逆に、ちょっと微笑んで
休んでまた微笑むとか、
10キロ運転して休んで
翌日また10キロ走るとか、
そんなんじゃダメだって
わかってるんですよね」

「だけど、そんなふうに
『いつも微笑んでいる』ように、
『いつもアイディアを出そうとしている』人が、
あんまりいないんだと思うのです、
私見ですが」

「商売の鬼」が減った。
いなくなった。

糸井。
「おまえら(つまりわたくしも)、
サボってるぞ」

「アイディアはとりあえずの原料費が無料だしね」

「たいしたことなくても、
小さくても、
とにかく出すこった」

これは糸井重里の、
自分を鼓舞する文章だ。

私も強く、励まされた。

そして「今日のダーリン」

「昨日も書いたのに、また今日も書きたいのです」

だって、それをやってる人、
ほんとに少ないんですよ」

「いわゆる創業社長っていう人たちには、
これ多いです」

同感です。

「他人の事業のことまで
『どうしたらいいんだ?』と考える」

「どうしたらもっとうまくいくか」を、
偉大な創業者はいつも考えていた。

「酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すみたいに、
無意識でずうっと考えているようにも思えますし、
その考える材料をひっきりなしに
探しては観察しています」

中内功さんがそうだった。
伊藤雅俊さん、岡田卓也さんがそうだった。

北野祐次さんも荒井伸也さんも。
藤原秀次郎さんも柳井正さんも。

みなさんの会社の創業者の人たちも。

マンガを描くのを仕事している人だとか、
お笑いの人たちの『ネタ』のメモだとかも、
まさしくそういうことなのでしょうね」

「サービス業の人が
微笑みを絶やさないように、
人間が呼吸をするように、
アイディアを考えてる」

これをやってないと、
止まって死んでしまうからですね」

「『いつでもアイディアを出そうとしている』って、
やってない人のほうが圧倒的に多いから。
ある意味、競争がないとも言えるんです」

「こういうことやろうと思うんです」だとか、
「次はこれだ」とか、課題はあちこちにある。

「そこに愛はあるんか、じゃなくて、
アイディアはあるんか?」

アイディアがなくても
『なにかの続き』はできるんです。
そして『なにかの続き』ができるって、
いいことなんです」

でも、でも、
アイディアがあったら
『いい!』んですよ」

なくてもいいところに、
アイディアがあったら、
みんなをうれしくさせられるんですよね」

「これを、ドラッカーは
『顧客の創造』
と言いましたけど」
IMG_8127

ドラッカーも倉本長治もアイデアの塊だった。

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結城義晴も毎日書きつつ、その系譜にいたい。

とくにイトーヨーカ堂の人たちに今、
それが求められている。

最後の言葉。
「『アイディア狂』とか
『アイディア教』に、
なりたいなぁ」

まったく同感だ。

疲れ切った頭で、
何度もなんども同感した。

〈結城義晴〉

2024年12月06日(金曜日)

荒木俊彦翁の訃報とロピア新製品の「チョッピ―ノ」

訃報です。

荒木俊彦さん。
㈱ト一屋会長。
103歳だった。
スクリーンショット 2024-12-06 203840
ト一屋は山形県酒田市で、
7店舗のスーパーマーケットを経営する。

私など「荒木エルダー」と呼ぶことが多かった。
商業界全国同友会の重鎮。

「エルダー」とは、
倉本長治主幹の12使徒のような高弟たちのこと。
イオン名誉会長相談役もエルダーのおひとり。

ト一屋は1976年からシジシージャパンに加盟し、
初期のメンバーとして活躍した。

荒木エルダーは2007年まで60年間も、
ト一屋の代表取締役社長だった。

ほんとうに温厚なお人柄で、
誰からも慕われた。

私が社長のころの㈱商業界では、
社外取締役としてもご協力を願った。

103歳の大往生。
心からご冥福を祈りたい。

さて商人舎オフィスに、
「セルコレポート」が届いた。IMG_8110 (002)

今回の表紙は、
岩手県奥州市のケー・マート。
千葉喜夫社長を中心に、
家族的な経営で地域に密着している。

私の連載は「艱難は商人を鍛える」
第32回は「柳井正の一勝九十九敗」IMG_8113 (002)
ご愛読をお願いします。

朝、商人舎オフィスに、
ロピアから届け物。

届けてくれたのが、崎野敬紘さん。
神奈川・千葉・埼玉統括営業本部の鮮魚事業部長。
快男子、ありがとう。IMG_9751 (002)
ロピア鮮魚部特製の新製品。
冷凍品セット2アイテム。
「クラムチャウダー」と、
「チョッピーノ」

これが優れモノの商品。

ランチでは商人舎スタッフ全員でいただいた。
今日はチョッピーノとパン。IMG_9754 (002)

チョッピーノはサンフランシスコ名物の、
海鮮シチュー。

分類すればイタリア系アメリカ料理。

その日に獲れた魚介で作られるシチューで、
ダンジネスクラブやクラム、エビ、ホタテ、
イカ、ムール貝、各種の魚を入れて、
生トマトを使ったワインソースで煮込んだ料理。

私たちは昨2023年2月に、
サンフランシスコに行った。

ノースビーチ地区。
「リトルイタリー」と呼ばれるエリアだ。IMG_0573

「ソット マーレ(Sotto Mare)」は、
大人気の地元シーフードレストラン。
IMG_0570

雰囲気のある店内。
IMG_05871

夕方からもう1階は満席。
IMG_0584

そこで地下1階へ。
IMG_0576

待つことしばし、
チョッピ―ノが出てきた。
IMG_1255 (1)
豪華なシーフードシチュー。

大満足。
IMG_1263

ロピアの福島道夫さんは今年、
スタッフをこの店に連れて行って、
冷凍魚のセットとして商品化した。

そして新店の黒川店で売り出した。
IMG_7901 (002)

料理は簡単。
誰でもすぐにできる。
IMG_9755 (002)

昼から贅沢な一品。
美味です。
IMG_9757 (002)
ご馳走様でした。

このあと、私は馬力をかけて、
最後の原稿執筆。

特集の「まえがき」と「あとがき」、
それから「Message of December」。
定義集もチェックして、
9000字を書き切った。
そして責了。

お疲れさまでした。
ありがとう。

それにしてもイトーヨーカ堂。
日経新聞電子版が報じた。
「ヨーカ堂、人員17%削減」

2026年2月期までに正社員約1000人を削減する。
誰が日経に漏らすのだろう。

すでに今年2月末まで早期退職を募っていた。
約700人が応募して退職した。

この場合は45歳以上の正社員を対象にした。

今回はこの早期退職とは別枠。
現在の正社員数は約6000人程度。
新たな削減対象の約1000人は、
正社員数全体の17%弱にあたる。

まだまだセブン-イレブンを生かすために、
イトーヨーカ堂を切り刻んでいる。

心が痛む。

「会社は誰のものか。誰のためにあるのか。
ステークホルダーのためのものである」

「ステークホルダーとは、
企業の利害関係者すべてを表す」

第1に顧客、
第2に従業員と労働組合、
第3に経営者、
第4に取引先、
第5に金融機関、行政機関、各種団体、
そして第6に株主など。

「この順番が逆になって、
第1に株主、第2に金融機関、
第3に経営者などとなって、
それが行き過ぎるとおかしくなる」

会社は物言う株主だけのものでも、
それに言いなりになる、
経営者のためのものでもない。
断じて。

〈結城義晴〉

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