結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年06月30日(日曜日)

バイデン&トランプの「ダブルヘイター」と寅さんの「ちゃんと勉強」

「西向く侍」

6月は30日で終わる。
その最後の日。

2024年の半分が過ぎた。

後半の6カ月は世界中で、
政治の季節、選挙の季節がやってくる。

イギリスの総選挙。
日本の自民党と立憲民主党の、
総裁選挙と党首選挙。

そしてアメリカ大統領選挙。

毎日新聞巻頭コラム「余録」

「民主主義の健全度を測る指標のひとつに、
討論の実施がある」

「大正時代の1918年、
政治学者の吉野作造が
言論の自由と暴力を巡り
右翼系団体と行った立会演説・討論会が
その例に挙げられる」
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「内容の評価は諸説あるが、
満場の聴衆を前に夜遅くまで、
ひるまず弁論を続けた吉野の姿は、
大正デモクラシーの熱気を体現したと
位置づけられている」

「ディベート(debate)」は、
ある公的な主題について、
異なる立場に分かれて議論すること。

欧米では学校の授業で、
ディベートを学ぶ。

その代表的なものが、
大統領ディベートである。

コラム。
「81歳と78歳の対決にどう影響していくだろう。
米大統領選で再選を目指すバイデン大統領と、
返り咲きを狙うトランプ前大統領の
テレビ討論会である」
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「4年前、同じ二人による討論は
『史上最低』との不名誉な評価が下された」

思い出す。

「相手が話す時にトランプ氏が割り込むなど、
混乱に陥った」

そこで今回は、
「割り込み防止にマイクの消音措置をほどこし、
聴衆を入れず、やっと舞台が整った」

しかし。
「発言の多くはお互いを
『史上最悪の大統領』とこき下ろす
非難合戦だった」

私は不愉快になるので、
見なかった。

「両氏ともに支持しない
『ダブルヘイター』の動向が注目される
大統領選である」

そう「ダブルヘイター」
“double hater”。

英語の「hate」は、
「憎む、憎悪する、嫌悪する」の意味。

「hater」は「嫌悪する人」

ダブルヘイターは、
「どちらも嫌悪する人」
つまりバイデンもトランプも、
どちらも支持したくない人たちのことだ。

わかる。

「トランプ節は相変わらずだった。
高齢不安説を抱えるバイデン氏が
時に言いよどみ、感情的になる場面もあった」

「ふと足元を顧みれば、
久々に国会で行われた党首討論も、
議論がほとんどかみあわない
お寒い内容だった」

同感だ。

「建設的な討論の実現は、
政治の質の証明でもあろう」

ジョーバイデンもドナルドトランプも、
アメリカの大学教育を受けている。

バイデンはデラウェア大学を卒業し、
シラキュース大学大学院で法務博士号を取得した。
ロースクールを経て1969年に弁護士となった。
その後、1970年にデラウェア州のニューキャッスル郡で、
議員に選出された。

トランプは13歳まで、
フォレスト・ヒルズ地区の学校に通った。
ドナルドの度重なる不良行為によって、
ニューヨーク・ミリタリー・アカデミーに転入。
1964年からフォーダム大学に2年通って、
その後、ペンシルベニア大学へ転入。
ウォートン・スクール(経営学)で、
経済学士号を取得して卒業した。

どちらもディベートの基本は熟知しているはずだ。

ディベートとディスカッションは、
「意見対立」があるかないかという点で異なる。

ディスカッションは、
ある公的な主題について議論すること。

ディベートは当事者間の意見の対立が前提とされる。

民主党と共和党とは意見が対立している。
だから基本的に大統領の討論は、
ディベートである。

けれど両者は詭弁とののしり合いに終始した。
だからダブルヘイターが続出した。

アメリカ合衆国が、
そんな国になってしまった。

残念なことだ。

日本の党首討論も、
かみ合わないこと甚だしい。

アメリカを嘆いている時ではない。

映画の寅さんシリーズ、
第40作「寅次郎サラダ記念日」
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この映画の中で、
寅次郎の甥っ子の満男が大学受験に悩む。
そして荒川の土手の上で、寅さんに質問する。

「おじさん、なんのために大学へ行くのかなぁ?」

「そりゃあ、勉強するためです」

「じゃあ、なんのために勉強するのかなぁ?」

寅さんの答え。

「長い間生きていると、
いろんなことにぶつかる。
そんな時にちゃんと勉強していない人は、
サイコロの目とか気分で決めるしかない。
でも、ちゃんと勉強した人は、
自分の頭で筋道を考えて、
決めることができるのだ」

「久しぶりにちゃんと考えたら、
頭痛くなってきた」

バイデンもトランプも、
ちゃんと勉強し直さねばならない。

いくら年をとっても。
高齢であることは言い訳にはならない。

もって自戒とすべし。

〈結城義晴〉

2024年06月29日(土曜日)

日本スーパーマーケット協会25周年記念パーティの懇親

日本スーパーマーケット協会設立25周年。
帝国ホテル。

パネルディスカッションの後で、
記念パーティーが開催された。IMG_5074 (002)
はじめに岩崎高治会長のスピーチ。
もちろん㈱ライフコーポレーション社長。

協会の定款の話から始めた。

定款の第3条が素晴らしい。
「会員企業相互の成長発展を通して、
スーパーマーケットの健全な発展、
およびわが国の食料品流通機構の
近代化・合理化を促進し、
ライフラインとしての食品の
安定供給を図るとともに、
より豊かな国民生活の実現に
寄与することを目的とする」

「この目的を果たすために、
政治、行政など関係方面へ
広く政策提言を行うほか、
わが国におけるスーパーマーケット業界の
位置づけを確かなものにするために
積極的な情宣活動、調査研究活動、
および社会貢献活動を行う」

岩崎さんの話を聞きながら、
「近代化・合理化」の次に、
「現代化」を目指す時だと思った。

もちろん岩崎さんには、
それはよくわかっている。

政治、行政に向けては、
「年金問題などにスーパーマーケット産業の
意見が反映されていない」

政治家も行政官も会場に来ていたが、
はっきり言うべきところは言う。

だから「一つになって発信していく」

「円安などマイナス要因はあるけれど、
日本はいい国です。
前向きにやっていきましょう」

岩崎さんは自分でも言ったが、
故清水信次さんのようになってきた。

いいスピーチだった。
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その後、坂本哲志農林水産相、吉田宣弘経済産業大臣政務官、斉藤鉄夫国土交相などの挨拶。

そして小泉進次郎衆議院議員。
簡潔なスピーチの最後に、
「業界が一つにならねば」と言った。
スーパーマーケット産業を、
よく知ってくれている。IMG_5102 (002)

乾杯のスピーチと音頭は、
京谷裕三菱食品社長。IMG_5104 (002)

乾杯の後は懇親に次ぐ懇親。
今回はたくさん写真を撮った。

まずは岩崎会長。
直近で起こった細かいことも、
きちんと知っていて、
温かい言葉をかけてくれた。
ありがとう。
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そして川野幸夫名誉会長。
加藤産業㈱社長の加藤和弥さん。
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私は「円安は新常態」の話をした。

猫宮一久㈱アークス社長。
コーネル大学ジャパン伝説の一期生。
物流問題に関して、
「北海道はむしろ有利だ」と私は言った。IMG_5077 (002)

㈱平和堂社長の平松正嗣さん。
副会長のお役目、お疲れさまでした。
秋の食品フェアに関して、
お詫びをした。
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そしていつものツーショット。
㈱万代社長の阿部秀行さん。
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サミット㈱社長の服部哲也さんが加わった。
お二人とも副会長でパネルに登壇した。
お疲れ様。
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ヤオコー社長の川野澄人さん。
いつもクールな話しぶりを褒めた。IMG_5093 (002)

西友社長の大久保恒夫さんとは、固い握手。
協会理事でもある。IMG_5081 (002)

㈱オークワ社長の大桑弘嗣(ひろつぐ)さん。
アメリカ研修の成果を語り合った。
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㈱ハローズ社長の佐藤利行さん。
私のブログをスマホのアプリにして、
愛読してくれている。
最近の好調な業績の話をした。IMG_5082 (002)

ボルサリーノの佐伯行彦さんが加わった。
㈱さえきセルバホールディングス社長。IMG_5084 (002)

㈱エコス社長の平邦雄さんは、
筋トレをしていて筋肉質の体躯となった。
業績も好調だ。
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㈱カスミ社長の塚田英明さん。
コーネル大学ジャパン伝説の一期生。
最新店の「ブランデ三郷」を褒めた。IMG_5092 (002)

そしてコーネル大学ジャパン三期生、
㈱マルエツ社長の本間正治さん。
「絶対に成果を出します!」と決意を語った。IMG_5088 (002)

パーティーの終わりのほうで、
わざわざ私のところにやってきてくれたのが、
㈱ヨークベニマル社長の大高耕一路さん。
大髙善興会長そっくりだ。
初対面だが、 実に感じのいい経営者だ。IMG_5094 (002)

そして大創産業㈱社長の矢野靖二さん。
アメリカのDAISOはもう160店になった。
すごい勢いだ。
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卸売業では国分グループ本社㈱社長の國分晃さん。
一般社団法人日本加工食品卸協会会長。
いつも若くてハンサムな経営者だったが、
最近は貫禄が出てきた。
隣はその専務理事の時岡肯平さん。
時岡さんもコーネル・ジャパン一期生。IMG_5076 (002)

㈱伊藤園副社長の本庄周介さん。
タリーズコーヒージャパン㈱とチチヤス㈱の、
代表取締役に就任した。
隣の松井康彦さんは、
商人舎エグゼクティブプロデューサー。IMG_5073 (002)

㈱寺岡精工社長の山本宏輔さん。
来年は創業100周年を迎える。IMG_5087 (002)

井上淳さんは日本チェーンストア協会で、
専務理事・副会長を務めた。IMG_5091 (002)

そして協会を支える江口法生専務理事。
パネルディスカッションの司会も務めて、
八面六臂の活躍。
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最後は並木利昭さん。
ライフコーポレーション顧問。
25年前に清水さんを支えて、
この協会をつくったのは並木さんだ。
ありがとうございました。IMG_5096 (002)

日本スーパーマーケット協会は、
ポリティカルな面を強くもつ。

特定技能の飲食料品製造に、
スーパーマーケットの「総菜調理」が追加された。
これなどこのポリティカルな協会の成果の一つだ。

清水さんの遺志を継いで、
しっかりした足取りだ。

それが私には何よりうれしい。

〈結城義晴〉

2024年06月28日(金曜日)

日本スーパーマーケット協会設立25周年「正副会長討論会」

一般社団法人日本スーパーマーケット協会。
設立25周年を迎えた。

感慨深い。

1999年7月12日、この協会が設立された。
故中川昭一農林水産大臣が、
退任することが決まっていた。

その中川さんの肝いりで、
日本スーパーマーケット協会が発足した。

故清水信次さんが創設者であり、
初代会長だった。

当時は日本セルフ・サービス協会があり、
オール日本スーパーマーケット協会があった。

日本チェーンストア協会の中にも、
スーパーマーケット部会があった。

だから「屋上屋を重ねるごとし」と、
一部から反対意見も出た。

けれど清水さんは、
スーパーマーケット産業には、
ポリティカルな団体が必須であると考えていた。

そこで新しい協会をつくることにした。

私もそれには賛成だった。

「政治と宗教には口を出さない」
故倉本長治商業界主幹も、
故渥美俊一先生も、
それが商人であり、
チェーンストアであると言っていた。

しかし清水さんは違った。

1998年の第142回通常国会で、
「大規模小売店舗立地法」が制定されて、
1973年制定の大規模小売店舗法は、
25年の歴史を閉じることになっていた。

大型店を規制するという考え方から、
大型店と地域社会との融和を図るという思考法に、
大きく転換するときだった。

政治的に動かねばならないときだった。
清水さんの動きは速かった。

私は㈱商業界の取締役食品商業編集長、
47歳だった。

清水さんからご指名を受けて、
記念講演をした。
「スーパーマーケットよ、永遠なれ」

今も手元にレジュメが残っているが、
もっとポリティカルな話をすればよかった。

協会は活発な活動を展開し、
協会としての存在感を高めていった。

私はその後も、
総会後のパネルディスカッションでは、
10年くらい続けて、
コーディネーターを担った。

2009年には川野幸夫新会長となった。

設立10周年の記念式典のときには、
パネラーは清水名誉会長と川野会長、
横山清新日本スーパーマーケット協会会長、
そして亀井淳日本チェーンストア協会会長だった。
テーマは「今後の10年間を展望する」
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2011年のパネルディスカッションは、
「東日本大震災」後の産業の戦略を討論した。
パネラーは清水さんと川野さん、
それから平富郎さん、齋藤充弘さん、
夏原平和さん、
そして横山さんの豪華なメンバー。
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創立20周年のパネルディスカッションは、
パネラーは岩崎高治さん、川野澄人さん、
平邦雄さんだった。
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このパネルディスカッションは、
月刊商人舎2019年12月号に、
全面掲載した。
[特別パネルディスカッション]
「我ら、未来を拓く!!」
2019年12月号

今、読み返しても、
実にいい内容だ。
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このあとコロナパンデミックが起こった。

そして昨2023年、会長が変わった。
岩崎高治新会長が誕生し、
6人の副会長が生まれた。IMG_5864

そして25周年を迎えた。

帝国ホテル本館3階富士の間。IMG_5072 (002)

25周年記念パネルディスカッション。
テーマは、
「流通業界の展望と協会の取り組みについて」IMG_5071 (002)

議事には7項目が挙げられた。
⑴2024年度の協会の取り組みについて
⑵食品物流の効率化に向けた取り組みについて
⑶人手不足対策としての外国人材の受け入れについて
⑷年収の壁対策と年金制度改正に向けた意見集約について
⑸生産性向上・標準化の取り組みについて
⑹環境に関する取り組みについて
⑺製・配・販および団体の連携について

1時間半のディスカッション。
司会は江口法生さんが務めた。
日本スーパーマーケット協会専務理事。
堂々としていた。??????????
冒頭に江口さんが、
協会の事業方針と取り組みについて、
近況を報告した。

そして一人ずつ登壇し席に着く。
冒頭は岩崎高治協会会長、
㈱ライフコーポレーション社長。??????????
パネルディスカッションを開催した経緯を、
ユーモア交えて語った。

その後、昨年から副会長を務める6人のトップが、
各社の取り組みを語った。

サミット㈱服部哲也社長。
昨年3月に発足した首都圏SM物流研究会では、
協働に対して最初に声を挙げた。
「24年問題」対策の立役者の一人。??????????

㈱平和堂平松正嗣社長。
滋賀県から駆け付けたが、
線状降水帯の豪雨で新幹線が一時止まった。
それを乗り切って、壇上に上がり、
年収の壁対策と年金制度改正問題、
環境問題を丁寧に語った。??????????

㈱マルエツ古瀬良多会長。
外国人材の受け入れとフードロス問題を、
マルエツのデータをもとに、
わかりやすく話してくれた。??????????

㈱万代阿部秀行社長。
物流問題と先端技術の活用による生産性向上問題を、
的確に語った。??????????

㈱ヤオコー川野澄人社長、48歳。
登壇者では最年少だが、2013年4月に社長に就任。
社長歴は岩崎さんに次いで長い。??????????
外国人材問題と年収の壁問題を、
いつものようにクールに話してくれた。

最後に㈱ラルズ猫宮一久副会長。
5月28日付けで㈱アークスの社長COOに就任。
事業会社のラルズでは副会長を務め、
後任の松尾直人社長をサポートする。??????????
北海道ならではの物流問題と、
外国人材の受け入れ問題を、
アークスやラルズの事例をもとに、
丁寧に報告した。

いずれも地に足の着いたコメントだった。
今回のパネルディスカッションも、
月刊商人舎7月号で全面展開する。

私の「述懐」も書き込む予定だ。

25年前、20年前、10年前の討論会とは、
大きく変わった。

かつては夢のある創業者たちの語り合い。
現在は力のある「実務家」たちの討論会。

時代の変革を感じながら、
私は心地よい時間を過ごした。
(明日の記念懇親会編に続きます)

〈結城義晴〉

2024年06月27日(木曜日)

「円安は新常態」と「狭いながらも楽しい我が家」

今日は朝、一番乗りで会社に出た。

ライトをつけてから窓を開け、
室内に新しい空気を入れる。

自分のパソコンに電源を入れて、
メールやfacebookをチェックする。

いつもなら珈琲を淹れて、
みんながやってくるのを待つ。

けれど今朝は疲れていて、
ただ椅子にもたれている。

午前中は原稿の手直し。
もう47年もこの仕事をしている。

手直ししていると、
その情報が頭の中に入ってくる。

これまで蓄積してきた情報と融合して、
新しいことを考えつく。

その瞬間がとてもいい。

新しいことが浮かばないときには、
その原稿にはあまり価値がない。

独善的かもしれないが、
私はそう思っている。

そのうちスタッフがやってきて、
珈琲を淹れてくれる。

昔々のCMソング。

朝日が窓から差し込み、
テーブルを照らすよ
二つの珈琲仲良く
湯気を絡ませてる

僕たちの前を朝が
緩やかに過ぎる
そんな時この世界は
二人だけのようだよ

どこにもあるよなことです
それだけの幸せ
どこにもあるよなことです
それだけの幸せ♪

商人舎オフィスで淹れた珈琲は、
何処よりも旨い。

午前中は緩やかに時間が過ぎる。
それは私にとって至福のときである。

ランチはルーズ・カフェ。
オーガニック・キッチン。
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編集スタッフの鈴木綾子とツーショット。IMG_7082 (002)

さて何をいただこうか。IMG_7080 (002)

榎本健一、通称エノケン。
その「私の青空」

夕暮れに仰ぎみる輝く青空
日が暮れてたどるは
我が家の細道

狭いながらも楽しい我が家
愛の火影のさすところ
恋しい家こそ私の青空

狭いながらも楽しい我が家
愛の火影のさすところ
恋しい家こそ私の青空♪
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さて円安は続く。
異常な状態は戻らない。
1ドル=160円台。

37年半ぶりの水準まで下落した。

政府・日銀は円安是正に向けて、
有効な手を打てない。

だから円売りが続く。

岸田文雄首相の打ち出す政策。
円安に歯止めをかけるどころか、
助長させている。

日経新聞「大機小機」に、
円安に対する考え方が連続掲載された。
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6月25日版。
「円安トレンドで経済再生へ」

「円安要因には日米金利差がある」

長い目でみた円・ドル相場には、
米財政悪化の流れが大きく影響するだろう。

米財政見通しは悲惨だ。

米議会予算局によれば、
1990年代初頭の債務は、
国内総生産(GDP)の40%台だった。
現在99%に膨張。

2019年以降の財政赤字のGDP比は、
年平均ベースで約8%。
過去50年間の2倍だ。

中国、ロシアとの緊張は軍事予算を増やし、
高齢者配慮もあって歳出削減は難しい。

大統領選挙ではそれが全く忘れ去られている。

民主党候補のバイデン大統領は財政支出路線、
共和党候補のトランプ前大統領は減税を打ち出す。
どちらが勝利しても債務は増え続ける。

米国債発行が頻繁になり、
米長期金利の高止まりが予想される。
日米金利差の縮小には限度があり、
25年半ばごろには170~180円の中で
円安が進みそうだ。

あらら。

「ただし、日本経済にとって、
悪い円安とはならないだろう」

コラムニストは逗子さん。

「先進5カ国は1985年9月に
ドル高是正をめざした『プラザ合意』で協調した。
円高は240円から120円まで進み、
長期に及ぶ円高時代が幕を開ける」

「円高は日本の企業の競争力を失わせ、
デフレを招き、経済に、
『失われた30年』をもたらした」

ところが「このような勢いの円安は予想されない」

「むしろ長い目で想定される円安は、
プラザ合意とは逆方向の影響として、
日本の企業の競争力をよみがえらせ、
経済再生の強力なエンジンとなろう」

楽観的。
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もう一つは6月26日版。
「円安を生かす政策とは」

こちらのコラムニストは環羽さん。

「円安が新常態となった場合、
これを経済政策にどう生かすのか、
という課題が浮上している」

「王道とされる対策が対内直接投資の促進だ」

しかし国連貿易開発会議の2022年末のデータ。
日本の対内直接投資は、
「名目GDP比で5%台にとどまり、
その水準の低さは北朝鮮以下と指摘されている」

だから「対内直接投資の促進」が鍵を握る。

円安はそれを促す条件ではある。

「投資先として日本が
高評価を得ている現実は確かにある」

「台湾資本の半導体工場、
米国資本のデータセンターなど
日本に拠点を設ける動きは
数多く報じられている」

今後も対内直接投資は、
「円安を生かすカード」として、
重要な経済政策と位置付けられる。

ここで2つの大きな問題に直面する。

「それは電力と人の問題だ」

前者は原子力発電所の稼働、
後者は移民政策の進捗。

「電力や労働力の供給が不安定な国に
大型投資を決断する企業はない」

「いくら立派な議論を重ねても、
最後にこの2つの論点が立ちはだかる限り、
円安を生かすカードに関する議論も完結しにくい」

「是非をどうするにせよ、
結論を出さなければ、
それまでの議論が
画餅で終わってしまうことになる」

二つの大機小機のコラム。
前者は楽観的で、
後者は難題を提起する。

けれどどちらも、
「円安は新常態」という前提の上に立つ。

小売業、流通業、サービス業も、
「円安は新常態」を前提にして、
商売を組み立てねばならない。

そうしなければ、
「狭いながらも楽しい我が家」にはならない。

そしてそれはむしろ、
我々には得意な世界である。

〈結城義晴〉

2024年06月26日(水曜日)

イオンの「特定技能4000人」とイオンディライトの機能

大谷翔平。
ホームラン24号を放った。
ホワイトソックス戦。
1番・指名打者の先頭打者本塁打。
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日本中が明るくなる。

このゲームは2安打2打点。
チームは4対3の逆転勝ちで3連勝。

ナショナルリーグのホームラン王争いは、
2位のマーセル・オズーナ(ブレーブス)に3本差。

打率は3割2分で、
リーグトップ。

9試合連続打点は球団記録タイ。
通算打点は60で、
リーグトップと4打点の差。

打者に専念した今シーズン、
3冠王も見えてきた。

本人は今の、この試合に勝つことに集中する。
それが何よりもいい。

For the team。

さて日経新聞一面トップ。
「イオン、特定技能4000人に」 

イオン㈱は「特定技能」外国人を、
2030年度までに4000人受け入れる。
グループ企業を挙げて取り組む。

政府の拡大方針によって、
スーパーマーケットの惣菜加工などでも
受け入れが可能になった。

現在はグループ全体で約1500人を雇用している。
主に加工食品の製造工場で働いている。

施設管理を手がけるイオンディライト㈱が、
23年11月にインドネシア政府の支援を受けて、
16人を初めて採用した。

ビルクリーニング分野も23年に、
特定技能に追加された。
そこでイオンモールの商業施設のほか、
ホテル、病院などで清掃業務を担っている。

特定技能は在留資格の一つだ。
今年3月には受け入れの拡大が閣議決定された。

飲食料品製造業分野は工場だけでなく
店舗での惣菜製造が可能になった。

イオンは全国に約2700店を展開する。
一段と特定技能の受け入れ余地が広がった。

イオンディライトは便利な会社で、
傘下に人材紹介企業をもつ。

そこでイオンデライトを窓口として、
特定技能の外国人を受け入れる。

商業施設の清掃や加工工場、
店舗での惣菜製造など。
業務に応じて各グループ企業に紹介する。

他社にも紹介する。
そして30年度に4000人を雇用する計画だ。

一方、多くの外国人を受け入れる体制も整える。

2~3人で生活できるシェアハウス、
休日に観光地などをめぐるレクリエーション、
慣れない異国でのさまざまな生活を支援する。

小売りや外食の人手不足は深刻だ。
特定技能への期待は大きい。

セブン&アイ・ホールディングスは、
2月に開業したグループ共通の惣菜工場で、
約240人の特定技能外国人を雇用した。

日本経済研究センターの試算。
ベトナム、タイ、インドネシアの現地給与は、
2032年までに日本の給与水準の5割を超える。

自国の給与が高くなれば、
来日して日本で働く動機は薄まる。

特定技能外国人雇用に向けて、
多様な施策が必要になる。

技術習得に向けた支援に加えて、
社員寮などの住居、
在留中の生活支援。

企業側の投資が不可欠となる。

それにしても、
イオンデライトは、
グループにとって重要な機能を果たしている。

創業は1972年11月と古い。
前身は㈱ニチイメンテナンスだ。
㈱ニチイの子会社。

1972年5月に大阪・千日デパート火災が起こった。
日本ビル火災史上最悪の事故。

そこでニチイは施設管理部門を独立させて、
設備管理会社を創立した。
西端行雄社長の時代である。

警備や清掃といった仕事をする、
総合ビルメンテナンスの会社だった。

この会社が大証二部を経て、
東証・大証一部に上場。
親会社は㈱マイカルに変わった。

そして2006年、
イオンテクノサービス㈱と合併。
こちらはイオングループの同業だった。

マイカルが倒産して、
イオンの傘下に入った。

子会社のビルメンテナンス企業も、
経営統合した。

そしてイオンディライトと名称を変え、
国内最大のビルメンテナンス企業となった。

その後、多角化を志向する。

2010年、チェルト㈱と合併。
自動販売機事業、資材関連事業の企業だった。

この合併を機に、
ファシリティマネジメント企業として、
サービスを拡充していく。

積極的なM&Aを通じて、
国内外で子会社を増やした。
現在、50周年を経て、
約30社によって、
イオンディライトグループを形成する。
スクリーンショット 2024-06-27 095953
私も少しだけ、
このグループと一緒に仕事をしている。
インコンパス㈱と、
イオンリテール㈱の海外研修をする。

コングロマーチャントを支える企業群。
ダイエーにも西友にも、
イトーヨーカ堂にも、
そういう機能や会社があった。

いわばチェーンストアの裏方企業。
しかし外国人労働者を受け入れる時代になると、
裏方が表舞台に出てくる。

旧知の堤唯見さんが、
このイオンディライトの社長を担った。
合併の成果を上げるための苦労もあっただろうが、
一方で確実な収益性や成長性も担保されていて、
穏やかな顔つきだったことを思い出す。

〈結城義晴〉

2024年06月25日(火曜日)

英国総選挙「AIスティーブ」候補と人間の政治家への「幻滅」

今日は朝からズームで、
オンラインインタビュー。

私は朝6時に起きて原稿を執筆し、
そのまま自宅から参加した。

凄くいい内容だった。
ありがとうございました。
月刊商人舎7月号に掲載します。

午後は東京・大手町へ。

東京駅。
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その北口。
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大手町プレイスタワー。
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田嶼尚子院長の大手町プレイス内科。
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毎月の検査と診察。
尿酸値はずっと下がっている。
中性脂肪も血糖値も安定している。
ヘモグロビンA1cは6.5まで下がった。

血糖値の低い状態が続くと、
ヘモグロビンA1cの比率が低くなる。

血糖値の高い状態が続くと、
ヘモグロビンA1cは高くなる。

平均的には4%くらいで、
成人の上限は6.2%とされる。

高齢者は6.5%ならば合格だと田嶼先生。
今回の私は合格。

安心した。

それでもいつもの薬を処方してもらって、
隣接するドラッグストアへ。
IMG_5042 (004)

トモズにはお世話になります。
IMG_5045 (002)
それから横浜の商人舎オフィスへ。

朝書き上げた機関誌連載原稿は、
もうゲラが出ていた。

その校正をして、
それを担当編集者に戻した。

私自身の「艱難の物語」は、
今回で終了です。

お楽しみに。

それでもこの4回の連載は、
自分にとって刺激的だった。

いずれ長編に書き直したい。
そんな意欲がちょっとだけ沸いた。

さて日本の政界。

第213通常国会。
1月に召集され、6月21日に閉会した。

改正政治資金規正法が成立した。
ザルのような規正法。

さらに政府提出の62の法案は、61が成立。
「共同親権」の導入を柱とした民法の改正など。

国会が終わると、
7月7日の東京都知事選挙に、
関心が集中している。

そしてそのあと9月に、
自民党総裁選挙が待っている。

すると自民党内から、
岸田文雄首相への批判の声が、
噴き出してきた。

菅義偉前首相は、
首相の責任論を言い出した。

もちろん岸田自身を含めた、
「ポスト岸田」が焦点になってきた。

中日新聞と東京新聞の巻頭コラム。
「中日春秋」と「筆洗」

フレドリック・ブラウンの短編、
『回答』を持ち出した。
ブラウンは米国のSF作家。
1906年生まれ、1972年没。

日本の星新一、筒井康隆などに、
大きな影響を与えた。

この短編小説のテーマは人工知能(AI)だ。

物語では、
「高性能なAIが完成する。
開発者はさっそく
人類の長年の疑問を質問する」

「神は存在するか」

AIは回答する。
「然(しか)り。
いま現れた」

なんと「自分こそが神である」と答えたのだ。
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コラム。
「近未来を描いたSF小説では
社会や政治をAIに任せきりにすると
ろくなことにならぬという
警告めいた筋立てが大半だろう」

しかし、
7月4日の英国の総選挙で、
1人の候補者が話題を呼んでいる。

「世界初のAI候補」AIスティーブ氏。
実際はこのAIを開発した企業の会長、
スティーブン・エンダコット氏が立候補する。

エンダコット氏はあくまでも、
AIスティーブの代理人の立場を取る。

だからAIスティーブの判断によって、
政策や主張を決める。

当選した場合には、
議会での採決もAIが指示する。

このAI候補は、
有権者の意見を24時間受け付け、
政策に反映させる。

コラム。
「額面通りなら有権者の声を
直接、聴く『政治家』ということになる」

日本の「聴く首相」岸田文雄以上だ。

AIスティーブ自身は「不祥事とも無縁」だ。

コラム。
「AIに政治を任せるのは気が進まぬが、
ちょっと魅力を感じてしまう人も
いるかもしれぬ」

然り。

「それほど、どこの国にも、
人間の政治家への大きな幻滅がある」

サイファイ・ノベルのような話が、
現実に起こっている。

ちなみにAIスティーブ氏、
当選の可能性は低いらしい。

イギリス人らしいユーモアの話で面白いが、
今の都知事選にも自民党総裁選にも、
AI佐藤氏なり、AI田中氏なりが、
出てきて欲しいところだ。

人間の政治家への幻滅が、
社会を停滞させている。

〈結城義晴〉

2024年06月24日(月曜日)

令和名人会の35年間と「良い組織のリスペクト」

Everyone, Good Monday!
[2024vol㉖]

2024年第26週。
四半期の13週が二回りして、
今週で1年の半分が過ぎる。

6月の第5週。

関東甲信、東海、近畿地方が、
先週金曜日の6月21日に梅雨入りした。

関東甲信は昨年より13日、平年より14日遅く、
東海、近畿は昨年より23日、平年より15日遅かった。

昨日の関東は朝から大雨。
しかし今日はからりと晴れた。

令和名人会。
ザ・カントリー・クラブ・ジャパン。
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左から鈴木國朗アイダスグループ社長。
宮本洋一ブルーチップ㈱社長。
新谷千里サミットリテイリングセンター社長。
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みんな忙しい人ばかり。

宮本さんは帰国したばかり。
スペインとポルトガルの旅行から。

鈴木さんと新谷さんは、
超売れっ子コンサルタントで、
毎日全国を飛び回っている。

全員が揃う時間を合わせると、
半年に1回くらい。

だから梅雨時ではあるけれど、
月曜日から令和名人会。
申し訳ないけれど、お許しを。

しかしあいにく、
全国的に今年最高気温続出。

栃木県佐野市が36.8℃。
千葉県牛久市が36.4℃。

ゴルフ場の千葉県木更津市も36℃を超えた。

空を見上げるとイワシ雲。
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暑さに負けず、しかも熱中症に気をつけて、
水分を取りながら1日ラウンド。
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今日の私は「ゴルフが好きなんだ!!」作戦。
どんなに暑くても、どんなミスをしても、
どんなにスコアが悪くても、
「自分はゴルフが好きなんだ!!」と、
何度も自分に言い聞かせてラウンドする。

午前中は思うようなゴルフができなかったが、
午後には少しだけよくなった。

宮本プロがやはり圧勝。
後の三人はどんぐりコロコロ。
新谷さんの成長ぶり、充実ぶりが目立った。

全部終わる18番ホールの写真。
みんなへとへとだが、
スマイルをつくった。

パー5のロングホール。
ここでドライビングコンテスト。
結城義晴が獲得。
IMG_5029 (002)
ほかのロングホールのドラコンは、
鈴木プロが3回とも獲得。
「飛砲」というブランドのドライバーで、
230ヤードを超える飛距離。

ベストグロスは当然ながら宮本プロ。

それぞれに満足のいくラウンドだった。

私は「ゴルフが好きなんだ!!」作戦で、
楽しめた。

そのうえ、自分のスイングにおける、
新しい一つの試みが成功して、
大満足だ。

ありがとうございました。

さて日経新聞「大機小機」
先週土曜日のコラム。
「リスペクトと質の高い仕事」

「リーダーと組織の構成員との間、
そして構成員の間で、
『リスペクト(敬意)』は
良質な組織の条件である」

リスペクトがいい組織を生む。

クリスティーン・ポラス教授。
現在は米ノースカロライナ大学。
かつて世界の約2万人の従業員を対象に調査をした。

そして明らかにした。
「従業員は、
リーダーからの敬意を感じることが
コミットメント(約束)とエンゲージメト(働きがい)
向上につながる」

「従業員はリーダーからの敬意を、
評価や感謝、ビジョンの伝達などよりも
重要だと認識している」

心からのリスペクトのほうが、
表面的なコミュニケーションよりも、
重要だという見解だ。

さらに、
「リーダーと従業員との関係は、
ビジネスパートナー同士の関係にも
当てはまる」

コラムニストは二つの事例を出す。

一つは日本テレビのドラマづくり。
製作者が死去した原作者の意図を捻じ曲げた。

もう一つは日産自動車の不適切取引問題。
3月に公正取引委員会から指摘を受けたが、
その後も取引先から不満の声が出ている。

問題発覚を受けて日本テレビは、
「コミュニケーションの重要性の再認識」を、
従業員に促した。
日産は「取引先用ホットライン」の設置を、
約束した。

だがそうした対症療法では、
片づけられない課題が残る。

「そこには大企業の従業員の、
自らの都合を優先し、取引先を見下し、
軽くあしらうといった悪癖が
垣間見られるためである」

結論。
「ビジネスは、
パートナーとの協力を必要とする」

「その際、パートナーに対する敬意を持ち、
互いに育てるように努めるべきである」

「それはビジネスの質を高め、
持続性を高める道である」

同感だ。

そして実はこれ、
ゴルフのラウンドにも当てはまる。

ゴルファーは互いに、
パートナーに対する敬意をもち、
その敬意を育てるよう努めるべきだ。

それがゴルフの質を高め、
持続性を高める。

私たちの名人会は、
1989年から続いている。

お陰様で35年間。

それは何よりも、
互いにリスペクトがあるからだ。
ゴルフの質も高まっている、と思う。
スコアや技術がそれに伴っているかと言えば、
そうでもない面もある。

ご愛敬。

しかし幾多の艱難を乗り越えて、
リスペクトは高まっていく。
それが良いグループ、良い組織の条件である。

では、みなさん、今週も、
互いに敬意をもって仕事しよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

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