嬉しいことがふたつあった。
このところずっと、
小言幸兵衛だった結城義晴。
久しぶりに気分がよかった。
一つは㈱セブン&アイ・ホールディングスの、
第2四半期決算説明会。
これはあとで書こう。
大方のマスコミとは全く違うことを感じた。
もう一つは月刊商人舎10月号発刊。
特集は、
’24OSD
スーパーマーケットの成長を決定づけるもの
OSDとは、
Outstanding Store Development。
「卓越した店舗開発と店づくり」
[Cover Message]
自動車メーカーの成長は「新車」で決まる。だから自動車雑誌の売れ筋号は各社の「新車」発表の号だ。トヨタもホンダも日産も、メルセデスもBMWもフォルクスワーゲンもフェラーリも、GMもフォードも新車開発に全力を注ぎ込む。小売業やチェーンストアの「新車」は「新店」である。その店舗開発と店づくりがその後の成長を決定づける。クッキーカッター型の標準化店舗を次々に出店していく場合には、プロトタイプ店舗がそれを担う。しかし都心部やサバブに出店するケースが増えてくると、店ごとにイレギュラーな要件を受け入れねばならなくなる。だから店ごとにその段階で最高の技術を導入し、さまざまな工夫を凝らす。そしてどちらの場合にも、最新のマーチャンダイジングと最新のサービスを盛り込む。2024年の日本の先進スーパーマーケット・チェーンのエクセレントな「新店」をご覧に入れよう。Outstanding Store Developmentの諸相、すなわち’24OSDである。
ヤオコーとロピア、
万代とサミット。
堪能してください。
10月号とOSDについては、
明日のブログでもう一度、説明しよう。
Message of Octoberは、
「自分の色を出せ。」
これも明日のブログで。
オンライン開催だけ。
それでも電話回線をつなぐ方式をやめてくれた。
ZOOMを使ったウェビナー。
それは改善された。
まず、丸山好道さん。
セブン&アイ取締役常務執行役員。
こちらは商人舎流通Supernews。
セブン&アイnews|
第2Q営業収益6兆0356億円8.8%増・経常利益22.4%減
営業収益6兆0355億円(対前年増減率8.8%増)、
営業利益1870億円(22.4%減)、
経常利益1672億円(26.3%減)、
四半期純利益522億4200万円(34.9%減)。
増収減益。
これはイオンと同じ。
営業利益率3.1%、経常利益率2.8%。
あのイトーヨーカ堂、
あのセブン-イレブンが、
合わせても並みの会社になった。
主要事業会社の今期の営業利益を修正した。
左が修正前、右が修正後。
アメリカのセブン-イレブン・インクが、
3204億円と下方修正。
セブン-イレブン・ジャパンも、
2400億下方修正。
イトーヨーカ堂とヨークベニマルは変わらず。
つまりコンビニ事業が日米とも、
苦難の道を歩んでいる。
そして松永文彦セブン-イレブン・ジャパン社長。
国内セブン-イレブンの立て直しこそ、
可及的速やかに解決せねばならない問題だ。
永松さんの話を聞いても、
明快な答えは見つからない。
ジョセフ・デピント7‐Eleven, Inc. CEO。
米国セブン-イレブンも、
業態ナンバー1企業でありながら、
不安定な経営だ。
その理由の説明は完全には納得できない。
しかしここは鈴木敏文イズムに戻ればいい。
現時点で米国コンビニのトップチェーンである。
いかに戻れるか。
日本の腕利きが現地に入って、
地道に立て直すべきだろう。
全体戦略を語った。
グループ構造の最適化の案を決断した。
コンビニ事業を、
セブン-イレブン・コーポレーション(仮称)にする。
日本のセブン-イレブン・ジャパン、
米国のセブン-イレブン・インク、
世界のセブンーイレブン・インターナショナル。
セブン銀行は独立企業となる。
昨日の日経新聞の報道は、
ネーミングの変更に偏っていて、
正確ではなかった。
私もそれに引っ張られて、
勘違いした。
お詫びしよう。
それでも㈱ヨーク・ホールディングスに、
コンビニ以外の会社をまとめる。
イトーヨーカ堂、
ヨークベニマル、
シェルガーデン、
それからロフト、赤ちゃん本舗、
セブン&アイ・フードシステムズ、
セブン&アイ・クリエイトリンク、
その他24社。
商人舎流通Supernews。
セブン&アイnews|
中間持株会社「ヨーク・ホールディングス」設立
この会社は10月11日に設立する。
素早い。
なぜか。
社員・従業員の気持ちを考えたから。
とてもいい。
今日の決算記者発表の前に、
イトーヨーカ堂では店長会議が開催されて、
このヨーク・ホールディングスの説明が行われた。
これもとてもいい。
社員に先に知らせるべきだ。
いいぞ、いいぞ。
そしてすぐに会社設立。
新しいイトーヨーカ堂グループの出発だ。
私はこれがうれしかった。
そしてスライドの左下に、
小さく文字が書かれている。
私はそれを見逃さなかった。
「*創業家との共同投資の可能性を含む」
おう。
伊藤家が出資して、
そこに投資を募って、
イトーヨーカ堂グループを再編する。
伊藤順朗さん、
わかってくれていた。
伊藤雅俊さんのお孫さんの、
伊藤弘雅さんは今回、
社内に向けて熱いメッセージを発した。
弘雅さんはヨークベニマルで修業し、
昨年9月からイトーヨーカ堂取締役商品本部長。
これまでのセブン&アイの経営は、
井阪さんをはじめとする、
セブン-イレブン出身者で占められていた。
伊藤順朗さんもセブン-イレブン出身だ。
今度のヨーク・ホールディングスは、
イトーヨーカ堂やヨークベニマルの出身者が主体となる。
伊藤順朗さんは代表取締役会長だ。
井阪さんもコメントしていた。
「今回は伊藤(順朗)とも、
なんどもじっくり話し合って決めた」
それがよかった。
私は何度も書いた。
セブン-イレブンは工業の論理で。
インダストリアリズム(産業)の理屈で。
イトーヨーカ堂は商人の論理で。
もちろんヨーク・ホールディングスは、
商人の論理、企業の論理、
そして新しいチェーンストアの論理で、
会社を再建していく。
このところのイトーヨーカ堂の施策は、
間違いだらけだったと思うけれど。
それでも幹部・社員・従業員が一体となって、
伊藤雅俊と大髙善雄の考えを実践してほしい。
それを私も望んでいる。
新しいセブン-イレブン・コーポレーションには、
ほんとうに大変な道が待っている。
しかしこちらは、
海外から超大物の実力者をスカウトして、
世界企業の道を歩むべきだ。
ヨーク・ホールディングスは、
こちらも前途多難ではあるが、
全員の知恵と力を結集して、
現場力を上げていってほしい。
それを私は望みたい。
〈結城義晴〉