結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年05月19日(日曜日)

「心は燃やせ、頭は冷やせ」の「オプチミズムとペシミズム」

何かの機会があって、
自分のブログを検索する。

みなさんもぜひ、
やってみてください。

この商人舎公式ホームページの、
タイトルの下の横長の□のところ。
[検索]と薄い文字が入っている。

検索しやすいようにと、
結構大きなスペースをとってある。

ここに単語を打ち込む。
できれば二つくらい。
あるいは三つくらい。

そうすると、
その二つや三つの言葉を使った投稿記事が、
ずらりと出てくる。

読んでみると面白い。

現在の時点で6622のブログがある。

あと9年ちょっとで大台の1万になる。
80歳のときだ。

それまでは書き続ける。

さてウォルマートの記事を探していたら、
2016年12月1日のブログに行きついた。

『パリはわが町』という本。
ロジェ・グルニエ著、2016年10月刊。
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発刊元のみすず書房は、
いい出版社だ。

哲学、科学、心理学、社会学、
それに現代史、西洋史などの専門書を発刊。
学術出版社のジャンルに入る。

出版界のマーケットニッチャーだ。

資本金1500万円で、
2023年2月期の売上高6億2000万円。
従業員28名。

㈱商業界よりもずっと小さな出版社だが、
頑張って経営を維持している。

創業は1947年。
創業者の小尾俊人(おびとしと)は、
大東亜戦争から復員して、
「出版社か農業をやろう」と考えた。
そうして最終的に出版社を設立した。

そのみすず書房発刊のグルニエの本。

グルニエは、
フランスのジャーナリストで作家だ。
第2次大戦中には、
パリ解放のレジスタンス活動に身を委ねて、
英雄的な働きをした。

あるインタビューに答えて語った。
「小さなことについては
オプチミスト、

大きなことについては
ペシミスト」

オプチミストは楽観主義者、
ペシミストは悲観主義者。

小さなことは楽観する、
大きなことは悲観する。

これは革命家の心構えだというが、
着眼大局・着手小局の極意に通じる。

先週木曜日の日経新聞「大機小機」
タイトルは、
「冷静な頭脳と温かい心」
コラムニストは九転十起氏。
学者だろうか。

「国内の消費が振るわない。
国内総生産(GDP)の実質個人消費は
3四半期連続でマイナス、
家計調査による消費支出は
実質で13カ月連続のマイナスである」

悲観的な材料がそろう。

「背景にあるのは物価高だ。
相次ぐ値上げによる”値上げ疲れ”が、
消費者の買い控えや節約志向につながっている」

同感だ。

月刊商人舎5月号では、
「円安不況」と表現して、警告を発した。
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実質賃金は3月まで24カ月連続でマイナス。

今年の春闘で連合のベアは全体で3.57%、
中小組合でも3%を超えてきた。

「しかし、昨年の春闘も、
30年ぶりの高い賃上げ率だったはずだ」

連合の最終集計ベアは2%強だった。
一方、毎月勤労統計の所定内給与は、
パートも含めた全体の平均では1.4%増。

今年の上昇率は、
「前年比で3%に達するかどうか」

「物価上昇にやっと追いつく程度だ。
消費者がインフレを上回る賃金増を感じるには
ほど遠いだろう」

そこでコラムニストの専門の、
日銀の金融政策。

「緩和的な金融環境を維持し、
企業・家計のマインド悪化と
景気の腰折れを防ぐというのが
最善策であろう」

「それにもかかわらず、
年内の利上げが既定路線のように議論されている」

「データは大事だがあくまで数字でしかない。
より重要なのは国民生活の実態だ」

同感だ。

ここでアルフレッド・マーシャルの有名な言葉。
近代経済学の祖にしてメイナード・ケインズの師匠。
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マーシャルはロンドンの貧民街を歩き、
困窮する人々のために
経済学を役立てるべきだと主張した。

そしてそのために、
「冷静な頭脳と温かい心」が必要だと説いた。
「Cool head but warm heart」

マーシャルから直接ヒントを得たわけではないが、
私は商業界の社長を退任した2007年から、
同じような言葉を自分の標語にしている。

「心は燃やせ、頭は冷やせ」

九転十起氏。
「経済学者をトップに頂く日銀は、
今こそ冷静な頭脳と温かい心で
我が国の現状を分析し、
臨機応変に対応する柔軟さが必要だ」

そしてこの際、大切なのは、
グルニエの言葉だと思う。
「小さなことにはオプチミスト、
大きなことにはペシミスト」

よろしく頼みます。
植田さん。

今の小売業や製造業の経営にも当てはまる。
いや、現場をもつ者にとってはもともと、
この心構えが必須なのだ。

〈結城義晴〉

2024年05月18日(土曜日)

アラン「上機嫌療法」の「悪い天気の日にはいい顔をせよ」

朝はゆっくり起きて、
ゆったりと過ごす。
昼ごろには午睡、
3時過ぎにはまた夕寝した。

よく眠ることができる。

少しずつ自分の心身が治癒していくのがわかる。

作家の宇野千代。
若いころは個性的できれいだった。
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1996年に98歳で没した。
恋多き女流作家だった。

後輩の瀬戸内寂聴にたびたび、
アランの言葉が好きだと言っていた。

寂聴がそれを弔辞で披露した。

「世にも幸福な人間とは、
やりかけた仕事に基づいてのみ
考えを進めていく人であろう」

やりかけた仕事があること。
日々、それだけに集中して、
さまざまな考えを進めていくこと。

今の私も同じ状況にある。
だからアランと宇野千代に共感した。

『定義集』で著名なアラン。
エミール・オーギュスト・シャルティエ。
「20世紀のソクラテス」と称された。
フランスの哲学者。

アランはペンネーム。

そのアランの『幸福論』
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訳者が串田孫一と中村雄二郎という、
贅沢な本だ。

串田は詩人、随筆家。
中村はパスカルの研究者で哲学者。

「仕事というものが、
心を楽しませる唯一のものであり、
それだけで十分である」

本当にそう思う。

例証として使われるのは、
ドストエフスキー『死の家の記録』
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徒刑囚たちは労働している。
その仕事はおよそ無益なものである。

なんの期待もなく働いているかぎり、
彼らは怠け者で、もの悲しく、不器用である。

だが一日がかりの仕事、
つらく困難な仕事を与えると、
たちまち彼らは器用で、巧妙で、陽気になる。

ドストエフスキーがシベリア流刑された時の、
四年間にわたる獄中の体験と見聞の記録。

「役に立つ仕事はそれ自体楽しみである。
それ自体なのであって、
そこから引き出す利益によってではない」

「人間的な楽しみの最大のものは、
協働でやる困難で自由な仕事であることは
まちがいない」

だからウォルマートは、
テレワークを廃止し、対面での仕事に変える。

CEOダグ・マクミロンは言う。
「対面で集まることで
協力やイノベーション、
迅速な意思決定がしやすくなる」
Photo by Iron Lotus Creative / Stephen Ironside

「協働」や「協力」が、
仕事そのものをより楽しいものにする。

アラン。
「私のいう仕事とは、
力の結果であると同時に、
力の源泉でもある、
自由な仕事のことである」

「繰り返して言うが、
いやいやながらがまんするのではなく、
行動することである」

これにも同感。

アランのお薦め。
「ぐっすり眠って、
よく食べよ」

私は今、そうしている。

アランの「上機嫌療法」
「呪いの言葉でも言いたくなるような
すべての不運や、
取りわけてつまらぬ物事に対して、
上機嫌にふるまうこと」

だから教える。
「悪い天気の日には、
いい顔をすること」

「笑うのは幸福だからではない。
むしろ、笑うから幸福なのだ」

アランの上機嫌療法。
今日はこれだけで幸せだ。

〈結城義晴〉

2024年05月17日(金曜日)

日本GDP「世界4位転落」とウォルマートの「対面での働き方改革」

時差ボケが治らない。

それからラスベガス研修中に、
風邪引きの名残で、
講義をすると時々咳き込んだ。

帰国してからはまだ、
長時間の講義をしていないから、
それも出ない。

ただし2時間以上も全力で語ると、
多分、咳が出る。

休養をとって、
少しずつ直すしかない。

さて、お知らせ。
商人舎ミドルマネジメント研修会。
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第22回の6月4日・5日・6日の研修会。
このホームページ巻頭の告知欄で、
締め切りは5月2日となっているけれど、
若干の席が空いています。

ご派遣のご検討をお願いします。

6月には時差ボケも咳き込みも、
完治しています。

全力を挙げて講義します。
勉強しに来てください。
待ってます。

さて今朝の朝刊。
日本のGDPが世界4位に落ちた話題。

国内総生産、
Gross Domestic Product。

私たちが生徒のころは、
GNP(Gross National Product)で教わった。
国民総生産。

しかしGNPには、
海外での生産活動の報酬などが含まれている。
だから本来の国の生産量を正確に計ることはできない。

1980年くらいからGDPが使われるようになった。

2023年度の日本の名目GDPはドル換算で4.1兆ドル。
150円換算で615兆円。

ドイツは4.5兆ドルだったから、
結局、ドイツに抜かれて世界4位となった。

1位 アメリカ
2位 中国
3位 ドイツ
4位 日本。

物価高で前年度比5.3%増加した。
だが円安で1.3%減少した。

国際通貨基金(IMF)は、
2025年に今度はインドに抜かれると推計する。

しかし私はあまり気にする必要はないと思う。

第1は今、円安がひどすぎる。
円安によってドルベースのGDPは激減する。
1ドル120円あたりで考えるのが妥当だと思う。

第2は国全体の総生産よりも、
国民1人あたりの総生産が大事だ。

2023年段階で日本は3万3800ドルくらい。

世界1位はルクセンブルクの12万9800ドル。

アメリカは8万1600ドル。
ドイツは5万2700ドル。

中国は1万2500ドル。
インドは2500ドル。

亡くなった清水信次さんはよく言っていた。
「日本はまだまだ豊かな国だ。
誇りをもって頑張っていこう」
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その通りだと思う。

政治は低級だが、
国民は優れている。

アメリカのウォルマートのニュース。
第1は働き方改革。

コロナ禍で進んでいたリモートワーク。
ウォルマートは遠隔勤務を縮小して、
オフィスでのリアル勤務を増やす。
従業員に働きかけている。

ウォルマートは考えている。
対面での勤務のほうが生産性が上がる。

日経新聞のニューヨーク特派員の報告。

リモートワークをするアソシエーツの大部分、
それからテキサス州とジョージア州などの、
サテライトオフィスで勤務するアソシエーツ。

彼らにアーカンソーの本社や、
ニューヨーク、サンフランシスコの近郊店への、
転勤や異動を求める通知を出した。

「対面で集まることで
協力やイノベーション、
迅速な意思決定がしやすくなる」

ウォルマートは2020年9月から、
「チームマネジメント」に180度の転換をした。

そしてコロナ禍中には、
リモートワークも取り入れた。

しかし収束に向かった2022年、
本社部門の従業員は原則として、
出社するよう社内ルールを変更した。

今回の措置は、
コロナ前の働き方への復帰を、
一段と進めることに貢献する。

店舗のアソシエーツは、
当然ながらリモートはできない、しない。
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本部やオフィスで働く人たちも、
対面で仕事するほうが絶対にいい。
気分もいいし、生産性も上がる。

コロナの流行で定着した遠隔勤務が、
企業の生産性を下げているかどうか。
アメリカで議論になっている。

米国内アソシエーツ160万人の同社。
この議論に決着をつけることになるかもしれない。

ウォルマートの第2のニュースは第1四半期決算。

商人舎流通SuperNews。
ウォルマートnews|
第1Q営業収益1615億ドル6%増/EC販売2桁増

2月から4月の第1四半期。
営業収益は1615億ドルで、
前年同期比6.0%の増加。

営業利益は68億ドルで9.6%増、
純利益は51億で205.1%増。

ホーム・デポの第1四半期は減収減益。
外食のスターバックスなども減収。

原因はインフレ疲れだ。
物価は前年同期比3%台半ばの上昇率。
とくに低所得者層に響く。

日本でも同じだ。

そこでウォルマートは、
中高所得層へと客層の拡大を図る。
とくに年収10万ドル以上の高所得世帯を増やす。

そこで新しいプライベートブランドの投入を発表。
ズバリ「bettergoods」

レギュラーブランドは「Great Value」。
対して新PBは高品質・ヘルシーで、
なおかつ5ドル以下の価格設定。

ライフスタイルブランドだ。

トレーダー・ジョーやコストコを狙う。

ダグ・マクミロンCEO。
「食品PBとして過去20年間で最大規模になる。
最新トレンドと最高の品質に焦点を当てる」

もちろん低所得者層はがっちり捕まえている。

ウォルマートとして実に妥当な戦略だ。

オンライン購買の顧客に対しても、
大きく響くに違いない。

ダグ・マクミロン、57歳。
Photo by Iron Lotus Creative / Stephen Ironside
その着眼大局、着手小局。

感心するばかりだ。

〈結城義晴〉

2024年05月16日(木曜日)

訃報/「勘治の前に勘治なく、勘治の後に勘治なし」

谷川俊太郎。
「そのあと」

そのあとがある
大切なひとを失ったあと
もうあとはないと思ったあと
すべてが終わったと知ったあとにも
終わらないそのあとがある

そのあとは一筋に
雲の中へ消えている
そのあとは限りなく
青くひろがっている

そのあとがある
世界に そして
ひとりひとりの心に
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訃報です。

私が渡米している間に、
亡くなられた。

中野勘治さん。
84歳。

元㈱菱食社長で、三菱食品㈱会長。
5月8日午前0時06分、
心不全のため入院先の病院でご逝去。

お元気だったのに、
本当に驚いた。

1939年7月7日、愛知県生まれ。
私よりも13歳年上。

1962年3月に慶応義塾大学商学部ご卒業。
1962年4月に日本冷蔵㈱(現在の㈱ニチレイ)入社。
ニチレイの取締役から常務、専務になられて、
冷凍食品業界に「この人あり」と言われた。
2001年1月、ニチレイの子会社で卸売業の、
㈱ユキワ代表取締役社長就任。

そして2003年10月、そのユキワと、
菱食子会社㈱リョーショクフードサービスが合併。
新会社の㈱アールワイフードサービス誕生。
中野さんはその代表取締役社長に就任。
低温卸売業で年商2500億円規模だった。

さらに2006年10月、菱食の代表取締役副社長。
2003年1月に廣田さんが会長に就任し、
後任社長は後藤雅治副社長が昇格。
2008年3月、その後藤さんのあとを受けて、
中野さんは菱食代表取締役社長に就任。

2011年には㈱明治屋商事、㈱サンエス、
㈱フードサービスネットワークの3社を、
完全子会社化。
さらに連結子会社の㈱リョーショクリカーを吸収。

三菱食品㈱に商号変更するとともに、
三菱食品代表取締役会長へ。

四社合併は中野さんが成し遂げた。

その後、2013年6月、相談役。
それから2015年7月にオフィスKを設立して、
自由に活躍した。

さらに2018年7月、
㈱ロック・フィールドの社外取締役就任。

「生涯現役」が中野さんの持論だった。

1996年、アメリカのFMIが、
「ミールソリューション」のスローガンを掲げた。
中野さんはいち早くそれを取り入れ、
「冷凍食品=弁当の具材」だったものを、
夕食のメインディッシュにすることを訴えた。

これ、私の主張と同期していた。

私は2010年8月にインタビューした。
中野さんは菱食社長だった。
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「目下の最大の話題は、4社経営統合です」

「菱食を中心に、
三菱商事傘下の食品卸売企業3社の経営統合」

「㈱明治屋商事は酒類に伝統があり、強い。
㈱フードサービスネットワークは、
低温商品の機能を持つ。
そして㈱サンエスは菓子問屋として強力である。
もちろん菱食は加工食品だけで、
1兆円のスケールを持つ」

「それぞれの機能において、
製造業にも小売業にも
十分な役割が果たせる総合化を成し遂げる」

中野さんは言った。
四社合併は、
「生活編集能力の高い生活者の
ライフスタイル多様化に対応するために、
新しい中間流通として必須の機能である」

この「生活編集能力の高い生活者」だとか、
「ライフスタイル多様化」だとか、
そんな概念は卸売業からは、
出てこないものだったので、
とくに印象に残っている。

私は廣田正さんに、
大変にお世話になった。

㈱商業界の時代には、
新しい事業をコラボしてくださった。
先輩が残した負の遺産解消を、
廣田さんに助力していただいた。

それ以外にも、
廣田さんは日本の食品卸売業に、
多大な貢献をした。

だから私は何度も言ったし、
何度も書いた。
「廣田の前に廣田なく、
廣田の後に廣田なし」

中野勘治さんはそれを見ていて、
面白くなかったのだと思う。

それでも㈱商人舎発足のときには、
廣田さんにも中野さんにも、
快く発起人になっていただいた。

以来、15年。

各所で一緒に仕事をしたり、
交流したりした。
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月刊商人舎2022年9月号。
特別企画は、
「冷食」が主役になるとき

冒頭に私は書いた。

「この8月に、
中野勘治さんから葉書が届いた。
『ついに冷凍食品が
加工食品の主役になりました。
見届けられて倖いです』」

「中野さんの本来の専門は冷凍食品である。
だから冷凍食品の躍進は、
率直にうれしかったのだろう」

この特別企画を編んだきっかけも、
中野さんだった。

そして「冷食」は今、
まさに主役の座を占めるに至った。
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ずっと言いそびれていた。
遅きに失したかもしれないが、
ここであらためて言い切ろう。
「勘治の前に勘治なく、
勘治の後に勘治なし」

心からご冥福を祈りたい。

合掌。

〈結城義晴〉

2024年05月15日(水曜日)

球体「スフィア」体験とギターセンターで買った「little Martin」

商人舎US研修ベーシックコース。
ご参加の皆さん、
あらためてお礼を言います。
ありがとうございました。

とてもいい研修会でした。
皆さんの学ぶ姿勢が相互に作用しあって、
事務局を含めた今年の50人が、
「学習する組織」となりました。

さて5日目のすべての講義が終わって、
自由研修の時間になった。

それぞれが思い思いにプランをつくって、
よく学びよく遊ぶ。

ショッピングセンターや店舗を訪れたり、
観光したり、ショーを見たり、
街を歩いたり、買物したり。
それぞれが今度は自由に、
アメリカの時間を過ごす。

それもいい学習です。

私たち事務局が行ったのは、
The Sphere。
「スフィア」。
意味は「球、球体、球形」

球形の大型アリーナ。
2万人を収容できる。

昨2023年9月29日、
マディソンアスクエガーデン社によって開業。
高さ336フィート(102m)、
幅516フィート(157m)。
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途中に世界第2位の大きさの観覧車がある。
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ホテルべネツィアンの敷地にオープン。
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私たちのホテルからも、
夜には浮き上がって見える。
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球体の表面の映像は、
くるくると変わる。
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今、球体の中で行なわれている演目は、
「Postcard From Earth」
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スフィアのドームの中には、
15万7000の超指向性スピーカーがある。
「ウルトラ・ダイレクショナル・スピーカー」という。

ビーム・フォーミング技術が備わっていて、
一つひとつの席ごとに、
最高の音質と音量が計算され、届けられる。

演目によっては特定エリアを、
特定外国語席として提供することもできる。

さらに席に着いてショーを楽しむ間、
音を深みのある「振動」として体感できる。
「インフラサウンド・ハプティック」、
触覚・超低周波音システム。

入り口からドームの中に入ると、
不思議な空間が現れる。IMG_4393 (002)

目眩がする。
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そしてエスカレーター。
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未来の空間に入り込んでいくような印象だ。IMG_4398 (002)

3Ⅾの女性が空中歩行をする。
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アリーナの急な階段状の客席に着くと、
すぐに場内が暗くなって、
演目が始まる。

「地球からの絵葉書」

宇宙から帰還した宇宙飛行士二人。
目覚めて、地球の美しさを再発見する。IMG_4402 (002)

監督はダーレン・アロノフスキー。
ロシア系ユダヤ人のアメリカ国籍。
55歳。

2010年の「ブラック・スワン」、
2023年の「ザ・ホエール」などを監督。

世界の山岳や海中、
人間の祭りやイベントの映像が、
臨場感たっぷりに描かれる。
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クラゲの大群。
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これも海中の微生物。
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海の生き物の大群。
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そして魚群。
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座席にいると振動が直接伝わってくる。
祭りの灯。
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地球からのメッセージ。

面白かったし、
あっという間に1時間が過ぎた。
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ラスベガスにまた一つ、
名所が増えた。

そのあとタウンスクエアへ。
ホールフーズが核となったライフスタイルセンター。
研修団で2日目にやってきた。

その一番奥にあるのが、
「ギターセンター」IMG_4452 (002)

アメリカ最大の楽器のチェーンストア。
1959年、ハリウッドで創業。
本部はカリフォルニア州ウェストレイクビレッジ。
304店舗、年商21億4000万ドル(3200億円)。IMG_4453 (002)
楽器のスーパーストア。
つまり超大型店の専門大店。

その中のアコースティック部門へ。

小型のフォークギターを見に来た。

古希を超えて、
小ぶりのギターが欲しくなった。

YAMAHAの小型アコースティック。
なかなかいい。
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これはミッシェルの4弦ギター、珍しい。
ちょっと食指が動いた。
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しかしほしいと思っていたのがMartin。
店員も一番先に持ってきた。
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Martin LX1。
シリアルナンバーは418427。
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これに決めた。
little Martinという。
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ボディは小さいけれど、
いい音がする。
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Martin & Co.
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ケースに入れてもらって、
すぐに背負った。
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小さいし、軽い。
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リトルマーチンを背負って、最高の気分。IMG_4440 (002)

後ろ姿はこんな感じです。
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1978年に全米を回ったときに、
最後にサンフランシスコに来て、
ギターを買った。

店は1853年創業のシャーマン・クレイ。
1980年代までには約60店舗に増えたが、
2013年に閉鎖した。

そこでオベーションを買った。
1111-1モデル。

生まれてはじめて手に入れたのは、
ヤマハの初心者用ギターだった。

今、家には3本のギターがある。
右がオベーション、
真ん中がギブソンJ100。
左がソリッドギターのギブソンレスポールモデル。
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ここにリトルマーチンLX1が加わる。

本当にうれしい。
45年半ぶりにアメリカでギターを買った。
45年分、若返った気がした。
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心からありがとう。

〈結城義晴〉

2024年05月14日(火曜日)

車中の最終講義「Innovation」と2024Basic Courseの終了

突然のように聞こえるかもしれないけれど、
帰国しました。

ラスベガスのハリーリード国際空港。IMG_4502 (002)

朝4時にホテルロビーに集合。
みんな、ちょっと酒臭い。

リムジンバスに乗り込んで、
いつもの最終講義。

外は真っ暗で、
バスの読書灯を点けて、
テキストを読む。

空港までの時間は15分ほど。
テーマはEpilogue2。
「イノベーション」

商人舎US研修に参加したら、
帰国してからやってもらいたいことがある。
それがイノベーションだ。
ドラッカーの1985年の著作。
『イノベーションと企業家精神』
今でも大いに役に立つ。

私はこの本で、
株式会社商人舎のコンセプトをつくった。
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イノベーションの定義。
「イノベーションとは、
人的、物的、社会的資源に対して、
新しい、より大きな富を
生む能力を与える仕事である」

新しくて、より大きな「富」が重要だ。

ドラッカーの言う「富」とは、
「利益」ではない。

英語で”wealth”。
いわば「幸せ」のようなもの。

イノベーションは、
顧客の幸せをつくる。
仲間の幸せを生み出す。
会社の幸せをもたらす。

だからイノベーションとは、
「顧客にとっての価値の創造である。
それは科学的・技術的重要度ではなく、
顧客への貢献によって評価される」

「イノベーションの必要性を最も強調すべきは、
技術変化が劇的でない事業においてである」
小売業や製造業、卸売業の現場の仕事こそ、
イノベーションが必要なのだ。

イノベーションの5つの原理。
第一は、機会を徹底して分析する。
第二は、自分の目と耳で確認する。
第三は、焦点を絞り、単純なものにする。
第四は、小さくスタートする。
第五は、最初からトップの座をねらう。

自分自身の目と耳で確認すること。
伝聞情報ではいけない。

そして焦点を絞って、
単純なところに目をつける。

そのうえで小さくスタートする。
イノベーションは大掛かりなものばかりではない。
小さく始めるところに、
イノベーションの神髄がある。

そして最初から会社にとって、店にとって、
一番重要な改革を行うという志をもつこと。

イノベーションには三つの「タブー」がある。
第一に〈凝りすぎ〉ること。
第二に〈散漫〉になること。
第三に〈未来のためだけに〉行われてしまうこと。
イノベーションは今のために行わなければならない

そしてイノベーションの三つの「成功条件」
第一にイノベーションは、
集中でなければならない。

第二にイノベーションは、
強みを基礎としなければならない。

第三にイノベーションは、
経済や社会を変えなければならない。

クレイトン・クリステンセン。
その『イノベーションのディレンマ』(1997年)
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「イノベーションによって成功した企業ほど、
新たなイノベーションにチャレンジしなくなり、
その結果新たなイノベーションを
果たした企業によって淘汰されていく」

これは歴史の教訓だ。

だから破壊的イノベーションも必要だけれど、
持続的イノベーションも必須だ。

自分の強みを基礎として、
シンプルに小さく始め、
それに集中して、
やがて会社を大きく変える。

だからドラッカーは問題解決法を教える。
「最初にすべきことから始めよ」
 First thing first!

「一時に一つのことだけ実行せよ」
Do one thing at a time!

最後の最後は、
「自ら、変われ!」

自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
職場を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
社会を変えることは出来ない。

5日間のご清聴を感謝したい。

すぐにハリーリード空港に着く。IMG_4455 (002)

チェックインを済ませて、
上松磨代さんとお別れ。
キューティ上松。
ありがとう。
IMG_4498 (002)

飛び立つと砂漠が続く。
そして頂に雪を残した山肌。IMG_4458 (002)

50分ほどでロサンゼルス上空。
雲に覆われている。IMG_4459 (002)

その雲の下に大ロサンゼルス。IMG_4460 (003)

みっしりと住宅がつくられ、
幹線道路が張り巡らされている。
IMG_4461 (002)

空港に近づいた。
IMG_4462 (002)

ロスの生命線はモータリゼーションだ。IMG_4463 (002)

アメリカンエアライン。
IMG_4464 (002)

国際線に到着。
IMG_4466 (002)

佐藤公彦さんが的確に、
この後の行動を説明する。
IMG_4469 (002)

カリスマ佐藤の面目躍如。
こんなに簡潔にレクチャーできる添乗員は、
どこを探しても見つからない。
だから私の最良のパートナー。
IMG_4467 (002)

この国際線ターミナルで、
最後の買物をしたり、
軽い食事をしたり。IMG_4470 (002)

そして今回は不思議なことに、
国内線ゲートから日本に出発する。

連なって歩くと50人の列は長い。
そしてロス空港のいつもの事件?

搭乗ゲートが変更か?

みんなでモニターを見つめる。IMG_4500 (002)

国内線46ゲートから飛び立つと、
ロスは雲に覆われている。
IMG_4474 (002)

私は昨日のブログを書いて、
映画を3本見た。

12時間後に陸地が見えてきた。

房総半島だ。
IMG_4477 (002)

そしてその上空に富士の頂。IMG_4478 (002)

おお、すごい。
IMG_4479 (002)

こんな富士山、見たことがない。IMG_4482 (002)

何枚も、続けて、
スマホのシャッターをきった。IMG_4487 (002)

千葉県の市原市あたりへ近づいた。IMG_4489 (002)

そして無事、羽田空港にランディング。

このジェット機にお世話になった。
いつも思う。ありがとう。IMG_4493 (003)

かくて第12回商人舎US研修ベーシックコース。
大団円を迎えた。

ご愛読、心から感謝したい。
ありがとうございました。
(まだ明日に続く)

〈結城義晴〉

2024年05月13日(月曜日)

グループ商品調査結果発表&表彰と総括の「Loyal Customer論」

Everyone, Good Monday!
[2024vol⑳]

2024年第20週、
5月第3週。

第12回商人舎US研修会Basic。

ラスベガス5日目の朝。
みんな、慣れてきて、
アメリカンライフを楽しみつつ、
よく学び、よく遊ぶ。

いつものように、
ホテル26階のミーティングルームに、
午前8時に集合。

今日は商品調査結果の発表日。

アメリカのチェーンストアを学びつつ、
実務としてグループで調査と研究を行う。
グループは異なる企業のメンバーを組み合わせる。

だから他社の人たちとの共同作業となる。
意見を交換し、討論もする。

それが商人舎Basicコースの特徴だ。

私が45年前にペガサスクラブのツアーで、
アメリカにやって来たときには、
全員が一人ひとり、調査し、分析し、
作表をして提出した。

私は「グラウンド・ミート」を調べて、
結構、いいグラフをつくって提出した。

優秀賞をとった。

しかし一人で調査する方式でなければ、
もっともっと店や売場を見たり、
考えたり、質問したりできたのにと思った。

そこで商人舎研修では、
チームで共同作業をすることにした。

実地棚卸し作業もペアで行うのが基本だ。
作業や仕事はペアで、あるいはグループで行う。
分業である。

それが人類が考え出した知恵である。
アダム・スミスが最初に発見した。

ペアで調べ、そのペアが2組や3組となって、
グループをつくるならば、
調査時間は大幅に短縮できる。

さらにディスカッションすることで、
分析の中身は何倍にも深まる。
それぞれが他の意見を聞いて、
自分の見解を表明する。

そして、より良い解答を求める。

それが成長につながる。

商人社Basicの調査のやり方と目的だ。

今回は8班に分かれて、
2日目と3日目の視察店舗で、
アイテムごとの商品の価格と、
フェース数、あるいは陳列数を調べた。

ウォルマートスーパーセンター、
ウォルマートネイバーフッドマーケット、
ターゲット。
スミスマーケットプレイス、
ボンズ、
ホールフーズ、
トレーダー・ジョー、
スプラウツファーマーズマーケット、
ウィンコフーズ。

それをPF(プライス・フェーシング)グラフにして、
各社の商品戦略を分析・発表する。IMG_5887

スクリーンに映し出されたPFグラフを示しながら、
考察結果を発表する。IMG_5889

ほかの団員からの質問が飛ぶ。
私も質問したり、補足・訂正したりする。IMG_5893

こちらのチームは、
おそろいのT シャツ姿で登場。IMG_5897
プレゼンテーションも審査対象となる。
息の合った発表内容だった。

ノンフードの調査をしたチーム。
バスティッシュの発表。IMG_5916

団員も積極的に質問する。IMG_5918

質疑応答のやり取りを聞いて、
自分たちの分析と比較する。IMG_5904

スマホでデータを作成したチーム。IMG_5920

ミートカテゴリーで、
各社のひき肉の品揃えを調べた。
大作の発表だった。
45年前の私の調査と同じだった。

パワーポイントでカラフルなグラフとなった。
IMG_5924

品揃えと価格の調査結果だけでは、
分析はできない。

同時にチェーンごとの政策を知ることで、
調査結果に肉付けすることができる。
そしてポジショニング競争の段階になると、
この分析結果は鮮明な違いを見せる。IMG_5931

説明する人とポインターを示す人。
コンビネーションも良い。
IMG_5934

発表を聞く側も真剣だ。
IMG_5930

それぞれのチームが工夫をして、
自分たちの成果を表明する。IMG_5940

8班はスーパーマーケットの部門で分けられる。

⑴青果
⑵精肉
⑶乳製品
⑷冷凍食品
⑸デリ・惣菜
⑹ベーカリー
⑺グロサリー
⑻日用品雑貨

段々慣れてくると、
質問や意見が多くなってきた。 IMG_5943

パワポを使ったチームが3つあった。
来年あたりには全チームが挑戦してほしいものだ。
IMG_5945

8チームがそれぞれに考察した内容は、
とてもよかった。

そして企業ごとのグラフの形が、
部門が違っていても似通っていた。

つまり商品ラインの統一が見られた。
さすがにアメリカの優良企業だ。

そしてポジショニング戦略の売場づくりが、
本当によく理解できる。

発表が終わると15分の休憩。

その間に私を含めた事務局が厳正な審査を行って、
いよいよ優秀チームを発表。
IMG_4383 (002)

緊張感と期待の瞬間がやってくる。
IMG_4384 (002)

亀谷しづえ商人舎ゼネラルマネジャー。
IMG_4385 (002)

いよいよ発表。
IMG_4386 (002)

はじめに敢闘賞。
グロサリーを担当したA班は、
メープルシロップを調査した。
IMG_5948

3位は乳製品担当のG班。
アーモンドミルクを調査して、
パワーポイントで的確にプレゼンした。IMG_5950

賞品はトレーダー・ジョーのPB。
日焼け止めスプレー。IMG_5953

2位は精肉担当のD班。
牛肉ミンチを調べた。

賞品は結城義晴の著書。
『チェーンストア-商業ビジョン』と、
『コロナは時間を早める』IMG_5955

そして1位はノンフード担当。
バスティッシュ・メガサイズを調査して、
米国チェーンストアの商品政策を整理した。IMG_5963

商品は月刊商人舎1年分の購読権。
IMG_5960

それから理解度判定テストの結果発表。
100点満点の優秀者が5人出た。IMG_5966

今回は全体にテストの結果が良かった。
90点以上の人が多かった。
私は嬉しかった。

その優秀者5名。
本当におめでとう。IMG_5973

表彰が終わると、最後の講義。IMG_5974

チェーンストア理論に関して、
一番大切なエッセンス。
それから最後は、
ロイヤルカスタマー論。IMG_5977
私自身、感動しつつ、
最後の講義を終わらせた。

ロイヤルカスタマーを増やす。
それが日々の仕事であり、
最大の成果をもたらす戦略である。

ご清聴を感謝して、
総括講義を終わった。

では、みなさん、
もう少しです。
Good Monday!
(つづきます)

〈結城義晴〉

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