結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年08月25日(月曜日)

「ベストオブスーパー25」ロピア1位と「だめだよ! そんな高いの」

Everyone, Good Monday!
[2025vol㉞]

2025年第35週。
8月最終週。

来週の月曜日から9月。

今週は月刊商人舎9月号の原稿執筆と入稿。

8月27日(水曜日)と28日(木曜日)は、
紀文正月フォーラム。
東京・東銀座の時事通信ホール。

皆さん、ご参加ください。
お待ちします。

来週の9月2日(火)・3日(水)・4日(木)は、
第25回商人舎ミドルマネジメント研修会。

すでに100名近くの参加申し込みあり。
満員御礼です。

ありがとうございます。

そして9月第4週の25日(水曜)・26日(木曜)は、
商人舎バイヤーセミナー。
バイヤーセミナー

まだまだ席は空いています。

学んでください。
学ばせてください。

1泊2日の缶詰合宿。
鈴木哲男、中村徹、そして結城義晴。

全力で講義します。
2日目の朝には理解度判定テストがあります。
講義終了後にはレポートが課されます。

バイヤーのためのマーケディング技術、
バイイングとマーチャンダイジング技術。

いつもの自由が丘。IMG_5088 (002)

モンソーフルール。IMG_5090 (002)

向いにはカジュアルレストラン。
「SHUTTERS」
IMG_5089 (002)
スペアリブが美味しい。

花屋は気温が高すぎて、
店頭のプロモーションが出せない。
IMG_5091 (002)
もう少しの辛抱だ。

商人舎流通SuperNews。

OICnews|
「Shufoo! ベストオブスーパー2025」で総合賞第1位獲得

㈱ONE COMPATH(ワン・コンパス)が、
「Shufoo! ベストオブスーパー2025」を開催。

全国のスーパーマーケットを対象に、
ユーザー投票を行って、
順位を決定する企画。

今年の7月1日(火)から7月22日(火)に行われた。

投票項目は8つ。
⑴品揃え
⑵コスパ
⑶おもてなし
⑷チラシ
⑸お肉
⑹お魚
⑺野菜
⑻お惣菜

星1つ~5つの中で得点をつけ、
評価と投票数で順位を決定する。

このベストオブスーパー2025で、
ロピアが総合賞第1位を獲得した。
oic_20250825_01

ロピアの総合賞 第1位獲得は初の受賞。
あわせて「お肉部門賞」と「エリア賞」を受賞。

2位はマミーマートの生鮮市場TOP。
3位はヤオコー。
20250825_131307_02 (1)

昨年のベストオブスーパー2024では、
ヤオコーが1位。
ロピアは2位だった。
3位はベイシア。
besutosu--a-

ユーザー投票だから、
低価格政策を採用するチェーンも入っている。

朝日新聞「折々のことば:子ども編」
だめだよ! 
そんな高いの
〈子連れの母親〉

「何かの売り場で、赤ん坊をおぶった母親が、
こう言って4歳くらいの男の子の手を引っぱる」

「石垣りんは、連れ去られる子どもが
腕に感じた『容赦のないものの力』と
『身のほどを知るせつなさ』を懐かしんで
『ああいいなあ』と思う」

「そしてそのせつなさが
本物の『ごちそう』を用意するのだと語る」

(『焔(ほのお)に手をかざして』から)
71fQQd9rcOL._SL1500_

石垣りんは1920年に生まれ、2004年に没した。
14歳から定年まで銀行員を勤め上げながら、
次々と詩を書いた。

だめだよ!
そんな高いの

母親の気持ちがよくわかる。
それに応えるお店が選ばれる。

男の子もそれは知っている。

「身のほどを知る」ことを学んでいる。
それに応えるお店が選ばれる。

そして母親だけの本物のごちそう。
それに応えるお店が選ばれる。

この詩集は1980年の刊行。
バブルがはじける前のことだが、
庶民はつましい生活をしていた。

今も、それに応えるお店が選ばれる。

では、みなさん、今週も、
お客の声に応えよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2025年08月24日(日曜日)

イトーヨーカ堂とセブン-イレブンの「二段階革命論」

暑さはつづく。

日曜日だがずっと家にこもっていた。
20250804_tokiwa

昨日の日経MJの記事の後半には、
伊藤順朗さんが登場した。
セブン&アイ・ホールディングス会長。
officer_im03_20230516 (1)
鈴木敏文さんと伊藤順郎さんを、
対比させる意図のある記事だ。
???????????????????

伊藤さん。
「社内でもっと総括すべきだと
思ってるんですよ。
誰が悪かったっていうより、
なんでダメになったのかを
徹底的に」

その通り。

「ヨーカ堂っていう会社なり、
GMSっていう業態の中で見ていくと、
ある意味で言い訳が立っちゃう」

「食品だけを突き詰めれば
できたかもしれないけども、
衣料品があるから普通のスーパーより
商品が広い面もあった」

「重厚な設備や店舗の投資含め、
それを捨て切ることができなかった」

「セブン-イレブンの成功で、
グループ全体はキャッシュリッチだったので、
そこまで踏み切れなかった」

「すごく情緒的で、
とろとろした話になってしまうんだけども、
やっぱり親会社意識が
あったのかもしれません」

それが大企業病だと私は思う。

伊藤さん。
「以前から利益率の高いコンビニと、
スーパーを比べるのは違うのではと思っていた。
ゲームのルールやゴールの基準が違う」

「スーパー業界にも高収益企業はあるが、
資本市場はコンビニと一緒に比較しようとする」

資本市場や株式市場には、
「業態」の概念がない。

鈴木敏文さんは、
「業態」よりももっと底流にある、
「商売」の鉄則を重視した。

「私の中のグループ経営は
家族みたいなもんでね。
親が一生懸命育てた暁に子が独立していく。
親が年老いると子は兄弟で助け合って
家をもり立てる」

それは伊藤雅俊さんの考え方でもある。
202411_hyoushi-768x512 (1)

「セブン-イレブンが育って
全体をもり立ててくれれば、
というのがグループの経営観なんだけど、
それではヨーカ堂が肩身の狭い思いをする」

「もう一回やり直すため
この2年間は地域の店舗を閉鎖した。
改革で少しずつ自信をつけ始めているなか、
自分たちで歩んで行った方が
いいんじゃないのと思った」

ヨーク・ホールディングスは、
ベインキャピタルに資本をもってもらった。

「もう一つ背中をプッシュされることは大事」

「ファンドの見方はすごいシビアだが、
事業を本当に深く理解している」

「単純に売却するんじゃなくて
会社のことを考えてくれる良いパートナー」

「今回は売り切りじゃなく、セブンや私、
大高家も(株を)持ってやっていく。
きっと良いグループになっていくと思っています」

会長としての意気込み。

「自信ありますよ。
させないといけないし」

「ただ、楽観はしていません。
国内を見たら少子高齢化、
胃袋が小さくなっている」

「さらにニューカマーとして、
トライアルとかロピアとかが
出てくるわけじゃないですか。
その中で戦っていくには、
勝ち筋をちゃんと見極めないと
ダメだと思っている」

「『自分たちがナンバーワン、自分でやればいい』
という感覚の人たちがやっていては
ダメだと思うんです」

伊藤さんは言った。

「寄り道、回り道、
振り向けば1本の道」

トヨタは豊田自動織機の事業部として始まった。
1933年(昭和8年)創設の自動車部。
そしてトヨタ自動車が本命の業態となった。
toyotajidousoki

故渥美俊一先生は二段階革命論を唱えた。
まず「ビッグストア」をつくり、
そのあとで「本格的チェーンストア」に挑む。

イトーヨーカ堂は自動織機だった。
セブン-イレブンがトヨタ自動車だ。

イトーヨーカ堂はビッグストアだった。
セブン-イレブンがチェーンストアだ。

それが一本の道だ。

最後に昨日のこと。
商業経営問題研究会が開催された。
略称はRMLC。

左から小林清泰さん、高木和成さん、
そして村上篤三郎さんと加藤弘次さん。
山本恭広編集長が参加して報告してくれた。IMG_5062 (002)

テーマは2つ。
第1はセブン&アイ買収騒動後の行方。
国内セブン-イレブンやイトーヨーカ堂の展望。
さらに食品主体の日本小売業の国際戦略の難しさ。

このブログの伊藤順朗会長の発言が、
その行方を少し示している。

第2は少子化時代の小売業の対応。
ドン・キホーテが食品特化型店舗を展開する。

商人舎流通SuperNews。
PPIHnews|
食品強化型店舗を出店/2035年6月期6000億円目指す

ppih-2506-food

食品強化の新フォーマットを、
200~300店舗出店する。

2026年6月期下期、2027年1月以降からスタート。
ピアゴの店舗転換から始める。

まあ、これも本命のビジネスになるのだろう。

議論が終わったら一献。IMG_5063 (002)
お疲れさまでした。

ありがとうございます。

〈結城義晴〉

2025年08月23日(土曜日)

鈴木敏文セブン&アイ元会長が日経MJに登場して語ったこと

今日は二十四節気の処暑。
「暑さが峠を越えて後退し始めるころ」

しかし全国で35の都府県に、
熱中症アラートが発せられた。
20250818_tokiwa

第107回全国高校野球選手権大会決勝。
K10014899881_2508231104_0823111247_02_08
沖縄尚学高校が日本大学第三高校(西東京)を、
3対1の投手戦で破って初優勝。

いいゲームだった。
K10014899881_2508231340_0823134814_02_08

沖縄尚学は春の選抜大会を2度制覇している。
1999年と2008年。
しかし夏は初めて。

嬉しかっただろう。
K10014899881_2508231340_0823143208_02_18

一方の日大三高は、
夏の甲子園で2度優勝している。

私の長男が東京地区で高校野球をやっていた。
最後は東東京の第2シードだったが、
その前の練習試合で日大三高と戦った。

プレイボール前に向かい合って並んだら、
全員が大人と子供ほどの体格の差だった。

それだけ日大三高は、
体力のある選手ばかり集めていた。
今回も、どの選手も鋭い振りをしていた。

2年生が多い。
来年がある。

頑張れ。
K10014899881_2508231340_0823161328_02_11

さて日経MJに、
鈴木敏文さん、ご登場。
92歳。

私は日経電子版で読んでいる。

タイトルは、
「セブン&アイ、激動の20年」

セブン&アイ・ホールディングスは、
この9月1日に設立から20年を迎える。

鈴木さんは1963年に、
イトーヨーカ堂に入社した。
東京出版販売(トーハン)からの転職だ。

1973年にヨークセブンを実質的に設立し、
そのセブン-イレブンが奇跡的な成功を収めた。

1978年、㈱セブン-イレブン・ジャパン社長。
1992年、㈱イトーヨーカ堂社長。
2005年からセブン&アイ会長兼CEO。
2016年、退任。
71IGnzeibbL._SL1378_

鈴木会長時代に社長として右腕となったのが、
村田紀敏さん、今、81歳。

このインタビューは村田さんが説明役となり、
核心の一言を鈴木さんが語った。

その鈴木さんの言葉だけを拾った。

プライベートブランドを開発したとき、
最初は「安さ」を狙おうとした。

しかし鈴木さんは違った。
「時代の変化を見ないで、
自分たちがやってきたことの延長で
ものを考えていた」

「ところが、実際には、
世の中が変わっていく。
世の中の変化に対して
どう対処していくかを
考えなくてはいけなかった」

「要するに、
モノを売る側から考えるのではなく、
消費者である顧客の側に立って
考えるように変化した」

ヨーカ堂やデニーズの今の停滞に対して。

「さっきも言ったけどね、
売り手側の立場で考えるな。
消費者である買い手側の立場で考えるように
変わったということよ」

「セブン-イレブンは最初から
顧客の立場で考えていた」

いまコングロマーチャントから、
コンビニ業態への集中を決定した。

「なんて言ってよいのかな、要するに、
世の中の変化に立ってモノを考えることに
変わってきたということだろうね」

「時代とともに変わる。
モノが不足していた時代は
売り手側の立場で考えれば良かったが、
今は買い手側の立場で考えるように変わった」

セブン-イレブンの商品や味について。

「商品はまず身近であること。
味は時代とともに変わる」

今のセブン-イレブンに満足しているのか。

「いや、満足ということはあり得ない。
どんな時代になろうとも満足はあり得ない」

「売り手側も変わるが、
もっと変わるのは買い手側。
お客さんが変わるということは
売り手側はそれに合わせないといけない」

「ということはね、
もっと努力した方がいいなと思います。
何もやっていないということではなくてね」

「限界はないのよ。
なぜなら世の中は変化するから。
日本の流通業の変化はほとんど、
我々が先頭に立ってきたからね」

アリマンタシォン・クシュタールが、
セブン&アイに買収提案した。

「あのね、色々な考え方があるが、
それは見極めないといけない」

加盟店オーナーからは不安と期待の声がある。
「店の立場から言えばそうでしょう。
店からすると売上げや利益が
増えることはうれしいこと」

人材の育成について。
「次の社長をつくるというより、
自分たちが新しいモノに挑戦するということ」

「次の時代の人たちがそれに追随して、
考えるようになるんじゃないの」

次の経営者に伝える言葉は。
「世の中の変化よ」

イオンをどう見ているか。
「あんまりね、同業他社がどうとかこうとか、
そういう目で見たことがない」

「まずは自分たちの成長だ」

新聞に載った写真は、
眼鏡をかけていなかった。
だから余計に92歳の年齢を感じさせた。

かつての鈴木さんは、
いつもピカピカに磨かれた眼鏡を、
キリッとかけていた。

今回も眼鏡は欲しかったなあ。

同じことを言っているように見えるが、
それはずっと変わらない。
同じなのだ。

私は商業界社長の時代に、
鈴木さんと相対で問題解決をしたことがある。

商業界とセブン&アイとの間の問題だ。
10年くらいかかったが、
2004年の年末の12月30日に、
二人だけで話をして、
お許しをいただいた。

このブログの2005年1月の項に、
さりげなく書いている。
「2005年1月の20日〆行動日誌」
これは両者にとって歴史的なことだった。

商人舎の社長になってからも、
退任した鈴木さんにインタビューを申し込んだ。
もちろんセブン&アイの広報を通してだが。

丁重にお断りの返事が来た。

予想通りだったし、
そのことは十二分に了解している。

お話をしたかった。
ただ、それだけ。

「世の中は変わる」

「とくに買い手側が変わる。
だから顧客の立場で考えねばならない。
売り手はそれに合わせなければいけない」

「いつも新しいものに挑戦する。
自分たちがやってきたことの延長で
考えてはいけない」

「人がどうかなどということも考えない」

「満足ということはあり得ない。
もっと努力したほうがいい」

御意。

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2025年08月22日(金曜日)

結城義晴つれづれ日記/検査結果良し・会議は成果あり

暑さはぶり返した。

午前中は東京・御成門。

久しぶりに見る東京タワー。
IMG_5038 (002)

愛宕ヒルズのMORIタワー。
IMG_5039 (002)

公園の端にお地蔵様。
手を合わせる。
IMG_5040 (002)

それから芝大神宮。
20250822

こちらも久しぶり。
IMG_5047 (002).jpg2

芝大門センタービル。
IMG_5044 (002)

ここに来るのも久しぶり。
IMG_5045 (002).jpg2

㈱True Data。
IMG_5048 (002).jpg2
2008年6月に社外取締役に就任して、
もう17年が経過する。

その間に会社は大きく飛躍した。

ビッグデータマーケティングの世界で、
独自の領域を拓き、機能を生み出した。

今、欠かせないPlatformの役割を担っている。

それでもまだまだです。

今日は重要な打ち合わせ。
最近はずっとオンラインミーティングだったが、
大事な時にはFace To Face。

米倉裕之社長、
越尾由紀執行役員、
渡邊幸夫部長が対応してくれた。

成果のあるミーティングだった。

米倉さんが言い切ったが、
True Dataはブランドを誇示するよりも、
しっかりと機能を果たすことを優先する。
すばらしい。

True Dataはつねにニュートラルで、
半ばパブリックな存在です。
私は取締役会でいつもそれを強調する。

しかし今回の件は、
互いにこれからです。

よろしくお願いします。

そのあと、2時半までスペースを借りて、
自分の原稿執筆。

ありがとう。

それから東京・大手町へ。

東京駅。
IMG_5050 (002)

北口丸の内側のホールには美しい富士の映像。
IMG_5053 (002)

5分ほど歩いて大手町プレイスタワー。
IMG_5049 (002)

毎月の血液と尿の検査。
そして田嶼尚子院長先生の診察。

ヘモグロビンA1cは6.3%。
グルコースは129。
私の年齢なら合格。

中性脂肪88も合格、
尿酸値は4.6%でこれも良好。

毎月検査しているが、
先月の状態を維持しつつ、
ちょっと良くなっている。

この調子。

CKPが67。
筋肉量が減っている。

田嶼先生からはラジオ体操を勧められた。

ラジオ体操第一と第二を毎日、
真剣にやるだけで筋肉量は増える。

心筋梗塞の場合は逆にCKPが急増する。

適度な運動が必要だ。
スクワットをやる程度では足りない。

それでも毎月の検査と診断で得ることができる。

ちいさな喜び、
ささやかな幸せ、
あすへの希望。

ありがとうございます。

そのあと横浜の商人舎オフィスに戻る。

講演のレジュメ作成と原稿執筆。

夜9時くらいまで。
それでもオフィスでの仕事は安心する。

山本恭広編集長、亀谷しづえGMと、
夜食はいきなりステーキ。

健康に心配がないので、
思い切り食べた。

今日もお仕事、
おまんまうまいよ。

平櫛田中(ひらぐし・でんちゅう)の言葉。
明治5年(1872年)生まれ、
昭和54年(1979年)没。
107歳まで生きた彫刻家。
att_0000015

見習いたい、あやかりたい。

田中は続ける。
「びんぼうごくらく、
ながいきするよ」

好きな彫刻を掘って、
生きられるだけ生きる。
生涯現役。

それが公な存在となり、
大衆からも認められる。

私もそうありたい。

〈結城義晴〉

2025年08月21日(木曜日)

セブン超えの「イオン時価総額」と最後発のイズミ「ゆめイチ」

夏の高校野球甲子園大会。
準決勝の2ゲーム。

リアルタイムで見ることはできなかった。

第1試合は日大三校(西東京)が、
延長10回タイブレークで、
県立岐阜商業を破った。
14年ぶりの決勝。
スコアは4対2。

第2試合は沖縄尚学高校が山梨学院高校を、
逆転で破って夏の大会は初の決勝進出。
スコアは5対4。

決勝戦は1日空けて、
23日土曜日午前10時から行われる。

楽しみな一戦だ。

さて、日経新聞電子版の記事。
「イオン時価総額、初のセブン超え」

こういう報道は気づきにくい。

もともとは、
明治9年(1876年)創刊の「中外物価新報」。
それが中外商業新報に変わり、
戦後の1946年、日本経済新聞に名称変更した。

イオンの時価総額が今日5月21日次点で、
5兆1922億円となった。
株価が5662円まで上昇し、
上場来高値を更新。
Yoshida_message_2506

セブン&アイ・ホールディングスは、
時価総額5兆1765億円。
株価は1988円。
1_7i_dacus-e1749439976745

株価は2.85倍、時価総額はわずかに、
イオンが上回った。
初めてのことだ。

小売業トップはファーストリテイリングで、
時価総額15兆5387億円、
株価は4万8980円。

図抜けている。

時価総額は[株価 × 発行済株式数]
上場企業の企業価値を端的に表す指数だ。

イオンの株価上昇の理由は、
⑴業績
25年第1四半期(3〜5月期)の営業利益は、
18%増の562億円、最高額を更新。

イオンnews|
第1Q営業収益2兆5669億円/過去最高収益も最終純損失

⑵グループ再編の期待
首都圏と近畿圏でスーパーマーケットを再編する。
首都圏はSMLHに、近畿圏はダイエーに。

イオンnews|
首都圏はUSMH・近畿圏はダイエーにSupermarketを統合

2月にはイオンモールとイオンディライトを、
完全子会社にすると発表。

12月にウエルシアホールディングスと、
ツルハホールディングスが経営統合する。

この2つの期待が株価を押し上げた。

かつては両者には5兆円超の差があった。
このところの約20年間の平均でも、
2兆円程度の差があった。

しかしこの7月以降、状況は一変した。
イオンは株価が27%高と高騰。
セブン&アイは14%安、
ファストリも1%安。

その社会貢献度の高さに比べて、
イオンの収益性は高くはなかった。
それが改善されている。

逆にセブン&アイは、
アリマンタション・クシュタールの一件などがあった。

故伊藤雅俊さんは、
「誠実な商い」を言い続けたが、
一方でいつも時価総額を気にかけていた。

それが逆転してしまった。

しかし株価は移り気だ。
この先どうなるかはわからない。

イオンも油断はできない。

やるべきことをやる。
株価と時価総額はその結果だ。

さてさて商人舎流通SuperNews。

イズミnews|
新PB「ゆめイチ」9/11から発売/50アイテムでスタート

イズミが9月11日(木)から、
新しいプライベートブランドを売り出す。
その名も「ゆめイチ」izumi-pb1

3種類。
コンペティティ部ブランドの「プライス」
エコノミーブランドの「レギュラー」
クオリティブランドの「プレミアム」
アイテム数は当面プライス48アイテム、
レギュラー2アイテムの計50。
プレミアムは順次発売する予定。

「最後発のPBだから最高のPBを目指す」
その心意気や良し。

ステートメントは、
「地域を知る私たちだからこそつくれるものを。
経験豊富なバイヤーが自信を持ってお届けできるものを。
メーカーだけでは決して生み出せないものを。
誰もが手に取りやすい価格帯のものを。」

先日のニチリウバイヤーセミナーにも、
イズミから参加してくれた。
そして班別の発表のときにも、
各チームをイズミのバイヤーがリードした。

楽しみな商品開発だ。

「最後発だから最高を目指す」

後発の優位性。
それは後進の先進性でもある。

1978年8月20日、ダイエーが、
日本初のノーブランドを発売した。
ホワイトブランド、ゼネリックと呼ばれた。

私が商業界に入社して、
1年経過したころのことだった。

イトーヨーカ堂もジャスコも、
ニチイもユニーもすぐに、
次々にノーブランドを開発した。

西友が無印良品をリリースしたのは、
一番遅くて1980年だった。

西友は堤清二さん、上野光平さんを中心に、
「異なるポジショニング」のノーブランドをつくった。

後発の優位性を活かした。
後出しジャンケン負けるべからず。

そして今やMUJIしか残っていない。

「ゆめイチ」がそうなれるか。

最後発だから最高を目指せ。
ガッカリさせないでくれ。

〈結城義晴〉

2025年08月20日(水曜日)

UAゼンセン「流通産業労使トップフォーラム」の技術と精神

商人舎バイヤーセミナー。
バイヤーセミナー
続々、ご参加の申し込みが寄せられています。

9月24日(水)・25日(木)。
東京・晴海。

講師は結城義晴、鈴木哲男、
そして中村徹。

バイヤーにとって必須の知見と技術、
そしてバイヤーの心構えと精神を、
徹底的に伝授します。

ご参加を募ります。

さて、午前中はオンライン会議。
㈱True Data取締役会。
お陰様で、
ビッグデータマーケティングの
トップ企業。

たっぷり3時間近く。

いつものことだが、
きちんと意見を言って、
互いに議論をする。

若い会社だけれど、
いい社風が育まれてきている。

それから千葉の新浦安へ。

JR駅前の浦安ブライトンホテル東京ベイ。
IMG_4980 (002)

暑さが戻ってきたけれど、
やってきました。
IMG_8002 (002)

2025流通産業労使トップフォーラム。
毎年夏の恒例。
IMG_7967 (002)

私は2013年にこの流通部会で、
「産業政策」作成のお手伝いをした。
だからいつも呼んでくださる。

開会あいさつは、
UAゼンセン会長の永島智子さん。
IMG_7975 (002).jpg1

労使 トップフォーラムだから、
経営者と労働組合のトップが、
一緒に参加する。

その労使の皆さんと交流。

イオンリテール㈱の古澤康之社長と、
中央執行委員長の泉澤匡範さん。
イオンリテールワーカーズユニオン。IMG_7978 (002).jpg2
古澤さんとは改めて対談することになった。

イオン北海道㈱の青栁秀樹社長。
激戦の北海道の競争が話題になった。IMG_7998 (002).jpg2

小鷲良平さんは、
イトーヨーカドー労働組合中央執行委員長。
IMG_7976 (002).jpg2
私のブログなどよく読んでくれているらしいが、
現在のような状況では労働組合の役割は重い。

頑張ってほしい。

㈱ベルジョイス会長の小苅米秀樹さん。
コーネル大学RMPジャパン伝説の一期生。IMG_7981 (002).jpg2
ITへの取り組みの話をしてくれた。

それからそれぞれの企業が、
どんな問題を抱えているのか。
何を問題視しているのか。

家業から企業への経営問題なのか、
マーチャンダイジングの問題なのか、
物流や情報の問題なのか、
人手や人材の問題なのか。

その問題点の仕分けをしなければならない。
そんな話もした。

私は三菱食品の故廣田正さんの言葉を思い出した。
「どんな会社も企業の規模や業容に応じて、
かかる病気は同じなんですよ」

㈱オークワ執行役員人事総務本部の飯田昇本部長。
来年1月の講演のテーマについて打ち合わせをした。
IMG_7982 (002).jpg2

㈱平和堂教育人事部の永井敬一執行役員部長。
永井さん、貫禄がついた。IMG_7984 (002)

ハイライトはこの人。
田村まみ参議院議員、
UAゼンセン政治顧問。
先の参議院選挙には、
国民民主党比例区公認候補として立候補し、
20万5331票を得て党内1位で再選した。
おめでとう。
IMG_7988 (002)

中締め挨拶は桂義樹さん。
UAゼンセン常任中央執行委員流通部門事務局長。IMG_7990 (002).jpg2

一丁締め。
IMG_7997 (002).jpg2
労使が集うフォーラム。
経営者の皆さんが例外なく、
労働組合を重視していることが印象的だった。

チェーンストアの技術と精神は、
労使が共有し、高めていくものだ。

フォーラムが終わってから、
駅の反対側の商業集積へ。
イオン新浦安ショッピングセンター。IMG_4981 (002).jpg2

1990年7月、
ショッパーズプラザ新浦安として開業。
核店舗はダイエーだった。

2016年、イオンリテールに営業権が承継され、
イオン新浦安店がオープン。

2017年、イオンスタイルとして改装オープン。
2020年4月、さらに大幅なリニューアルで、
現在の業容となった。

隣接して専門店集積型の商業ビルMONA。
こちらにはピーコックストアが出ていた。IMG_4982 (002).jpg2

2020年8月30日、
「@フローズン」開業。
424㎡(128坪)の冷凍食品専門店。
約1500品目の冷凍食品の店。
売場面積、品目数とも日本最大級だった。IMG_4983 (002).jpg2
月刊商人舎2020年9月号でスタディした。

一方のイオンスタイル新浦安。
1階は食品売場とドラッグストア。IMG_4984 (002).jpg2

1階は衣料品フロア。
TVC(トップバリュ・コレクション)の売場。
ずいぶんよくなった。
IMG_4986 (002)

3階はハードラインの売場。
ホームコーディ。
IMG_4987 (002)

そしてキッズ・リパブリック。IMG_4988 (002)

ダイエー時代は碑文谷店と並ぶ看板店舗だった。
現在も繁盛しているし、
イオンリテールの実力が発揮されている。

「ホッケースティックの関係」のごとく、
もう一歩、満足のレベルが上がれば、
飛躍的な成果が得られる。
そのもう一歩がほしい。
IMG_8005 (002).jpg2

倉本長治は『商店経営の技術と精神』を著した。
渥美俊一は『商業経営の精神と技術』を刊行した。
ゴーストライターが結城義晴だった。

商人舎バイヤーセミナーは、
そのバイイングの「技術と精神」を研修する。
倉本・渥美の遺志を継ぐものだ。

〈結城義晴〉

2025年08月19日(火曜日)

夏の甲子園準々決勝の激戦とミニストップ「消費期限偽装」

第107回全国高校野球選手権。
夏の甲子園。

毎年書いているが、
準々決勝が一番面白い。

ベスト8の対戦。
いずれも3回戦まで勝利したチーム。
その前に地方大会で一度も負けずに来た。

その8強が出揃って、
4試合が行われる。

その熱戦が1日で展開される。

郷土のチームを応援したり、
居住している地域の学校を支援したり、
自分と紐づいているのがとてもいい。

第1試合は山梨学院高校が猛攻で11点を挙げ、
昨年の夏の覇者京都国際高校を破った。

第2試合は東京都の東西対決。
日大三校が関東第一高校に5対3で勝った。

第3試合は追いつ追われつの好ゲーム。
県立岐阜商業が優勝候補の横浜高校を、
延長11回にタイブレークのサヨナラ勝ち。

私は延長の攻防をハラハラしながら見ていた。
残念ながら横浜は負けた。

第4試合はこれも優勝候補の東洋大姫路高校を、
沖縄尚学高校が2対1の投手戦を制した。
2025besuto8

いずれの試合も前評判が覆された。
それだけ実力均衡の面白い戦いだった。

準決勝は1日空けて21日(木)。
日大三校(西東京)—県岐阜商、
沖縄尚学—山梨学院。

楽しみなゲームだ。

県岐阜商の横山温大(はると)右翼手は、
生まれつき左手の指がない。
IMG_4975 (002)

米国大リーガーには、
ジム・アボットという投手がいた。
先天性右手欠損のハンディを負いながら、
1989年から99年まで活躍した。

横山選手はアボットを目標に研鑽を摘んで、
山梨代表チームのレギュラーとなり、
今日も大活躍でベスト4に進んだ。
IMG_4977 (002)

何かが起こりそうな気配だ。

さて、悪いニュース。
ミニストップの消費期限偽装。

日経新聞が丁寧に取材して報じた。

イオンのコンビニ・ミニストップの23店で、
弁当、惣菜の「消費期限偽装」が判明した。
ministop_20250808_001

6月下旬、委託先の定期検査で、
消費期限を記したおにぎりのラベルが、
二重に貼られているのが見つかった。

調査すると8月16日時点で、
7都府県の23店で偽装が確認された。

店内厨房での調理後すぐに、
消費期限を記したラベルが貼られる。
ところが一定時間をあけてから貼付していた。
売場に一度並べた商品のラベルを、
付け替える問題も判明した。

ミニストップは改善策が整うまでの期間、
全店で当該の店内調理品の販売を止める。

プロセスセンターやセントラルキッチンでは、
商品は厳格な管理下で加工される。

しかし店内調理品はそこが甘くなりやすい。
さらに消費期限が短い。

ミニストップではセンター製造のおにぎりは、
消費期限が約1日だが、店内調理品は8〜10時間だ。

消費期限を過ぎると、
自家消費するか、廃棄される。

店内調理品は2割以上粗利益が高い。
加盟店は売れれば儲かるが、
廃棄のリスクも大きい。

だから消費期限の偽装が起こった。

2020年の公正取引委員会の調査では、
コンビニ1店あたりの営業費は年2299万円。
そのうち2割の468万円が廃棄ロスである。

ミニストップの営業への影響は大きい。

コンビニ業界で、
営業収益5番手、店数4番手のチェーンだ。
202506_gyotai-ranking3しかも営業損失、経常損失が出ている。

偽装事件などが起こる場合、
他の面でも問題は隠蔽されていることが多い。

何よりも襟を正して、
すべて真っ正直に対応しなければならない。

インテグリティとは真っ正直のことだ。

さて糸井重里のエッセイ「今日のダーリン」
「『かっこいい』の勃興と衰退」

ふだん、あんまり使う機会は減ったけれど、
ぼくは「かっこいい」という
ほめことばを使っている。
語源としては「格好良い」なのだろうが、
それとはちょっとちがう感覚である。
p_itoi-448x484

ぼくが18歳になるくらいまで、
じぶんの周辺に、このことばはなかった。
少なくともぼくは言ったことがなかったし、
友人たちも「かっこいい」という、
ことばのない生活をしていた。

はじめて聞いたのは、
高校の同級生Kくんの甥である
小学生男子が、Kくんがなにかをしたときに、
すかさず「くーちゃん、かっこいいーっ!」と、
叫んだときだった。
ぼくは、その場にいたのである。

その「くーちゃん、かっこいいーっ!」が、
ぼくにはものすごい「絶賛」のことばに聞こえた。

「かっこいい」ということばが、
かっこよかったのだ。

ぼくの生活のなかに、
それを取り入れるようになったのは、
それから徐々にだったけれど、
いつのまにか、「かっこいい」抜きで
生きていくことができなくなった。

いまでも、
ぼくの価値観のかなり大きな部分を
「かっこいい」という感じ方が、
占めていると思う――。

私も同じ世代、
同感だ。

――ぼくらよりも、
もっと年上のお兄さんたちは、
石原裕次郎を象徴とする、
「イカす」という表現を多用していたけれど、
ぼくらの世代からは「かっこいい」が
どんどん勢力を増していった。

しかし、いま思うのは
「かっこいい」という価値観は、
少しずつ衰えてきているんだろうなということだ。

「イケてる」とか「エモい」とかが、
新興勢力なのかな。

女性は「かわいい」とか
「おしゃれ」とか、かなぁ。

「かっこいい」の使用頻度は減っても、
おそらく、ぼくは「かっこいい」と、
言い続けそうです――。

県岐阜商の横山右翼手、
無心のプレーは「かっこよかった」

ミニストップの23店、
偽装の儲けを狙うのは、
ひどく「かっこわるかった」

無私と利他こそ、
かっこいい。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
ミドルマネジメント研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2026年3月
« 2月  
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.