結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年01月22日(月曜日)

マディソンスクエアガーデンのニューヨーク・ニックス観戦記

Everyone, Good Monday!
[2024vol④]

2024年第4週。
アメリカ視察に行っていると、
曜日感覚がなくなる。

昨日の日曜日に帰ってきて、
まだ休日感覚だ。

今日は私の日曜日。
体も疲れたし、休養を取らせてもらった。

ブログは現地時間の1月18日、夕方。

視察研修が終わって、
バスはブロードウェイを行く。IMG_14204

ネオンサインがさらに増えてくる。 IMG_14224

42丁目でブロードウェイと7番街がクロスする。
そのX地点が「タイムズスクエア」である。
世界の交差点。

数十ものLEDディスプレイが光り輝く。

巨大な マックのハンバーガー。IMG_14284

星条旗があるところは「交番」。IMG_143014

そしてメインディスプレー。
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ホテルに着くと、
軽く夕食をとってから、
マディソンスクエアガーデンへ。IMG_14334

バスケット観戦。
NBA(National Basketball Association)。
世界最高峰のリーグ。

30チームが東西のカンファレンスに分けられ、
さらにそれぞれ3ディビジョンごとに戦う。
10月から始まって翌年4月までが、
レギュラーシーズンで、
各チームのゲーム数は82試合。

4月中旬頃からポストシーズンが始まり、
カンファレンスごとの勝者が、
NBAファイナルでチャンピオンを競う。

私たちが観るのは、
ニューヨーク・ニックスと、
ワシントン・ウィザーズ。
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210セクションの1列目。
すごくいい席が安く手に入った。

入り口を入る。
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荷物検査をしてから入場。
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階段を何度も登ると、
外の景色が見える。
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私たちのホテルはすぐそこだ。IMG_14384

円周状の通路では、
グッズやフード&ドリンクが販売されている。 IMG_14394

そして席に上がると、
わっと熱気が押し寄せる。
これぞNBA。
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メンバーの背番号が掲示されている。IMG_14794

ニックスは東カンフェレンスで、
アトランティック・ディビジョンの3位。
ウィザーズは同地区で、
南東ディビジョン最下位の5位。

ニックスは1946年創設のNBAオリジナルチーム。
ずっとニューヨークを本拠地にして、
絶大なる人気を誇る。

2021年のチーム資産価値は推定50億ドル。
1位のNFLのダラス・カウボーイズ、
2位のMLBのニューヨーク・ヤンキースに次いで、
世界3位。

ただし今、強くはない。
NBAチャンピオンは、
1970年と73年の二度獲得。
ディビジョン優勝からも2013年以来、
10年遠ざかっている。

ゲーム開始のジャンプボール。
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初めは点が入らない。
ゆっくりとスタートした。
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けれど熱が入ってくると、
本場のプレーに魅入られた。

あっという間に第1クォーターが終わって、
ダンサーたちが踊りまくる。
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ファンたちはそれぞれに楽しむ。
その姿がカメラでとらえられて、
巨大モニターに映し出される。
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私たちは2階の1列目なので、
座席の目の前にモニターがある。IMG_14544

いい席です。
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目の下でバスケットが展開される。
工藤恵理佳さん(右)と亀谷しづえさん。
工藤さんは㈱商人ねっと所属で今回の事務局。
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すぐにハーフタイムがやってきた。
そのハーフタイムショーは、
DJのCASSIDY REIFF。
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ニックスがわずかにリードして、
後半に入る。
いいゲームだ。

そして少しずつ緊張感が高まる。IMG_14624

第3クォーターが終わって、
再びダンスショー。
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さらにTシャツ・トス。
ニックスのTシャツを丸めて、
選手たちが客席に投げる。
プレゼントだ。

2階には届かないと思っていたら、
大砲のような機械で打ち上げてくれた。
それを亀谷さんがキャッチ。IMG_14674

ファンはそれぞれに贔屓の選手を応援する。IMG_14684

コートとモニターで、
ゲームを楽しむ。
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コーチがタイムを取るとその間、
旗をもったスタッフがコートを走り回る。IMG_14724

巨大モニターには様々な情報が掲示される。
第4クォーター、あと2分47秒で97対93。
ニックスが4点のリード。

両軍の選手の今日のここまでの成績も教えてくれる。IMG_14733

シュートが決まると、
歓声がすごい。
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3ポイントシュートが入ると、
映像が再現される。
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コーチズ・チャレンジは、
審判に要求するビデオチェックだ。IMG_14804
審判はその判定を場内にマイクで伝える。

17.7秒を残して、
ニックスが109対104でリード。
まれにみる接戦。
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111対106でゲームはもう決まりか。IMG_14834

最後は113対109でゲームセット。
選手が拳骨グーで称え合う。
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白熱したゲーム。
大いに堪能した。
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工藤&亀谷も楽しんだ。
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私ももちろん大満足。
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このゲームのMVPは、
ジェイレン・ブランソン(Jalen Brunson)。
11番のポイントガード、27歳。
185センチ86キロと体は大きくない。IMG_149634

この試合では40得点して、
一人で圧倒的にゲームを制した。IMG_14984

「JB」と愛称で呼ばれる。
私もファンになってしまった。IMG_15014

工藤恵理佳も。
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Tシャツゲットの亀谷しづえも。
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結城義晴も。
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本場の本物を観て、
元気は百倍。

そして今週は皆さんに、
元気百倍をおすそ分けしよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2024年01月21日(日曜日)

ロピアUS「ホスピタリティ&イノベーション」で帰国しました。

帰国しました。
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ロピア2024US研修第2陣とともに。

ニューヨークはマイナス6℃。

朝、私の部屋の窓から。IMG_15834

寒いけれど、澄み切っている。IMG_1584 (002)34
かつてシベリアのハバロフスクで、
マイナス20度を経験したことがある。

外に出ると鼻毛がピリリと凍った。
今のニューヨークはそれほどではない。

ハドソン川が見えて、
その対岸のニュージャージーに、
陽が差している。
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10日分の荷造りをして、
ロビーに降りる。
ホテルの外にリムジンバスが待っていて、
一路、ジョンFケネディ空港へ。IMG_1596 (002)1

浅野秀二先生は一足先に、
午前3時半に発った。

マンハッタンを抜けるまでは、
団長の相川博史さんの最後のメッセージ。
それからサブリーダーお二人から、
伝達事項や感想を語ってもらった。

イースト川を超えて、
ブルックリンに入ると、
最後の車中講義。

エピローグ➀は、
「アワー・ポリシー」

スチュー・レオナードの「Our Policy」

Rule1 The Customer is Always Right!
原則1 顧客はいつも正しい。

Rule2 If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.
原則2 もし顧客が間違っていると思っても、
原則1を読み返せ。
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つまりは顧客はいつも正しい。

この顧客こそロイヤルカスタマーだ。
親友のようなロイヤルカスタマーは、
いつも正しい。

一方、イータリーの「Our Policy」
1 .The customer is not always right.
顧客はいつも正しいわけではない。

2. Eataly is not always right.
イータリーもいつも正しいわけではない。

3. Through our differences, we create harmony.
顧客とイータリーの差異が調和を創り出す。
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20世紀に最盛期を迎えたレオナードは、
生真面目に顧客をとらえる。
The Customer is Always Right!

21世紀に登場したイータリーは、
現実のものとして顧客をとらえる。
The customer is not always right.

レオナードは顧客との主従の関係を重視する。
イータリーは顧客との対等の関係を志向する。
主従の関係を「サービス」という。
対等の関係を「ホスピタリティ」。

いま、ホスピタリティの時代に変わった。

リッツカールトンのクレド。
We are Ladies and Gentlemen Serving Ladies and Gentlemen.
私たちは、紳士淑女にご奉仕する紳士淑女です。

私たちと顧客は対等である。
紳士淑女という事実において。

その前提の上で、
私たちは顧客に奉仕する。

エピローグ②はInnovation。

ピーター・ドラッカーは、
イノベーションの事例を1000件、集めた。
そして多い順に分類した。
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一番多かったイノベーションは、
「予期せぬもの」だった。

二番目は負のニーズ・ギャップ、
三番目は明らかなニーズ、
四番目は産業構造変化、
五番目は人口動態変化、
六番目は認識の変化、
そして七番目、一番少なかったのが、
発明・発見だった。

「イノベーション」の定義。
それは新しい、より大きな富を生むことである。
ここでいう「富」とは、「利益」ではない。
英語でwealth、価値。
いわば「幸せ」のようなものだ。

「イノベーションとは、
顧客にとっての価値の創造である。
それは科学的・技術的重要度ではなく、
顧客への貢献によって評価される」

「イノベーションの必要性を最も強調すべきは、
技術変化が劇的でない事業においてである」

商売の世界こそイノベーションが必要で、
それを高く評価すべきである。

イノベーションの5つの原理。
第一は、機会を徹底して分析する
第二は、自分の目と耳で確認する
第三は、焦点を絞り、単純なものにする
第四は、小さくスタートする
第五は、最初からトップの座をねらう

そしてイノベーションの三つの「タブー」
第一に〈凝りすぎ〉ること
第二に〈散漫〉になること
第三に〈未来のためだけに〉行われてしまうこと

イノベーションこそ、
我々の仕事である。

最後にマザー・テレサのことば。
Be careful of your thoughts,
for your thoughts become your words;
思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。

Be careful of your words,
for your words become your deeds;
言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。

Be careful of your deeds,
for your deeds become your habits;
行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。

Be careful of your habits,
for your habits become your character;
習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。

Be careful of your character,
for your character becomes your destiny.
性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。

思考に気をつけよう。
それは言葉になり、行動になり、
習慣になり、性格になり、
最後に運命を決定づける。

最後の最後に、
人間を構成する4つの要素。
①Personality[個性・性格]
②Preference[好み・嗜好]
③Behaviors[行動・態度]
④Perception[認識・知覚]

➀と②は変えられない。
変える必要はない。
③はすぐに変えられる。
だからBehaviorsを変えよう。
すぐにも変えよう。

すると④が変わってくる。

自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
職場を変えることはできない。

自分が変わらねば、
売場を変えることはできない。
自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
社会を変えることは出来ない。

それが結城義晴のメッセージだ。

空港に到着。
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チェックインをする。IMG_160014

JFK空港はやや混雑。IMG_15914

お世話になったガイドの富澤由紀子さん。
ありがとうございました。IMG_1589 (002)4

そして第2陣の全員写真。IMG_160113
手でつくっているのはロピアのモットー。
♡♡ロピア。

事務局の女性陣と写真。
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ありがとう。

〈結城義晴〉

2024年01月20日(土曜日)

ロピアNY研修最終日のWegmans/Eataly/Whole Foods

今日は大寒。
二十四節季の「寒さが最も厳しくなるころ」

『暦便覧』は記す。
「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」

ニューヨークにいて、
大寒などと言うのも、
へんな感じだが、
どこにいても季節の移り変わりを、
日本人として感じていたい。

ここニューヨークは、
まさに大寒の寒さ。

マイナス6℃。

7時50分集合で、
朝のセミナー。

まずロピアの理念の唱和。IMG_19664

リーダーが前に出て先導する。IMG_19654

最後に接客7大用語。IMG_19684

相川博史団長のスピーチ。IMG_19693

そして結城義晴の2時間講義。IMG_19754

レース型競争とコンテスト型競争。
クリティカルマスと寡占・鼎占・複占。
さらにマーケットリーダー、
マーケットチャレンジャー、
マーケットフォロワーと、
マーケットニッチャー。IMG_19734
最後は業種・業態とフォーマット。

ロピアは1971年、
業種の「肉の宝屋藤沢店」として創業。

1994年、
小型ディスカウント・スーパーマーケットを開業。

1996年、社名を、
㈱ユータカラヤに商号変更。

1997年、
「新鮮大売ユータカラヤ」希望ヶ丘店で、
スーパーマーケット業態に本格参入。

2011年、㈱ロピアに商号変更。
「ロピア」のフォーマットに挑戦。

短期間で業種から業態へ、
そしてフォーマットまでの蛻変(ぜいへん)を遂げ、
そのフォーマット開発の先陣を切る。

私の理論を現実のものとした。

講義が終わると3日目の視察。
ささやかな観光からスタート。

この日はあいにくの雪模様。
それでも団員たちは元気に観光を楽しむ。

訪れたのは、グランドゼロ跡地。
現在は「9・11メモリアル」と呼ばれる。

敷地にはさまざまなオブジェがある。
象とウサギがお茶をしている。
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カバと犬のチェス。
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動物たちが自転車に乗っている。
その間に観光客が加わる。
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そして慰霊プールへ。
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気象条件の悪い日は、
入場規制をする。
プールの水も流れていない。
残念。

そしてオキュラス。
駅舎とは思えない斬新なデザイン。
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ここで記念撮影。
浅野秀二先生が声をかけてくれて、
たまたま通りかかった警察官たちも、
一緒に並んでくれた。
IMG_1990グッドジョブ!

店舗視察は、
ウェグマンズから。
アスタープレイス店。
マンハッタン出店1号店。
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ワナメイカー百貨店の跡地。
1階と地階の二層店舗。
1階はフードサービス部門。IMG_2002

中央にロの字型の作業場があって、
その周辺にコーナーが配置される。IMG_2010

寿司コーナーが主力だ。
アイテムも多いし、フェースも広い。
鮮度も味も格別のものだ。IMG_2005

 

壁面沿いにもフードサービスコーナーがずらり。
ホットデリバーやスープバー。IMG_2007

インストアベーカリー売場は広い。
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集中レジは1階にある。
一番奥に通常のレジが7台あって、
あとはセルフレジだ。IMG_1545

地下1階へはエスカレーターで誘導する。
もちろん上り下り両方に、
カート専用レーンもある。
階段は使わせない。
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エスカレーターを降りると青果売場。
果物が導入部。
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精肉売場もチーズ売場も、
冷凍食品やグロサリー売場も、
ウェグマンズそのものだ。
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ただしファミリーパックの大容量商品は減らした。
コンシスタントロープライスも、
派手には打ち出さない。

そして話題のシーフード「魚屋」売場。
㈱魚力が協力して日本の魚の売場を再現した。IMG_2051

担当のエイドリアンさんが準備に追われている。
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商品化の手順もまったく日本と同じ。IMG_2027

そのエイドリアンさんに11時からインタビュー。IMG_2053

「日本の魚屋をニューヨーカーたちに広めたい。
やりがいを感じている」
力強い言葉がどんどん出てくる。
ロピアの団員たちは大いに刺激を受けた。IMG_2055

32歳のエイドリアンさん。
来日の際には案内することを約束した。
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視察2店目は、
イータリー。
ニューヨーク・フラットアイアン店。IMG_2077

2010年にオープンしたアメリカ進出1号店。
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「買う」「味わう」「学ぶ」をコンセプトに、
スローフードを提案する。IMG_1556

延べ床面積は4600㎡。
そのうち半分ほどをカフェやレストランが占める。
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昼時には、
イタリアワインを楽しみながら、
ランチをとるニューヨーカーたち。IMG_2069

肉を食べさせるコーナーや、
ワインを提供するコーナー、
パスタレストランなど、
イタリアの食を気軽に楽しむことができる。IMG_2063

 

食べておいしかった食材は、
その場で買って帰ることができる。
レストランやカフェは、
スーパーマーケットにとって究極の「試食」である。
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パスタ専門の対面レストラン。IMG_1552

テーブルの上に生パスタが置かれ、
乾燥させている。
こうした商品化の過程が見えるのが楽しい。IMG_1553

小売りのレジは集中レジだけだった。
それがコロナを経て変わった。
ベーカリーや飲料などの即食ゾーンに、
キャッシュレス対応のセルフレジが現れた。
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最後の視察はハドソンヤード。
ホールフーズ最新店。
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1階はコーヒー、ソフトドリンク、
それにサンドイッチなどの
コンビニフーズを品揃えする。
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2階がメインの売場だ。
左翼がグロサリーゾーン、
中央に生鮮3部門、
そして右翼がデリゾーンに分かれる。
チェックアウトはデリの最後に配置された。

回遊性に富んだレイアウトで、
ホールフーズのノウハウが詰まっている。

2階に上がってすぐのシーフード部門。
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並んでミート部門。
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さらに奥に進むと、青果部門。
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青果部門の壁面の量り売りコーナー。
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生鮮とデリ部門をつなぐチーズ売場。
この店は白を基調にしたデザインで、
洗練されたイメージだ。
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右翼のデリゾーン。
ホールフーズ独自のセルフデリが、
これでもかと展開される。IMG_1564

そしてチェックアウト。
完全なセルフレジ。
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2列に銀行方式で並ばせて、
アテンダントが公平に誘導する。
日本ではセミセルフが増えているが、
アメリカではセルフレジが普及している。

私たちはイートインスペースでランチ。
相川団長はウェグマンズの寿司を購入してきたが、
それをホールフーズの寿司と食べ比べた。
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巻き寿司の比較では、
ウェグマンズに軍配が上げられた。
ニューヨークに来たらぜひ、
実際に食べ比べてほしいものだ。

全米トップのスーパーマーケットの寿司が堪能できる。

最終日の視察はここまで。
雪は降り続いたがあとは自由研修。

ホテルに戻ってから、
みんなそれぞれに行動した。
再び店を見たり、
観光したり、ショッピングしたり。

いい店をつくり、
いい売場をつくり、
いい商品をつくるためには、
いい店、いい売場、いい商品を、
自ら体験しなければならない。

それがロピアのNY研修だ。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2024年01月19日(金曜日)

「ポジショニング」を求めてNew JerseyからBroadwayまで

ニューヨークはマイナス2℃。
東京はプラス5℃。

温度差がある。

その東京の自民党。
岸田派の宏池会につづいて、
安倍派の清和政策研究会と、
二階派の志帥会が、
解散を決めた。

安倍派は自民党内最大派閥。
福田赳夫元首相が作った派閥。

三つの派閥はパーティー券キックバック事件で、
会計責任者らが逮捕された。

安倍派は多額の裏金づくりが発覚して、
議員が検挙されたが、
二階派と岸田派は収支報告書への虚偽記載で、
会計責任者が立件された。

会長に責任は及ばないのか。

派閥を解消すれば、
その責任は消えてなくなるのか。

派閥は解消されても、
「裏金」は還流する。

そんなこと国民は、
先刻承知だ。

情けない。

さてロピア米国研修第2陣。
ニューヨーク視察は2日目。

朝は結城義晴の講義。

講義に先立って、
恒例のロピアの経営理念と7大用語の唱和。
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ロピアの経営理念、
「私たち『ロピア』は、
『食生活♡♡(ラブラブ)ロピア』をモットーに、
ロープライスのユートピアをつくることを
目標に生まれた会社です。
ユートピアとは、
楽しく感動して
いつも行きたいところです」IMG_1675

会議や新店オープンの際など、
みんなが集まるときには、
常に経営理念を唱和する。
そしてビジョンを共有する。

相川博史団長の朝の訓話。
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急成長するロピアには、
中途採用やスカウトの人材が多い。

ロピアの理念や経営方針を、
相川さんは具体的な事例と、
わかりやすい言葉で説明する。

結城義晴の初日の講義は、
相川さんの言葉を受けて始まる。
商人の「本籍地と現住所」。
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本籍地で学んだことを活かし、
現住所のロピアで活躍してほしい。

アメリカ視察のための、
基本的な態度から初めて、
経済や市場の基礎データを解説。
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どんな内容にも、
ロピアの事例を挟む。
ロピア仕様の講義である。IMG_1703

虫の目は全員が備えている。
だから鳥の目と魚の目を教える。
もちろん心の目を底辺に置いている。
一気呵成、2時間を語り切った。IMG_1694

講義が終わるとリムジンバスに乗り込んで、
ハドソン川をトンネルで越える。
隣のニュージャージー州へ。

そしてウェグマンズの郊外店。
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2500坪で1億ドルを売り上げる。
その市場のような青果売場。IMG_1753

ウェグマンズは多SKU のアソートメントが特徴だ。
そこでファミリーパックの大容量の品揃えもする。
これはコストコ対策だ。IMG_1717

定番商品のバナナ売場は広い。
1ポンド当たり49セント。
オーガニックのバナナは69セント。IMG_1721

対面のデリカテッセン売場。
スライスしたてのハムやチーズを提供。
いつも顧客が並んでいる。IMG_1728

店舗左翼に別棟仕立てで、
ワイン、リカー&ビールの店。
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買いやすく売りやすいテーブルワインから、
高級ワインまで品揃えする。
ウェグマンズは商圏内の需要を、
ごっそり奪い取る。
だから客層を広く設定する。

そのファインワインルーム。
ワインセラーだ。
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2018年オーパスワンは899.99ドル。IMG_1403

ここでリカー店舗の店長インタビュー。
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3種類のワインを試飲させてくれた。IMG_1772

ナビスコのOREO(オレオ)を模倣した、
ウェグマンズのPBを購入。

ウォルマートやアルディも、
同様のPBをつくっている。
それらを車中で試食してもらう。

ウェグマンズの価格は、
アルディと同じ2ドル49セント。
ウォルマートは2ドル58セント。
ウェグマンズは最安値。
グルメスーパーマーケットと、
勘違いされている観のある同社は、
こんなPB戦略をとっている。
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ショップ&ストップ。
ウェグマンズから5㎞ほどにある。
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オランダに本部を置く、
ロイヤルアホールドデレーズ傘下の企業。

このニューヨーク・ニューアーク地区では、
160店舗ほどを展開して、
2番目のシェアを有する。

スーパーストップ&ショップのバナーの大型店。
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天井を一部スケルトンにして、
対面売場を設けるなど、
最新の店づくりの要素を取り入れている。
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しかし対面売場はすでに機能していない。
店舗中央のシーゾナルスペースはガラガラで、
ポップアップセールは展開されていない。
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形だけ真似てもポジショニングがなければ、
コンベンショナルな業態からは抜け出せない。

アメリカのスーパーマーケットの多くが、
こうしたコンベンショナル型だ。

彼らにはもう衰退しかない。
ポジショニング戦略の難しさを、
痛感させられる。

ショップライト。
この地区で115店、19%のシェアをもつ。
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ただし資本の異なる企業が集まって活動する、
ボランタリーチェーンだ。

この店はそのショップライトの中で、
秀逸だ。
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部門やカテゴリーにブランドをつけて展開する。
対面売場のショップが積み重ねられた店だ。
これがこのショップライトの、
ポジショニング戦略である。

インストアベーカリーの中に、
「セレブレーション・ステーション」がある。
お祝い時のケーキを提供するコーナーだ。IMG_1825

ブランドにはそれぞれ、
オリジナルのデザインが施されている。
華やかなサインでも、
全体に調和がとれている。IMG_1839

早速、スモークショップで、
ブリスケットを購入するリーダー。IMG_1848
ロピアの米国研修はどんどん食べる。
それが特徴だ。

華やかな生鮮やデリ・ベーカリー違って、
広大なグロサリーはラックでの展開。
ここにはボランタリーチェーンの商品力が、
いかんなく発揮されている。IMG_1859

ショップライトとストップ&ショップ。
両社のポジショニングの違いは明らかだ。

そしてショップライトの至近距離に、
リドルがある。
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ドイツのシュワルツグループのボックスストア。
アルディと同じフォーマット。

入口のインストアベーカリーは、
独自の什器を使っている。
しかも安くて、そこそこにうまい。
黄色や赤で囲んだ売場は、
今週のプロモーション。
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導入部は青果。
アルディよりも青果、精肉は充実している。
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グロサリーはアルディ同様、
ダンボールカット陳列が基本だ。
その段ボールもプライベートブランドだから、
色指定をして売場に並べると、
カラフルなプレゼンテーションとなる。
「安売り屋」のイメージはない。
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店舗中央の平台には、
「売り切れごめん」の面白グッズが並ぶ。
ウィークリープロモーションコーナー。

結構な掘り出し物があって、
顧客は楽しみにしている。
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ウォルマートはエブリデーロープライス。
ウェグマンズはコンシスタントロープライス。
アルディはウィークリーマーチャンダイジング。

それがリドルのポジショニングだ。

ウェグマンズからリドルまで、
ニュージャージー州での視察を終えて、
マンハッタンへ。

途中でハミルトンパークに寄って、
記念撮影。IMG_1872

曇り空だがマンハッタンの摩天楼がきれいに見えた。
IMG_1876

マンハッタンに戻る途中、
消防車や警察車両が集まっていて、
交通規制。
IMG_1880

火事だったのだろうか。
周辺は一時騒然となった。
IMG_1881

この渋滞を潜り抜けて、
マンハッタンのアップタウンへ。
ブロードウェイ沿いを集中視察。

ゼイバース。
IMG_1882

550坪の2層の店舗で、
1階が食品売場、
2階がキッチン用品売場。

週に4万人が来店する大繁盛店だ。IMG_1898

チーズとデリ、スモークフィッシュ、
そしてコーヒーが有名。IMG_1886

対面売場を中心にしたグルメ専門店だ。
尖がりを持てば1店舗でも、
生き残ることができる。IMG_1892

ブロードウェイを5分ほど南下すると、
シタレラ。
IMG_1906

ニューヨークデリのお店。
IMG_1900

そして魚売場が圧巻。
だから対面の鮮魚コーナーは、
魚種も豊富で、充実している。
IMG_1901

隣には、
フェアウェイマーケット。
IMG_1936

こちらは八百屋出身のスーパーマーケット。
かつてはマンハッタンの王者だった。
IMG_1908

野菜の種類も多くて新鮮。

視察したロピアの団員たちは、
「やっちゃばの匂いがする」
IMG_1914

インストア加工のデリも人気。IMG_1916

店舗奥のブッチャーショップ&フィッシュマーケット。IMG_1927

氷を敷いた貝類のコーナー。
IMG_1929

驚いたのは、これ。
雑貨売場の一角の洗剤コーナーに、
網の扉が設けられて、
鍵が付けられている。
IMG_1930

万引き防止の鍵。
購入したい客はブザーを鳴らして、
店員を呼び出す。
IMG_1931
P&Gの「Tide」も万引きされるのだろう。

ニューヨークでは高額な化粧品などに、
こうした防犯対策を施すが、
洗剤にまでこの対策をとる。

コロナ前から万引きは大問題となっているが、
インフレが重なって、
深刻な状況となっている。

これは「セルフサービスの危機」である。

フェアウェイからさらに数分南下すると、
トレーダージョーとデュアンリード。
IMG_1938

地下1階・2階がトレーダー・ジョー、
地上1・2階をデュアンリード。IMG_1955

トレーダー・ジョーは、
いつ訪れても大量の顧客で賑わっている。IMG_1943

青果売場までレジの行列が伸びている。IMG_1945

地下2階の冷凍食品売場。IMG_1950

人気ナンバー1はマンダリンオレンジチキン。
少し甘い味付けのフライドチキン。IMG_1948

人気商品は冷凍ケースの底が見えるほど、
売れに売れている。IMG_1949

いつの間にかレジ待ちの行列は伸びて、
最後尾を示す旗を持った案内係が登場。IMG_1952

2日目の後半は、
ポジショニングの際立った、
地元スーパーマーケット3店舗。

それらにプレッシャーをかけ続けるのが、
トレーダージョーの大繁盛店。

朝の講義からニュージャージー、
マンハッタンのブロードウェイまで。
2日目の長くて充実した視察も、
無事に終了した。

それにしても、
派閥を解消して、
烏合の衆となってしまったら、
残った派閥から一本釣りで議員が、
刈り取られてしまう。

だから派閥と称することなく、
何らかのグループを維持する。

それは新しい派閥に他ならない。

ポジショニングを喪失した、
小売業の店舗のような政治家集団だ。

衰退していくしかない。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2024年01月18日(木曜日)

ロピアUS研修第2陣到来/まずWalmartからWhole Foodsまで

岸田文雄首相は突然、
宏池会の解散を検討すると言い出した。
20240105_bura-448x252

池田勇人元首相によって創設された、
保守本流リベラル派の伝統の派閥だ。

いまは自民党岸田派と呼ばれて、
つい最近まで自分が会長を務めていた。

東京地検特捜部は、
安倍派、二階派だけでなく、
岸田派の元会計責任者も、
立件する方針だ。

それを受けての派閥解散宣言。

なんと政治センスのない政治家なのだろう。

「派閥とカネ」の関係を絶つ。

それはかっこいいように見える。

しかし他の派閥がそれに従って、
解散するはずもない。

自分の派閥からも、
反論が出るに違いない。

そして政治生命は危うくなる。

派閥が問題であることは確かだ。
しかし派閥政治はこんなことで、
なくなりはしない。

宏池会だけが衰退していく。

ニューヨーク滞在6日目。
ザ・ニューヨーカー・ウインズダムの朝。
IMG_1503

自室の窓から見える景色。
IMG_1276

ハドソンヤード。
ハドソン川沿いのエリアを再開発した。
マンハッタンでの過去最大級の複合開発だ。
商業施設やオフィスが立ち並ぶ、
いまや人気のスポット。
IMG_1277

今日はロピアNY研修会の第2陣が到着する。
私たちはタクシーを飛ばして、
JFK国際空港へ。

11時過ぎ、
先に入国審査を終えたメンバーが、
ゲートに現れる。
IMG_1279

すると綿棒を渡されCOVID-19検査。
IMG_1280

インバウンドのサンプル調査のようだ。
第2陣のメンバー全員が調査に協力。
もちろん、結果は教えてくれない。

専用バスに乗り込んで、
ブルックリンのウォルマートへ。
IMG_0972

2023年1月期の売上高は、
6112億8900万ドル、伸び率6.7%。
100円換算で61兆1289億円。
140円換算では85兆円。

世界最大の小売業にして、
世界最大の企業。

けん引する最強のフォーマットが
「スーパーセンター」。
IMG_1290

食品と非食品をフルラインで品揃えする。
IMG_1292

団員たちは真剣に売場を観察している。IMG_1505

こちらでは、
視察チームメンバー同士のLINE交換。IMG_1509

団員たちは班に分かれて行動する。

そして視察後に学んだことを、
実務にどう活かすかを検討する。
帰国後、その発表の場が設けられている。
IMG_1293

広いスペースを割いて、
バレンタインデーのプロモーションが展開される。
ウォルマートは徹底的に店内販促を実施する。
価格はエブリデーロープライスだからだ。
IMG_1516

有人のレジ。

驚いたことに、この店では
プラスチックバッグの提供を完全に廃止していた。
IMG_1301

有料でも配布しない。
環境対策の一環として実施している。
だから顧客たちは皆、エコバッグを持ってくる。
不平不満を言う者はいない。IMG_1306

出口ではレシートチェックをする。
この顧客は堂々と、
ライバルのターゲットのエコバックで買物。
IMG_1305

団員たちもチェックを受ける。
IMG_1307

プラスチックバッグの廃止は、
いずれ全小売業に広がっていくに違いない。

全員で記念撮影。
IMG_1527

次にライバルのターゲット。
ウォルマートと同じビジネスモデルを展開する。
IMG_1566

2023年1月期は1091億2000万ドル、
昨対2.9%増。
100円換算で10兆9120億円。

ウォルマートの6分の1の売上げだが、
総合スーパー業態チェーンは今や2社となった。
「複占」の状態である。

売場は天井を張って、
蛍光灯を施し、
赤を基調にしたデザイン。IMG_1532

この店はディスカウントストアとして、
食品は利便性の高いアイテムに絞って品揃えする。IMG_1536

だから先ほどのウォルマートの顧客のように、
ウォルマートとターゲットを使い分ける場合もある。

ターゲットはもともと、
デイトンハドソンという百貨店から発祥した。
だからアパレルは充実しているし、
センスもいい。

このふくよかなマネキンづかいは、
実にリアル感がある。
IMG_1543

バレンタインプロモーションも、
センスのいいプレゼンテーションだ。IMG_1315

ウォルマートが男性的なら、
ターゲットは女性的。

その対比が、
それぞれのポジショニングを明確にして、
三番手の追随を許さない。

ターゲットが入るパワーセンターには、
アルディがある。
IMG_1339

ドイツ発祥の小型ボックスストア。
店舗面積1万平方フィートに、
3500アイテムを品揃えする。

バレンタイン商材も扱っている。IMG_1355

店長にインタビュー。
パキスタン出身の優秀な店長、ガラさん。
ウォルグリーンとCVSファーマシーの店長から、
アルディに転職した。IMG_1574

従業員を大事にするアルディに、
満足とやりがいを感じていると強調した。IMG_1581

店長を囲んで全員で記念写真。
IMG_1589
てもいいインタビューだった。
月刊商人舎で紹介しよう。

アルディと同じアルブレヒトファミリー傘下の、
トレーダー・ジョー。
IMG_1389

このブルックリン店は、
もともと銀行の建物だった。
だから天井が高く快適な買物空間だ。
いつ訪れても大繁盛している。IMG_1607

レジ待ちの行列は2列になっていて、
店内をぐるりと巡るほど長い。IMG_1382

銀行方式のチェックスタンド設計で、
並んだ順に公平にレジに誘導する。
IMG_1378
私たちもトレーダー・ジョーを存分に楽しんだ。

初日最後は、
ホールフーズの環境対策店。
IMG_1641

駐車場のソーラーパネル。
IMG_1639

導入部の青果売場は、
見事なボリューム陳列とカラーコントロール。IMG_1612

シーフード売場。
アメリカではシーフードは、
ミート部門に含まれるが、
ホールフーズでは独立部門にしている。

しかも必ず精肉コーナーの前に、
レイアウトされている。

精肉よりも鮮魚のほうが、
健康イメージが強いからだ。IMG_1617

そのミート売場。
鶏肉や脂肪分の少ないビーフが中心。
グレンフェッドよりも、
グラスフェッドのほうが価値が高い。
IMG_1621

店舗の右翼には自慢のデリ売場。IMG_1628

最後はインストアベーカリー。
IMG_1635

ホールフーズの店づくりは、
デザイン性に優れている。
その面では他を圧倒する。

このブルックリンのマンハッタン寄りの地区には、
トレーダー・ジョーとホールフーズがある。
それは居住区としての価値を高めている。

すべての視察を終えて、
ホテルにチェックインし、
すぐに夕食会場へ。

ベンジャミン・プライムステーキハウス。IMG_1644

第2陣リーダーの中田将成さんが、
乾杯のあいさつ。
IMG_1655

ハイネケンで、カンパーイ。IMG_1657

事務局席でもカンパーイ。
一日中、車中で講義した。
喉を潤すビールはとりわけうまかった。
IMG_1661

シーフードの盛り合わせの後に、
ポーターハウスステーキ。
テンダーロインとサーロインの両方を楽しめる。IMG_1666

最後はTボーンについた肉を食べる。
ここが一番おいしい。
IMG_1668

赤ワインをいただき、
ステーキを堪能した。

最後はデザートの盛り合わせ。
IMG_1670

疲れた体にスイーツが染みた。
最後まで大満足の夕食会だった。

ロピアNY研修2024、
第2陣がスタートした。

気力は充実、
体力も十分。

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

ニューヨークでもそれは変わらない。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2024年01月17日(水曜日)

雪のマンハッタンの「休息の一日」

1月17日。

ニューヨーク・マンハッタン。

昨夜から雪が降って、
ビルの屋上にも積もった。

24階の自室の窓から見える景色。IMG_119934

遠景のハドソン川も煙っている。IMG_12014

建物の屋上から蒸気が上がっている。
映画のシーンのようだ。
IMG_12004

ザ・ニューヨーカーのロビー。IMG_12024

今日は休養日。

聖書の創世記。

神は一日目に、
天と地をつくった。

神は、二日目に空をつくり、
三日目に海と地をつくって、
地に植物を茂らせた。

神は、四日目に、
太陽と月と星をつくり、
五日目に、魚と鳥をつくった。

六日目には、動物をつくり、
この日、神は自分に似せて、
男と女を創造した。

アダムとイブと名づけた。

そして七日目に神は、休んだ。

私はニューヨークに来て、
5日目を休息の日とした。

そこで雪のマンハッタンを歩く。
ホテルのそばの地下鉄駅から、
サブウェイのC線に乗って、
81丁目まで。

アメリカ自然史博物館。IMG_12234

メトロポリタン美術館に行くつもりだったが、
この自然史博物館に寄ってみることにした。IMG_14764

自然科学・博物学に関わる標本・資料を公開。
動植物や鉱物、その歴史などが学べる。
1869年に設立された。


ロビーには巨大な恐竜の骨が展示してある。
バロサウルスの全身骨格。
IMG_12104

迫力満点。
IMG_12114

歩き回った。
IMG_14783

アフリカ象。
IMG_12134

建物空間も素晴らしい。
IMG_12154

雪が降って人が少ないのか、
ゆったりと回ることができる。IMG_12164

恐竜の骨は興味深かった。
アルバトサウルス。IMG_12174

アロサウルス。
IMG_12184

アパトサウルス。
IMG_12194

スミソニアン博物館ほどではないけれど、
なかなかよかった。IMG_12254
疲れたのでメトロポリタンはあきらめて、
セントラルパーク沿いの道を歩く。

ダコタハウス。
ジョン・レノンが住んでいて、
ここで銃弾に倒れた。IMG_12274

雪のセントラルパークだが、
歩く人が多い。
IMG_12284

30分も歩いたか、
七番街に面して、
コロンバスサークルに突き当たる。IMG_12464
真ん中にコロンブスの像が立っている。

そのコーナーのホールフーズ。
コロンバスサークル店。IMG_12414

この店の成功が、
ホールフーズの奇跡を生み出した。IMG_12424

創業者のジョン・マッケイは、
この店の成功に自信を得て、
マンハッタンをはじめとする大都市に、
大型店舗を増やしていった。IMG_12434
スープとクロワッサンでランチ。
レストランに入ると時間がかかるが、
デリやスープ、パンなどを買って、
コンビニエンスに食事することができる。

体も温まった。

五番街とセントラルパークがぶつかるところ。
プラザホテル。
IMG_12494

そしてアップルストア。
IMG_12504

傘をさして、マフラーを巻いて、
五番街をゆっくり散策。
IMG_12574

改装増築されたティファニー本店。
右隣はトランプタワー。
IMG_12554

世界的に著名なブランドショップを眺めながら、
ユニクロまでやってきた。IMG_12604

2011年10月14日オープン。
総面積は約2500坪、
売場面積は約1400坪。
世界の旗艦店だ。

2006年にはソーホー店が先駆けて開業した。

2007年のロンドン、
2009年のパリ、
2010年の上海。

日本では心斎橋。

それらの結晶のような店だ。

Brooks Brothersの跡地という、
絶好のポイント。
IMG_12624

入り口を入ると、
エスカレーターが3階まで伸びる。
ユニクロの実力がすべて表現されていて、
いつ訪れても圧倒される。
IMG_12644

マーチャンダイジングだけでなく、
プレゼンテーションも最高峰。IMG_12634

五番街にはZARAもH&Mも、
ギャップも出店している。

それらに堂々の勝負を挑んで、
負けてはいないし優位に仕事を進めている。

安心した。

それからサックスフィフスアベニュー本店。
昨年のホリデーシーズンを狙って、
クリスチャンディオールとサックスが、
コラボレーションのプレゼンテーションを展開。
IMG_12674
巨大なチェーン同士の同盟、
ソフィスティケートされたブランド同士の協業。
世界の消費産業はアライアンスの大潮流の中にある。

それがマンハッタン五番街にはある。

タクシーでホテルに帰って、
仕事を片付けたり休んだり。

夕食はラーメン「一蘭」。
IMG_14793
1960年に福岡で創業した豚骨ラーメン。

2016年10月にブルックリンに出店し、
このマンハッタン・ミッドウェストには、
2018年3月に進出した。
IMG_14934

入り口を入るとセルフオーダーする。IMG_14944

完全な仕切り付きの座席システム。
個人別カウンター。
IMG_14924
「味集中カウンター」と呼んでいて、
顧客にラーメンに集中してもらう仕組みだ。

仕切られたテーブルの反対側に、
係りの人間がいて、
御簾の向こうから追加注文を聞いてくれる。IMG_14914

そして青い手袋をして、
ラーメンやドリンクを出してくれる。IMG_14824

ハイ、出てきました。
豚骨のラーメンの麺とツユ。
トッピングは別になっていて、
自分で盛り付ける。IMG_148744

茹で卵はうまく割れなかったけれど、
こんな感じのラーメンになりました。
IMG_14894
博多生まれの結城義晴。
マンハッタンで豚骨麺を堪能しました。

浅野秀二さんと写真。
満足げだ。
IMG_15014

ホテルに帰って、午後8時。
自室でオンライン会議。

㈱True Dataの取締役会。IMG_E12713
便利な時代となりました。

私自身はちょっと疲れていたけれど、
True Dataはみんな元気いっぱい。

良い報告をしてもらいました。
ありがとう。

マンハッタンの休息の一日。
あまり休んだ気分ではなかったけれど。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2024年01月16日(火曜日)

米共和党アイオワ大会「トランプ勝利」とロピア米国研修1陣帰国

アメリカでは今、
アイオワ州が熱い。
「アメリカのハートランド」と言われる。
つまりはアメリカの中心地。

このアイオワ州で一番乗りで、
共和党の大統領候補者指名選挙が行われた。

ドナルド・トランプ前大統領が51%ほどを獲得、
2位はフロリダ州のロン・デサンティス知事、
3位はニッキー・ヘイリー元国連大使。
IMG_12044

予備選の前半のヤマ場は3月5日(火)。
「スーパーチューズデー」と呼ばれて、
15州の予備選・党員集会が集中する。

その後、7月15〜18日の共和党大会で、
正式に大統領候補が指名される。

このままトランプが共和党候補となると、
大変なことになる。

一方、民主党の候補者選挙は2月3日に、
南部サウスカロライナ州で開幕。

こちらは現職のジョー・バイデン大統領が、
8月19日〜22日の党大会で決まる。

さてロピア米国研修第1陣。

3日目の研修が終わると、
全員に自由視察時間が与えられる。

それぞれにマンハッタンの街を駆け巡る。
楽しんでほしい。

私たち講師陣と事務局はホテルに戻って、
それから夕方、集まった。
夕食はイータリー1号店の屋上レストラン。IMG_1449

電飾が美しい。
IMG_1451

相川博史団長と浅野秀二先生。
熱心に語り合った。
IMG_1453

事務局は今、ロピア傘下の㈱商人ねっと。
その工藤恵理佳さん(左)。
IMG_1454

スパークリングワインと赤ワイン、
そしてイタリア料理を楽しんだ。
左は東恩納歩さん。
IMG_1471 (002)4

ホテルに帰って、疲れを癒す。
あっという間に朝が来て、
マーティン・ルーサー・キング牧師記念日。
アメリカの祝日。

私の部屋の窓の外の景色。IMG_11874

高層ビルの間にハドソン川が見える。IMG_11884

朝9時、リムジンバスで出発。
最後の車中講義で、
「自ら、変われ!」と訴えた。

40分ほどでジョン・F・ケネディ空港。IMG_11804

祝日でフリーウェイも空港も、
ガラガラ。

チェックインを済ませて、
全員写真。
IMG_11944
全員が満足の顔つきで、
帰国の便に乗り込んでいった。

全員に大きな期待を寄せたい。

ロピアはチーフ以上の全員が、
ニューヨーク研修を受ける。

毎年、200人に及ぶ。

それがロピアのビジョンと戦略を知覚し、
仕事に向き合う強い意思につながる。

私たち講師陣と団長と事務局は、
ニューヨークに残って、
第2陣を迎える。

ホテルまでは電車で帰ることにした。

エアトレインに乗る。
IMG_11824

地下鉄に乗り換えるときに、
チケットを買う。
IMG_11814

ガイドさんに助けてもらって、
チケットをゲット。
IMG_11964

ゲートを出る。
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地下鉄に乗り換えて、
ペンシルバニア駅へ。

そのマディソンスクエアガーデン。IMG_11834

ホテルはこの駅のそば。

ランチは韓国料理。

その途中にプレタマンジェ。
イギリス発のサンドイッチショップ。IMG_11854

2000年にアメリカに進出。
成功とはいいがたいが、
一定の成果を上げている。IMG_11864

第1陣を送り出して、
少しほっとした。

マンハッタンはどんどん寒くなる。
雪もちらつき始めた。

第2陣は極寒の中の研修となる。

それもよし。
頑張ります。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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