結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年09月20日(水曜日)

大谷翔平の右肘手術とミドルマネジメント研修会の長い一日

大谷翔平が右肘の手術をした。
その意思決定、驚くほど早かった。

天才の天才たるゆえんは、
この意思決定のスピードにある。

善は急げ。

手術は見事に成功した。
タイトルなし

2018年に一度、
大谷はトミー・ジョン手術を受けて再起した。

そのときに執刀したのも、
ドクター・ニール・エラトラッシュ。
スーパードクターだ。

今回は新しい進化した術式を採用した。

だから大谷は来年春から、
バッティングで復帰することができるし、
再来年からは二刀流で完全復活する。

エラトラッシュのコメント。
「右肘の寿命をのばすために問題箇所を修復し、
生存可能な組織を追加しながら
健康な靭帯を強化するものとなった」

ドクター・エラトラッシュは58歳。
1970年代にフランク・ジョーブ博士の助手を務めた。
ジョーブ博士こそトミー・ジョン手術の開発者だ。

エラトラッシュは、
バスケットボールのコービー・ブライアントを、
アキレス腱手術によって蘇らせた。

フットボールのトム・ブレイディも。

エラトラッシュは、
ドジャースのチームドクターの地位を、
ジョーブ博士から引き継いで、
スポーツ医学の世界を革新させている。

大谷翔平の手術を、
エラトラッシュが行ったことは、
大いに幸運だった。

天才は幸運を呼び込むのだ。

さて、
商人舎ミドルマネジメント研修会2日目。
東京都江東区南砂町の研修ホテル。

2日目は、理解度テストから始まる。
会場では静かに直前の復習をする受講生の姿。
IMG_7522

8時15分にテストがスタート。
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結城義晴と鈴木哲男、
両講師の講義からの6問。
いずれも記述式。
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私は受講生たちの様子を見て回る。
自分の言葉で理解したことを書いてもらう。
丸暗記は必要ない。IMG_7529

テストが終わると、
あちこちで答え合わせする姿。
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朝の第1講義は、
結城義晴の担当。
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初めに理解度判定テストの解説。
テストが終わってすぐに、
大事な点を補足説明すれば、
理解は一層深まる。IMG_7541

講義は世界の小売業の位置づけから始める。
小売業は平和産業である。
石油やエネルギー産業が牛耳る世界では、
戦争が起こりやすい。

平和産業の中で重要なのが、
顧客満足と従業員満足の経営である。

この朝の講義では、
スーパーマーケットの戸籍の話をする。
ワンプライスショップとともに、
新たに日本標準産業分類に加えられる。

商業が基幹産業となり、
現代化していくために、
必要なことは何か。
それを語るのが朝の講義だ。
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第2・第3講座は計数の講義。IMG_7547

講師は山本恭広月刊『商人舎』編集長。IMG_7548

このミドルマネジメント研修会の計数の講義は、
白部和孝先生が長い間、務めてくれた。
その内容を引き継いで山本編集長が講義する。

テーマはミドルマネジメントに必須の、
商品と人時コントロールの計数。

パワーポイントを使って講義していく。IMG_7551

講義では設問に応える実習も行う。IMG_7553

実践的な講義は、
白部スタイルを踏襲している。IMG_7554

ホワイトボードに、
計算式を書いて補足する。IMG_7558

2時間はあっという間に過ぎていった。IMG_7556

昼食後の第4講義は、
井坂康志講師のドラッカー・マネジメント。IMG_7559

井坂講師はものつくり大学教養教育センター教授、
そしてドラッカー学会共同代表。IMG_7562

ドラッカーのマネジメントが、
ほかの経営学とどう違うのか、
ドラッカーが提唱した3つの原則と8つの目標。
マーケティングとイノベーションなど、
エッセンスを丁寧に語ってくれた。IMG_7564

そして恒例の質問タイム。

真っ先に手を挙げたのが、
㈱関西スーパーマーケットの太田志帆さん。
営業推進室販売促進チームシニアスタッフ。
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㈱万代の髙木一平さん。
五条西小路店水産チーフ。IMG_7573

日本流通産業㈱の杉本博司さん。
衣料品部衣料チームマネージャー。IMG_7579

それぞれの質問に、
じっくり考えながら応える井坂講師。
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ドラッカーが説いたインテグリティ。
その真摯さを体現しているような井坂さん。
講義終了後は受講生からの大きな拍手。IMG_7580

私の新著『チェーンストア』を差し上げて写真。
ありがとうございました。IMG_E7583

その後は、結城義晴の長時間講義。
15時30分から19時50分までの長丁場。
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初めに計数管理の補足説明と、
ミドルマネジメントが知っておくべき
経営数値の講義。IMG_7593

簿記、会計、財務の3つの概念と、
損益計算書と貸借対照表の説明。
さらにデュポン・モデルといわれるROAの解説。IMG_7586

コーヒータイムを挟んで、
マネジメントの講義。

悪い組織の兆候。

その悪い組織を生み出す原因は、
マネジメント理論の変遷にある。

マネジメントに関する理論は、
コペルニクス的転回を果たした。

これが理解されているか否かによって、
会社が成長するか、衰退するか、
その道が分かれる。
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説明するには3時間はかかる。
だからこの講義は、
あちこちでやるわけにはいかない。

正解はドラッカーにあるし、
ヘンリー・ミンツバーグにある。
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アンリ・ファヨールとピーター・ドラッカーを、
5つの要素で比較検討する。IMG_7608

最後の最後は、
ゴドフリー・レブハーの『チェーンストア』。
チェーンストアを学ぶには、
レブハーから始めよ。IMG_7610
長いながい講義は7時50分に終わった。

日本流通産業の酒井幸男さんが、
1日聴講してくれた。
人事総務部部長。
IMG_E7598
派遣を検討している人事部責任者の皆さん、
ぜひ、参加して聴講してみてください。

夕食のあとは全員が、
今日の長い講義を復習する。

学んだら、復習しつつ、考える。
この濃密な集中の時間が大切だ。

大谷翔平の如く、
善は急げ。

すぐに学べ。

そのために理解度判定テストがある。

〈結城義晴〉

2023年09月19日(火曜日)

1500人を輩出した商人舎ミドルマネジメント研修会第21回開始

戦前からあった「商店界」は、
店のことを教えた。
倉本長治は28歳でその編集長となった。

戦後、その倉本が創設した「商業界」は、
小売業の近代化を推進しつつ、
業界のこと、業態のことを追求した。

商人舎は21世紀の知識商人を育てる。
そのために商人が集うというネーミングにした。

秋のミドルマネジメント研修会。
今日から2泊3日の缶詰セミナー。

会場があるのは東京都江東区南砂町。
研修ホテル「L stay & grow」。IMG_7400

秋だと言うのに朝日は眩しい。
30℃を超える夏日。IMG_7399

スタッフたちが準備を始める。IMG_7423

私の新刊も並べてくれている。
『チェーンストア――商業ビジョン』IMG_7422

準備中の11時から私は、
演壇の裏側に自分のスペースをつくって、
そこでオンライン会議に参加。
第一屋製パン㈱の取締役会。IMG_67383
お陰様で好調な成績です。
新しい体制が良く機能して、
なおかつみんなの努力が実った。

ありがとう。
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午後1時、いよいよ、
第21回目の研修会がスタート。
1500人以上の修了生を輩出している。

企業が派遣してくれた受講生たちが参集。IMG_7428

第1・第2講座は結城義晴が担当。
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ミドルマネジメント研修会で何を学び、
そして何を果たしていくのか。
プログラムの趣旨を説明。IMG_7436

著書『チェーンストア』を紹介。IMG_7441

第1講義はプロローグ。
前著『コロナは時間を早める』の内容を、
スライドで紹介。

コロナによって何が変わったのか、
何をどう変革しなければならないのか。

なぜ、ちょっとだけ急がねばならないのか。
なぜ、スピード経営が必要なのか。

DXの進捗とその加速の加速、
両利きトレード・オンの必要性。
そしてポストコロナへの決断などを、
丁寧に語った。
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世界のウォルマートが、
コロナの渦中に決断したケースを紹介。IMG_7447
ヤオコーは渦中にフーコットを実験した。

ポストコロナへの決断とは、
「不確実な成果」に対して、
目隠しで一歩、踏み込む
心の在り方である。

第2講義はいよいよ本論。

第1回からずっと語っている。
これは2008年4月17日に、
3時間講演をした、そのダイジェストだ。

産業ビジョンである。

商業近代化の根本思想。
倉本長治が提唱した商売十訓。IMG_7450

ピーター・ドラッカーが重視した3つの概念。IMG_7452

倉本長治とピータードラッカーに
共通する考え方を強調しながら講義する。

商人舎のミドルマネジメント研修会は、
ドラッカーのマネジメントをベースにしている。

だからまずその理解を受講生に求める。IMG_7460
商業のイノベーション史は、
手短にエッセンスを語る。

それから顧客満足と従業員満足。

受講生たちは真剣に聴講し、
メモを取りつつ、学んでいく。IMG_7456

第3・4・5講義は鈴木哲男講師。
㈱REA取締役会長。IMG_7496

52週マーチャンダイジングと
ストアコンパリゾンの講義。
3時間30分。IMG_7498

鈴木講師の講義は、
ふんだんな事例を使って進められる。
テキストの中の参考資料は、
ノウハウの宝庫だ。IMG_7455

ある著名な経営者の言葉。
「この鈴木先生の講義は、
チェーンストアの実務のバイブルだ」

ホワイトボードには、
重要な補足数値を書いていく。IMG_7501

実践的な講義は、
受講生にとって、
現場ですぐに活かせる内容だった。
IMG_7508

初日の講義が終わると午後8時。

レストランで全員で食事。
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鈴木講師と情報交換しながら、
夕食をいただく。
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先週の商人舎設立15周年セミナー、
そして今日のミドルマネジメント研修会。
鈴木先生は2週続けての講演と講義。
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ありがとうございました。

8月の終わりから4週続けて、
講演や講義が組まれている。

その最後の仕上げ。

今回の受講生も、
その受講態度が素晴らしい。

商人舎は知識商人を養成する。
その本業がこのセミナーである。

受講生たちは全員個室で、
夜遅くまで復習に余念がない。

明日の朝には、
「理解度判定テスト」が、
待っている。

私はワクワクしながら、
夜を過ごした。

頑張れ!

〈結城義晴〉

2023年09月18日(月曜日)

「存続するにも滅亡するにも、それなりの理由がある」

Everybody! Good Monday!
[2023vol㊳]

2023年第38週。
9月第4週。

今日の9月第3月曜日は、
敬老の日の祝日。

秋分の日の祝日は、
今年は今週の土曜日と重なる。
人々は祝日を1回損した気分か。

秋の彼岸の入りは20日(水)。
彼岸の中日が秋分の日、
彼岸の明けは26日(火)。

敬老の日と秋分の日を挟んで、
老人週間から彼岸へと続く。

核家族化が進んだとはいえ、
日本中、先祖や故人を偲び、供養する。

とても重要なことだ。

朝日新聞「折々のことば」
今日の第2854回。

存続するには、
それなりの理由がある。
滅亡するには、
それなりの理由がある。
(神崎宣武)

1944年生まれ、79歳の民俗学者。
武蔵野美術大学と國學院大學文学部卒業。
近畿日本ツーリスト社に勤務して、
日本観光文化研究所事務局長を務めた。
岡山県宇佐八幡神社宮司。

香具師(やし)や渡り職人、
門付けや木偶(でく)まわし、博労などの
旅の渡世、サンカら漂泊の民。
その生業(なりわい)を描く。

それから、彼らが歴史のある時期、
それぞれに消えていった経緯を、
神崎さんは上記のように記す。

編著者の鷲田清一さん。
「誰かが子細を記録にとどめねば、
“一所不在を通さざるをえなかった”人びとの
存在もなきことになる」

「そのしのびなさがこの人の
聞き取りの仕事を支えてきた」

『日本人の原風景』から。
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職業も仕事も、
産業も会社も、
業態も店も、
存続するには、
それなりの理由がある。
滅亡するには、
それなりの理由がある。

『チェーンストア――産業ビジョン』
チェーンストア_表紙
[商人舎へのご注文]
info@shoninsha.co.jp 宛てに、
氏名・送付先・連絡先・購入部数を入力の上、
メールでお申し込みください。
※1冊1980円(1800円+10%税)
[アマゾンでのご注文]
『チェーンストア――産業ビジョン』

ジョージ・ギルマンのA&P、
フランク・ウールワースのバラエティストア。
JCペニーとシアーズローバック。

存続も滅亡も、それなりの理由がある。

チェーンストア1.0も、
チェーンストア2.0も。
チェーンストア3.0も。

昨日の第2853回。
強い光には
濃い影が
つきものなのです。
(千葉望)

「SNSではたいてい
キラキラしたことばかり発信されるから、
他人と自分との差が実態よりも大きく見える」

だから「他人はうまくやっていて
自分だけが損をしているとつい思い込む」

1957年生まれのノンフィクション・ライター。
早稲田大学文学部卒業、日本文学専修。

「何をしてもとくに目立つほどではない人が
こうして不全感に苛(さいな)まれ、
多幸感の演出競争にのめり込んでゆく」

「不全感」は十分に機能しない、
十分に活動しないという感じ。
状態が不完全であるという考え。

「多幸感」は、
非常に強い幸福感や満足感。

千葉女史は言う。
「遠近法を狂わせて」と。

『遠くの人と手をつなぐ』から。
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強い光と濃い影。
それによって遠近感を狂わせてはいけない。

三連休の最終日は、ホームコースへ。IMG_67063

7番ホールはパー4。IMG_67003

青い空と白い雲、
そしてフェアウェイの緑。IMG_67173

茶店はドリンクやコーヒーを、
無料サービスしてくれる。IMG_67133

17番ホールのこのドライバーは、
ベストポジションに飛んだ。2023ー09ー18上総
7時過ぎにスタートして、
ランチをしても、
1時には上がった。

今週は火曜・水曜・木曜と、
商人舎ミドルマネジメント研修会。
第21回目となる。

待ってますよ。

では、みなさん、今週も、
遠近感を失わず、
仕事に精を出そう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年09月17日(日曜日)

高度成長時代の「半ドン」と伊藤雅俊&鈴木敏文のトレード・オン

9月の三連休の中日の日曜日。
週末の二連休が当たり前になると、
三連休はありがたい。

それがサラリーマン消費者の気持ちだろう。
その真ん中の日は、
不思議なゆったり感がある。

私の父の時代は、
土曜日は「半ドン」と言って、
半日仕事をし、半日休んだ。

半ドンの「半」はもちろん、
「半分」のこと。

「ドン」は「ドンタク」の略。

博多どんたくの「ドンタク」。
もともとはオランダ語の”ゾンターク”、
「日曜日」あるいは「休日」の意味。

つまり半ドンは、
半分休日。

半ドンという言葉を聞くと、
高度成長期の日本が思い浮かぶ。
よく働きつつ、土曜日は半分休み、
もっともっと豊かになるぞ。
そんな印象がある。

いい時代だったのかもしれない。

学校も土曜日は、
午前中に授業があった。

2002年4月から学校は、
毎週、土曜日が休みになった。

学習指導要領が大きく変わって、
勉強する内容が3割減った。
「ゆとり教育」である。

はたして「ゆとり」は良かったのか。

日経新聞電子版。
編集委員の田中陽さんが書く。
「そごう・西武売却の教訓」

昨日、私はイトーヨーカ堂の、
人員削減の話を書いた。

そうしたら田中さんが、
そごう・西武のことを書いた。

セブン&アイ・ホールディングスの社是は、
「お客様、取引先、株主、地域社会、社員に、
誠実な会社でありたい」

そごう・西武の売却では、
ストライキが決行され、
「幅広いステークホルダーの不評を買った」

この百貨店の売却について、
財界トップたちは批判的である。
日本商工会議所の小林健会頭。
「経営者が従業員のために働けば
ああいうことはあまり起きない」

経団連の十倉雅和会長。
「組合の方々が客、地域社会を
重要な利害関係者として思っていることに
非常に感銘を受けた」

田中さんは言う。
「セブン&アイの取締役会には
耳の痛いコメントだったに違いない。
取締役会は今回の売却を最善の策として
胸を張って誇れるのか」

そごう・西武の経営問題は2016年、
井阪隆一セブン&アイ社長が誕生した直後から、
くすぶり続けた。

「グループ戦略の洗い直しの過程で、
百貨店事業は抜本改革のもと、
縮小を余儀なくされた」

「改装投資は抑えられ、
店舗はくすんでしまった」

その通り。

店は再投資し、
リニューアルしなければ、
業績が落ちる。

百貨店はとくに追加投資が必要な業態だ。

「百貨店だけでなく、
前体制の鈴木敏文会長が主導した
多様な流通企業のグループ化は
少子高齢化時代の消費の取りこぼしを、
防ぐためだった」

鈴木敏文さん。
「私がいつまでもトップでいられるわけがない。
次の世代にいろいろと考えてもらいたい。
そのための企業群だ」
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「井阪体制は、
コンビニへの選択と集中を加速させ、
セブン&アイの経営・管理層に
セブン-イレブン・ジャパン出身者を重用した」

人事の公平性は足りなかったと、
私も思う。

それがどんな結果を招いたか。
「セブンイレブンの業績が
優れているのは間違いないが、
統一した店舗運営を徹底する社風が支配し、
多様性のある柔軟な経営体制にはならなかった」

コンビニのフランチャイズチェーンと、
百貨店、さらに総合スーパー。

それらを抱え込んだ、
コングロマーチャントが、
セブン&アイである。

「将来をにらんだ多様な戦略を培う経営からは離れ、
“高級ブランドはわからない”と
さじを投げるセブン-イレブン出身の役員もいた」

「金太郎あめ的な社員が多く、
その画一性がセブン-イレブンを
強固な企業体質へと押し上げた」

鈴木敏文さんはいつも、
それを危惧していた。

「売却交渉では、
資本の論理の土俵外にいる地元関係者や自治体、
そごう・西武の雇用に配慮が足りなかった」

セブン-イレブン・ジャパンには、
労働組合がない。

イトーヨーカ堂もそごう・西武も、
UAゼンセンに加盟して、
セブン&アイグループ労働組合連合会を組織している。

セブン-イレブン育ちの井阪さんは、
労働運動とは縁のないところにいた。

鈴木敏文さんは、
最初に入った東販という出版卸会社で、
書記長を務めた。
労働問題の専門家だ。
そのうえでイトーヨーカ堂では、
労務担当だった。

この経験の違いは、
今回、大きかったと思う。

田中編集委員。
「”最も頭を下げなくていい会社”
食品メーカーの間では
セブン&アイをこう呼ぶことがある。
日本一の販売量を誇る商品は山ほどあり、
メーカーがこぞって取引を望む。
その空気感を売却時の説明にも
持ち込んでしまっていなかったか」

創業者の故伊藤雅俊さんは、
「驕(おご)りや傲慢さが災いを招く」と説いた。
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田中さん。
「今回の騒動は多くの教訓を残した」

教訓は役立てるものだ。

それが役立つのならばいいのだが。

伊藤雅俊からだけでなく、
鈴木敏文からも離れては、
この会社は駄目になる。

両者をトレード・オンするところに、
セブン&アイの活路がある。

〈結城義晴〉

2023年09月16日(土曜日)

「イトーヨーカ堂2500人削減」と伊藤雅俊から「離れるな!」

敬老の日を含む三連休。
月曜日の9月18日が敬老の日の祝日。

一方で老人福祉法では、
9月15日が「老人の日」と定められ、
15日から21日までの7日間が、
「老人週間」となっている。

三連休は「老人週間」のど真ん中だ。

その老人の定義。
WHOは65歳以上の人としている。
日本もこれに準じている。

65歳から74歳が前期高齢者、
75歳以上が後期高齢者だ。

内閣府の「老人の日・老人週間」キャンペーンでは、
「みんなで築こう 健康長寿と共生社会」が標語。

「健康寿命延伸プラン」というのがある。
2040年までに健康寿命を75歳以上にする。

「健康寿命」とは、
「健康上の問題で日常生活が
制限されることなく生活できる期間」

2019年段階で、
男性72.68歳、女性75.38歳。

あらら、平均で見れば、
私はもうあと1年余り。

石原靖曠先生と島田陽介先生は、
87歳で日常生活はもとより、
仕事もバリバリやっている。

目指すはそれを超えること。

さて、テレビ東京のスクープ。
「イトーヨーカ堂2500人規模リストラへ」
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セブン&アイ・ホールディングスは、
傘下のイトーヨーカ堂で、
大規模な人員削減を計画している。

人件費240億円カット、
2500人規模の人員削減。

セブン&アイはリリースで、
否定している。

イトーヨーカ堂単体の従業員数は、
約2万4000人だ。

従業員には、
正社員もパートタイマーも含まれる。

そのうち1割強がレイオフされる。

企業が否定しているのだから、
論議することは無駄かもしれない。

記事。
「複数の関係者によると、
5月14日に開かれたセブン&アイの、
経営幹部が集まる会議で、
イトーヨーカ堂の山本哲也社長が
リストラ案を説明した」

「セブン&アイの井阪隆一社長も参加した」

「会社側は人員削減について
労働組合にはまだ説明しておらず」

否定していることを労組に説明するはずがない。

ただしイトーヨーカ堂は、
国内店舗数を今後3年で2割超削減する。
これは発表されている。
ならば必然的に人員は削減される。

正社員は後回しにして、
まずパートタイマーから、
雇用契約を更新しない形で削減される。

そう考えるのが妥当だ。

競合各社は、
同業態のイオンをはじめとして、
地方のチェーンストアも、
辞めたパートタイマーの受け入れを、
積極的に推進するだろう。

だから結果的に雇用は確保される。

セブン&アイは、
そごう・西武の売却後も、
グループで百貨店の雇用の一部を
受け入れる案を示している。

難問山積。

誠実に対応するに違いないが、
それでもこんな情報が漏れることが、
第一に問題である。

情報統制せよという意味ではない。

幹部の結束が固まっていない。
それが問題だ。

第二はパートタイマーだけでなく、
有望な社員や力のある幹部が、
こんな情報の流出によって、
去っていく危険性がある。

それは将来に向けて、
大いに心配なことだ。

まだイトーヨーカ堂の幹部や社員には、
スカウト市場で価値がある。

けれどセブン&アイの人材の層が薄くなる。
故伊藤雅俊さんは、
そのことを心配していた。

それにしても山本社長は、
損な役回りを担わされた。
一度も会ったことはないが。

そごう・西武の林拓二社長は、
8月1日に解任されてしまったが、
そちらのほうが得な役だった。

トップマネジメントが、
自ら責任をとらずに、

従業員のリストラを
やってはいけない。

発表するとしたら、
そちらが先だ。

コンサルタントが、
無責任なアドバイスをして、
米国流の合理化を進めるならば、
そのコンサルファームこそ、
切ったほうがいいだろう。

会社と経営が、
誠実であること。

それを忘れてはならない。
202307_ito
何度も書くけれど、
伊藤雅俊から離れたら、
この会社は駄目になる。

〈結城義晴〉

2023年09月15日(金曜日)

中国の「産業革命・流通革命」と「学べば衰えず」

お陰様で注文が入っています。

『チェーンストア――産業ビジョン』
チェーンストア_表紙
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『チェーンストア――産業ビジョン』

表紙のデザインは七海真理さん。
月刊商人舎のデザイナー。

私はとても気に入っている。

七海さんはネイティブで、
アメリカでデザインの勉強をした。
だから日本の古い慣習や思い込みを、
軽く乗り超えることができる。

私の「斬新な本を」という要求にも、
想像を超える回答を出してくれる。

うれしい限りだ。

今日は横浜商人舎オフィス。

鈴木哲男先生が訪ねてくれた(真ん中右)。
52週MDの権威で、
㈱アールイーエー会長。
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右は王嵜(おうき)さん、
中国三亜一叡諮詢有限公司社長。

中国の海南島在住だが、
毎月のように日本に来ている。

商人舎15周年セミナーにも参加して、
勉強してくれた。

日本で26年間、小売業に従事した。
まず明治大学に留学して、
セブン-イレブンでアルバイトもした。
そのあとイオンに入社して、
農産を担当した。

最後は幕張の本社で、
店づくりを学んだ。

日本語は堪能だ。

イオンビジネススクールでは、
私の基調講演も聞いたことがあるという。

今、自分の事務所を立ち上げて、
日本と中国の架け橋になろうとしている。

政治的には日本と中国は、
上手くいっているとはいいがたいが、
民間の交流はあっていい。

イオンも平和堂も、
セブン-イレブンも、
ローソンもファミリーマートも、
ユニクロもニトリもしまむらも、
中国で事業を展開している。

小売業のビジネスに、
国境はない。

競争はあるけれど。

2015年に上海に行って、
永輝超市のCEO張さんと会った。
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私がいちばん評価している、
中国のスーパーマーケットチェーンだ。

今、1000店舗で、
989億元(2021年度)の年商。
約2兆円。

その永輝も中国トップの京東(ジンドン)から、
資本を受け入れている。

中国小売業はEC企業を中心に、
資本の集約化が進んでいる。

それでも地方にはローカルチェーンが多いし、
リージョナルチェーンも成長している。

王嵜さんとの交流によって、
そんな中国情報も入って来る。

ご紹介いただいた鈴木先生に感謝したい。

私はアメリカはもちろんだが、
ヨーロッパもアジアも、
商業や小売業、サービス業に関しては、
広く関心をもっている。

それぞれの成長プロセスには、
共通項と独自性がある。

共通項は商業の原理であるし、
独自性は国ごとの特性である。

私は商業の原理に興味がある。

『チェーンストア』で語った内容の一つは、
産業革命と流通革命が連続して起こった事実だ。

イギリスでもフランスでも、
そしてアメリカでも。

しかし日本では、
明治の産業革命のあとに、
流通革命が起こらなかった。

それでもチェーンストア1.0は生まれた。

これが日本の特異性だ。

その代わりに戦後の流通革命が、
ことさらのように強調された。

そして今がある。

中国の産業革命と流通革命は、
どのように関連していたのか。

オンラインの進展が、
中国の流通革命に、
欧米や日本の状況とは異なる影響を与えた。

まだまだ研究したいテーマがある。

学べばすなわち為すことあり、
学べばすなわち衰えず。

ありがたいことだ。

〈結城義晴〉

2023年09月14日(木曜日)

阪神タイガース岡田彰布の18年ぶりの優勝に思う。

第二次岸田第2次改造内閣発足。
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そして阪神タイガースは、
セリーグ優勝。

18年ぶり。

おめでとう。
ファンの皆さん、
選手の皆さん。
そして岡田彰布。

私が早稲田の3年のとき、
岡田が北陽高校から入学して、
東京六大学のリーグ戦で7番レフトに入った。

法政の江川卓から3安打を放って、
俄然、注目された。

2年からはサードで5番。
3年のときには4番で三冠王を獲得し、
リーグ優勝を果たした。

4年のときには主将として、
リーグ連覇。

日米大学野球選手権大会では、
全日本の4番打者として全試合出場。

1年後輩の東海大学原辰徳と、
サードのポジションが重なったため、
岡田がショートに回った。

岡田の六大学リーグ通算成績は、
20本塁打・81打点・打率3割7分9厘。
打点と打率はリーグ記録。
現在も破られていない。

プロ野球のドラフト会議では、
6球団が1位指名した。
意中のタイガースに指名権が与えられ、
岡田は阪神に入団した。

サードには掛布雅之、
ショートには真弓明信がいた。
セカンドに回って、
やがて5番を打つようになった。

1985年、吉田義男監督のとき、
4月17日、甲子園での対巨人戦。
3番バース、4番掛布が、
バックスクリーンへのホームランを放った。
5番の岡田はプレッシャーの中、
「こうなったらホームランを狙うしかないやろ」
バックスクリーン3連発を決めた。

勝負に強いのが岡田彰布だ。

1992年には、
日本プロ野球選手会会長として、
FA制度導入に尽力した。

現役引退後はオリックスのコーチなど勤め、
2003年、阪神の一軍内野守備走塁コーチ。
星野仙一監督のもと18年ぶりの優勝。

そのオフ、星野が勇退して、
岡田が一度目の阪神監督就任。

2005年、JFKのセオリーを確立して優勝。
7回ジェフ・ウィリアムス、
8回・藤川球児、9回・久保田智之。
試合終盤の盤石の態勢を築いた。
金本知憲、鳥谷敬、今岡誠、
矢野輝弘、赤星憲広、桧山進次郎。
多彩なタレント揃いで、
見事な優勝だった。

9月29日に優勝が決まった。

それから18年、
今度はスターなしの、
監督采配が最大の特徴の優勝。

その証拠に、
勝利が決まったあとの胴上げで、
全選手が監督の方を向いていた。

カメラに写ろうと、
外側を向いていた者は、
ひとりもいなかった。hansinyuusyou
全員が監督を尊敬していた。
監督中心のチームがそこにあった。

見事、岡田彰布。

2年先輩の掛布も江川も、
これはできなかった。

18年前の9月、
私は何をしていたのだろう。

このブログを辿ってみた。

当時は商業界社長。
会社のホームページに、
[Message]というコーナーをつくって、
1カ月間の行動日誌を書いていた。

それをこの商人舎のホームページに移した。

2005年9月の1カ月を再録しよう。
結構、面白い。

□9月に入って、1日。朝から新横浜でイオンビジネススクールの講義。帰社して、磯見精祐さんと懇談。そのまま、新幹線で福井へ。翌2日は、第31回商業界北陸ゼミナール。720人の参加。テーマは「商業界で人間力を学ぼう」。久保博志大会実行委員長の主旨の通りに素晴らしいゼミナール。KIACONの澤田貴司さんの講演は、実感がこもっていて、良かった。澤田さんは御存知、ファーストリテイリングの元副社長。

□5日、ダイエー執行役員の小磯恵司さん、副本部長の塚田秀彦さん来社。午後、『食品商業』拡大媒体会議、出版合同会議。6日、夕方、第2回「新製品開発役員プレゼン」。

□7日(水)、午後、銀座でパチンコ・トラスティボード有識者懇談会。メンバーのUIゼンセン同盟会長の高木剛さんは、このたび連合の会長への就任決定。大役、ご苦労様です。そのまま、山形・東根へ。第33回商業界東北ゼミナール。テーマは「商人道一直線!今こそ人間力」。地方ゼミナールで「人間力」という言葉がテーマに使われるのは、今年2月の商業界ゼミナール(「本ゼミ」と呼びます)で、「信じよう!人間力経営」というメーンテーマを掲げたからです。矢口信哉実行委員長のもと360人が1泊2日で勉強。翌日の㈱ホンダクリオ新神奈川会長・相澤賢二さんの最終講演には、泣けた。

□翌9日(金)は、長岡へ。にいがた女性同友会主催の講演会。私と、マイカル創業者夫人で商業界エルダーの西端春枝さんの講演。400枚のチケットがほぼ完売とか。8年程前の白幡小学校PTA会長のとき以来か、女性に囲まれた会合。

□10日(土)は小田原で、日本ボランタリーチェーン協会トップセミナー。基調の講演。夜21時半まで懇親会。宮下正房協会会長と一緒に新幹線で帰浜。

□11日(日)朝、7時半のJALで札幌へ。日本セルフ・サービス協会のスーパーマーケット・トレードショー実行委員会へ。横山清実行委員長、増井徳太郎協会会長ともども元気いっぱい。翌12日(月)まで実行委員会など、目白押し。私の5つの提案、如何だったでしょう。

□11日夜は衆議院選挙。自民党歴史的圧勝。12日は夕方5時のJALで羽田まで飛び、乗り換えて、長崎へ。そして佐賀・嬉野温泉に。日本列島縦断は生まれて初めての経験。アメリカツアーの感覚か。翌13日、14日は充実の第40回商業界九州ゼミナール。大盛会の約700人の参加者で、100人の皆さんにはお断りした。詳細は本ホームページ上、及び『販売革新10月号』誌上の「パブリッシャーズ・ボイス」にて。

□15日、鈴木國朗さん、小森勝さん、浅香健一さんとの会合。16日朝から『コンビニ』拡大媒体会議。昼、重要な13回目の会合。午後、『ファッション販売』拡大媒体会議。そのまま、茨城のつくばへ。杉山ゼミの店舗視察研修会に途中参加。夜は、杉山昭次郎先生を中心に議論沸騰。翌日は潮来に本部を置くスーパーマーケット企業のセイミヤ社長・加藤勝正さんのご案内でスーパーマーケットを中心に、視察。とりせん岩井店、ヨークタウン坂東、ジョイフル本田守谷店とジャパンミート。さらに赤塚まで車を走らせて、カスミとヨークベニマルの戦いを拝見。今のところ、カスミに軍配。ヨークベニマルの地域対応力と修正力が、これから徐々に発揮されてくるはず。最後にセイミヤ神栖店と同社の物流センターを訪れて、終了。セイミヤ加藤榮一会長にもお出まし願って、感激。

□18日、19日、本当に久しぶりの連休。ジュニア・ソフトボールの練習も休んで、ひたすら休養。その19日、敬老の日。午前5時54分、中内功さん、ご逝去。私の思いは本ホームページ上、及び『販売革新10月号』誌上「中内功氏追悼特集」にて。心より御冥福をお祈りします。

□20日、その中内さんの追悼小文を執筆。夕方3時、第3回新製品開発役員プレゼン。次々に新製品の開発にGOとNOを出します。21日、有楽町の東京国際フォーラム。寺岡ニューバランスフェアで講演。自分でも、良い話ができたと思う。翌々日、とりせん営業企画室長の小林宏安さんから、「講演に感動」のメール入る。これ、とてもうれしい。この日、夕方、4時、立教大学院の教え子の林勝君来社。新しいビジネス立ち上げの相談。頑張れ。22日、朝から連続拡大媒体会議。午前中『商業界』、午後『販売革新』と『飲食店経営』。夜、6時から役員会。

□26日、午前中、恒例の部長会。午後、来年2月開催の「第74回商業界ゼミナール企画運営委員会」。全国各地から商業界同友会のリーダーにお集まりいただき、とてもすばらしい企画が煮詰まってきました。乞う、ご期待。27日午後、編集長会議。今回は『コンビニ』の梅澤聡編集長が司会進行。夜はその梅ちゃんのコーディネートで、編集長懇親会。ゲストはみんなのアイドル・経理部長の布施敏夫さん。

□28日朝、サッポロビール本社で「エビス夏の陳列コンテスト」審査委員会。同社マーケティング本部長の寺坂史明専務とは、意気投合。今後もよろしく。

□29日午後、幕張本郷でイオンビジネススクールの最終講義。翌日30日、おふたりの受講者から「講義に感動」のメール。これも私の元気のもと。この日は、うれしいメールなどに返事を書きつつ、アメリカツアーのテキストづくり。迫っているのです。私はこの日誌でも、さまざまな講演をしていることを記していますが、講演には必ず詳細なテキストやレジュメをつくります。それ、かなり大変な仕事なのです□

阪神タイガースの優勝のことは、
一言も触れていない。

私はこうして18年前を生きていた。
岡田も18年前を生きていた。

そして18年後、
タイガースは優勝した。

おめでとう。

〈結城義晴〉

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