結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年09月14日(木曜日)

阪神タイガース岡田彰布の18年ぶりの優勝に思う。

第二次岸田第2次改造内閣発足。
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そして阪神タイガースは、
セリーグ優勝。

18年ぶり。

おめでとう。
ファンの皆さん、
選手の皆さん。
そして岡田彰布。

私が早稲田の3年のとき、
岡田が北陽高校から入学して、
東京六大学のリーグ戦で7番レフトに入った。

法政の江川卓から3安打を放って、
俄然、注目された。

2年からはサードで5番。
3年のときには4番で三冠王を獲得し、
リーグ優勝を果たした。

4年のときには主将として、
リーグ連覇。

日米大学野球選手権大会では、
全日本の4番打者として全試合出場。

1年後輩の東海大学原辰徳と、
サードのポジションが重なったため、
岡田がショートに回った。

岡田の六大学リーグ通算成績は、
20本塁打・81打点・打率3割7分9厘。
打点と打率はリーグ記録。
現在も破られていない。

プロ野球のドラフト会議では、
6球団が1位指名した。
意中のタイガースに指名権が与えられ、
岡田は阪神に入団した。

サードには掛布雅之、
ショートには真弓明信がいた。
セカンドに回って、
やがて5番を打つようになった。

1985年、吉田義男監督のとき、
4月17日、甲子園での対巨人戦。
3番バース、4番掛布が、
バックスクリーンへのホームランを放った。
5番の岡田はプレッシャーの中、
「こうなったらホームランを狙うしかないやろ」
バックスクリーン3連発を決めた。

勝負に強いのが岡田彰布だ。

1992年には、
日本プロ野球選手会会長として、
FA制度導入に尽力した。

現役引退後はオリックスのコーチなど勤め、
2003年、阪神の一軍内野守備走塁コーチ。
星野仙一監督のもと18年ぶりの優勝。

そのオフ、星野が勇退して、
岡田が一度目の阪神監督就任。

2005年、JFKのセオリーを確立して優勝。
7回ジェフ・ウィリアムス、
8回・藤川球児、9回・久保田智之。
試合終盤の盤石の態勢を築いた。
金本知憲、鳥谷敬、今岡誠、
矢野輝弘、赤星憲広、桧山進次郎。
多彩なタレント揃いで、
見事な優勝だった。

9月29日に優勝が決まった。

それから18年、
今度はスターなしの、
監督采配が最大の特徴の優勝。

その証拠に、
勝利が決まったあとの胴上げで、
全選手が監督の方を向いていた。

カメラに写ろうと、
外側を向いていた者は、
ひとりもいなかった。hansinyuusyou
全員が監督を尊敬していた。
監督中心のチームがそこにあった。

見事、岡田彰布。

2年先輩の掛布も江川も、
これはできなかった。

18年前の9月、
私は何をしていたのだろう。

このブログを辿ってみた。

当時は商業界社長。
会社のホームページに、
[Message]というコーナーをつくって、
1カ月間の行動日誌を書いていた。

それをこの商人舎のホームページに移した。

2005年9月の1カ月を再録しよう。
結構、面白い。

□9月に入って、1日。朝から新横浜でイオンビジネススクールの講義。帰社して、磯見精祐さんと懇談。そのまま、新幹線で福井へ。翌2日は、第31回商業界北陸ゼミナール。720人の参加。テーマは「商業界で人間力を学ぼう」。久保博志大会実行委員長の主旨の通りに素晴らしいゼミナール。KIACONの澤田貴司さんの講演は、実感がこもっていて、良かった。澤田さんは御存知、ファーストリテイリングの元副社長。

□5日、ダイエー執行役員の小磯恵司さん、副本部長の塚田秀彦さん来社。午後、『食品商業』拡大媒体会議、出版合同会議。6日、夕方、第2回「新製品開発役員プレゼン」。

□7日(水)、午後、銀座でパチンコ・トラスティボード有識者懇談会。メンバーのUIゼンセン同盟会長の高木剛さんは、このたび連合の会長への就任決定。大役、ご苦労様です。そのまま、山形・東根へ。第33回商業界東北ゼミナール。テーマは「商人道一直線!今こそ人間力」。地方ゼミナールで「人間力」という言葉がテーマに使われるのは、今年2月の商業界ゼミナール(「本ゼミ」と呼びます)で、「信じよう!人間力経営」というメーンテーマを掲げたからです。矢口信哉実行委員長のもと360人が1泊2日で勉強。翌日の㈱ホンダクリオ新神奈川会長・相澤賢二さんの最終講演には、泣けた。

□翌9日(金)は、長岡へ。にいがた女性同友会主催の講演会。私と、マイカル創業者夫人で商業界エルダーの西端春枝さんの講演。400枚のチケットがほぼ完売とか。8年程前の白幡小学校PTA会長のとき以来か、女性に囲まれた会合。

□10日(土)は小田原で、日本ボランタリーチェーン協会トップセミナー。基調の講演。夜21時半まで懇親会。宮下正房協会会長と一緒に新幹線で帰浜。

□11日(日)朝、7時半のJALで札幌へ。日本セルフ・サービス協会のスーパーマーケット・トレードショー実行委員会へ。横山清実行委員長、増井徳太郎協会会長ともども元気いっぱい。翌12日(月)まで実行委員会など、目白押し。私の5つの提案、如何だったでしょう。

□11日夜は衆議院選挙。自民党歴史的圧勝。12日は夕方5時のJALで羽田まで飛び、乗り換えて、長崎へ。そして佐賀・嬉野温泉に。日本列島縦断は生まれて初めての経験。アメリカツアーの感覚か。翌13日、14日は充実の第40回商業界九州ゼミナール。大盛会の約700人の参加者で、100人の皆さんにはお断りした。詳細は本ホームページ上、及び『販売革新10月号』誌上の「パブリッシャーズ・ボイス」にて。

□15日、鈴木國朗さん、小森勝さん、浅香健一さんとの会合。16日朝から『コンビニ』拡大媒体会議。昼、重要な13回目の会合。午後、『ファッション販売』拡大媒体会議。そのまま、茨城のつくばへ。杉山ゼミの店舗視察研修会に途中参加。夜は、杉山昭次郎先生を中心に議論沸騰。翌日は潮来に本部を置くスーパーマーケット企業のセイミヤ社長・加藤勝正さんのご案内でスーパーマーケットを中心に、視察。とりせん岩井店、ヨークタウン坂東、ジョイフル本田守谷店とジャパンミート。さらに赤塚まで車を走らせて、カスミとヨークベニマルの戦いを拝見。今のところ、カスミに軍配。ヨークベニマルの地域対応力と修正力が、これから徐々に発揮されてくるはず。最後にセイミヤ神栖店と同社の物流センターを訪れて、終了。セイミヤ加藤榮一会長にもお出まし願って、感激。

□18日、19日、本当に久しぶりの連休。ジュニア・ソフトボールの練習も休んで、ひたすら休養。その19日、敬老の日。午前5時54分、中内功さん、ご逝去。私の思いは本ホームページ上、及び『販売革新10月号』誌上「中内功氏追悼特集」にて。心より御冥福をお祈りします。

□20日、その中内さんの追悼小文を執筆。夕方3時、第3回新製品開発役員プレゼン。次々に新製品の開発にGOとNOを出します。21日、有楽町の東京国際フォーラム。寺岡ニューバランスフェアで講演。自分でも、良い話ができたと思う。翌々日、とりせん営業企画室長の小林宏安さんから、「講演に感動」のメール入る。これ、とてもうれしい。この日、夕方、4時、立教大学院の教え子の林勝君来社。新しいビジネス立ち上げの相談。頑張れ。22日、朝から連続拡大媒体会議。午前中『商業界』、午後『販売革新』と『飲食店経営』。夜、6時から役員会。

□26日、午前中、恒例の部長会。午後、来年2月開催の「第74回商業界ゼミナール企画運営委員会」。全国各地から商業界同友会のリーダーにお集まりいただき、とてもすばらしい企画が煮詰まってきました。乞う、ご期待。27日午後、編集長会議。今回は『コンビニ』の梅澤聡編集長が司会進行。夜はその梅ちゃんのコーディネートで、編集長懇親会。ゲストはみんなのアイドル・経理部長の布施敏夫さん。

□28日朝、サッポロビール本社で「エビス夏の陳列コンテスト」審査委員会。同社マーケティング本部長の寺坂史明専務とは、意気投合。今後もよろしく。

□29日午後、幕張本郷でイオンビジネススクールの最終講義。翌日30日、おふたりの受講者から「講義に感動」のメール。これも私の元気のもと。この日は、うれしいメールなどに返事を書きつつ、アメリカツアーのテキストづくり。迫っているのです。私はこの日誌でも、さまざまな講演をしていることを記していますが、講演には必ず詳細なテキストやレジュメをつくります。それ、かなり大変な仕事なのです□

阪神タイガースの優勝のことは、
一言も触れていない。

私はこうして18年前を生きていた。
岡田も18年前を生きていた。

そして18年後、
タイガースは優勝した。

おめでとう。

〈結城義晴〉

[商人舎事務局からのお知らせ]
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2023年09月13日(水曜日)

新刊本「チェーンストア」出版記念Partyの「老いて衰えず」

商人舎15周年記念セミナーとパーティー。
ご参加、ありがとうございました。

それからお祝いをしてくださった皆さん、
心から感謝します。

ご期待に沿えるよう、
精進します。

商業が小売産業が、
そしてチェーンストア産業が、
日本を救うことに対して、
いつも先頭を走りつつ、
お手伝いしていきます。

会社に出ると、
力石寛夫先生から、
お祝いの花が届けられていた。
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トーマス&チカライシ㈱代表取締役、
15年前に商人舎の発起人にもなっていただいた。

私の古巣㈱商業界は72年続いた。

その72年の歴史のなかで、
単行本のベストセラーが3冊ある。
『岡田徹詩集』
『商業経営の精神と技術』
そして『ホスピタリティ』

販売総数で言えば倉本長治の本が一番多い。
けれど長治先生は多作だった。
1冊で数えるとこの3冊。

第1の岡田詩集は、
亡くなった盟友岡田徹の言葉を、
倉本長治が編集した。

第2の商業経営の精神と技術は、
故渥美俊一先生が語り、
結城義晴が執筆した。

第3のホスピタリティは、
力石先生がご自身で書かれた。

ありがとうございました。

さて商人舎15周年パーティー。
結城義晴の出版記念の会を兼ねた。
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冒頭は主催者からの感謝の挨拶。
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1時間25分、全力で講演したので、
声が枯れていた。
だから静かに短く、お礼を言った。
ありがとうございました。IMG_7244

㈱クレオの関智美さんから、
お祝いの花束をいただいた。
マーケティング本部研究主任。DSCN9535

ご参会者を代表して、
まずご祝辞をいただいたのは、
㈱ヤオコーの川野幸夫会長。
日本スーパーマーケット協会名誉会長。??????????
15分ほども丁寧にゆっくりと、
語ってくださった。

川野さんとは40年のお付き合いだ。
ヤオコーの成長をずっと見てきた。
多分、誰よりも。

川野さんの経営は一貫している。
変わらない。
??????????
それでも、
「結城さんから評価されるときには、
ドキドキする」

私も真剣に取材し、真剣に執筆する。

1998年、ヤオコー狭山店が改装オープンした。
このときヤオコーはフォーマットを開発した。
私は食品商業誌上で、
「この店のある喜び」と表現して、
特集を組んだ。

川野さんの一言ひとことを、
かみしめながら聞いた。??????????
ありがとうございました。

次は國分勘兵衛さん。
国分グループ本社㈱会長兼CEO。DSCN9563
「結城さんは講演のとき、
いつも走って登壇する。
かっこいいけれど、
これからは気をつけてほしい」

「はい、気をつけます」

國分さんからも、
望外のお褒めの言葉をいただいた。??????????
感謝します。

乾杯のご発声は岩崎高治さん。
㈱ライフコーポレーション社長、
日本スーパーマーケット協会会長。??????????
簡潔に、きっぱりと、
いつものちょっと早口の語りで、
スピーチしてくれた。
「講演で結城さんは、
『ちょっとだけお手伝いする』と、
6回も言ったけれど、
もっとたくさんお手伝いしてほしい」
IMG_7259
ありがとうございます。

私は先頭に立って、
誰にもできないお手伝いをする。

しかし「伽藍洞の産業」にせず、
「日本を救う」のはあなたです。
あなたがリードするスーパーマーケットです。
チェーンストアです。
よろしく。

そして乾杯。
IMG_7262
ありがとうございました。

島田陽介先生を囲んで、
川野さんと岩崎さん。
日本スーパーマーケット協会の、
名誉会長と新会長。IMG_7267

その島田先生とツーショット。
機関銃のような語りの講演は、
実にすばらしかった。
ありがとうございました。IMG_6636

㈱万代の阿部秀行社長と岩崎さん。
最近、とりわけ仲の良いお二人。IMG_7265

そのお二人の間に入って写真。IMG_6585

卸売業界の重鎮のお二人。
右は松井秀夫さん。
㈱大木ヘルスケアホールディングス会長。IMG_6570

伊藤順朗さんは、
㈱セブン&アイ・ホールディングスの、
代表取締役専務執行役員。
日本最大小売業は難題山積ですが、
私は順朗さんに頑張ってほしい。
応援します。
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㈱西友社長の大久保恒夫さんとは、
固い握手。
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㈱大創産業の矢野靖二社長を囲んで輪ができた。
大創産業の本社はこの会場のすぐそばにある。IMG_6587

㈱サンエー社長の新城健太郎さん。
沖縄から駆けつけてくれた。IMG_6567

私の隣の安島浩さんは、
㈱マルトグループホールディングス社長。
いつもありがとうございます。
隣が管理本部取締役の根津貴昭さん。
左は㈱一号館社長の佐藤洋一郎さん。IMG_6626

イオンリテール㈱経営企画本部の面々。
私の隣から、
森拓也さんは広報部長、
金澤基史さんは経営戦略部長、
間渕和人さんは執行役員経営企画本部長。
そして森田徹さんは本部長付でキャンドゥ取締役。IMG_6604

㈱よこまちの横町浩明専務を囲んで、
密な談笑をしていた万代のお二人。
芝純常務(左)と和久正樹取締役(右)。IMG_6592

㈱ベルクのお二人。
左は取締役システム改革部部長の原田裕幸さん。
右の丸山将弘さんはシステム改革部 マネージャー。
今月号では励ましていますよ。IMG_6581

いつも元気な高倉照和さんは、
㈱スーパーサンシ専務。IMG_6575

㈱MHホールディングス常務の原田将太さん。
惣菜チェーン「むすんでひらいて」は絶好調だ。IMG_6590

垣添直也さんは、
マリン・エコラベル・ジャパン協議会会長。
元ニッスイ社長で水産業界の重鎮。IMG_6603

㈱伊藤園トップのお二人。
私の左から江島祥仁特別顧問、
神谷重輝専務。
左は松井康彦商人舎エグゼクティブプロデューサー。IMG_6578

㈱第一屋製パンのトップお二人。
細貝理榮名誉会長と細貝正統社長。
名誉会長は15年前の発起人のお一人。
ありがとうございます。IMG_6572

本日の講師の鈴木哲男さん。
㈱アールイーエー会長。
ありがとうございました。
これからも二人羽織でよろしく。
右は王嵜(おうき)さん、
中国三亜一叡諮詢有限公司社長。IMG_6589

日本チェーンストア協会副会長の井上淳さんは、
業界の知性派。
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並木利昭さんは、
㈱ライフコーポレーション顧問。
長いながい付き合いですが、
聴講してくださってありがとうございました。
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大髙愛一郎さんは今、
大創産業で業務改善推進部長を務める。
コーネル大学ジャパンの事務局長だったが、
私がもっとも信頼する一人だ。IMG_6618

㈱クレオの関さんと相川貴文さん。
相川さんはマーケティング戦略・開発部部長。IMG_6606

川勝利一さんは、
商人舎のエグゼティブ・コーディネーター、
㈱折勝企画開発室所属。IMG_6583

ブルーチップ㈱の皆さん。
私の右隣の宮本洋一社長をはじめ、
幹部が参加してくれた。
前列右は中野茂常務、左は前田直彦取締役。
後列は右から木戸利一東京営業部部長代理、
大島一太執行役員、土橋和人常務、
そして平野一郎新規開発部長。IMG_6597

土井浩さん(左)と浅香健一さん。
ゴルフ名人会のメンバーさん。
土井さんは電通きっての流通通だった。
浅香さんはリテイルマーケティング研究所社長。IMG_6611

右から新谷千里さん、鈴木國朗さん。
新谷さんはサミットリテイリングセンター代表、
鈴木さんはアイダスグループ社長。
先週はフードストアソリューションズフェアで鼎談した。
それから西川隆プログレスデザイン代表と、
後ろは柳本浩三郎取締役。
左はボン商会社長の児玉収さん。IMG_6615

當仲寛哲さんと馬場優子さん。
當仲さんは、
ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所所長、
馬場さんは広報担当。IMG_6629

衣笠真佐美さんは、
いいねいいねドットコム代表。
わざわざ大阪・吹田から駆けつけてくれた。
皆さん、応援してあげてください。
私も支援しています。IMG_6622

立教大学大学院「結城ゼミ」の修了生たちも、
集まってくれた。DSCN95103

左からアシタバシード㈱代表の猪股信吾さん。
商人舎の営業部長でもある。
内田憲一郎さんは板橋区議会議員。
佐藤康裕さんは、
JR東日本の新幹線統括本部仙台新幹線運輸主務。
星山朋子さんは、
㈱マルエツMD本部商品戦略部いーとぴあ所長。
髙橋修一郎さんは文京学院大学外国語学部教授。
皆、いい仕事をして出世している。
うれしい限りだ。

宴も1時間が経過。

中締めは玉生弘昌さんにお願いした。
㈱プラネット会長。??????????

はじめに2024年問題を取り上げて、
解説してくださった。
7月19日の日経新聞一面記事。
「ライオンなど10社が連合」
そのシステムの中核をプラネットが担う。
一面の記事だから玉生さんは間違いを訂正した。

それから「結城さんは目に持病を持っている。
それを心配している」

いつもいつもご配慮感謝します。
これからもよろしくお願いします。??????????

そして関東一本締め。
よーっ、シャン!IMG_6632
ありがとうございました。

今日の司会進行は山本恭広君。
月刊『商人舎』編集長。
これからを担ってくれます。IMG_7237

事務方として手伝ってくれたのが、
JTB大阪第三事業部のお二人。
小阪裕介さん(右)と森川泰弘さん(左)
ありがとうございました。
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参会の皆さんを送り出してから、
商人舎スタッフの鈴木綾子さんを交えて、
軽いお疲れ様会。
玉生さんも残ってくださった。IMG_7271

鈴木哲男さんも新谷さんも、
ブルーチップの幹部の皆さんも残って、
皆で歓談。IMG_6643

最後は亀谷しづえさんを交えて、
宮本さんとスリーショット。
亀谷はゼネラルマネジャーで、
商人舎の扇の要。IMG_6646
長いながい一日だった。

8月終わりの紀文正月フォーラム、
先週のフードストアソリューションズフェア、
そして商人舎15周年記念。

壮にして学べばすなわち、
老いて衰えず。
おいて学べばすなわち、
死して朽ちず。

ゆっくりとではありますが、
走り続けます。

〈結城義晴〉

2023年09月12日(火曜日)

商人舎15周年記念セミナーの「トレード・オン」と「楕円の経営」

商人舎15周年記念セミナー。
ご参集、ありがとうございました。
この15年間のご支援にも心から感謝します。

次の15年に向けて、
第二の創業の心持ちで、
前進していきます。

2008年2月1日、
㈱商人舎は発足した。

そして4月17日に、
記念講演会が開催され、
そのあとで、
「結城義晴君を励まし商人舎発足を祝う会」が開かれた。
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会場は東京お台場、
東京ファッションタウン(TFT)。
発足を祝う会では93名の方が、
発起人となってくださった。

そして多くの方々が参集してくれた。

あのとき、私は、
「30年頑張ります」と宣言した。

それから15年。

商人舎は、
皆さんにご支援いただきながら、
コロナパンデミックも乗り切った。

そして30年の折り返し地点を、
迎えることができた。

2023年9月12日の今日、
その15周年を記念したセミナーと
結城義晴の新刊お披露目のパーティを開催した。

15年まえの記念講演のテーマは、
「小売流通サービス業が21世紀の日本を救う」0104

3時間の単独講演会だった。
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15周年記念のセミナーは、
「トレード・オンが日本を救う」

石原靖曠先生、島田陽介先生。
両レジェンド講師と、
盟友の鈴木哲男先生、
そして結城義晴の4人が、
それぞれの視点から提案を行う。

けれどその共通する方向性は、
「トレード・オン」に向かっていた。

会場は東京・品川、
大崎ブライトコアホール。
10時にはスタッフが会場の準備を始めた。
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山本恭広編集長がセミナーの総責任者。
IMG_7183

㈱やまとよのお二人は、
国内研修の運営を担ってくれる。
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さらに海外研修担当のJTBの二人、
商業界の後輩・北村純一郎君も駆けつけてくれた。IMG_7187

開場前に平富郎さんが来られた。
㈱エコス代表取締役会長。
15年前の発起人のお一人。
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平さん。
川崎進一先生に教えられた。
「論理のない行動は暴走だ」

14年前には二人で富士に登った。
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平さんは腰の調子がすぐれないため、
急きょ、セミナーには欠席となったが、
そんななかでもわざわざ、
私に会いにきてくださった。IMG_E7196
ありがたいことだ。

会場前にはお祝いのお花が並んだ。
IMG_7190

㈱ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長、
㈱フルックスの黒田久一社長、
㈱JTB大阪第三事業部。
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オール日本スーパーマーケット協会の田尻一会長、
ブルーチップ㈱の宮本洋一社長。

ありがとうございました。
会場が華やかになりました。

12時30分、記念セミナーの開講。
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はじめに私から、
開講にあたってのあいさつ。
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前列には15年前の発起人の皆さんに、
座っていただいた。
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この15年の間に、残念なことだが、
発起人のうちの19名の方々が亡くなられた。
その方々を思い出しながら、
15年間のご報告をした。
??????????
「第二の創業です」

第1講座は石原靖曠先生。
テーマは「顧客志向は変わらない」
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経済第一主義と人間第一主義、
人的資本主義と貨幣資本主義、
サーバントリーダー論を展開。
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石原先生は、
ウォルマート研究の第一人者。
サム・ウォルトンの経営哲学と、
サムのリーダー論は、
石原先生ならではの内容だった。

アメリカには、
「従業員が所有する会社です」と、
大きく掲げた店がある。

そんな働く人たちが主役となる小売業を、
つくらねばならない。

それが石原先生の強い主張だった。

第2講座は鈴木哲男先生。
??????????

テーマは、
「現場から見続けたチェーンストアの未来」
??????????

サブタイトルは、
「Z・M世代(のお客)にとって魅力ある産業、
働きがいのある人間産業へ」

世の中の変化、業界の変化、
理論の変化、店の変化、
それらを具体的に示しながら、
魅力ある産業、
働きがいのある人間産業の実現について、
8つの提案をしてくれた。
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第3講座は島田陽介先生。
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「これからチェーン経営は、どう変わるか」
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トレード・オンの経営を、
これでもかと語り続けた。
セブン-イレブンは、
トレード・オン・フォーマットそのものである。

そのためにどうするか。

「売上至上主義」を見直せ。
チェーンストアは、
自らカスタマーを創造することでのみ、
存在しうるし、成長しうる。

米国視察の是非を語ったときには、
「天に唾するごとし」と自虐ネタを言いつつも、
「私の言葉はコロコロ変わる」と嘯く。
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それが島田陽介の講演だ。

しかしそれらの言説は、
聞く者に強いインパクトを与える。

このインパクトが織り込まれた講演なのだ。

私は最後列で、
先生方の講義を聴講した。
途切れることのない語りの島田節には、
本当に感服した。
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石原先生は87歳、島田先生も87歳。
ますますお元気なお二人だった。??????????
お二人に語っていただいた、
商人舎15周年講演会。

商人舎にしかできない講演会だ。
それだけでも成功したと思った。

セミナーの締めは結城義晴。
「トレード・オンのチェーンストアが
日本を救う。」
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私が日本を救うわけではない。
日本の小売業、サービス業、商業が、
これからの日本を救う。

私たちはほんの少しだけ、
そのお手伝いをする。

誰もできない、お手伝いをする。
??????????

私の講演の大半は、
『チェーンストア――産業ビジョン』の、
解説となった。
??????????
本当は本を読んでほしい。
そして考えてほしい。

けれど出来立てほやほやの本。
印刷所からこの大崎のセミナー会場に、
直接届けられた本だ。
だからどうしても予告編がしたかった。

本のページを開いてもらいながら、
「伽藍洞の産業に向かっている」と、
厳しい指摘をした。

本の「まえがき」にある。

器は大きくなっても、
本当の貢献ができない産業。
何よりも重要だと、
国民から信頼されることがない産業。
そこで経営する人たち、
働く人たちが、
未来を描けない産業。

それが伽藍洞の産業だ。

そうなってはいけない。

それからチェーンストア1.0と、
チェーンストア2.0、
チェーンストア3.0概念を、
一気呵成に語った。
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みなさん、本当に真剣に聞いてくださった。??????????

ややもすると小難しい理屈だが、
私はそれをわかりやすく語りたかった。
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業種+マーケティング=業態

おそらくこれが最もシンプルな、
業態の説明だと思う。

今回の本を書いているときに浮かんだ。

そのヒントはA&Pエコノミーストアから得られた。
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15年前の発起人のみなさんは、
一番前で受講してくださった。
??????????

ヤオコーの川野幸夫さんも、
ライフコーポレーションの岩崎高治さんも。
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この本の内容は今後、
このブログでも講演でも雑誌の記事でも、
繰り返し語ることになるだろう。

そしてこの本には、
発展形の続編がある。

来年のはじめに発刊する。
『チェーンストア――戦略マネジメント』
すでに構想はできているし、
原稿も書き進めている。

表紙デザインもできている。

ご期待いただきたい。

講演の最後は「両利きトレード・オン」
DSCN9458

あちらを立てて、
こちらも立てる。
こちらを立てて、
あちらも立てる。

1995年から、
商業界の時代の雑誌巻頭言に、
書いていたことだ。

その時代は漠然と、
トレード・オフのチェーンストア経営に、
疑念を抱いていた。

しかしその疑念が、
「トレード・オン」の概念によって、
溶解した。
IMG_7233

トレード・オンは、
「楕円の経営」である。
これまでの「円の経営」は、
中心点がひとつだった。
それがぶれると迷走し、崩壊した。
DSCN9499
しかし「楕円の経営」は、
二つの焦点をもつ。

それがトレード・オンである。
二つの焦点だから、
変化に対応することができる。

二つの焦点をどこに定めるか。
それが経営の意思決定の違いとなる。

そのことを最後に語って、
1時間25分の講演を終えた。IMG_7229
アナログ一辺倒の講演会だった。
しかしユニークな試みだった。

ご清聴、心から感謝したい。
(明日につづきます)

〈結城義晴〉


【事務局からのご案内】

結城義晴の最新刊
『チェーンストア――産業ビジョン』
ご注文受付中です。

●直接商人舎へのご注文
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氏名、送付先、連絡先、購入部数を入力の上、
メールでお申し込みください。
※1冊1980円(1800円+10%税)
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予めご了承ください。

●アマゾンでのご注文
『チェーンストア――産業ビジョン』

2023年09月11日(月曜日)

商人舎15周年と商人舎9月号発刊「特集・DAISOの市民権」

Everybody! Good Monday!
[2023vol㊲]

2023年第37週。
9月第3週。

9・11から22年。
21世紀に入った2001年だった。

新しい困難な時代がやってきた。

商人舎も設立15周年。
明日はその記念セミナー。

イオンの岡田卓也さんから、
お花をお贈りいただいた。
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心から感謝します。

岡田元也さんからは、
私がいちばん好きなものを贈っていただいた。
ありがとうございます。

オール日本スーパーマーケット協会からも、
蘭が贈られてきた。
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華やかです。感謝。

明日のレジェンドセミナー。
全力を尽くします。
お待ちしています。

そして今日は、
月刊商人舎9月号発刊。202309_cover

特集は、
DAISOの市民権
戸籍を得た「ワンプライスショップ」業態の未来を描く

[Cover Message]
スーパーマーケットとともにワンプライスショップが戸籍を得た。2024年4月1日から、日本標準産業分類に位置づけられる。1879年に米国ニューヨーク州で「The Great Five Cent Store」として登場した業態は144年後の今も、日米ともに成長産業である。ただし米国はダラーゼネラルとダラーツリーによる複占、日本は寡占ながらもDAISOの独走。1ドルや100円という「チョッキリ価格」の「ワンプライス店舗」は顧客にとって、極めてわかりやすい。そのチョッキリ価格に商品開発を収斂させる。しかもDAISOは毎月1200品目を開発し続ける。インフレは激しい。アメリカでは1.25ドルストアに変貌し、日本でも300円、500円への挑戦が行われる。矢野靖二大創産業社長と存分に語り合いつつ、ワンプライスショップの未来を描くと、DAISOが日米アジアで市民権を獲得したうえに、近い将来、大化けする潜在力を感じさせられる。その原動力はシンプルさにある。

矢野靖二社長のロングロングインタビュー。

第1部「成長戦略とブランディング」IMG_67343

第2部「5000店への世界戦略」IMG_67393

第3部「マーチャンダイジングの謎」
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実にいい特集だった。

ありがとうございました。
結城義晴の述懐、読んでください。

そして目次。
202309_contents
特別研究は、
ベルクのクルベが来た!!
――超優良企業が「限界に挑戦」して開発した
新フォーマットの出来栄え
title_clbe
これは必読。

辛口の評価もした。

それから[特別企画]
鳥の目で見るPost-Covidの米国小売業
オンライン⤵スーパーマーケット⤴
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米国視察の前には必見の特別企画。

そしてもう1本。
[特別企画]
水産エコラベルの新時代到来
日本と世界のサステナブル産業の未来
202309_marine-ecolabel

最後に[Message of September]
商売は値段をつけることだ。

突き詰めると、
商売とは、
値段をつけることだ。

商品を仕入れる。
あるいは調達する。
さもなくば自分でつくる。

そして経費を見積もり、
ギリギリの利益を見込んで、
売価をつける。

お客は喜ぶか。
買ってくれるか。
売れ残るか、利益は出るか。

そのリスクを背負って、
値段をつける。
ここに商売の醍醐味がある。

しかしウールワースは、
ダラーゼネラルとDAISOは、
はじめから値段が決まっていた。

その値段に商品を合わせる。
原価と経費を見定め、
お客が大いに喜ぶ品質にする。

値段を下げることはない。
売価を上げることもない。
このチョッキリ価格で、この商品。

それだけに勝負をかける。
やがて本当の価値にのみ、
組織は目を向けるようになる。

1ドルで提供できる価値。
100円で生み出せるご利益(りやく)。
その最大化だけを考えるようになる。

これが真の商売である。
マーチャンダイジングの本質である。
そしてこれが真の顧客主義である。〈結城義晴〉202309_message
商人舎を15年やってきて、
悔いはない。

あと15年は頑張ります。
そしてみんなでいい社会にしていきましょう。
そのとき商業と商人の役割は重い。

では、みなさん、今週も、
真の商売を。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年09月10日(日曜日)

ラグビーワールドカップ第1戦勝利と外国人の問題

明後日はレジェンドセミナー。
商人舎15周年記念。
20230912_Shoninsha_Seminar1-448x635
迫ってきました。

I’m excited!

それに備えて週末は完全休養。

ラグビーワールドカップ第10回。
フランスで開催されている。

日本の初戦の会場は、
フランス第4の都市、南部のトゥールーズ。
対戦相手は初出場のチリ。

前半6分にチリがこぼれ球を拾って、
先制トライを挙げた。

レフリーがちょっと判断ミスをして、
笛を吹いた。

プレーが止まった瞬間のトライだった。

日本代表にとっては不運だったが、
それにもくじけることなく、
3分後にロックのアマト・ファカタバが、
凄い突進でトライ。
ragubi1
ファカタバはトンガ出身で、
大東文化大学で活躍。
リコーブラックラムズ所属。

このゲームで2トライ。
プレー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

スタンドオフの松田力也が、
コンバージョンキックを決めて追いついた。
matuda
松田は伏見工業から帝京大学、
パナソニックワイルドナイツ所属。
181センチ92キロの巨漢スタンドオフ。
キックに不安をもっていたが、
このゲームは完ぺきだった。

あとは問題なく、
42対12で快勝。

チリはアメリカ大陸予選では、
カナダやUSAを破って本大会に出てきた。
いいチームだった。

日本代表には、
8人の外国人選手がいる。

外国生まれで日本国籍をとった選手も、
リーチ・マイケルなど3人いる。
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彼らが活躍した。

国際競技連盟ワールドラグビーのルールでは、
外国人が代表として出場できる条件は3つ。
⑴出生地がその国の選手
⑵両親・祖父母のうち1人がその国出身の選手
⑶その国で10年以上継続して居住した選手

これからの時代に対して、
とてもいいルールだと思う。

今後の日本は、
人口減少が大きな問題である。

移民政策の枠を拡大する必要がある。

実質的に日本で居住する人たちも、
日本の国民相当に対処するのがいいと思う。

実質的な人口問題なのだから。
経済的にも文化的にも、
外国の日本びいきの人たちは、
日本に来てもらうのがいい。

ラグビーのように。

一方、バスケットボールのワールドカップは、
決勝でドイツがセルビアに勝って、
優勝した。

アメリカはカナダとの3位決定戦で負けた。

日本代表はジョシュ・ホーキンソンが、
今年2月に日本国籍を取得して、
大活躍した。

テニスの大坂なおみ選手も、
100m走のサニーブラウン・ハキーム選手も、
ゴルフの笹生優花選手も、
ハーフである。

そして大活躍する。

国際化はどんどん進む。
それはとてもいいことだ。

日本の人口は減り続けている。

それでもメジャーリーグの大谷翔平や、
サッカーの三苫薫のような、
世界的なスターが生まれる。

日本の政治や経済は、
こんなに落ち込んでいるのに。

若者たちは前を向いて疾走している。
頼もしい限りだ。

ユヴァル・ノア・ハラリ。
『21Lessons』の中にある。
IMG_6550 (002)3

「直面している難題は
前例のないものだし、
意見の相違ははなはだしいが、
人類は恐れに己を見失わず、
また、もう少し謙虚な見方ができれば、
うまく対処できるだろう」

ラグビーやサッカー、
ベースボールやテニス、
そして陸上も水泳も、
難題に直面してはいない。
意見の相違もなく、
それぞれにルールは明確だ。
恐れに己を見失うこともない。

日本の若者たちは、
その意味で謙虚な見方をしつつ、
勇気をもって対処しているのだろう。

だから世界でトップの成果を上げる。
外国人の問題もルールをクリアすれば、
私たち日本の仲間となって、
ラグビーやバスケットのように、
大きな貢献をしてくれる。

ラグビーがその先駆けとなっている。

とてもいいことだ。

商売にとっては、
お客様は多いほどありがたいのだし。

〈結城義晴〉

2023年09月09日(土曜日)

Rugby World Cupの「運命を決める者・魂を制する者」

ラグビーワールドカップが始まった。
フランス開催の第10回。

第1回大会は1987年。
ニュージーランドとオーストラリアの共催。
ナショナルチームの世界選手権大会。

決勝はニュージーランドとフランスで行われ、
ニュージーランドが優勝した。

以来、4年ごとに、
オリンピックの翌年に開かれる。

第1回から招待を受けて、
日本代表は参加している。

第2回の開催は、
イングランド、
ウェールズ、
スコットランド、
アイルランドとフランス。

ラグビー発祥の地での開催だが、
オーストラリアが優勝。

そして第3回は、
南アフリカ共和国開催で、
その開催国が優勝した。

この大会のことが映画になった。
2009年の『インビクタス(invictus)』
SID0003723
モーガン・フリーマンとマット・デイモン主演。
監督はクリント・イーストウッド。

ネルソン・マンデラ大統領の役を、
フリーマンが好演した。

デイモンは南アチームのキャプテンの役。
ポジションはフランカー。

invictusはラテン語。
「征服されない」「屈服しない」の意味。
映画の日本タイトルは「負けざる者」。
あまりいい訳ではない。

映画の中で大統領が繰り返す言葉。
I am the master of my fate,
I am the captain of my soul.

直訳すれば、
私は自分の運命の主人であり、
自分の魂の指導者である。

「我が運命を決めるのは我なり、
我が魂を制するのは我なり」

ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩、
「インビクタス」の一節だ。

いい映画、
いいラグビーだった。

ワールドカップ第4回は1999年、
ウェールズ開催でオーストラリアが二度目の優勝。

21世紀に入って2003年の第5回は、
オーストラリア開催でイングランド優勝。

なぜか開催国は優勝できない。
インビキタスの南ア以外は。

第6回の2007年はフランス開催で、
南アが二度目の優勝。

第7回の2011年は、
ニュージーランド開催で、
その開催国が二度目の優勝。

第8回の2015年はイングランド開催で、
ニュージーランドが三度目の優勝。
オールブラックスが世界最強であることを示した。

日本はこの大会で、
南アフリカに奇跡の勝利を収めた。
DSCN9174-5-448x336

3勝1敗ながらもプール3位で、
ベスト8に残れず。  DSCN9201-5-448x299

そして2019年の第9回は日本開催。
IMG_08839-448x328
日本はスコットランドとアイルランドに勝って、
プール4勝0敗で決勝トーナメントに進出。
世界のベスト8となった。

五郎丸歩が大活躍した。
DSCN9162-5-448x332

決勝トーナメントでは、
南アフリカにぼろ負けしたが、
その南アが三度目の優勝。

こうしてみると、
優勝3回はニュージーランドと南ア、
2回はオーストラリア。

ラグビーは圧倒的に、
南半球が強いスポーツである。

発祥の地イングランドがたった一度の優勝。

そして第10回を迎えた。
フランス開催である。

日本にも大いに期待がかかるが、
フランスは北半球の国の優勝を狙っている。

そのためには、
運命のMasterにならねばならないし、
魂のCaptainになる必要がある。

運命を決める者、
魂を制する者が、
最後の勝利を獲得する。

私たち自身も、
私たちの会社も、
私たちの店も、
自分で運命を決め、
自分で魂を制する者でありたい。

では、楽しませてもらおう。

〈結城義晴〉

2023年09月08日(金曜日)

「歴史とは何か」の「過去と現在の終わりなき対話」

午前中は自宅でテキストづくり。

昨日までのFSSF2023の講義が終わっても、
まだまだ続きます。

仕上げてからゆっくり出社。
久しぶりの商人舎オフィス。

セルコレポートが届いていた。
私の連載は「艱難は商人を鍛える」
IMG_E65123

一昨日の加治敬通さんの講演。
㈱ハローデイ社長。
凄くよかった。
IMG_7075
加治さんは実行の経営者だ。

芋縄隆史さんの講演も、
堂々としていたし、
事業改革の中身が素晴らしかった。
もちろん㈱コノミヤ社長。
IMG_7055

昨日は中村彰宏さんの講演。
㈱サニーマート社長。
論理的に突き詰めようとする姿勢は、
むしろユニークな経営者といえる。
IMG_71023

その仲の良い揃い踏み。
IMG_70603
還暦前後のトップマネジメント。
最近の還暦は本当に若い。

みんな、いい顔をしています。

私の単独講演では、
新しい本を紹介した。
IMG_71213
まだ白焼きの段階。
表紙もゲラ刷り。

今回の本には歴史を盛り込んだ。
革新的な小売業の歴史だ。

いろいろと調べたし、勉強した。
それが自分自身の考察の礎になった。

この本も参考にした。
『歴史とは何か』
IMG_65083
エドワード・ハレット・カー。
1892年、ロンドン生まれ、1982年没。
イギリスの歴史家。

この本の中で語られる。
“An unending dialogue between the present and the past.”
「歴史とは現在と過去との終わりのない対話である」

だから商業の歴史、
小売業の歴史、
チェーンストアの歴史も、
過去と現在の対話である。

「歴史は独特なことを対象とし、
科学は一般的なことを対象とする」

しかし「歴史家は、
ユニークなこと自体に興味関心があるのではなく、
ユニークの中の一般性に興味関心があるのだ」

歴史家ではないが、
私もこの姿勢で書いた。

カーの言説を読んでいると、
自分の著書に鋭く切り込まれている気になる。

「過去は現在の光に照らされて
初めて知覚できるようになり、
現在は過去の光に照らされて、
初めて理解できるようになる」

この言葉には、
勇気を与えられる。
産業革命や流通革命、
そしてチェーンストアの歴史には、
意味がある。

私の新著は、
そんな内容です。

ご期待ください。

来週火曜日に刷り上がって来る。
加治さん、芋縄さん、中村さん、
贈りますよ。

ご愛読のほど、
よろしく。

〈結城義晴〉

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