10月3日。成田を11時半に発って11時間。
テキサス州ダラス・フォートワース空港。
ダラスは曇り空。
それから1時間。
サンアントニオ国際空港。
サンアントニオは32度の真夏日。
空港を降りて、ダブルコーディネーターのノブ・ミゾグチさんに落ち会い、握手。
エキサイティングな米国視察セミナーの始まりはじまり。
バスはフリーウェイを走り、
セントラルマーケットへ。
テキサス州で50%を超えるシェアを持つスーパーマーケットの雄。
HEB。
そのアッパーグレードの店「セントラルマーケット」。
ワンフロア7万7000平方フィート。
約7000。
店頭には、10月末のハロウィンに向けた
かぼちゃのプロモーション。
店を入ってすぐのスペースにも、
当然ハロウィン販促が。
左手は葉物のコーナーが10メートル。
日本では見られなくなった前進立体陳列。
ダミーを上手に使って、在庫はコントロールされている。
オーガニックアイテムは黄色地のPOP。
右手は氷詰めのブロッコリ、カリフラワから始まるコーナー。
氷をスコップでかけながら売り場づくりしている。
マッシュルームは、これだけ多種のアイテムをそろえると、
店の格が上がる。
果物コーナーもカラーコントロールが行き届く。
アイテムの豊富さでウォルマートに出来ないことをやる。
オーガニック商品、
今日は、野菜が62アイテム、果実31アイテム。
合計93アイテム。
壁に張り出されている。
リンゴだけでもこれだけの陳列線となる。
果物としてのリンゴ、
調理材料としてのリンゴ。
用途に応じた品揃えで、圧倒的な売り場となる。
青果部門はセントラルマーケットだけでなく、
HEBの生命線を握る。
ワンウェイコントロールで、顧客を引っ張る。
しかし商品が魅力を備えているから、
十分に売り場として成り立つ。
精肉部門はR型ケースで丁寧に販売。
ホームメードソーセージは60アイテム。
地下のバックヤードで、自家製の製造。
鮮魚も地下でカッティング、160アイテム。
チーズはこれで600アイテム。
通路中央にアイランド形式で、
行く手を塞ぐようにアピール。
今日はメキシカン料理の調理人が、
クッキングアドバイス&自分の著書のサイン会。
かなりの人が集まっていて、通路を占めている。
2階にはクッキングスクールがある。
材料費だけとって、調理指導する。
以上、解説はドイツから来たリロさんでした。
ありがとうございました。
HEBは、このサンアントニオに本部を置く。
そしてかつては70%という驚くべき占拠率であったといわれる。
いま、ウォルマートに侵食されても、
まだ50%を超えるシェアを持つ。
その消費の最先端をセントラルマーケットが捉えている。
だからテキサスに8店舗しかない。
しかしこの店は高級スーパーではない。
高額スーパーでもない。
確かに高級品や高額品を品揃えはしている。
だが、なんというか、HEBレギュラー店が日常ストアなら、
非日常を見せてくれる店である。
そしてそれが日常への接点を持っていることが、
重要なポイントなのだと思う。
日常と接点を持った非日常は、
ドンドン変わっていく。
[続く、結城義晴]