結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年01月21日(月曜日)

第2弾・サミットストア権太坂スクエア店ビジュアルスタディ

Everybody Good Monday!

大寒の今日に向けて、
天気の神様がプランを練ったかのように、
昨夜から、東京や西日本に雪。
今日は、関東地方もこの冬一番の寒さとか。

交通機関がマヒするというところまではいっていないし、
私は、季節に応じた天候になることは、
きわめて望ましいと考えている。

だから、思い切り商売しよう。
天気の神様のプレゼントを、
お客様に差し上げよう。

お客様は、変化を求めている。
変化したがっている。
しかし、日々の生活に関しては、
楽に変化させたい、
変化を楽しみたい、
そう考えている。

だから、天候の変化は、
商売する側にとっては、
大チャンス。

目一杯、寒さをお客様に感じていただいて、
世界中の、地球の、暖冬、温暖化という薄気味悪い気分を、
払拭させてあげる。

天気は、人間の力ではどうにもならないけれど、
天気の変化を、お客様に感じてもらうことはできる。
天気の変化を、楽しんでもらうことはできる。
天気の変化を、日本に住む喜びとしてもらうことはできる。

それが、あなたの仕事です。
それがあなたの、役目です。

Everybody Good Monday!

さて、ここで、
「サミットストア権太坂スクエア店」
ビジュアルスタディ
ビジュアルスタディの後編。

サミットは、年商1947億7500万円(2007年3月末現在)。
今期は2000億円を超える。
日本でも有数のオーソドックスなスーパーマーケットチェーン。
その標準化が貫徹された企業が、
標準化をベースにしたうえで、
イーチストア(それぞれの店、個店)が地域に向けて、
徹底的に対応する。

権太坂スクエア店の年商目標は29億6000万円。
私は、この商圏、この競合状態、
この店の充実ぶりをを見ると、
30億円は超えると思う。

そのサミット権太坂スクエア店のバックヤード。
368坪に生鮮・惣菜の加工作業場、在庫ストック場、
販促作業場、事務所、休憩室などが、完備されている。

ドライグロサリーのストックスペース。
ストックスペース1
通路に、白線が引かれ、
その中に定位置管理。
管理の良さが、作業の無駄を省く。青果部門のバックヤード。
ストックスペース2
右奥に、蘇生庫がある。
写真左右に、壁に向かって作業台があり、
カートシステムで加工処理した商品が売り場に運ばれる。
作業とカートが連動している。
青果作業
作業は、できるだけペアシステムで行われる。
二人ひと組。
これが、能率的な仕事になる。

二人ひと組。これが、能率的な仕事になる。刑事の捜査から、漫才。
そして小売業の棚卸まで、
ペアシステムは、仕事を行う上での原則である。
早く、正確な作業ができる。

関西スーパーが開発したバックルームシステムが、
原則通りに採用されている。
鮮魚部門の作業場。
白線で作業スペースと動線スペースが仕分けされている。
ba
右側に、向かい合った調理台2台のセットが、2セット。
そして冷蔵庫。

最近は、鮮魚の調理もみな、パートタイマーの仕事。
調理作業
私など、隔世の感あり。
これもペアシステムの一種。
向かい合って仕事すると、競争心も芽生える。
技術の向上も進む。
たっぷりととられた作業しやすい空間と設備。
これがサミット権太坂スクエア店の心臓部である。

売り場はコの字型に主通路が設定され、
壁面沿いは青果、鮮魚、精肉、惣菜。

内側に、和洋日配品、
中央を冷凍食品をアイスクリーム。

あとは加工食品、日用雑貨、酒。
インストアベーカリー。

写真は、鍋調味料のゴンドラエンド。
鍋メニューエンド

飲料の箱売りエンド。
箱売りエンド

当然、定番売り場にも飲料の箱売りが陳列してある。
箱売り定番
サミットは、単品量販のスーパーマーケットなのである。

その飲料は、冷蔵ケースで、冷やして売るというサービスも行う。
飲料売り場
98円コーナーである。
「毎日うれしいこの価格」とある。
エブリデーロープライス。

売り場には様々な仕掛けがなされている。
メールプロモーション
その一つが、「メールチラシご案内商品」
チラシはもちろん、
メールチラシで顧客にお知らせした販促商品は、
必ず、売り場で目立つように、わかりやすく、
顧客へ訴求しなければならない。

売るためではない。
お客様とのお約束、なのである。

「サミットセレクション」のパネル。
セレクション
「おいしさ、原材料、製法などにこだわった厳選商品です」とある。

「厳選商品」という言葉を使ったならば、
これも、「必ず」「厳選」であることをお知らせし、
守らねばならない。

店舗右手は、惣菜コーナー。
サラダは、これからの惣菜の中核となる売り場。
サラダコーナー
この店では、惣菜部門の最後にあり、ベーカリーにつながっている。

弁当売り場には、「揚げ物入っていない弁当揃ってます」とPOPがある。
揚げ物抜き
もちろん同じシールのついた商品は、欠かせない。

その油を使った天ぷら・かき揚げコーナー。
キャノーラ油
「キャノーラ油を使っています」と表示してある。

「今週の揚げたて・作りたて商品」
予告
にぎり寿司、フライ・餃子、かつ、コロッケ。
最終の出来上がり時間をお知らせしている。

売り場の最後に、「私の喫茶室」と名付けられた飲食・喫茶コーナー。
フードコート

サミットストア権太坂スクエア店。
冷蔵ケース174台(6尺換算)、ゴンドラ412台(3尺換算)。
1万1929アイテム。
正社員26名、パートタイマー62人。

間違いなく、現在の日本を代表するスーパアマーケットである。
ますますマーチャンダイジング力がついてきている。
商品に関して、顧客は「もっともっと」と要求を高めてくる。
それに対応し続けるのが、スーパーマーケットの役目ではあるが。
ファサード
横浜まで来て、実際に、店の姿を見ることができない方は、
来年の正月、箱根駅伝花の2区と9区をご覧いただきたい。
外観だけは見ることができる。

<結城義晴>

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