1ドル95円をつけた。
12年7カ月ぶり。
その後落ち着いて、97円台。
しかしこれは、円高ではなく、ドル安。
米国連邦準備理事会が緊急対策を打った。
公定歩合を引き下げた。
にもかかわらず。
JPモルガン・チェースが、ベアー・スターンズを、
緊急買収して、救済したにもかかわらず。
日本の1997年の山一證券、
98年の長銀、日債銀の破綻に、
状況は似ている。
「第2のベアー・スターンズ」
確実に出る。
かつて円高のピークの時には、
1ドル80円を切って、
77円まで上り詰めた。
今回も、このように、徐々にドル安が進行して、
90円までは行くだろうとの読み。
この為替は、ご承知のように、
通貨の需要と供給に応じて、変化する。
円とドルに絞ってみるとよく分かる。
円がドルによって買われると、
円高ドル安になる。
ドルが円によって多く買われると、
円安ドル高になる。
小売業、商業はかつて、
『円高還元セール』などやった。
これは『消費税分還元セール』とは意味が違う。
円高だから、円でドルの値段の付いたものを仕入れると、
同じ金額で多く仕入れられる。
1品当たりの値段が安くなる。
だから『円高還元セール』
イオン岡田元也社長は、もう、
「円高のメリットをお客様に還元出来るようにしたい」
と発言している。
しかし、今回はむしろ、名づけるとしたら、
『ドル安還元セール』
こうして、日本のお客さんに元気をつける。
いかが?
ただし、外国産の商品は、
その素性をはっきりとさせておくべきだ。
だから、こうなる。
『素性はっきり商品のドル安還元セール』
外国旅行も、現地では、ドル安のご利益が、
きわめて大きい。
6月30日出発、「商人舎アメリカ視察研修」
独立記念日のニューヨーク、ご一緒にいかが?
まだまだドル安は続く。
ただし、日本の問題は、株価の低迷。
日経平均株価は1万2000円を割った。
株価が低下すると、
企業買収が進む。
ここでも不安が増幅される。
低下した株を持つ株主は、売りにくい。
株の市場流動性が落ちる。
経済の循環が悪くなる。
日本政府は「脳死」状態。
日銀総裁人事ですら、空席になりそうな気配。
だから私たち商人は、
『素性の確かなドル安還元セール』で
元気を売ろう。
それがあなたの仕事です。
さて、3月17日、
単行本192ページ脱稿。
話が決まってから、2週間ほど。
中経出版の腕利き編集者&編集長コンビに、
あとはお任せ。
よろしく。
昼間は、ダイナム・ホールディングスの臨時株主総会出席。
夜は、築地で、ライフコーポレーション岩崎高治社長、
並木利昭常務取締役人事本部長と、情報交換。
この会合、面白かった。
私、岩崎さんには、先の学習院マネジメントスクールで、
借りがある。
応援します。
今、人材採用の面では、
トップマネジメントを前面に押し出すべきとき。
岩崎さん、日本中、見渡しても、
その意味で、最高のトップの一人。
並木さんとのコンビがとてもよい。
楽しい夜をありがとう。
『素性の確かなドル安還元セール』
いかが?
4月17日木曜日、
商人舎発足の会にもご参加ください。
元気を売ります。
<結城義晴>