結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年12月14日(土曜日)

早稲田大学少年文学会・童謡研究会の「交流」と「宣言」の効用

12月の土曜日。
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桜は裸の枝。
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空は青い。
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最近、土曜日には、
昼頃まで寝ている。

1週間の疲れを癒し、
平日の睡眠の不足を補う。

長時間眠るには体力がいる。
老人は早起きだそうだが、
私はそれに抵抗している。

眠れるならばいつまでも寝る。
そしてそれができる。

土曜日は今の私には、
年をとったことを拒否するための日だ。

夕方、出かけた。

東京・新橋。
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西口の機関車広場。
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銀座方面にゆっくり歩いて、
なまはげ銀座店。
秋田料理の店。
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午後8時ごろ、
なまはげが登場して、
顧客サービスをする。

子どもなど真剣に泣きじゃくる。
若い女性は喜んでいる。
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今夕は忘年会。

早稲田大学少年文学会OB・OG会。
略して「少文」。
多くの児童文学者を輩出した。

私たちが現役大学生のころは、
政治闘争を展開していた。

私は早稲田大学童謡研究会に属していた、
こちらは略称「童研」。
代々、ノンポリティカルだった。

少文と童研は、
第一学生会館19号室に同居していた。

もともとは1925年、
早稲田大学童話会が発足した。
その時の顧問が、小川未明、坪田譲治、浜田広介。
当時、「童話界の三羽烏」と呼ばれた。

紆余曲折を経て、1953年、
少年文学会となった。

NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」は、
井上ひさしと山元護久が作家として参加したが、
山元が少文出身だった。

一方の童謡研究会は、
最初の顧問に西條八十を迎えて発足。

戦前は幼稚園を経営して、
そこで童謡の創作と指導の実践をした。

1950年代にはこわせたまみを中心に、
活発な創作活動を展開した。

少文と童研は、
私たちの時代には部室を共有していたので、
仲が良かった。

童研の部会は月曜と金曜の夕方から、
少文は火曜と土曜。

それ以外の日も、
みんな19号室に集まってきて、
本を読んだり、ディスカッションしたり、
創作したり、ギターを弾いて歌ったり。
いわゆるたまり場だった。

私など毎日、この19号室に通った。
その合間に授業に出ていた。

少文は「裸婦餓鬼」という合評誌を出していた。
正式には「少年文学」という機関誌を発行した。

童研は「さぶるこ」を合評誌としていた。
「早稲田童謡」が機関誌。

裸婦餓鬼もさぶるこも、
ガリ版刷りのホッチキス止め。

発表された作品を巡って、
毎週、手厳しい合評を繰り返した。

私は童研で先輩たちに対して、
とくに辛辣な批評をした。

私たち童研は二葉南元保育園と提携して、
毎週、園児たちに童謡を教えた。

少文の1年先輩の佐藤さん。
いい作品を書いていた。
私も読んでいた。IMG_8199 (002)

私と同期の古川さん。
阿達秀昭君という共有の友人がいて、
阿達・結城は童研、古川は少文だった。
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金子さんは中学高校の同窓。
1年後輩で卓球部だった。
私は器械体操部。
この19号室で偶然遭遇した。
理論家の、いい奴だった。IMG_8205 (002)

女性陣は富樫さんと杉浦さん。IMG_8204 (002)

そしてこの会の幹事の高橋さん(中)と、
童研の幹事の大島さん。IMG_8207 (002)

来年は合同の懇親会を開催することにした。

大学生のころに親しくしていた人間が、
50年を経過すると、
こんなふうに年をとる。

私もそう見られているのだろうが、
実に興味深かった。

ありがとうございました。

さて日経新聞のコラム「大機小機」
タイトルは、
「日本の経済政策3つの悪癖」

コラムニストは反骨の学者・墨田川さん。

悪癖の第一は、
「緊急対策を乱発すること」。

「毎年秋になると経済対策の議論が始まり、
補正予算が編成され、財政支出が追加される。
もはや恒例行事と化している」

それほどの外的環境の変化がないのに、
「緊急対策」が打ち出される。

第二は「スローガンに頼ること」。
岸田文雄前首相の「新しい資本主義」、
「資産所得倍増計画」、
「デジタル田園都市国家構想」など。

「資産運用立国」「観光立国」、
それに「科学技術立国」「教育立国」など、
「立国」スローガンの乱発。

あ~あ。

第三は「宣言」にこだわること。

「景気回復宣言」「景気後退宣言」は、
繰り返し発せられてきた。

今はいつ「デフレ脱却宣言」が出されるか。

宣言は「政治的な動きに左右されやすい」

「政府が宣言を出しても出さなくても
経済は動き続ける」

墨田川さんの「落ち」はこれ。
「もう政府は宣言のようなものは出しません」
と宣言してはどうだろうか。

そういえば早稲田大学童話会からは、
1953年に鳥越信と古田足日の二人が、
「未明なんか駄目だ!」と言って、
「少年文学の旗の下に!」のタイトルコピーで、
「少年文学宣言」を発表した。

この宣言によって「少年文学会」が始まった。

私自身は2007年9月に、
「毎日更新宣言」を発して、
17年間もブログを書き続けている。

「商業の現代化」を目的としている。
知識商人の養成を標榜している。

「宣言」には効果がある。
チェーンストアの経営をするにも、
店舗を運営するにも、
「宣言」を効果的に使いたい。

ただし緊急対策のように、
スローガンだけ掲げて、
宣言するのはよろしくない。

「宣言」は、
それを貫徹しなければならない、
という宿命をもつものだ。

〈結城義晴〉

2024年12月13日(金曜日)

伊藤園陳列コンテスト審査会と江島祥仁さん慰労会、USP望年会

13日の金曜日。

忌(い)むべき日(?)

イエス・キリストは磔刑に処された。
その日が13日の金曜日だったとか。

1年に必ず1回以上、
最大で3回訪れる。

今年は二度だった。
9月13日と今日の12月13日。

忌むべき日とは言うものの、
意外にいい日であることが多い。

実際に今日はいい日だった。

午後から東京・清水橋。
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㈱伊藤園本社。
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「2024秋期お~いお茶陳列コンテスト」の最終審査会。
4つのコースで作品を募った。IMG_9789 (002)

審査会場の入り口に、
過去の陳列コンテストの資料が並べられていた。
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このコンテストは2002年に始まって、
今回で67回を数える。

第1回の審査員は4人だった。
本庄大介さんと江島祥仁さん、荻田築さん、
そして結城義晴。

それから22年が経過する。
歴史ある陳列コンテストだ。

今年はドジャーズの大谷翔平選手が、
伊藤園のグローバルアンバサダーになった。IMG_9782 (002)

その大谷選手が大活躍して50-50を達成し、
ドジャースはワールドシリーズを制した。
そして翔平はリーグのMVPとなった。

そこで秋期陳列コンテストは大谷選手一色。
コンテスト全体で大谷翔平を祝福した。
参加店舗も参加企業も増えた。

そして素晴らしい応募作品ばかりとなった。

4つのコースごとに6人の審査員が、
いいと思う作品に付箋を貼っていく。
そして付箋の多い作品が選抜される。
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最後は審査員の議論で、
最優秀店舗賞と優秀店舗賞を決める。
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賞が決まったコースから、
事務局の若手二人が、
パソコンに入力していく。
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店舗賞を決めたら、
次は企業賞。

その企業の全体の評価で、
こちらも大賞および優秀賞を選ぶ。

すべてのコースの賞を決めたら、
審査員が一言ずつ講評を述べる。
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最後は雑誌のための審査員の写真撮影。
それぞれに商品を持ってポーズをとる。
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全員のスマイル。
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真ん中から右に、
本庄大介社長、本庄周介副社長、
そして神谷茂専務。
私の左が松井康彦商人舎上級プロデューサー、
三浦慶太食品商業編集長。

最後の最後は、
審査会に携わった全スタッフで記念撮影。
「ハイ、チーズ!」の代わりに、
「ハイ、オオタニー!」
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お疲れさまでした。
ありがとう。

審査が終わると、
役員応接室でお茶をいただきながらの、
情報交換。
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大谷翔平選手の話題から、
米国トレーダー・ジョーのこと、
そして日本の注目企業の動向など、
いつも情報交換は白熱する。

ありがとうございました。
ほんとうに楽しい時間。
やめたくなくなる。

来年もよろしく。

そのあと松井さんと私は新宿へ。
ハイアットリージェンシー東京。

今夜は江島祥仁さんの慰労会。
江島さんがハッピーリタイアされた。
そこで松井、結城が江島さんに感謝の小宴を開いた。
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江島さんは佐賀高校から早稲田大学。
早稲田ではかの雄弁会の幹事長を務めた。
政治家になった友人、多数。

そのあと創業4年目の伊藤園に入社して、
56年間、その成長の礎を築いた。

営業と商品開発に関しては、
ずっと力を入れてきた。

学生時代や雄弁会時代のこと、
伊藤園の創業初期のこと、
それから飛躍的な伸びを示したころのこと、
多くの若手社員に聞かせたい話ばかりだった。

チェーンストアやスーパーマーケットに関しては、
もうこんなに話が合う人はいない。

もちろん共通する友人の経営者も実に多い。

昔のことなど思い出しながら、
語り合いは4時間にも及んだ。

ほんとうに楽しかった。
元気でお過ごしください。

私は個人的にもたいへんお世話になった。
ありがとうございました。
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一方、夕方から開催されたのは、
恒例の「USP望年会」。
ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所。

西新橋のオフィスの1階と3・4階を会場にして、
研究所の若手社員が主催。
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社員100名と外部の参加者40人ほどが集った。

私は出られなかったが、
商人舎からは山本恭広編集長と
亀谷しづえゼネラルマネジャーが参加。

當仲寛哲所長があいさつ。
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當仲さんはミッションとビジョンを明文化して、
USPが提供していくバリューを改めて定義した。
それを20代が中心の社員たちと目指していく。

望年会のメイン料理は蟹鍋。
なんと蟹鍋を食べたことのない20代社員が、
100人分を用意してくれた。

さらにヒレ酒までふるまってくれた。
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おもてなし溢れる手づくりの会。
寒さも吹き飛ぶ暖かさだった。IMG_9850 (002)

最後はシルネン・ブヤンジャルガルさんが一本締め。
USPモンゴル社長。IMG_9851 (002)
千葉大学を卒業してUSP研究所に入社。
愛称はブヤンさん。
モンゴルにある会社を統括する。

いつの間にか當仲さんはパパになっていた。
それも嬉しいニュースだった。

人を育て、人を残す。
公私ともに當仲さんはそれを実践している。
私も同じだ。

13日の金曜日。
いい日だった。

今年もあと半月。

第35回伊藤園おーいお茶新俳句大賞。
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まだ去年(こぞ)にいたいと猫に言ってみる
〈審査員賞 愛知県・田中琢斗〉

私もまだ、今年が名残惜しい。
その一瞬一瞬に感謝しよう。

〈結城義晴〉

2024年12月12日(木曜日)

クローガー・アルバートソンの「34兆円合併」とん挫し訴訟へ

今日は単行本の校正の日。

衣笠真佐美さんの本を、
商人舎から発刊する。
㈱いいねいいねドットコム代表取締役。
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昨日と今日の2日間で、
私自身が全部読んだ。
いい本です。

まずタイトルがいい。
それは発刊まで秘密です。

それから内容がいい。
提案がいい。
全部、いい。

ご期待ください。

校正を終わらせてからから夕方、
自由が丘へ。

商店街のクリスマスツリー。
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そして花屋モンソーフルール。IMG_8162 (002)

師走の自由が丘。IMG_8164 (002)

1時間もすると暗くなる。IMG_8167 (002)

モンソーフルールに灯りがともる。IMG_8169 (002)

プロモーション商品は390円均一。IMG_8173 (002)

Merry Christmas。IMG_8170 (002)

店内は薔薇の香りに包まれている。IMG_8172 (002)

上弦の月が出て、これから人が集まる。IMG_8174 (002)

クリスマスツリーのイルミネーション。IMG_8175 (002)
自由が丘に来ると、
気持ちがワクワクする。

さて商人舎流通SuperNews。
海外ニュースはどこよりも充実している。

クローガーnews|
アルバートソンとの合併計画とん挫/契約違反で提訴される

あ~あ、やっぱり、という感じ。

クローガーとアルバートソンは、
合併計画を打ち切った。

2022年10月に発表されて、
世界中が驚いた。

それから2年2カ月を経て、
とん挫することとなった。

米国チェーンストアランキングでは、
クローガーが4位、
アルバートソンは10位。

米国スーパーマーケットランキングでは、
クローガーが1位、
アルバートソンが2位。

クローガーの2024年1月期決算は、
売上高1500億3900万ドル、
1ドル150円換算で22兆5059億円、
前年比1.2%増。

営業利益30億9600万ドル(4644億円)25.0%減。
純利益21億6400万ドル(3246億円)3.6%減。
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一方のアルバートソンは、
営業収益792億3770万ドル(11兆8857億円)、
前年同期比2.0%増。
営業利益20億6890万ドル(3103億円)、
こちらは10.3%減、
純利益12億9600万ドル (1944億円)で14.4%減。
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両社ともに増収減益。

トップのウォルマートは、
営業収益6481億ドル(97兆2188億円)で6.0%増。
営業利益270億ドル(4兆0518億円)で32.2%増、
純利益155億ドル(2兆3267億円)で32.8%増。

増収大幅増益。
Photo by Iron Lotus Creative / Stephen Ironside

しかし合併していれば、
単純計算で売上高2292億ドル、34兆円となっていた。
営業利益は52億ドル、7774億円だった。

ともに何としても合併して、
ウォルマートを追いたかっただろう。

しかし両社が合併すると、
価格が上昇して消費者に不利益を与えると、
米国連邦取引委員会(FTC)と、
8つの州および首都ワシントンが、
合併差し止め訴訟を起していた。

12月10日には、2つの裁判所が、
合併差し止めを命じる判決を下した。
オレゴン州ポートランドの連邦地裁と、
ワシントン州シアトルの州裁判所。

これを受けてアルバートソンが、
この合併買収を破棄し、
6億ドルの契約違約金と損害賠償を求めて、
訴訟を起こした。

「クローガーはFTCから承認を得るための、
最大限の努力を怠り、
あらゆる措置を講じなかった」

一方、クローガー側はこのアルバートソンに対して、
「根拠のない無意味な訴訟」だという主張を発表。
法廷で争う構えを示している。

店頭競争ではクローガーが、
アルバートソンを圧倒している。

裁判ではどちらが勝つかはわからない。

そんなことはさっさと片付けて、
マネジメントとオペレーションの改革に勤しむべきだ。

私はこの合併がとん挫したことは、
クローガーにとって幸いだったと思う。

マネジメントとオペレーションのレベルが、
経営統合によって確実に落ちるからだ。

逆にアルバートソンは、
クローガー化することによって、
ウォルマートと闘う武器を入手するチャンスを逃した。

だから損害賠償を請求するのだろうが、
アルバートソンこそ素早く積極的に、
合併を実現させるべきだった。

100兆円、50兆円となると、
スケールのメリットは想像を絶するほど大きい。

この規模ならばある意味で、
量が質を変える。

アルバートソンはそのチャンスを逃した。
ああ、もったいない。

ウォルマートは今年、
FORTUNEの「働きがい」順位100にランクインした。

ランキングnews|
「働きがい2024」ウェグマンズ6位/ウォルマート初登場

さらに「DEIプログラム」撤回を表明した。
トランプ政権への対応でもある。

DEIは、
ダイバーシティー(多様性)、
エクイティー(公平性)、
インクルージョン(包摂性)。

これらを重視するプログラムがDEIだが、
保守派からの批判が高まっていて、
DEI強化を打ち切る企業が増えている。

ウォルマートは早々と、
わが道を行く決断を下す。

良い悪いの論議の前に、
意思決定の早さが、
小売業第1位企業の特徴なのだ。

〈結城義晴〉

2024年12月11日(水曜日)

商人舎12月号の「オーケー」の評価と「最高で最悪の米国」

月刊商人舎12月号。
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好評、発売中。

年極め購読が基本なのは、
私の古巣の「販売革新」と同じですが、
この号だけの購入もOKです。

申し込んでください。

その販売革新誌も、
来年から隔月刊となる。

寂しい限りだ。

商人舎12月号特集は、
オーケー上陸!! 東大阪の陣
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今年の3月から、
結城義晴のブログには、
[毎日投稿]がある。

画面をスクロールして、
一番下の欄外を見てほしい。

吉本一夫さん。

月刊商人舎の熱心な読者でもある。
ありがたい。

昨日の吉本さんの投稿。
「私は、OKさんの強さは、ダイソーさん等の100円ショップと共通していると思っています。値札を見なくて、ただ欲しいもの、買いたいものだけを買えばいい、という所です。実はすごくエンタメ性の高い売場だと思っています」

結城義晴の返信。
「吉本さん、素晴らしい着眼点ですね。

ウォルマートも同じですし、
そのウォルマートは、
ベンフランクリンの加盟店から始まりました。
つまりダイソーと同じバラエティストア出身です。

ウォルマートに倣ったオーケーが、
ダイソーに似ているというのは、
そのことに由来しています。

エブリデーロープライスは、
1年間売価を変えない戦略です。

だからワンコインストアは、
究極のエブリデーロープライスなのです」

会社の出自は大事だ。

ウォルマートがバラエティストア出身ならば、
ライバルのターゲットは百貨店から発した。

ウォルマートがEDLPを貫徹すれば、
ターゲットはハイ&ローを展開する。

今回の「東大阪の陣」で言えば、
上陸したオーケーがEDLPならば、
迎え撃つ万代はハイ&ロー。

そういえば万代はかつて、
「万代百貨店」と称していた。
ターゲットと同じ出自ということになる。

だからこそオーケーと万代は、
棲み分けすることができるのだと思う。

さて今月号には面白い記事がある。
[大阪のお母さんたちが明かす
「オーケー高井田店」への本音]
欲しいのは「お楽しみ感」です
㈱いいねいいねドットコム代表取締役 衣笠真佐美

オーケー高井田店オープンの日、
衣笠さんにも取材してもらった。
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その衣笠さんご自身の取材と、
いいねいいねのお母さんたちの声を集めて、
独特の視点の記事となった。

[NO GOOD]の項目にあるのが、
「オーケーカードの本体価格×3/103割引の意味が不明」

その通りで、疑問点をズバリと書いてくれた。

ありがとうございます。

さて、日経新聞の「オピニオン」欄。
よく、読む。

今日はとくに考えさせられる。

「病を抱え繁栄する米国」
Financial Timesのマーティン・ウルフ氏。
チーフ・エコノミクス・コメンテーター 。

「米国は最高の国であり、
最悪の国でもある」
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「少なくとも高所得国の中では、
米国はその繁栄と残忍さにおいて
際立っている」

ウルフ氏の問題意識。
「米国社会の”病理”が、
経済ダイナミズムに
必要な代償なのか」

ん~、難しい問題だ。

「革新的な経済が
より調和のとれた健全な社会と
結びつかない理由は明確ではない」

「技術的にダイナミックな社会には、
米国のような荒々しい、弱肉強食の
個人主義が必要になるかもしれない」

「これにはハッとさせられるのではないだろうか」

同感だ。

「米国の大きな不平等と低中所得層の不安が、
規制緩和と低税率を求める超富裕層と、
自分たちがうまくいかないことへの
はけ口を求めた低中所得層の
政治的な合流につながったのではないか」

超富裕層と低中所得層が、
政治的な合流を果たして、
二度目のトランプ大統領が生まれた。
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「もしそうだとしたら、
現在の脱工業化(製造業の重要性低下)と
抑制なき金融の時代に、
米国の活力が高いことが、
トランプ氏の台頭にみられる
新たな危険な扇動的独裁政治への
移行を招いてしまったことになる」

人間万事塞翁が馬だ。

「米国の繁栄と大国化を支えたのは、
法の支配、政治的安定、国民の一体感、
表現の自由、そして科学的卓越性だった」

「トランプ次期政権が進めようとしている
司法の武器化、科学への敵意、
批判的なメディアを抑制しようとする試み、
さらに広くは、多くの憲法規範への明らかな無関心が、
米国を支えてきた壊れやすい概念を
脅かす危険はないのだろうか」

それは大いにある。

「米国の共和制は、欠点も含めて、
おそらく世界史上最も顕著な成功例だ。
その強みが今、弱みと組み合わさることで、
築き上げてきたものを覆してしまう可能性は
あるのだろうか」

「我々は米国から学ばなければならない。
しかし今、法が支配する
民主主義の理想を重んじる人々は、
それに対する心配もすべきだろう」

最高の国であり、最悪の国。
それがアメリカ合衆国。
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私たちの日本は、
アメリカのようにはならないだろう。
しかし「最」がつかなくとも、
質の高い国で、しかも良い国こそが、
日本が目指すものなのだろう。

〈結城義晴〉

2024年12月10日(火曜日)

商人舎12月号特集「オーケー上陸!! 東大阪の陣」全部紹介しよう。

月刊商人舎12月号、本日発刊。 202412_coverpage
特集は、
オーケー上陸!!「東大阪の陣」
ライフ・万代との濃密な巴戦を描く

11月26日、オーケー高井田店開業。
関西進出第1号店。
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[Cover Message](表紙の言葉)
ロピアが「飛来」だったならば、オーケーは「上陸」だ。ロピアは2020年9月、何の前触れもなく、大阪・寝屋川に飛来した。そして尼崎、鶴見と立て続けに3店を出店した。オーケーは2021年、関西スーパーマーケットに対して株式公開買い付けを仕掛けた。紆余曲折を経て、それは成就しなかった。この経緯の後での直接出店である。「行くぞ、行くぞ」と声を上げたうえでの上陸である。それだけに関西のスーパーマーケット企業群、製造業・卸売業、関連産業の注目度は高いし、地ならしを済ませたうえでの上陸である。商売の本場、大阪、関西。果たしてオーケー高井田店はどれだけのインパクトをもってマーケットから受け入れられたのか。そして関西市場の将来はどう変わるのか。第1号店の直接競合はライフ高井田店と万代森河内店。ライフコーポレーションも万代も、この東大阪市にすでにドミナントを築いている。三者による巴戦の実態を明らかにしつつ、競争の本質をえぐり出す。

Contents(目次)。
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オーケー二宮涼太郎社長の激白。
「関西市場はEDLPが浸透していない。
そこに商機がある」
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そして必見の[写真構成]
オーケー高井田店のすべて
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くまなく撮影した珠玉の写真を披露する。
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対抗するライフ高井田店。
10月8日にリニューアルして迎え撃った。
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この店でもインタビュー取材をして、
オーケーへの基本対策を語ってもらった。

さらに万代渋川店。
オーケーとは直接競合しないけれど、
万代の象徴として最新モデルに改装。
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芝純常務取締役に言わせれば、
「会心の改装」

むしろこの店が一番勉強になるかもしれない。
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そして結城義晴が、
「特集のまえがき」と「あとがき」を書いて、
オーケーの「強さ」の本質を解説し、
この競争の行方を占う。

インタビューと取材をし、
さらに分析をして特集とした。

自分で言うのも恐縮だが、
必読の特集です。

そして[Message of December]
正規軍とゲリラ

正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。
ベトナム戦争ではアメリカが正規軍で、
ベトコンがゲリラだった。

圧倒的な物量・情報量の米軍に対して、
地の利を活かして奇襲攻撃をかけたベトコン。
1964年に米ソの代理戦争として始まって、
1975年にサイゴン陥落で終結した。

今、ロシアは正規軍で、
ウクライナがゲリラである。
正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。

大きな企業が正規軍で、
小さな企業がゲリラだ。
あるいは上場企業が正規軍で、
ファミリービジネスがゲリラか。

ただし「東大阪の陣」では様相は異なる。
ライフコーポレーションが正規軍である。
万代が根強いゲリラだったが、そこにまた、
オーケーという関東の強いゲリラが割り込んできた。

今やゲリラたちは研鑽を重ねて、
非上場の正規軍に生まれ変わろうとしている。
この地の万代、関東のオーケー、
そして全国に飛び火するロピア。

ゲリラの魂をもった正規軍が今、強い。
業界の常識をぶち壊すゲリラ、
コンプライアンスを身に着けたゲリラ。
それを顧客は渇望する。

正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる。
このセオリーは常に変わらない。
だがゲリラ魂をもった正規軍が何より強い。
〈結城義晴〉
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特集のほかには、
[特別技術研究]
関東ロピア最新店の「主菜2品・副菜2品」作戦
ロピア上尾ビバホーム店とロピア黒川店のケーススタディ
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さらに11月号の続編。
[特別企画]
続・チェーンストア半期の通信簿
3月期決算企業の中間成績に「S・A・B・C・D」をつける。202412_Kessan-768x512

そして連載[定義集]”Definitions”は、
第42回「EDLP」

最後に編集後記を紹介しよう。

満を持して「東大阪の陣」。オーケーは関西スーパーを獲り逃したあと、万代の本拠地に出てきた。それを待ち受ける万代、そしてドミナントを築くライフ。役者は揃った。しかし胸躍る気分はない。競争の行く末が見えているからだろう。これからのコンペティションはいつもこんな具合になる。当たり前になる。競争によって、変わることができる者が進化を遂げる。それは確かだ。(義)

新店が話題になるスーパーマーケット。開店が楽しみなスーパーマーケット。どれだけあるだろうか。店内の空間、立ち寄りたくなるコーナー、手に取ってみたくなる商品。リアル店舗が提供する価値はそこにある。スーパーマーケットに限らない。(恭)

いつもの馴染みの店は安心感はあれど、買物していてもつまらない。かと言って、足を延ばす時間もない。東大阪のような、いい店がたくさんあるスーパーマーケット激戦区に住んでいる人たちが羨ましい!(綾)

街路樹が紅葉していて秋かと思う天気なのに、もう師走。今年は温暖化が一気に進んだ気がする。個人レベルのエコ対策ではどうにもならないところまできている。(磯)

東大阪に行って狂騒に当てられたか、新型インフルエンザに罹った。高熱と咳込みで苦しんだ。それが12月号の進行を遅滞させた。ごめんなさい。今年1年のご愛読を感謝しつつ、良いお年を!(亀)

2024年最後の月刊商人舎。
堪能してください。

そしてよく考えてください。

最後の最後に結城義晴の言葉。
「『見えざる手』は、
顧客に対して鈍感な者を、
容赦なく退場させていくのである」

〈結城義晴〉

2024年12月09日(月曜日)

紀文「正月フォーラム」打ち上げの「おでん日和のおでん」の話

Everyone, Good Monday!
[2024vol㊿]

2024年第50週。
12月第2週。

1月1日の週を第1週と数えて、
今週は第50週。

毎年、最後は第53週になる。
今年も残りわずか。

今年のボーナス支給日。
公務員は人事院規則によって、
12月10日と決まっている。

それは明日の火曜日だ。

民間企業の冬のボーナスも、
公務員に倣って多くの場合、
12月10日前後から25日頃までに支給される。

今週末はボーナス商戦がピークを迎える。
年末年始商戦はまずは第一の山場がやってくる。

楽しいな、商売は。
たのしいな、仕事は。

さて今日は夕方から東京・新橋。

紀文食品の出汁料理(おでん)専門店、
「楽でん」
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新橋の落ち着いた路地沿いにある。
IMG_8138 (002)

こじんまりとした店だが、
落ち着いた雰囲気がある。
銀杏の一枚板を使ったカウンター。
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今日は紀文正月フォーラムの打ち上げ。
8月28日・29日に開催された。
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今日は全国的に冷え込んで、
まさに「おでん日和」。IMG_E9764

ひょうたん型の鍋で、
おでん種が煮込まれている。
IMG_9762

メンバーはまず、
基調講演の講師の三浦康子さん(左)。
和文化研究家。
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それから紀文食品のメンバー、
手前から堀内慎也マーケティング部長、
高柳謙一郎営業企画部部長、
野崎理悦(りえ)執行役員商品開発室長。

そして商人舎の亀谷しづえゼネラルマネジャー。

旬の刺身、煎り銀杏、
天恵菇(大ぶりのシイタケ)バター焼きの1品料理から、
はまぐり、つみれ、大根、三つ串などのおでんまで。
日本酒と芋焼酎の銘酒と一緒に堪能した。

どれも美味しかったが、
大根とつみれは絶品。
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最後に出たのが、伊達巻のミルフィーユ。
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これは一度食べてみることをお勧めします。

年末年始の動向、
商品開発のあれこれなど、
会話も大いに盛り上がった。

とくに紀文のX配信は凄いアクセス数で、
そのバズリの話は面白かった。
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12月6日までは、
紀文食品のX担当は【のりふみ】さんだった。
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そののりふみさんが退任。

これからはちくわちゃんと玉ねぎ天さん、
2名体制になる。
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SNSはメーカーにとっても、
小売業にとっても、
必須のコミュニケーション手段だ。

アイルランドのスーパークイン。
そのCEOファーガル・クインさんの言葉を思い出す。
「マーケティングに関して、
一つの手段に頼ろうとする誘惑は、
退けねばならない」

全員が大いに楽しんだ。IMG_9769

堤裕社長も偶然、このお店に来られていて、
最後に店先の暖簾の下でツーショット。
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三浦先生とも仲良くツーショット。
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堤社長も嬉しそうだった。

おでん日和のとびきりのおでん。
最高だった。

ありがとうございました。

では、みなさん、今週も、
仕事を楽しもう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2024年12月08日(日曜日)

訃報/女優・中山美穂の「神々しい感じでした」

昨日から二十四節気の「大雪」
雪が激しく降り始めるころ。

しかし関東は暖かい。

中山美穂さん。81Wn9G5fMfL._SL1500_

一昨日の12月6日、
自宅の浴槽で遺体となって発見された。

歌手・女優。
54歳。

死因が判明した。
入浴中に起きた不慮の事故、
いわゆるヒートショックらしい。

検死の結果、事件性はないと確認された。

それにしてもヒートショック。
日本では1年間に1万人以上が、
このために死亡している。

高齢者が室内で亡くなる理由の4分の1が、
ヒートショックだそうだ。

その死亡者数は交通事故を上回る。

中山美穂の14歳のデビューは鮮烈だった。
1985年のテレビドラマ。
『毎度おさわがせします』
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今年で言えば、
「不適切にもほどがある!」のごとき、
インパクトがあった。

反抗する少女・のどか役。
思春期の性をテーマにしたホームコメディー。
刺激的なシーン、挑戦的なセリフを、
躊躇なく体当たりで演じた。

ドラマが始まった時点では、
無名の若い女優だった。

だがそれまでの型どおりの清純派とは、
まったく異なるキャラクターで、
一躍、日本中の注目の的となった。

私もこのドラマは、
ときどき見ていた。

最初の役柄の「のどか」のイメージが、
中山美穂とダブって、
それが特異な存在感をつくった。

しかし歌手としてもヒット曲を出して、
デビューの年には日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。

1988年(昭和63年)には、
「アイドル四天王」と呼ばれるようになった。

南野陽子、浅香唯、工藤静香、
そして中山美穂。

1985年の映画『ビー・バップ・ハイスクール』で、
「毎度おさわがせ」の延長上のヒロイン。

1987年、テレビドラマ「ママはアイドル!」では、
後藤久美子と共演。
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1989年、「君の瞳に恋してる!」

このころ私は編集長になって多忙。
ほとんど中山美穂を見ることもなくなった。

ただし女優はつくられたイメージを超えて、
自我が表に出てくると、
妙な魅力を発揮する。
そんな期待を抱いていた。

1992年のドラマ「誰かが彼女を愛してる」では、
主題歌「世界中の誰よりきっと」を歌って大ヒット。

しかし普通の美人女優になっていくか否かの、
瀬戸際に立っていた。

1994年、映画『Love Letter』では、
ブルーリボン賞など数々の映画賞を受賞。
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1998年には『東京日和』で、
日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。
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2002年、小説家の辻仁成と結婚してパリで生活し、
長男をもうけるも、2014年、離婚。

その後、女優と歌手に復帰して、
いい年のとり方をしていた。

映画『『Love Letter』の岩井俊二監督。
25歳の中山美穂を評した。
「神々しい感じでした」

女優は美しさそのものに価値が宿る。
不思議な職業だ。

けれど、中山美穂。
価値ある才能だった。

まだまだ50代後半から、
60代、70代の中山美穂を、
見せてほしかった。

とりわけてファンというわけではなかったが、
才能ある女優の早世は惜しい。

ご冥福を祈りたい。

〈結城義晴〉

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