結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年08月13日(水曜日)

盆の入りの「阿波踊り」とダライ・ラマ14世の「日常生活の行動」

盆の入り。

徳島では阿波踊り。
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とくし丸の人たちも、
キョーエイ連に入って、
踊る阿呆に見る阿呆。
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住友達也さんがFacebookに書いている。
うらやましいかぎり。

2011年8月15日に、
私も阿波踊りに招かれた。
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紺屋町演舞場は、
市内でも一番の大舞台。
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キョーエイ連で踊った。
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この写真を翌年の年賀状に使った。
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故埴渕一夫さんには大変にお世話になった。
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東日本大震災の年だったが、
その苦しみ、悲しみを吹き飛ばすような、
阿波踊りだった。

朝日新聞「折々のことば」
第3462回。

「思いやりの真価が
問われるのは、

抽象的な議論で
何を言うかではなく、

日常生活で
どのように行動するかです」

〈ダライ・ラマ14世〉
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「他者の苦しみに苦しみ、その痛みを
取り除こうと動くのが『思いやり』。
それは『愛』とともに、
誰かに世話をしてもらわなければ
人は生きていけないという
『深い相互依存』の事実に根を下ろす」

「他者に手を差し伸べるこの行動の中で、
人は『内なる平穏』を得る」
〈『ダライ・ラマの智慧(ちえ)』から〉

ダライ・ラマ14世。
テンジン・ギャツォ。
1935年7月6日生まれの90歳。

3歳の時に真正ダライ・ラマの化身、
第13世ダライ・ラマの転生と認定され、
1940年にダライ・ラマ14世に即位した。

1951年までチベットの君主の座に就いていた。
1959年にはインドに亡命して、
インドのダラムサラに中央チベット行政府を樹立。
亡命チベットの国家元首となった。

世界中の在外チベット民族600万人に対して、
政教両面から指導的立場にある。

1989年、ノーベル平和賞を受賞した。

ダライ・ラマ法王は、
地球上に住む一人ひとりのユニークさ、
つまり、個々のニーズ、背景、視点を認識し、
多様性を称賛している。

これが他の宗教家と異なる。

ダライ・ラマは、
いかなる師や教えに対しても、
最も厳格な精査を奨励し、
誰かに身を委ねる前に
細心の注意を払うよう促す。

他宗教との真の対話、
科学者、政治家、学者、実業家、
活動家たちとの対話など、
さまざまな人々や団体に手を差し伸べる。

それによって「多様性の中の統一」を求める。

ダライ・ラマ14世は言う。

「私は、自らの限られた経験から、
最も深い内なる平穏は、
愛と思いやりを育むことによって
もたらされるということに気づきました」

愛と思いやり。

「他者の幸せを大切にすればするほど、
私たち自身の幸福感が高まります。
他者に対して親密で温かな気持ちを育むことは、
自然に心を安らかにします」

「これが、私たちが抱えている恐れや不安を
取り除く手助けとなり、
私たちが遭遇するいかなる障害にも
対処する力を与えてくれます」

「これこそが、
人生における究極の成功の源なのです」

お盆の時期にはとくに、
ダライ・ラマの知恵に触れるのがいい。

日常生活において、
どのように行動するか。

〈結城義晴〉

2025年08月12日(火曜日)

「経営学者と経営者の関係」と「鳥類学者と鳥の関係」

Everyone, Good Tuesday!
[2025vol㉜]

月曜日が祝日の週は、
火曜日にご挨拶。

2025年第33週。
8月第3週は全国的にお盆週間。

それにしても熊本の豪雨。
線状降水帯が相次いで発生し、
記録的な大雨となった。

お見舞い申し上げたい。

そんな中で、
明日の8月13日(水)が「迎え盆」、
16日(土)が「送り盆」。

盆の中日は14日。
15日は終戦記念日。

毎年の8月は、
重い課題が続く。

私は午後から商人舎オフィスに出社。
車で10分ほどの距離だから、
それほど負担にはならない。

単行本1冊分のゲラが出てきた。
それをチェックして、
結局は持ち帰った。

日経新聞夕刊のエッセイ「プロムナード」
日経はこういったコラムやエッセイが、
意外にいい。

岩尾俊兵さん。
まだ38歳と若い。
新進気鋭の経営学者。
慶應義塾大学商学部准教授。
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佐賀県有田町生まれ。
岩尾磁器工業は有田焼の最大企業で、
江戸時代中期から続く。

その創業者一族の家系。

しかし岩尾は家庭の事情で中学を卒業すると、
陸上自衛隊少年工科学校に入り自衛官となる。
一等陸士昇進と同時に陸上自衛隊を退職し、
アルバイトをしながら高校卒業程度認定試験に合格、
慶應義塾大学商学部に入学。
その後、東京大学大学院に進み、
史上初の「経営学博士」となった。

「経営学の埋め込み」をこのブログでも紹介した。

7月2日版は、
「経営学者という職業」

「そんなに経営を勉強していて、
どうして経営者になって儲(もう)けないの?」

岩尾さんは「色んな場面」で尋ねられる。

私に対しても面と向かって聞く人はいないが、
そんな目で見られていることはひしひしと感じる。
「何で商売をやっても受けないのか?」

岩尾さんは謙遜して言う。
「ちょっとだけ自慢話が過ぎると思うけれど、
私に関して言えば未上場・上場どちらも、
社長経験があって時価総額を
約10倍にしたこともある」

「でも、個人としては、
1円も儲からなかったところが、
やっぱり経営学者だ」

「経営学者が儲けている例は
皆無といっていいほどきかない」

「儲け始めた経営学者がいたら、
『あいつは学者を辞めたか』と言われるほどだ」

「ほとんどすべての経営学者が
経営者にならないのは当然だろう。
そもそも人間は自分にできないことや
自分にない能力に憧れて
研究者になるフシがあるだからだ」

これは経営学者に限らない。
ジャーナリストも同じだ。

コンサルタントは儲けている人も多い。atsumi_1
たとえば渥美俊一先生は、
コンサルとしては儲けたが、
伊藤雅俊さんや岡田卓也さんほどには、
絶対に儲けられない。

倉本長治も同じだ。

中内功さんは一番儲けたが、
流通科学大学を残してすべて失った。

経営者は儲ける額も半端ではないが、
それがゼロになるリスクも大きい。

「考えてみれば、
経済合理性で考える人ならば、
経済的に報われない経済学者になんか
なるわけがない」

経済学者の自己矛盾。

「政治家に対抗できるくらいの、
政治力がある政治学者の話も聞いたこともない」

「社会性がなさそうな人が社会学者になっている」
私の大学の恩師壽里茂先生もそうだった。

「だとすれば、当然ながら、
損得勘定に明るくない、
自己管理が苦手な人が経営学者になるわけだ」

「かくいう筆者だって
自動車産業の研究者だったが、
自動車の普通免許さえ持っていないし、
これから取れる気配もない」

学者は変わり者?

「経営学者と経営者とは互いに役割が違いすぎる。
両方を兼ねる必要もない」

私は㈱商業界という中堅出版社の経営者だった。
出版業界の上位1割くらいに入る会社だった。
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立教大学大学院から招かれて、
経営学者の真似事をしたが、
そのときは経営者であることを強みにした。

ここでアナロジー。
「経営学者と経営者の関係は、
鳥類学者と鳥の関係に似ている」

これが秀逸だ。
〈野鳥図鑑〉より。
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「鳥類学者は誰よりも鳥に詳しい。
そう、驚くべきことに、
鳥よりも鳥に詳しいのが鳥類学者なのだ」

「もし鳥が日本語を話せたとしても、
『あなたはどうしてそんなに高く、遠く、
飛ぶことができるのですか?』
という問いには答えられないだろう」

「『なんかね、バンッとやって、
バタバタッからの、フワッからの、
ビューンですね』といった説明が
せいぜいだろう」

長嶋茂雄だ。

「でも、鳥類学者は違う。
鳥が空を飛べる理由について、
羽根の役割から始まって、
体重がどれくらいまでであれば飛べるのか、
どの部分に怪我をしたら飛べなくなるのか、
気候が変わればどうなるか、
どんな風が来たらより遠くに飛べるのか、
説明できる」

「鳥類学者に
『でも、君は空を飛べないじゃないか』
と言っても、きっと鳥類学者は
悲しい顔をするだろうが、同時に
『そういうことじゃないんだよなあ』
と言うしかない」

「誰もが安全に空を飛ぶために、
より楽により高く遠く飛ぶために、
鳥類学者の知識は役に立つ」

「それどころか、こうした知識体系が
航空工学の革新につながって、
鳥じゃない生き物も空を自由に
飛べるようになるかもしれない」

「実際に、今では鳥類学者は
飛行機で空を飛べるのだから」

鳥と鳥類学者のアナロジー。

経営者と経営学者の関係は、
これに非常に似ている。

経営者は経営者になるべくしてなった。
経営学者はそれになるべくしてなった。

ジャーナリストも、
コンサルタントも、
それになるべくしてなった。

商人もなるべくしてなった。

何を自分の人生の目的にするか。
それによって鳥にもなるし、
鳥類学者にもなる。

それでいい。

では、みなさん、今週も、
自分らしく仕事しよう。

Good Tuesday!

〈結城義晴〉

2025年08月11日(月曜日)

山の日の「一度も登らぬ馬鹿に二度登る馬鹿」

7月第3月曜日が海の日の祝日で、
8月11日が山の日だ。

中学・高校と一貫教育の学校だった。
夏休みにはいつも山に登った。

学校がそれを奨励した。

卒業してからも仲間と登った。
それが文学同人誌「孼」とつながっていた。

社会人になってからは遠のいた。
忙しかったからかもしれない。

エコス会長の平富郎さんとは、
2009年の夏に富士に登った。

みなとみらいのスポーツオーソリティで、
山登りの道具や服装を一式そろえた。
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そのころはわが家にジジがいた。

登山靴も買った。

帽子、シャツ、ズボン。
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リュックサック。
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カッパ。

手袋。
手袋

そしてトレッキングポール。

平さんにアドバイスをいただいて、
予行演習のために高尾山に行った。
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それも良かった。
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ジジはショッピングバッグで遊んでいた。
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そして8月7日、
五合目から登り始めた。
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激しい雨に打たれつつ六合目。
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そして八合目。
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八合五勺の宿泊所・御来光館到着。
標高3450メートル。

ゆっくりゆっくり歩いた。
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ここで仮眠して、
暗い中を頂上を目指した。

浅間大社奥宮鳥居の下。
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そして山頂。
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平さんは数えで71歳だった。

私はもうその歳を超えた。

雲海は夢の世界のようだった。
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一度しか登っていないのに、
何度もこのブログで紹介した。

そろそろまた山に登ろうか。
そんなことを考える。

かたつむりそろそろ登れ富士の山
〈小林一茶〉

一茶は登ったことがあるのだろうか。

「一度も登らぬ馬鹿に
二度登る馬鹿」

馬鹿になってもいいかな‽

〈結城義晴〉

2025年08月10日(日曜日)

怒ったり魂を売ったりしても自分のものを書きたい。

8月の三連休。

真ん中の日曜日。

私は自宅で単行本の全体構成を考え直し、
少しだけ原稿を書いた。

構想を練るのは充実して楽しい。
しかし書くのは苦しい時間だ。

『天才たちの日課』
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この本は面白い。

続編の「女性編」は、
さらに過激で壮絶ですらある。
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ウィリアム・ギャス。
1924年~2017年。
アメリカの小説家、評論家。

「いちばんよく書けるのは、
怒っているときだ」

不思議な言い方だが、
わかる気もする。

「だから、長期にわたる執筆の仕事は体に悪い」

1995年刊行の小説『トンネル』は、
25年をかけて執筆した。

「仕事中は神経が張りつめてくるので、
しょっちゅう立ちあがって、
家のなかを歩きまわらないといけない」

「とくに胃に悪い。
いずれにせよ、
怒らないとうまく書けないし、
紙の上で話が展開していくと、
それに対しても怒ってしまう」

「胃潰瘍がぐんぐん成長して、
薬をたくさんのまなくちゃいけない」

「仕事がうまくいってるときは
たいてい半病人だねのを書く仕事は体を痛める。

代表作は『アメリカの果ての果て』
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イサク・ディーネンセン。
1885年、デンマーク生まれの女流作家。
1914年にアフリカに渡って17年間農園を経営する。

映画「愛と哀しみの果て」の原作、
『アフリカの日々』はその体験的エッセイ。
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コーヒー農園経営に失敗して帰国。
作家として売れ始めたころから、
ディーネンセンの健康状態は悪化していった。

そして頑張りを支えるために、
覚醒剤アンフェタミンを使い始めた。

晩年、体力が必要となる重要な局面の執筆のとき、
いつも服用していた。

「私は自分の経験のすべてを
物語にすることと引き換えに、
悪魔に魂を売ったの」

ものを書くというのは、
そのくらい厳しい仕事だ。

さて商人舎流通SuperNews。

6月商業統計|
販売額52兆円1.7%増、うち小売業13兆円2.0%増

経済産業省大臣官房調査統計グループの報告。
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6月までのトレンドを、
「一進一退の小売業販売」と表現する。

6月の卸売業販売額は39兆690億円、前期比1.7%増。
小売業は12兆9660億円、同2.0%増。

業種別卸売業動向は、
食料・飲料卸売業が6.8%増、
農畜産物・水産物卸売業が4.8%増。
医薬品・化粧品卸売業が6.8%増。

繊維品卸売業が▲5.9%、
衣服・身の回り品卸売業が▲2.3%。

業態別小売業。
百貨店は5054億円、▲8.0%、
スーパーは1兆3766億円、4.8%増。

この統計には食品スーパーマーケットの分類がない。
すべて「スーパー」に含まれている。

コンビニは1兆1211億円、5.1%増。

ドラッグストア販売額は7984億円、
6.5%の増加。

家電大型専門店販売額は4261億円5.6%増。

6月のホームセンターは2955億円、2.3%増。

商人舎流通SuperNewsは、
丁寧に全体を書いている。

しかし業態別の1カ月間の売上高を比較すると、
全体像を表してはいないことがわかる。

ただしそのトレンドを知ることはできる。
だから「前年同月比」は役に立つ。

百貨店は悪かったが、
あとの業態はよかった。
それを彼らは「一進一退」と表現した。

総合スーパーと食品スーパーの「スーパー」は、
4.8%増だった。

コンビニが5.1%増、
ドラッグストアが6.5%増。

家電チェーンが5.6%増、
ホームセンターが2.3%増。

企業別の6月統計を調べると、
マミーマート既存店8.8%増、全店21.1%増。
ベルクが既存店7.3%増、全店12.6%増。
ヤオコー既存店4.9%増・全店9.3%増。

好調な埼玉県本拠の3スーパーマーケットだ。

イズミ既存店が0.2%減。
サンエー既存店3.4%増、
こちらは46カ月連続で前年プラス。

6月も暑かった。
家電チェーンはエアコンがけん引したが、
もっと暑かった7月はなぜか、
エアコンが低調になる。

暑さ寒さも彼岸まで。
しかし商売においては、
先取りが必須なのだ。

二十四節気は15日ずつの暦だが、
中国で生まれたので、
日本に適用すると少しだけ早い。

それが商売の先取りとぴったりしていると思う。

商業動態統計のような文章は、
生成AIなどでも書けるだろう。
実際に経産省などでも使っているかもしれない。

しかしギャスのように、
「怒っているとき」に一番よく書けたり、
ディーネンセンのように、
「悪魔に魂を」売ってまで書いたりするほうが、
本当の文章になると思う。

私はときには怒ったり、
場合によっては魂を売ったりしても、
自分のものを書きたい。

〈結城義晴〉

2025年08月09日(土曜日)

長崎原爆の日の「世界最後の原子野たらしめたまえ」

「怒りの広島」
「祈りの長崎」

長崎原爆の日は8月9日。

午前11時2分に黙祷。

平和祈念式典では、
鈴木史朗市長が平和宣言をした。

長崎で被爆した93歳の西岡洋さんが、
被爆者を代表して「平和への誓い」を述べた。

そのあと、石破茂総理のスピーチ。

最後に、長崎医科大学で被爆した、
故・永井隆博士の言葉を引用した。

「ねがわくば、
この浦上をして

世界最後の
原子野たらしめたまえ」

永井隆さんは、
島根県松江市出身の医学者。
1908年に生まれ、
1951年に亡くなった。

長崎医科大学を卒業し、
同大学物理的療法科部長に就任、
1945年8月9日に大学病院本館で被爆。

右側頭動脈切断の重傷を負った。
それでも被爆者の救護活動に従事した。

1946年7月、長崎駅頭で倒れ、病床に就く。

48年3月からたった二畳の如己堂(にょこどう)で、
愛児二人と生活した。
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同年4月『この子を残して』を書き始める。

49年には『長崎の鐘』を発刊。
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被爆の直前、瞬間、直後、その後の情景が、
丁寧に描写されている。

石破総理の引用は、
この『長崎の鐘』の最後の部分からのものだ。

「カーン、カーン、カーン」

「澄みきった音が平和を祝福してつたわってくる。
事変以来長いこと
鳴らすことを禁じられた鐘だったが、
もう二度と鳴らずの鐘となることがないように、
世界の終わりのその日の朝まで
平和の響きを伝えるように、
『カーン、カーン、カーン』とまた鳴る」

「人類よ、戦争を計画してくれるな。
原子爆弾というものがある故に、
戦争は人類の自殺行為にしかならないのだ。

「原子野に泣く浦上人は、
世界に向かって叫ぶ。
戦争をやめよ。
ただ愛の掟に従って相互に協商せよ」

「浦上人は灰の中に伏して神に祈る。
ねがわくば、この浦上をして
世界最後の原子野たらしめたまえと。
鐘はまだ鳴っている」

『この子を残して』から。
永井さんの子どもたちにもらした言葉。
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「いわしから先に食うか?
大根からにするか?
よい物から先に手をつけろ!
いつ死ぬかわからんから……」

切ない。

「友を選ぶならいちばん善い人を選べ。
そしていちばん悪い人も加えろ。
教えられる」

「こうして寝てばかりいると、
縦のものを横にして見て暮らすわけだが、
たまに座って眺めるまともな世間も
美しいものヨ」

そんな風に世間が見えてくる。

「一流になる見込みのないことに手を出すな!
手を出したら一流になるまでやれ!」
これはドラッカーと同じ。

「節約すべきは金ではない。
時間と労力よ」

私たちの仕事も同じ。

「科学とは真理に恋することさ」

科学者の心。

私たちの心構えは、
仕事に恋することさ。

「肉体の苦痛なんて他愛ないものよ。
我慢すりゃしのげる、死んだら止まる。
霊魂の苦痛は、とても、
自分の力だけでは、なおらぬ。
おまけに死んだって消えない」

永井隆博士は43歳で永眠した。

合掌。

2025年08月08日(金曜日)

商人舎8月号の「In-Store MD」と「広域商圏化」の条件

月刊商人舎8月号、発刊しました。
すべての人にありがとう。

特集は、
「In-Store MD」へようこそ!
店内技術体系を論理的に革新せよ。商人舎8月号

[Cover Message、表紙の言葉]
「インストアマーチャンダイジング」の技術特集をお届けしよう。今や、こんな特集を組む専門誌も皆無。それでも「技術」の追究は正しい、美しい、ストイックだ。
「In-Store」は「店内の」、「Merchandising」は商品の企画段階から顧客に商品を提供するまでの統一的活動すべてのこと。サプライチェーンの最終プロセスこそがIn-Store MDである。
その店内MD技術は大きく三つに分けられる。そしてすべての店が自分の既存技術をもつ。
それを論理的に改革、改良しよう。論理性がなければ弥縫策の積み重ねとなって、隘路に陥る。チェーンストア2.0の時代の技術理論をチェーンストア3.0の視点で革新しよう。
「In-Store MDへようこそ!」

そして目次。8月号目次

「インストアマーチャンダイジング」は、
聞きなれない言葉かもしれません。

実際にチェーンストアではほとんど使われない。

50年ほど前に販売革新別冊号として、
発刊され、熱狂的に支持されたのが、
「インストアマーチャンダイジングのすべて」

著者は島田陽介先生。

その後、「In-Store MD」は、
メーカーや卸売業の言葉となった。

ベンダーという「アウトストア」の人たちが、
チェーンストアの店舗を見ると、
「インストア」となって、
彼らがそこで商品を売り込む技術が必要になった。

それが「In-Store MD」だ。

だからこの領域は二つに分けられる。
スペースマネジメントと、
インストアプロモーション。

私は本来のIn-Store MDは三つあると考える。
⑴売場づくり
⑵商品づくり
⑶商品の売り方

メーカーが⑴と⑶を必死で開発したのは、
⑵はメーカー自身がすることだからだ。

しかし小売業にとってのIn-Store MDは、
⑵がなければ成立しない。

それらの問題を解明した。
「島田陽介、その人」に、
新しい売場づくりを解き明かしてもらった。

鈴木哲男さんに52週MDの見方から、
In-Store MDを解説してもらった

新谷千里さんには、
その原則と基本を整理してもらった。

そして鎌田真司さんに、
その進め方を提案してもらった。

面白い特集です。

もう一つの特集は、
「広域商圏化」の条件
マインドシェアはどこまで高められるか?
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㈱バローの「デスティネーションストア」
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㈱マミーマートの「生鮮市場TOP!」
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そして㈱OICグループのロピア倉賀野店。
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一言で言えば、
「広域商圏化」を実現させようという試み。

それぞれのスタディによって、
その条件を明らかにする。

商人舎8月号。
読んでください、考えてください。

必ず見えてくるものがあります。

ご愛読をお願いします。

さて商人舎流通SuperNews。
四半期決算が発表されている。

ヤオコーnews|
第1Q営業収益1939億円10.0%増/経常利益2.3%増

営業収益1939億円、前年同期比10.0%増。
営業利益106億円、1.9%増、
経常利益104億円、2.3%増。

営業利益率5.5%、経常利益率5.4%。

期中、生鮮食品の粗利益率が23.89%で、
1.39ポイント減じた。

同じく惣菜が46.43%で、0.85ポイント減。

だから全体で粗利益率26.91%と、
0.20ポイント下がった。

それが数字の上で見ると、
売上げは1割上がったが利益率が減った理由。
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この第1四半期は生鮮と惣菜で売り出しをかけた。
積極的に客数増を狙った。

バローnews|
第1Q営業収益2215億円6.8%増・経常利益72億円22.6%増

営業収益2215億円、6.8%増、
営業利益70億円、35.6%増、
経常利益72億、22.6%増。
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こちらは利益をしっかり伸ばした。
しかし営業利益率3.2%、経常利益率3.3%。

ヤオコーに比べると2%低い。

マミーマートnews|
第3Q営業収益1425億円19.6%増/既存店売上高9.9%増

営業収益が1425億円、何と9.6%増。
営業利益61億円、10.1%増、
経常利益64億円、7.3%増。

売上高、利益ともに過去最高。

営業利益率は4.2%、経常利益率は4.5%。

絶好調だ。
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店舗数はマミーマート他38店舗、
生鮮市場TOP! 31店舗、
マミープラス14店。

既存店のマミーマートを、
生鮮市場TOP!とマミープラスに改装していく。

それによって広域商圏化が進む。

8月号の特集がピタリと当たる。

頑張ってほしい。

〈結城義晴〉

2025年08月07日(木曜日)

「商人舎バイヤーセミナー」と「経営学の埋め込み」

立秋。

秋立てば淋(さび)
立たねばあつくるし

〈正岡子規〉

さすが子規。

今は、立たねばあつくるし、だ。

秋立つや一巻の書の読み残し
〈夏目漱石〉

漱石らしい。

一巻の書ではないが、雑誌が一冊。
月刊商人舎8月号が刷り上がってきた。IMG_4808 (002)

今月号はずいぶん早くでき上った。
もう発送を始めている。

web版は明日、公開される。
楽しみにしてください。IMG_4806 (002)

今日は午後2時からZOOM会議。
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商人舎の三人と、
中村徹さん。
セミナーの打ち合わせ。

中村さんは、
イオン出身のコンサルタント。
バイヤー経験が豊富で、
そのキャリアをもとに、
商業界から単行本を発刊した。IMG_4809 (002)
さまざまな企業でバイヤー研修をしている。

そのエッセンスを講義していただく。

どのチェーンも店長教育はしている。
つまり店舗運営はある程度定型化しやすい。

しかしバイヤー教育を施している企業は少ない。
実践主義というか、OJT型というか。

イオンにはビジネススクールがあって、
商品部のカリキュラムも体系化されている。
中村さんはそれもお手伝いしている。

いつもの結城義晴と鈴木哲男、
そこに中村徹さんに加わっていただいて、
進歩的なバイヤー業務を体系的に伝授し、
意欲溢れるバイヤーを養成する。

何より大事なのは、
バイヤーの「技術と精神」だ。

1泊2日。
2日目の朝には、
理解度判定テストがある。

商人舎バイヤーセミナー
9月24日(水)・25日(木)@東京・晴海
バイヤーセミナー

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さて日経新聞夕刊の「プロムナード」
岩尾俊兵さんのエッセイ。
慶應義塾大学商学部准教授。

「経営学を勉強しなくても、仕事はできる」

「それどころか、
経営学を勉強したことなんか一度もないけれど
素晴らしい経営を実践している、
という人だってたくさんいる」

「では、経営学が存在しなくても
近代的な経営ができるということだろうか。
……実はそうではない」

「経営学を学ばなくても、
仕事にも経営にもそんなに困ることはないのに、
かといって経営学が存在しなければ
近代的な組織管理も顧客創造も不可能」

「こういった、一見すると
矛盾する状況を解くカギは、
『経営学の埋め込み』にある」

同感だ。

「実は、経営学の知見は、
あらゆる社会システムの中に
あらかじめ取り込まれているのである」

なお、ここでいう社会システムとは、
ITシステムにとどまらない。

税務署というシステム、
銀行というシステム、
東京証券取引所というシステム、
経営コンサルタントというシステム、
事業計画書というシステム、
表計算ソフトというシステム、
プレゼンテーションソフトのシステム、
会計ソフトというシステム……。

「経営者はあらゆるシステムに頼りながら
経営を行っている」

「資金繰りは銀行に、投資家との対話は東証に、
税務は税理士に、法務は弁護士に……
という具合である」

「そして、これらのシステムのすべてに
部分的にであれ経営学が活用されている」

「このことを筆者は、
『経営学が埋め込まれている』と表現している」

私は立教大学大学院の特任教授をして、
このことをはっきりと認識した。

「銀行は企業の資金繰りに対して
ファイナンス論と経営戦略論の知見から
意見と助言を行う」

「戦略的提携のメリット/デメリットを
知らない弁護士は企業法務では致命的だろうし、
経営コンサルタントが
経営学を勉強しているのは言うまでもない」

経営ジャーナリストも同じだ。

「ITシステムにも経営学が埋め込まれている」

「このように、経営学は、
日常の中に埋め込まれている。
だからこそ経営学を勉強していないからといって
経営学を活用していないわけではないのである」

バイイングやマーチャンダイジングには、
マーケティング学が埋め込まれている。

それを知ったバイヤーやマーチャンダイザーは、
一つ階段を昇って実務の知見を深める。

もちろん商人舎バイヤーセミナーは、
グダグダとマーケティング学を論じたりしない。

徹底的に実務技術を学ぶ。
そのうえで実務を体系的に論理的に理解する。

それによって、
イノベーションがよりよく実現される。

そして何よりも商人舎のセミナーが求めるのは、
「自ら、変われ‼」である。

商人は一つのきっかけで、
飛躍的に成長する。

それを促すのが商人舎の役目だと思っている。

〈結城義晴〉

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