結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年10月11日(水曜日)

Specialコース・ダラス初日のウォルマート・HEB・クローガー

JL012便で羽田からダラスへ。
テキサス上空では朝焼け。
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ダラス・フォートワース国際空港へ向けて、
降下が始まる。
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アメリカ合衆国南部のハブ空港。IMG_74003

セブン-イレブンが出店している。
このダラスに本部がある。IMG_73993

小型バスが待ち受けてくれていた。IMG_3259
これが快適。

バスに乗るとすぐに、
車中講義を始める。
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空港の入国審査が思いのほか、
スムーズだった。
予定よりも1時間ほど早い出発。

そこで、少しだけ寄り道。
アーリントンのAT&Tスタジアム。
多目的スタジアムだ。
NFLのダラス・カウボーイズの本拠地。IMG_3272

全員で記念撮影。
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次いで隣のグローブライフ・フィールド。
屋根付き野球場。
MLBのテキサス・レンジャーズの本拠地。IMG_3273

ここでも記念撮影。
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さらにスタジアムの近隣のウォルマートを急きょ視察。
スーパーセンターだ。IMG_3281

そして午前10時半、
今日一番で訪問する予定だった
インアンドアウト。
カリフォルニア出身ハンバーガーチェーン。
この店ではオペレーションを見学しつつ、
ブランチ。
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お勧めは、
ハンバーガーとフレンチフライと、
ドリンクバーのセット。
セットの基本メニューは、
ダブルバーガー、
チーズバーガー、
ハンバーガーの3種類。

チーズバーガーであれば、
「ナンバー2プリーズ」で通じる。IMG_3284

向かったのがバールソン地区。
そのウォルマートスーパーセンター。
ウォルマートの中核フォーマットだ。
1店当たり約1億ドルを稼ぐ。walmart

店内レイアウトは左サイドが主動線に沿って、
青果、インストアベーカリー、ミート、デアリー、
そしてセンターに飲料や加工食品の食品ゾーン。
右翼は非食品で、衣料、住関連、最後に ドラッグ。
さらに園芸やアウトドア。
この店は左回りだ。
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来店客以上に目立ったのが
青のベストを着用したピックアップスタッフ。
この時間帯で店内に20人ぐらいはいた。IMG_3301

冷凍食品売場。
リーチイン3枚にスナック3アイテムが並ぶ。
価格は1ドル7セントと3ドル74セントの2つ。IMG_3307

続いて、
H.E.Bプラス。

HEBの2022年10月期は、
346店舗で売上高368億ドル。
テキサス州と一部メキシコに出店する
ローカルスーパーマーケット。

テキサス州には4つの大都市圏がある。
ダラス、サンアントニオ、オースティン、
そしてヒューストン。IMG_3412
それぞれの大都市圏に商勢圏を築く。
だからリージョナルチェーンと考えてもいい。

店舗の左サイドにカーブサイドピックアップ。
オンライン対応でも競合は激しい。
それはウォルマートであり、
クローガーである。IMG_3410

HEBの圧倒的な青果売場。
地方チェーンのモデルである。IMG_3347

「MEAL SIMPLE」のコーナー。
オードブルメニュー、メインのミールメニュー、
イタリアンメニューなど
オーブン調理のミールキットが並ぶ。IMG_3377

H.E.Bプラスはウォルマート対策のために、
非食品売場をプラスしたフォーマットだ。
ドラッグ、ペットなどの部門がゾーニングされている。IMG_3396
店全体に活気があって、
ウォルマートを凌ぐ競争力をもつ。

次いでターゲット。
ウォルマートと同じビジネスモデルの企業。
ディスカウントストアの二番手チェーン。
H.E.Bプラスと道路を隔てたショッピングセンターに出店。IMG_3414

アパレルのプレゼンテーションは秀逸。
変化をつけたマネキンディスプレー。IMG_3417

ターゲットのコーポレートカラーは赤。
青を基調とするウォルマートとの違いを出す。IMG_3423

さらに車で3分のところに、
クローガーマーケットプレイス。
全米最大のスーパーマーケット、
クローガーの大型店。
ダラスでは約17%のシェアをもつ。IMG_3493

デリカテッセンは本来、加工肉とチーズのことだ。
「ボアーズヘッド」はデリカテッセンのトップブランド。
クローガーでは対面売場とリーチインケースで展開する。IMG_3466

非食品コーナーでは
ハロウィンのプロモーションがひときわ目立つ。
ハロウィンはアメリカでは最大規模の催事だ。IMG_3490

この激戦区のアルディ。
ドイツ発のボックスストア。
アメリカで約2800店に達した。
売場面積250坪に1500SKUを展開する。IMG_3494

4年ぶりに訪れたが、
大規模な改装がなされている。IMG_3495

アルディの特徴は、
シェルフレディ・マーチャンダイズ。
品目ごとにケース単位で納品、陳列される。IMG_3509

トラベル店長に急きょ、インタビュー。

アマゾンで6カ月勤務後、
アルディに就職。
まだ入社2カ月の24歳。

それでも店舗は粛々と運営される。
アルディの運営レベルの高さが出ている。
しかも彼は6~7店舗を統括する。IMG_3527

視察の締めくくりはクイックトリップ。
米国のセブン-イレブンがベンチマークする、
優秀なコンビニチェーン。
働きがいのあるランキング100社に入ったこともある。IMG_3548

名物はホットドッググリル。
顧客は店内の中央に配置されたグリルから、
ソーセージをとってその具材をパンで挟む。
これがうまい。
これを目当てにする来店客が多い。IMG_3547

視察を終えて、ホテルにチェックイン。
そして夕食会場のアウトバックステーキハウスへ。IMG_3549

アンガス牛のテンダーロインとリブの部位。
そのステーキと野菜やポテトの付け合わせ。
ビールを楽しむ。
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締めのデザートを堪能。
腹も落ち着いたところで皆さん満足。IMG_3563

テレビではスポーツ中継。
その一つがメジャーリーグ。
テキサス・レンジャーズが、
ボルチモア・オリオールズを7対1で破って、
地区シリーズ優勝。
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シャンパンかけが行われた。

最後にレンゴー㈱の木村友美さんとツーショット。IMG_75303

日本の羽田からアメリカのダラスまで、
長いながい一日が無事に終わった。

そして藤井聡太が永瀬拓也を、
大逆転で破って王座位を獲得。

八冠を達成した。IMG_7547
弱冠21歳。

史上初の偉業だけれど、
藤井は満足していないようだった。

それはこの将棋が、
藤井にとって不出来だったからだ。

大逆転ということは、
終盤までが悪かったことを意味する。

まだまだ精進しますというコメントに、
それが現われていた。

私たちもまだまだ精進しなければならない。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2023年10月10日(火曜日)

商人舎10月号の発刊とダラス・ニューヨークへの出発

月刊商人舎10月号、
本日発刊。
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巻頭には、
[商人舎15周年記念セミナー5時間の再録]
「トレード・オン」が日本を救う
石原靖博先生、島田陽介先生。
ともに87歳。
それから鈴木哲男さんと結城義晴。
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最初で最後のレジェンドセミナー。
エッセンスを再録しました。

それから久しぶりにロピアの特集。
ロピアの「点と面」作戦
九州と東北の「飛び火」商勢圏づくりを可能とするもの

従来のチェーンストアでは否定された、
「飛び火出店」。

ロピアはそれを断行した。
ヨドバシカメラとコラボして、
福岡と仙台の店舗へ出店した。

ターミナル型の仙台ヨドバシ店。
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生活圏型の東京・稲城市の若葉台店。
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両店のスタディをもとに、
ロピアの「点と線と面」の作戦を考察する。

これはよく読んでください。

結論は[あとがき]に。

その10月号の目次。
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今月号は雑誌の巻末に特別企画。
今度の年末商戦は違う!!
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実務記事です。
ご愛読をお願いします。

さて今日は朝7時前に家を出て、
車で羽田空港国際線へ向かう。
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朝の渋滞にちょっと引っかかったが、
それも想定の内。
7時45分に第3ターミナルに到着。
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みんながチェックインすると、
部屋を借りて朝の事前講義。IMG_7387

今回も事前テキストとメインテキストを用意した。
事前テキストは200ページほど。
あらかじめ目を通したり、
読んだりしてもらう。
つまり研修の予習。

その事前テキストの確認。
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10時間のフライトで、
ダラスに到着したら、
すぐに視察を始める。

だからこのスペシャルコースの目的と、
予備知識を確認しておかねばならない。IMG_81563

ついつい力が入って、
話が長くなる。
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それでもみんな真剣に聴いてくれた。IMG_7390
COVID-19パンデミックによって、
アメリカのチェーンストアは、
大きく変わった。

一番激しく変わったのが、
ウォルマート、
そしてクローガー。

ウォルマートは、
オムニチャネルリテーラーに変貌した。
スーパーマーケット1位のクローガーは、
2位のアルバートソンを買収する。

図体の大きな企業は変わるのが難しい。
しかしその大チェーンが変わった。
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これは凄いことだ。

我々が学ぶものは何か。
最後にそれを話した。IMG_7393

もっともっと話したかったが、
ほぼ1時間で終わらせた。

講義が終わると、
出発ゲートの前で、
写真撮影。IMG_81583
では行ってきます。

チェックインすると、
私は桜ラウンジへ。

いつもの特性カレーライスと、
一番搾りの生ビール。
サラダとオニオンスープ。
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フライト直前のいつもの食事。
満足。

111ゲートから乗り込む。
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大谷翔平が送りだしてくれる。IMG_73823

JL012便。
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よろしくお願いします。

私自身が、
虫の目、鳥の目、魚の目で、
アメリカを見てきます。

頑張ります。

〈結城義晴〉

2023年10月09日(月曜日)

ノーベル平和賞受賞ナルゲス・モハマディの「地平線と未来」

Everybody! Good Monday!
[2023vol㊶]

2023年第41週。
10月第2週。

今日の月曜日は、
ハッピーマンデー制度で、
スポーツの日の祝日。

しかし全国的に曇天で、
太平洋岸と関西は雨。

昨日、スポーツをしたので、
今日は休養。

急ぐ原稿執筆はない。
いや、『チェーンストア』後編は、
もう執筆日程も決めた。

そのプレッシャーはいつもある。

COVID-19パンデミックが始まって、
世界中が閉塞された状態になった。

私も講演の仕事など、
ほとんどなくなった。
取材やインタビューもできなかった。
雑誌は発刊し続けたけれど。

そこで本を書くことを決意した。

2020年から構想して2021年4月に、
『コロナは時間を早める』を書いた。

2022年はちょっと一休みのつもりだったが、
出版社からの要請があって書き直した。
新装版『店長のためのやさしいドラッカー講座』

そして今年2023年9月に、
商人舎15周年に向けて、
『チェーンストア――産業ビジョン』を上梓し、
2024年のはじめに、
『チェーンストア――戦略マネジメント』を刊行する。

本当にありがたいことだ。

本を書く環境、本を出す状態。
読者の皆さんの反響。

それが私の周辺にある。

ありがたい。

この気持ちを忘れてはいけない。

明日から、
ダラス・ニューヨークを訪れる。
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最も発展しているエリアがダラス。
最も尖がっているスポットがニューヨーク。
その両地域を一気に駆け巡る。

モチベーションは上がる。
イマジネーションは広がる。
そしてイノベーションのヒントは数多。

その「ニューヨークタイムズ」
10月6日の記事。

今年のノーベル平和賞受賞者を記事にした。
ナルゲス・モハマディさん。
〈ノルウェー・ノーベル委員会〉
mohamadhi

イランで最も著名な人権活動家。
女性の権利を主張して、
政府の弾圧と戦ってきた。

彼女は現在、テヘランのエヴィン刑務所で、
懲役10年の刑を受けて服役している。
「反国家プロパガンダを広めた罪」

51歳のモハマディさん。
刑務所内からもイラン政府を、
率直に批判してきた。

そのモハマディさんの、
ニューヨークタイムズへの書面声明。
「私の人権擁護活動に対する
世界的な支持と評価のおかげで、
私はより決心し、責任感が増し、
情熱が増し、希望が持てるようになった」

「私はまた、この認識によって
イラン国民が変化を求めて抗議活動を
より強力かつ組織化することを願っています」

「勝利は近づいています」

モハマディさんの夫タギ・ラフマニさんと、
16歳の双子の子供アリさんとキアナさんは、
フランスに亡命中。
彼女は8年間子供たちに会っていない。

夫のラフマニさん。
「これは、不当な法律が存在する社会で
何十年もイランの変化を求めて闘ってきた
すべての人権活動家にとっての賞でもある」

イラン人女性はこれで2人、
ノーベル平和賞を受賞した。

一人目は人権弁護士シリン・エバディさん。
モハマディさんの長年の指導者だ。

モハマディさんは1972年、
イラン中部の都市ザンジャーンで、
中産階級の家庭に生まれた。

イランのガズヴィーンの大学で物理学を学び、
そこですぐに活動に参加し始めた。

イランの知識界で著名な夫とは、
夫が教える地下授業に参加したときに出会った。

夫婦は結婚生活のほとんどを、
刑務所に出入りすることで過ごしている。

今年初めの英国紙タイムズのインタビュー。
モハマディさんが語る。
「刑務所の壁が高くて近くて
視界を遮っているにもかかわらず、
私は地平線と未来に
目を向け続けなければ
なりません」

どんなに壁が高くても、
地平線と未来に目を向ける。
そうしなければ、
生きてはいられない。

私たちもそれをしよう。

ニューヨークが、ダラスが、
私たちを待っている。

私たちも地平線と未来に目を向けよう。
そうしなければ、
生きてはいられない。

では、みなさん、今週も、
地平線と未来に目を向けよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年10月08日(日曜日)

ラグビーWorld Cup日本の惜敗とジャック・ニクラウスの言葉

サッカーワールドカップ2023。

1次リーグプールD 。
日本代表はここまで2勝1敗。
イングランドに大敗して、
チリとサモアに快勝した。

アルゼンチンと日本が2勝1敗で並んで、
決勝トーナメントに進むための決戦。
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ワクワクしながら見ていた。
主将でナンバー8の姫野和樹は、
国歌斉唱で武者震いしながら、
涙を流していた。
その姫野も活躍した。

スタンドオフの松田力也も、
ゴールキック、ペナルティキックと、
ゲームメークで役目を果たした。

姫野も松田も帝京大学の同期。
大学選手権で9連覇に貢献した。

スクラムハーフの齋藤直人は、
実にいい働きをした。

桐蔭学園のとき、
全国高校ラグビーで準優勝。
早稲田に入学すると、
4年で主将になって、
全国大学選手権で優勝し、
大学日本一となった。

その闘志は見事にゲームに生きた。

プロップの稲垣啓太は、
関東学院で主将だった。
笑わない男も、
スクラム、タックルで、
黙々と仕事をした。

フッカーの堀江翔太も、
帝京大学で主将だった。
レゲエ風ドレッドヘアの最年長。
スクラムの真ん中で頑張ったし、
ラインアウトのスロワーとしても秀逸だった。

バックスの中村亮土も、
帝京大学の主将で5連覇を担った。

私は大学ラグビーのファンだが、
その大学時代に主力として活躍し、
いずれもリーダーシップをもつ、
人柄のいい選手が参集している。

それでも日本は、
アルゼンチンに惜敗した。
27対39。

終始リードされて、
アルゼンチンが一枚上であることを、
思い知らされた。

よく闘った。
しかし大胆な若返りを図って、
再出発だ。

4年後の開催国はオーストラリアである。

しかしこのフランス大会で、
強豪のオーストラリアは、
ウェールズとフィジーに負けて、
1次リーグで敗退した。

史上初の屈辱だ。

前の日本代表のエディ・ジョーンズ監督が、
その責任を果たせなかった。

ニュージーランドも、
1次リーグでフランスに波乱の敗北。

フランスが優勝候補の筆頭に上がってきた。

ジャパンは出られないけれど、
ワールドカップラグビーは、
決勝トーナメントが面白い。

準々決勝のゲーム開催のとき、
私はニューヨークにいて、
試合を見ることができるかどうかわからない。
〈時事通信提供〉
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14日がウェールズvsアルゼンチン、
アイルランドvsニュージーランド。
15日がイングランドvsフィジー、
フランスvs南アフリカ。

ずばり予測すると、
アルゼンチンとニュージーランド、
イングランドとフランスが残るか。

アイルランド対ニュージーランド、
フランス対南アフリカ。
この準々決勝は、
今大会の大勝負だ。

ちなみに世界ランキングは現在、
1位 アイルランド
2位 フランス
3位 南アフリカ
4位 ニュージーランド
この4強が準々決勝でぶつかる。

以下、
5位 スコットランド
6位 イングランド
7位 ウェールズ
8位 フィジー
9位 アルゼンチン

アルゼンチンがベスト8に残ったのは、
凄いことだ。

10位 オーストラリア
11位 イタリア
12位 日本

ラグビーは波乱のないスポーツだと言われる。

日本代表が準々決勝に残る難しさは、
このランキングが示している。

よくやった。

次の若い力に期待しよう。

私はホームコースでゴルフ。
単行本『チェーンストア』を書き上げて、
それから月刊商人舎10月号も仕上げた。

だからスポーツの日に向けて、
身体を動かす。

秋空と雲。
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名物の13番ホール。  IMG_73153

雲はどんどん広がっていく。
快適なゴルフ日和。
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ジャック・ニクラウス設計。IMG_73283

そのニクラウス像もハロウィン風に飾られた。IMG_73293

ゴルフ用のバットを、
ゆっくりと振る。
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これがいい練習になる。

アメリカ出張の際にも、
持って行きたいくらいだ。IMG_E73333
1日、ゴルフラウンドして、
身体はいい状態になった。

ジャック・ニクラウスの言葉。
「ゴルフでは、
良い人柄と良いスイングしか
役に立たない」

ラグビーも同じだ。

来週はダラスとニューヨークです。

〈結城義晴〉

2023年10月07日(土曜日)

FTガネシュ記者の「もしトランプが再選されたら???」

10月の三連休。
土日曜とハッピーマンデーのスポーツの日。

日経新聞掲載のFINANCIAL TIMESの記事。
「トランプ再選 米中緩和も」
コメンテーターのジャナン・ガネシュ記者が、
痛快にトランプ前大統領をこき下ろす。

イギリス生まれの政治ジャーナリスト。

「もし第2次トランプ政権が誕生したら」
そうならないことを願うものだが、
ガネシュの物言いは、面白い。
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「前大統領は結局のところ利己的な人間だ」

「自分の都合で政策を振り回し、
“世界などどうにでもなれ”と外交を軽視し、
米国を内向きにさせるかと思えば、
“世界に我々の強さを思い知らせてやる”と
やたら強気の外交姿勢をとるような人物だ」

その通り。

「トランプ政権が再び誕生すれば、
ロシアに対する制裁の
規模縮小や緩和に動くだろう。
ウクライナへの物資の輸送ペースは
鈍る公算が大きい」

「これらは
“米国第一”主義を実行しているとして
正当化されるだろうが、
実際のところ逆の効果を生むことになる」

「1990年の第1次湾岸戦争以降、
ウクライナ支援ほど米国の存在感を
国際社会で高めたものはない」

それは確かだ。

「米国から武器の供給を受ければ、
世界3位の軍事費を誇るロシアの侵攻を
食い止め続けられると
世界に知らしめたからだ」

たとえばベトナムはこの9月、
「米国との外交関係を
中国と同格の最上位に引き上げた」

ウクライナ支援のリーダーとなることで、
アメリカは世界のリーダーの地位を取り戻した。
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しかし厄介なことに、
「ナショナリストは誰よりも
国益を見極めるのが下手だ」

「ナショナリスト」とはトランプらのこと。

「よってトランプ前大統領も
その取り巻き議員らも
ウクライナを見捨てるだろう」

これは避けたい。
つまりトランプ再選は困る。

「安全保障面では
北大西洋条約機構に加えて、
韓国や日本との2国間協定」が、
その矛先となるだろう」

これはアメリカの地位に、
致命的な影響を与える。

「経済面では当然、
世界貿易機関(WTO)が攻撃対象となる」

これも困った事態を招く。

そこでトランプ再選の場合、
「世界が驚くような展開は1つしかない。
ただ、その1つは最も重要な意味を持つ」

中国問題だ。

「中国に対する前大統領の不満は、
あくまで経済的なものに限られていた」

それは台湾問題に表れている。
「トランプ前大統領の関心が、
いかに狭いかといえば、
半導体生産の”ビジネスを我々から奪った”
というふうにしか台湾をみていない」

「哀れなほどに凡庸で、
お金でしかものごとを考えられない男について、
その支持者も敵対者も
様々な幅広い発想を常に持っている人物だ
などと思い込んでいる」

「また、彼はとにかく
集中力が持続しないため、
行政府内に存在する筋金入りの
対中強硬派に対するコントロールを
徹底させられない可能性もある」

こんな酷い前大統領だが、
第2次トランプ政権が誕生したら、
「驚くべき展開は
米中のデタント(緊張緩和)を
もたらすかもしれないという点だ」

ん~。
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世界にとっては米中デタントよりも、
それ以外の打撃の方が悲劇的に大きすぎる。

賢明なアメリカ合衆国国民が、
世界全体のことを考えてくれることを、
プロテスタントの神に祈りたい。

ガネシュ記者は、
「エコノミスト」から「FT」に移籍して、
2018年6月にロンドンからワシントンに移った。
英国政治を厳しく評論し、
今度はアメリカの政治の論評をしている。
著書は『The Austerity Chancellor』など。

日本の政治ジャーナリストにも、
ガネシュレベルのユーモアと鋭さが欲しい。

流通ジャーナリストにも、
ユーモアと鋭さが望まれる。

私自身も例外ではない。

〈結城義晴〉

2023年10月06日(金曜日)

紀文食品「保芦将人 お別れの会」と「余人をもって代えがたし」

東京の虎ノ門ヒルズタワーがオープン。
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地下鉄日比谷線の新駅「虎ノ門ヒルズ」は、
2020年6月6日に開業した。

神谷町と霞が関の中間点の駅で、
便利になった。

その駅の上に森ビルがタワーを建てた。

私は地下鉄駅から歩いて、
ホテルオークラ東京へ。IMG_72833

「保芦将人お別れの会」
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㈱紀文食品前代表取締役会長。
今年6月11日にご永眠。
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生前は私もたいへんお世話になった。

慶応ボーイのダンディな方で、
紀文の創業者・保芦邦人氏のご長男として生まれ、
厳しく育てられた。

創業者は本当に仕事に厳しい人だった。

慶応義塾大学法学部政治学科を卒業し、
㈱紀文に入社して取締役になると、
若いころからマーケティングを模索した。

紀文は日本の食品メーカーにおいて、
マーケティングに優れていると評価されている。

その紀文にマーケティングのDNAを植え付けのは、
保芦将人さんだった。

40歳で社長に就任し、
家業を企業に転換させた。

逝去される前に、
2020年に東証一部上場。

しかし私は保芦邦人創業者の情熱が、
紀文食品の強い原動力になっていると感じる。

将人社長、会長は、
その原動力にエクセレントな要素を加えた。

それが紀文食品の特長だ。

ゴルフの腕も一流だった。
アマチュア時代は日本のトップレベルで、
紀文レディースクラシックを主催した。

2018年、創業80周年記念式典のとき、
二つの夢を語った。

第1が海外市場への真の挑戦。
これは大いに可能性があると思う。

第2が「全社員が商品開発者になること」
これはとてもいい夢だ。

食べものの仕事は、
誰にも商品開発者の資格がある。
保芦さんはみんなが開発することを、
強く望んでいた。

素晴らしい。

心からご冥福を祈りたい。

お別れの会では多くの経営者に会った。
川野幸夫さんも、
大髙善興さんも。

井出武美さんにもお会いした。

田尻一さん、平野実さんとは、
一緒に献花した。

加藤勝正さん、三科雅嗣さんとも、
話をした。

暑い夏が終わったと思った。

私はその後、一度、
横浜商人舎オフィスに戻った。

3時から若者がやってきた。
事業を始める相談。

その心意気やよし。

しかし「自分の顧客」がなければ始まらない。
ピーター・ドラッカーも言っている。
「顧客から始めよ」

これは私自身の経験でもある。

「君の顧客は誰か」

そしてまず、
「顧客をつくれ」

その顧客を一人ずつ増やしていけ。

そのあと、自由が丘。
いつもの花屋。
モンソーフルール。IMG_72983

ハロウィンのプレゼンテーション。IMG_72973

朝日新聞「折々のことば」
第2872回。

自分は余人をもって
代えがたい人間だと思うな

/そう思わせてもいけない
(ドナルド・ラムズフェルド)

「自分が不慮の事故に遭っても
混乱なく次の人に交代できる組織、
要は自分がいなくてもやっていける組織を
作るのがリーダーの責任だ」
(『ラムズフェルドの人生訓』から)
61fBIEszZBL._SL1500_

米国元国防長官。

「それに自分がいなければ
仕事が回らないと思い込めば、
大切な人との個人的な関係も
つい犠牲になる」

「重要なのは”人”でなく
あくまで”職務”と心得るべし」

「自分は余人をもって
代えがたい人間だと
思わせてもいけない」

ここがいい。

〈結城義晴〉

2023年10月05日(木曜日)

「商売が救うもの」と井上ひさしの「作文の秘訣」

月刊商人舎10月号、責了しました。IMG_7274

お疲れ様。
ありがとう。
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楽しみにしてください。
いい雑誌です。

だから出来立ての巻頭のMessageを、
公開してしまおう。

10月の商人舎標語でもある。

[Message of October]
商売が救うもの

商売は顧客を救う。
顧客の日々の生活を支え、
有事のときには命さえ救う。

商売は生産者を救い、
製造業と卸売業を救う。
小売業が販売することで収益は還元される。

商売は店を救い、会社を救う。
店が繁盛し利益を上げれば会社は発展する。
従業員もその家族もそれによって養われる。

商売は日本経済を救い、
日本の民主主義社会を救う。
資本主義社会も共産主義社会も商売が救う。

しかし商売が救うものは、
何よりも商売をしている人間である。
働く者であり、経営する者である。

ヨークベニマル創業者の大髙善雄は、
戦前の腕利き新聞記者を辞して、
野越え山越えの商売を始めた。

ニチイ創業者の西端行雄と春枝は、
小学校の熱血先生を辞めて、
戸板商売から再出発した。

ヤオコーの川野幸夫は、
弁護士になる夢を捨てて、
スーパーマーケットに身を投じた。

商売はそれを為す者を救う。
それに真剣に立ち向かう者を救う。
商売はそこに働く者を救う。

商売は顧客を救う。
商売は社会を救う。
そして商売は人間を救うのだ。
〈結城義晴〉
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井上ひさしさんの文章の書き方。
かつてこのブログで紹介した。
朝日新聞「折々のことば」
第1324回。

作文の秘訣を一言でいえば、
自分にしか書けないことを、
だれにでもわかる文章で書く
ということだけなんですね。
〈『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』より〉

「自分がいちばん大事に思っていること、
辛いこと、嬉しいことを書く。
一人ひとり少しずつ違う、
“その違うところ”を平明に書く。
いい文章はそのことで人の心を動かす」
51Y3G4G6Q1L
雑誌も単行本も、
私はいつもこの心構えで書く。

仕事のレポートでも、
手紙やメールでも、
それは同じこと。

POPやショーカードの文章も、
同じです。

むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
そしてゆかいなことを
あくまでゆかいに

これも井上さんの座右の銘。
忘れてはいけない。

〈結城義晴〉

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