結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年09月01日(金曜日)

二百十日と「千の天使がバスケットボールする」

9月に入った。
二百十日。

昨日はすごい日だった。

スーパーブルームーン。
1年で最も大きく見える満月。
それがスーパームーン。
1カ月に2度の満月。
こちらはブルームーン。

この二つが重なった。

トレード・オンのような現象。

このスーパーブルームーンは13年ぶりだった。
2010年1月30日以来。

次のスーパーブルームーンは、
2029年3月30日。

それまで元気でいたいものだ。

今夜の月は、
ちょっと欠けていた。
IMG_6259 (002)3

バスケットボールWカップ。
日本がベネズエラに、
劇的な逆転勝利を収めた。

33歳の比江島慎が、
3ポイントシュートを6本決めた。basukeWc

順位決定リーグO組初戦。
世界ランク17位のベネズエラと36位の日本。

第3クォーターが終了して53-62。
9点のビハインドだった。

第4クオーター残り2分。
比江島の3ポイントが入って逆転。

日本中が湧いた。

トム・ホーバス監督。
東京五輪では女子チームを銀メダルに導いた。
それが男子監督となって、
最初のW杯。

「最後の方のプレーが次の試合は
最初からやりたいです」
Am230901a-1

いい監督がいいチームをつくる。
いい社長がいい会社をつくる。
いい部長がいい部をつくる。
いい店長がいい店をつくる。

私は中原中也を思い出していた。
「宿酔」

朝、鈍い日が照つてて
風がある。
千の天使が
バスケットボールする。

私は目をつむる、
かなしい酔ひだ。
もう不用になつたストーヴが
白つぽく銹(さ)びてゐる。

朝、鈍い日が照つてて
風がある。
千の天使が
バスケットボールする。
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それから、
将棋第71回王座戦。
永瀬拓也王座に、
藤井聡太名人が挑戦。
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藤井がリードして終盤。
藤井曲線で終局を迎えるはずが、
粘りと受けの妙手連発で、
永瀬王座の逆転勝利。

藤井は八冠の総取りを目指す。
永瀬は永世王座獲得にかける。

どちらも負けられない。

藤井が初戦を負けて、
むしろ面白くなった。

私は月刊商人舎9月号の入稿。
「水産エコラベル」の記事を、
デザイナーに送るところまで完成させた。

仕事は充実。

今日もお仕事、
おまんまうまいよ。

〈結城義晴〉

2023年08月31日(木曜日)

そごう・西武労組のストと紀文正月フォーラムの講演

そごう・西武労働組合。
8月最後の日の午前0時から、
西武池袋本店でストライキに入った。

1962年の阪神百貨店以来、
61年ぶりの百貨店のスト。

組合員約900人が始業から終日職場を離れた。
西武池袋本店は臨時休館した。

このストライキは、
憲法28条で認められている。
団結権、団体交渉権とともに、
労働者の権利である。

正式な手続きを踏むかぎり、
会社は処分できない。

ストライキに参加した組合員は、
その時間の賃金はカットされる。
通常はその分を組合費で補塡する。

これに対して、
セブン&アイ・ホールディングスは、
取締役会を開いて、
そごう・西武を9月1日に、
売却することを決めた。

そごう・西武の林拓二前社長は
8月1日に解任されている。

セブン&アイ取締役会は、
強硬手段に出たことになる。

会社の所有権は、
フォートレス・インベストメントに移る。

かといって、
セブン&アイの責任が免れるわけではない。

しっかりと話し合いをしたうえで、
解決に向かってほしい。

物言う株主と、
物言う労働組合。

トレード・オンの考え方で、
両者の納得が得られるのが、
一番良いだろう。

あちらを立てて、こちらも立てる。

少なくとも、
西武池袋本店は、
世界に誇る百貨店として、
営業を続けてほしいものだ。

私の池袋西武を、
守ってくれ!

私は今日も時事通信ホール。
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2023紀文正月フォーラム。
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2階のホールの裏に控室がある。
ありがたい。
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その控室に弓削渉副社長が来てくれた。
国際事業室長として海外を担当している。
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今たいへんな時だ。

12時半に入って、
私の講演は15時28分から。

珈琲など飲みながら、
モニターですべての講演を聴いている。IMG_69573

13時30分に開演。
IMG_69263

冒頭に堤裕紀文食品社長のスピーチ。
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紀文食品からのご挨拶。
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基調講演は、
和文化研究家の三浦康子さん。
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そして紀文食品からの提案。
正月担当の堀内慎也さん。IMG_69493

2日目の講演で、
みんな落ちついている。IMG_69513

最後は結城義晴の「檄」。IMG_69593

前向き・上向き・外向きで、
年末年始商戦を乗り切ってほしい。
後ろ向き・下向き・内向きはNG!IMG_69623

ポスト・コロナ時代の決断。
この3年間、ずっと言い続けてきた。
「変化の時代に選びうるのは、
確実な損失か、不確実な利益かの、
いずれかである」IMG_69663

講演会場の外のホワイエ。IMG_69533

「紀文と大相撲」のプレゼンテーション。IMG_69523

試食タイムのために、
「楽でん」の調理人が準備を進める。IMG_69733
楽でんは紀文の直営店。
新橋にあるおでん屋だ。

練り製品や正月用品を売るには、
本当の味を知っておく必要がある。

懇親会と謳っているが、
「試食していただきたい」との、
紀文の願いがこもった会である。

ラルズ社長の猫宮一久さん。
コーネル大学ジャパン伝説の一期生。IMG_69723

それから東急ストア執行役員のお二人。
私の隣が小林賢治さん。
営業本部商品統括室グロサリー食品部長。
それから川西秀樹さんは、
営業本部商品統括室長。
右は紀文食品の林直人営業本部東京第二支社長。
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講師陣。
私の隣が三浦康子さん、
堀内慎也正月ユニット部部長。IMG_69773

懇親会が終わると紀文食品の締め。
高柳謙一郎営業企画部部長が仕切る。IMG_69823

講師陣も拍手をいただいた。IMG_69833

最後は國松浩常務営業本部長、
年末商戦戦略委員会委員長。IMG_69843

締めが終わると、全員で試食。
IMG_69873

私は堤社長、國松常務とスリーショット。IMG_69903
お疲れさまでした。
ありがとうございました。

あちらを立てて、
こちらも立てる。

トレード・オンの時代です。

〈結城義晴〉

2023年08月30日(水曜日)

2023紀文正月フォーラムで12年目の講演「ハレの方程式」

今日は東京・東銀座。
時事通信ホール。
IMG_68763
2023紀文正月フォーラム。
いまや業界の風物詩。IMG_68833

今年のテーマは、
正月の価値観の変化と伝統文化の継承IMG_68853

はじめに堤裕さんのご挨拶。
紀文食品代表取締役社長。IMG_68863

基調講演は三浦康子さん。
人気の和文化研究家。IMG_68883

テーマは、未来の想い出をつくろう
「行事育」におけるお正月の意義。IMG_68913

「行事育」は、
三浦さんが提唱しているコンセプト。
日本の行事を楽しみながら、
子どもの心や家族の絆を
育てていこうという考え方だ。IMG_68943
紀文のキャンペーンなども、
三浦さんのアドバイスで進められている。
わかりやすくて、良い講演だった。

受講者に質問を出しておいて、
干支を数えている12秒の内に、
考えてもらう。

三浦さん独自の面白い趣向で感心した。

そのあとは「紀文からのご提案」
堀内慎也さん。
紀文食品の年末商戦戦略委員会副委員長。IMG_68953

データや調査をもとに、
2023年の年末商戦を分析し、
さらに網羅的に紀文からの提案を発表した。IMG_68993
毎年のようにこの講演をして、
どんどんうまくなっている。

裏のスペースでは紀文の若手が、
ずらりと揃って真剣に聴いていた。

最後が結城義晴の講演。
2011年から続けてこの場で話している。
もう12年で干支が一巡り。IMG_69033

はじめに月刊商人舎2月号の紹介。
特集は「年末年始の”凄い売り”」
昨年末の12月30日、31日と、
関西で年末商戦の取材をした。
それをもとに「ハレの方程式」を考え出した。
IMG_69073

今回の講演の中心は、
「ハレの方程式」となった。
正月というハレの場で、
どんな商売をしたらいいか。

そして享楽円販売の6つの条件を提示した。IMG_69103
前向き・上向き・外向きで、
年末年始を乗り切ってほしい。

ご清聴、感謝したい。

フォーラムが終わって、
懇親会。

三浦さんとツーショット。IMG_69113
この懇親会は、
ある意味で「試食会」だ。

紀文の正月商品を、
薄味の上品な味付けで食べる。

トップやバイヤーにとって、
いい経験になる。

明日も同じフォーラムがあるが、
是非、懇親会は試食会だと思って、
参加してほしいものだ。

最後の最後に紀文食品の皆さんと写真。
真ん中の私の隣が堤社長、
左が國松浩取締役常務執行役員営業本部長、
右が堀内慎也さん。IMG_69143
会長の保芦将人(ほあしまさひと)さんが、
6月11日に逝去された。

83歳で、現役の会長の死去。

会社には衝撃が走ったが、
それでも立派な正月フォーラムとなった。

保芦さんも喜んでくださるだろう。

私も大変お世話になった。

10月6日にお別れの会が開かれる。

今日はご冥福を祈りつつ、
全力を込めて講演した。

合掌。

〈結城義晴〉

2023年08月29日(火曜日)

「知識商人に寄す」と「仕事は続くよ、どこまでも♪」

印刷所から単行本の白焼きが届いた。IMG_61393

1折が16ページ。
15折で240ページ。IMG_61413

最終稿の校正カ所をチェックして、
さらに気になる章だけ素読みする。IMG_E61443

これは単行本を書いた時の醍醐味だ。

最終頁には「知識商人に寄す」
㈱商人舎からの単行本読者に対するメッセージ。
IMG_61433

岩波文庫にも最終頁に、
「読書子に寄す」という文章が載っている。
岩波書店創業者・岩波茂雄の筆である。
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「真理は万人によって求められることを自ら欲し、芸術は万人によって愛されることを自ら望む」

岩波茂雄は1881年(明治14年)、
長野県諏訪の農家に生れた。
苦学して東京帝国大学哲学科を卒業し、
一旦教師となるも、
自信を喪失して退職。
神田区南神保町に古本業岩波書店を開く。
破格の正札販売を実施した。
その後、夏目漱石の「こころ」を出版。
これが岩波書店の処女出版だった。

私はこの岩波の格調高い文章が好きで、
商人舎の単行本最終頁にも、
メッセージを書いて載せることにした。

「知識商人に寄す」 
――発刊の辞 結城義晴
商人に学問は必要ない、と言われた。商人に難しい理論や論理は無用である、とも喧伝された。しかし「商人の技術」は客観化されて、高等学校に商業科が誕生した。最高学府においては、その「商人の学問」が確立されて、大学や大学院に商学部が生まれた。商売のためのマーケティングが誕生し、マネジメントが構築され、イノベーションが追究された。
商人とは小売り商いをする者に限らない。製造業、卸売業、サービス業、その他の関連産業やIT産業において、営業と販売とマーケティングに従事する者たちすべてを、商人と呼ぼう。
商売の知恵や知識は、それらすべての商人から求められ、深められることを、自ら欲している。商売の精神と技術は、すべての商人から愛され、高められることを、自ら望んでいる。かつても、現在も、商売に関する言葉と論理は、多くの人々によって高められ、深められてきた。
ここにわたしたちは、商人の知恵と知識、精神と技術、言葉と論理とを、時代のメルクマールのごとく総括し、集大成し、上梓することを決意する。現場・現物・現実に即して、Practice Comes First! を貫徹し、難しいことを易しく、易しいことを面白く、面白いことをより深く、考察、分析、論述、表現してゆくことを宣言する。
しかしながら、多くの商人を煽り、貶める甘言はなくならない。あまたの商人を迷わせ、道を外させる詭弁はふえるばかりだ。昭和の時代に起こった商業の近代化が、平成の時代を通して、商業の現代化へと、わたしたちを誘う。さらに次の元号の時代へ向けて、わたしたちは甘言や詭弁を排し、それらを見分けることのできる知識商人をこそ同志と考え、真の商売を探求するものである。それら知識商人の総力によって、商業の現代化を志すものである。その達成のため、世の知識商人との喜ばしき連帯を期待する。
読む、知る、考える、行う。検証する。再び実行する。顧客のために。再び、読む、知る、考える、行う。顧客のために。それが知識商人の尊い態度である。――2019年1月

この新刊本にも、
同じメッセージを載せた。

本ができたら、
手にとって読んでいただけたら幸いである。

白焼きを読み終えたら、
月刊商人舎9月号の入稿。

山本恭広編集長がまとめた大作、
1万1000字の原稿を。
ちょっと手直ししながら読んで、
「結城義晴の述懐」を書く。

そして明日の朝、入稿する。

仕事は続くよ、どこまでも♪

では、みなさんも、
今日もお仕事、
おまんまうまいよ。

〈結城義晴〉

2023年08月28日(月曜日)

“Don’t Worry!” 「違うことを話しますよ」

Everybody! Good Monday!
[2023vol㉟]

2023年第35週。
8月最終週。

午前中は自宅で、
講演のレジュメづくり。

今週から4週連続で、
講演が組まれている。

今週の水曜日と木曜日。
8月30日・31日は、
毎年恒例、
紀文正月フォーラム。
東京・東銀座の時事通信ホール。

お待ちします。

来週も水曜日と木曜日。
フードストアソリューションズフェア。
略してFSSF2023。
インテックス大阪。

その会場内のセミナー。
FSSFSS
9月6日水曜日は、
14時15分から、
「ハローデイの経営を語る」
加治敬通社長に登壇してもらって、
私が質問をする。

7日の木曜日は、
朝10時30分から、
「スーパーマーケットは生活密着産業だ」
㈱サ二ーマート社長の中村彰宏さん。
存分に語っていただく。

ここでも私が聞き役。

そのあとの11時45分から、
「アメリカ小売業のこの激変に学べ」
結城義晴の単独講演。

そして14時30分から鼎談。
「2023スーパーマーケットの
攻めの経営・守りの運営」
鈴木國朗×新谷千里×結城義晴。

三人で早口で語りつくす。

この日は私は3つの講座を担当する。

頑張ります。

皆さん、聴きに来てください。

その翌週の9月12日(火)が、
商人舎15周年記念セミナー。
20230912_Shoninsha_Seminar1-448x635

さらに9月第4週の火曜~木曜は、
商人舎ミドルマネジメント研修会。
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もう満杯に近い参加が決まっているけれど、
まだ席はあるようだ。

どうぞ、おいでください。

“Don’t Worry!”
違うことを話しますよ。
yasumura

ぜんぶ聴いてもいいですよ。
私自身、楽しみながら話します。

ご期待ください。

今日は午後から東京・自由が丘。

いつもの花屋。
モンソーフルール。IMG_61063

この時期はグリーンばかり並べている。
それで十分だ。IMG_61083

花屋の端に今年の6月17日、
CHAICE(チャイス)がオープンした。
抹茶のアイスクリームが売り物。
日本の伝統素材、季節の素材を使用する。

㈱パジャ・ポスの経営。IMG_61073

この通りは、
九品仏川緑道という。IMG_61103

石のモニュメント。
IMG_61093

商人舎オフィスに戻ってくると、
横浜駅西口のイオンモール。
この秋オープン予定。

元ダイエー横浜駅西口店。IMG_61173
大いに楽しみだ。

9月は講演の月。
10月と11月はアメリカ研修。

コロナ前と同じような仕事の状況になってきた。
ポストコロナ時代を自ら実感する。

さあ、頑張ろう。

では、みなさん、今週も、
慌てず、急げ。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年08月27日(日曜日)

[日曜漫歩]原稿執筆もゴルフも「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」

単行本の原稿も書き終わって、
完全データがすべて印刷所に渡った。

あとは白焼きを待つのみ。
それは火曜日に届く。

最後のチェックをして、
水曜日が白焼き校了。
印刷所に戻すと、
印刷と製本をしてくれて、
仕上がる。

楽しみだ。

発刊は9月12日の予定です。
その日、商人舎15周年記念セミナーが開催される。

私の手元に見本が届くのが、
9月11日。

ワクワクしながら待ちます。

ということで、
今日はホームコース。
IMG_60613

雲は荒れている。
IMG_60623

不思議な形をしている。
IMG_60673

インからスタートして、
18番ホール。
IMG_60963

前半は調子が出なかった。
左膝もちょっと痛かった。IMG_6095 (002)3

雨もパラパラ降った。
しかしそれはむしろありがたい。
涼しい。
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後半のハーフは快適。
ダブルボギーなし。

アウトの7番ホールまで、
4オーバー。
IMG_60663

名物ホールの8番パー3。
IMG_60813

池の左上の小さいグリーンを狙う。
打ち下ろし206ヤード。IMG_60803
ここはボギーだった。

そして最終ホール9番。
パー5の514ヤード。

そのドライバーショット。
タイトルなしgoruhu
ここはパーで上がった。

この1カ月半、
パソコンの前に座ってばかりだった。
土日祭日なしで原稿を書いた。
足腰も弱っていた。

それでもいいラウンドができた。
バックティーからプレーして、
88で収まった。

とてもエージシュートというわけにはいかないけれど。

でも、ありがとうございました。
いい日曜日でした。

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

原稿執筆もゴルフも、
この気持ちで続けたい。

〈結城義晴〉

2023年08月26日(土曜日)

セルフサービスもガウディも「社会の境目」を乗りこえる。

本当に久しぶりに、
何もない土曜日。

朝もゆっくり寝た。

すると台風9号と10号が発生。
日本の国は台風列島でもある。

朝日新聞「折々のことば」
第2831回。
鷲田清一さん編著。

人間が作るものは
すべて境目がある。
それをガウディは
悲しく思ったんじゃないかな
思うんですね。
〈外尾悦郎(そとお えつろう)〉

外尾は1953年、福岡生まれの彫刻家。
私より一つ年下。

県立福岡高校から、
京都市立芸術大学美術学部へ。
卒業してから1978年、
サグラダ・ファミリアの彫刻に加わる。
2013年からは主任彫刻家。
ガウディの設計図から、
教会の彫刻装飾を総監督している。
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もう45年間も、
ガウディにかかわっていて、
世界一、ガウディを知っている。

その外尾。
「ガウディが最終的にめざしたのは
森羅万象の色のグラデーションだ」

わかるような気がする。
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「貧富の差をはじめ
人の生みだす社会の分断を、
自然の境目なき色の連続で
乗り越えようとしたのだ」

NHKテレビの番組、
「サグラダ・ファミリア2023」の中で語った。

私はいつも、どんなことでも、
商売や商業のことに結びつけて考えてしまう。

小売業やサービス業も、
貧富の差をはじめとして
人の生みだす社会の分断を、
乗り超えようとする。
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ガウディはそれを、
(自然の境目なき色の連続)でやろうとした。

商業はそれを、
店や売場や商品で、
やろうとする。
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売場も芸術だ。
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商人も芸術家だ。
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どちらも素晴らしいことなのだ。

ああ、またバルセロナに行きたいな。

サグラダ・ファミリアと、
メルカドーナと、
イーペルと、
エッセルンガと、
イータリーに行きたいな。
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貧富の差も、
人種の違いも、
老若男女も、
LGBTQも、
すべての差別も、
ガウディは乗りこえようとするし、
セルフサービスの商売も、
同じようにそれを乗りこえようとする。

だから尊いのだ。

〈結城義晴〉

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