結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年08月19日(土曜日)

イッセー尾形の「尽くした感」と林周二の「現代の商業」

完全休養。
久しぶり。

しかし抜け殻になったような感じはない。
まだまだ充実感でいっぱいだ。

それでも気は楽になった。

続編に向けて動き出そう。
次に向けて頑張ろう。

日経新聞夕刊のコラム。
「明日への話題」

イッセー尾形。
俳優というかコメディアンというか。
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タイトルは、
「ミステリー尽くし」

「ミステリーが好きだ」
同感だ。

今は、時間がないので、
私は読めないけれど。

尾形。
「特に殺人事件現場の見取り図が載ってるもの。
といえばエラリー・クイーンかヴァン・ダイン」

同感。

「でもあらかたみんな読んでしまった」
私も昔、ほとんど読んだ。

「最近のミステリーは
幼女誘拐とか残酷事件とか
歪んだ精神系がとかく多く、
楽しめないでいるのが悩みの種」

「まだ読んでいない彼等の作品も
いくつかはあるだろうけれど
問題はある意味飽和点に達した
今後をどうするかだ」

そうそう。

「これは何も
ミステリーに限った話ではなく
“尽くした感”は他にもある」

確かに、ある。

「我が人生の記憶すべては
その最たるものだ」

「尽くしたからこそ
今があるのだから。
尽くさないと私がいない」

「ミステリーの真逆だ」

「尽くした感」

今の私の心境に似ている。

しかしそればかりになってしまったら、
もう、おしまいだ。

会社経営でも、
社長さんを退任して、
会長さんになってしまうと、
この「尽くした感」が出てくるのかもしれない。

でも、それは駄目ですよ。

いくら年をとっても、
「尽くした感」を振り払って、
「Next One」を目指したい。

映画監督の黒澤明。
「ものを創る人間にとって完全が目標です。
完全に満足のいく作品なんてないから、
次の作品こそは完全無欠な作品を
と願うわけです」

「だから、僕に取って一番の作品は
ネクスト・ワンです」
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『流通革命』の著者・林周二先生。
2021年6月7日に逝去された。

1990年代の中ごろ、
食品商業の編集長だったが、
箱根の旅をご一緒した。

そのときに林先生は語っていた。
「今、書いているのは『商学大全』です」と、

それが1999年、
『現代の商学』として上梓された。
林周二、73歳のとき。
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このときの林の目も、
ネクスト・ワンに向かっていた。

さて夏の甲子園。
準決勝の顔ぶれが決まった。

東北からは3校が残っていたが、
前回優勝校の仙台育英(宮城)が勝ち進んだ。
大谷翔平の母校・花巻東高校(岩手)に9対4で快勝。

他の3校は、
慶応義塾高校(神奈川)は、
沖縄尚学高校に7対2の逆転勝利。
1920年大会以来103年ぶりのベスト4。

神村学園(鹿児島)は、
8回に一挙5点を奪って、
おかやま山陽高校(岡山)を零封。

土浦日大高校(茨城)は、
八戸学院光星(青森)を9対2で破った。

準決勝は仙台育英と神村学園、
慶応と土浦日大。
今年は原稿執筆に集中していて、
まったく見ていないけれど、
少しは覗いてみようかな。

高校球児には、
「尽くした感」は無縁だろう。

うらやましい。

〈結城義晴〉

2023年08月18日(金曜日)

エマ・ワトソンの「if not me, who, if not now, when」

単行本の最後の仕上げ。
装丁や章ごとの扉のデザイン。

装丁といっても、
本の表紙やカバー、
それぞれの背文字など、
デザインする部分は多い。

それらに一つひとつ、
特別の意味を込めて、
デザイナーと話し合う。

印刷所の担当者とも、
紙の質や重さの打合せ。

著者自身で思いを伝える。

これまでの本の中では、
一番、凝ったものになる。

出来上がったら説明します。
著者自身で説明するのは、
乙なものではないけれど。

70歳の本。

今、私にできること。

朝日新聞「折々のことば」
第2824回。

if not me, who,
if not now, when.
(エマ・ワトソン)

イギリスの女優で活動家。
『ハリー・ポッター』の主演女優。
ハーマイオニー・グレンジャー役。
『美女と野獣』のベル役。

もう33歳だが、
2015年のタイム誌では、
「世界で最も影響力のある100人」に選出された。

エマ・ワトソンは国連の親善大使となって、
国連でスピーチした。
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「ジェンダー平等への当然の要求が、
なぜ酷(ひど)い誹謗中傷に遭うのか」

そしてそれを語るのが自分でいいのか、
不安になるたび、呟(つぶや)いた。

「私にはできない?
じゃあ、誰がするの。
いまは無理? 
じゃあ、いつするの」

彼女のスピーチは感動的だ。
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本にもなっている。
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詩人の白井明大(あけひろ)。
1970年生まれの山陰暮らし。

このエマの言葉を、
『日本の憲法 最初の話』の中で、
「普通の人間が闘うための言葉」と評した。
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私にはできない、
じゃあ、誰がするの?

いつも、そう思って生きていきたい。

今は無理。
じゃあ、いつするの?

今、できると思うことをするだけでは、
足りない。

今、誰もやらないことをする。
それが私です。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2023年08月17日(木曜日)

「パパとママとどっちが好き?」のレース型競争感覚に異論!!

商人舎の夏季休業が終わって、
全員集合。
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商人舎流通スーパーニュースも、
再開です。

ご愛読のほど、
お願いします。

単行本は、
表紙デザインが上がってきた。

デザイナーの七海真理さんから、
いくつかの案が出て、
それを見て全員が意見を出す。

それらに七海さんが応えて、
変更を加えてくれる。

素早い。

あっというまに変更案が、
メールで返ってくる。

しかし七海さんが、
最初に出してくれたデザインのB案に、
ちょっと手を加えたものが、
最終案として決まった。

素晴らしい。

私は大満足。
普通の単行本とは違う。
ポジショニング。

いい表紙です。

ここでは見せられないけれど、
楽しみにしてください。

さて小川晴也さんが、
エージシュート。
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凄い!!!

自分の年齢と同じスコアで、
ラウンドすること。

私もひとつの目標にしているが、
今はまったく手に届くレベルにもない。
80歳を超えなければできないと思う。

8月10日、
74歳での達成。

万歳。
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日々の節制と研鑚のたまものだ。

愛でたい。
あやかりたい。

さて、久しぶりに糸井重里さん。
「ほぼ日」のエッセイ「今日のダーリン」
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いつもいいことを言ってる。

「そのなかでも、
どれがいちばん好き?」
という質問。

子どもたちに、
「パパとママと
どっちが好き?」

ある、ある。

「いままで見た映画のベストスリーは?」
「行ったことのある土地で、どこがいちばん好き?」
どこのとんかつが、いちばんですか?」

いろんなかたちで、
聞いたり聞かれたりしている。

「質問する側の気楽さと、
考えて答える側のたいへんさは、
釣り合いがとれてないような気がします」

同感。

「よく考えてみると、
ぼくは、ふだんから、この
“どっち”とか”らんきんぐ”とかの
発想があまりなくて。
これはいいなぁ”と思っているときに、
こっちのこれよりも”と
わざわざ思い出しません」

「パパが好き」は、
「ママよりも」じゃないじゃないか?

「このとんかつはうまい」というときに、
「それがじぶんの1番かどうかを
真剣に考える必要もないし、
思いつくままに、
あれも、それも、いいね、と、
順位なんか考えずに
言いたいだけ言えばいいですよね」

そのとおり。

「たぶん、いまの社会というのは、
いやでも判断をせざるを得ないことがあるから、
ふだんから、その練習をしておけって
いうことなのかな。

「ぼくは、いまのじぶんの
“順不同”な感じが好きだなー」

順不同な感じって、
コンテスト型競争のことを言っている。
質問はレース型競争的な感覚。

「たしかに判断とか順位付けって、
必要なことも多いんだけど」

そのとおり。

レース型競争も、
コンテスト型競争も、
どちらもあります。

好き嫌いっていうことは、
順位をつけられない。

好きか、嫌いか。
それでいいのです。

お客様も、
好きか嫌いかで、
お店や商品を選んでいる。

でも糸井さんに、
まずい! と思われたとんかつは、
悲惨だ。

そんなとんかつを出してはいけない。

〈結城義晴〉

2023年08月16日(水曜日)

台風7号「運転見合わせ」の「見合わせ」が気にかかる。

台風7号。

日本列島中央あたりを縦に抜けた。
中四国、近畿、東海を直撃。

各地で被害が出た。
お見舞い申し上げたい。

お盆の帰省の人たちは、
足止めされた。

東海道・山陽新幹線はストップした。

そのときのお知らせの言葉。
「運転見合わせ」

テレビなどで何度も、
「見合わせ」と言われると、
気になって仕方がない。

外国人も日本にやって来ているが、
「見合わせ」は理解できたのだろうか。

辞書で調べると、
「見合わせ」は、
「互いに見交わす・あれこれと見比べる」
「事情を考慮し実行するのを差し控える」
「好機を待つ・好機に会う」など。

このうちの、
「事情を考慮し実行するのを差し控える」が、
交通機関の「見合わせ」の意味だろう。

しかし、わかりにくい。
とくに外国人にはわかりにくい。

アメリカならば、
「canceled」
「中止された」

イギリスは「cancelled」か。
ヒースロー空港ではこれになっていた。

フランスならば、
「annulé」

「中止された」の意味。

私たち日本人は、
「見合わせ」に慣れてしまっているが。

奥ゆかしい日本語表現、
ということになるのか。

それでもテレビで、
「見合わせ」が連発されると、
気になって仕方がない。

お店でも顧客に対して、
いろいろな告知をする。

私はストレートな文言がいいと思う。
奥ゆかしいのよりも、
誰にもはっきりとわかるのがいい。

今回の台風7号来襲に際しても、
「台風のために営業を見合わせます」
なんて告知をした店が、
あったんだろうな。

商人舎の夏季休業は8月16日まで。
けれどオフィスに出社。

結局、今年の夏休みは、
なかった。

土日祝日もなかった。

自分の本だから当たり前だ。
そして私は満足した。

亀谷しづえGMと山本恭広編集長。
休暇返上で仕事してくれた。

単行本編集の二宮護さんと、
今回のデザイン担当の三宅秀典さんも、
夏休み返上でハードワークしてくれた。

心から感謝します。

今日、まえがきもあとがきも書いて、
第九章までの校正も終わった。

それから参考文献の整理をしてもらって、
さらに索引もほぼ出来上がった。
奥付も最後のページの「発刊の辞」も、
編集者に送った。

ありがとうございました。
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最初に考えていた構想とはかなり違って、
路線修正をした。

それもセレンディピティ。

いいものが出来上がったと思う。

まだ、最後の仕上げ。
頑張ります。

今日のブログはこれでおしまい。
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篠田桃紅さん。

「人間は何かを
面白がる精神がある。
人生を面白くするか、
幅広く楽しむか、
その人次第よ。
人間の持つ想像力を使えば
退屈しない」

「はい」

〈結城義晴〉

2023年08月15日(火曜日)

日経「22年度コンビニエンスストア調査」に思う

8月15日。

終戦の日。

木立みな影を短く敗戦忌
〈作田幸子〉

78年前の今日、
昭和天皇の玉音放送があった。

「朕(ちん)、深く世界の大勢と
帝国の現状とに鑑み、
非常の措置をもって
時局を収拾せんと欲し、
ここに忠良なるなんじ臣民に告ぐ」
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聞き取りにくいラジオから、
天皇の声が流れた。

そして戦争は終わった。

タモリが徹子の部屋に出演して、
漏らした言葉が話題になっている。
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黒柳。
「来年はどんな年になりますかね」
タモリ。
「誰も予測できないですよね、
これはねぇ」

「なんていうか……
新しい戦前になるんじゃないですかね」

「新しい戦前」

瞬間芸のタモリ。
言葉を放っておいて、
間をおいて考えさせる。

こちらがどう思うかが問題だ。

軍備によって平和を維持すると考えるか。
軍拡に反対するか。

タモリは現政権の流され方が、
「新しい戦前」につながるかもしれないと、
感じているのだろう。

空蝉や背割れ八月十五日
〈河野南畦〉

今日も商人舎オフィス。
単行本の最終段階だ。

亀谷しづえGM、
山本恭広編集長、
出社して単行本の仕事をしてくれる。

ありがたい。

私は第一章から、
通しで校正をする。

普通に本を読む読み方ではない。
全神経を集中して、
細かいところまで、
論旨が一貫しているかに注意して、
読んでいく。

自分の文章だけれど、
あら捜しをしながら、
読んでいく。

自分で書いた本だから、
流されてしまう危険がある。

それを避けて、
他人の物のように読む。

だから結構、疲れる。

敗戦日働く蟻の腰くびれ
〈松倉ゆずる〉

日経新聞の記事は、
2022年度コンビニエンスストア調査。

前年度比の出店数。
セブン-イレブンが6%減の625店舗、
ファミリーマートが10%増の187店舗、
ローソンが53%減の228店舗。

合計すると21%減の1040店舗。

店舗数増加のピークは2013年度で、
3732店舗だった。

3社がそれぞれ1000店くらい出店していた。
多分、コンビニ業態のピークは、
2013年ということになる。

そこから約7割減。

2007年度以降で最低の出店数だった。

「市場の伸びが鈍化する中、
賃料などの費用も膨らみ、
各社は1店舗あたりの収益向上を
優先する姿勢を強めている」

23年度の出店計画。
セブンが前年度比6%減の585店舗、
ローソンが23%増の280店舗、
ファミマは回答なし。

22年度の1店舗あたりの全店平均日販は、
セブンが前年度比3.7%増の67.0万円。
ファミマは53.4万円、
ローソンは52.2万円。

まだまだ13万~14万円の差がある。

大手3社の22年度の全店売上高は、
11兆433億円。

鼎占のセブン、ファミマ、ローソン。
そこにミニストップ、セイコーマート、
デイリーヤマザキ、ニューデイズ、ポプラ。

コンビニ主要8社の22年度末の店舗数、
前年度比微減の5万7770店舗。

3年ぶりに前年度実績を下回った。

しかしコンビニ調査。
楽になったなあ。

3社でほとんどの動静がわかるし、
8社でこれもほぼ全部わかる。

鹿児島の「アイショップみやもと」のような、
すごい独立系コンビニもあるけれど。

月刊コンビニ、隔月刊、季刊コンビニ、
その前身の「コンビニエンスストアのすべて」。
食品商業で発刊していたときには、
毎年、独立系コンビニを、
故阿部幸男先生が独自のネットワークで、
調査してくれた。

考えてみれば、
あの勃興期が一番面白かった。

それにしてもコンビニ業態。
2013年がピークとすると、
これから国内戦略は、
どこへ向かうのだろうか。

〈結城義晴〉

2023年08月14日(月曜日)

Duolingoの「競争マインド」とその反対の「散歩の精神」

Everybody! Good Monday!
[2023vol㉝]

2023年第33週。
8月第3週。
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台風7号。
名前はラン(Lan)。

大きくて、強くて、
ゆっくりと進む。

被害は大きくなる。
油断はできない。

台風に引きずり回される1週間になりそうだ。

台風直撃の場合、
店を休業するか、営業するか。
今回は半分ずつに分かれたようだ。

その今週のスケジュール。
イベントは少ない。

まだお盆の最中だし。

今日は午前中に、
第一屋製パン㈱の取締役会。

オンラインで参加。

一つひとつ改革が進んでいます。
みんな、頑張ろう。

そのあと、横浜商人舎オフィスに出社。

単行本の残りの原稿を書いたり、
ゲラを読んだり、
図表をつくってもらったり。

まだまだ仕上げの仕事が続きます。

磨きの段階に入った。
お陰様で、もう少しのところまで来ました。

今、考えているのは、
単行本のことばかり。

机の前に座っているときだけではない。
ボーッと立っているときにも、
風呂に入っているときにも、
考えている。

将棋のプロ棋士は、
いつも盤面を頭に描いている。

それと似たような状態になっている。

三上(さんじょう)といわれる。

「馬上・枕上・厠上」
「ばじょう・ちんじょう・しじょう」と読む。

中国北宋の文人政治家、
欧陽脩(おうようしゅう)
その著書
「帰田録(きでんろく)」の序文にある。

「余、平生作る所の文章、
多くは三上に在り」

文章を考えるのに、
最も都合がよい三つの場面が、
馬に揺られて移動しているとき、
枕に頭を乗せてまどろんでいるとき、
トイレで用を足しているとき。

散歩などがいいらしいけれど、
考えてみると私は、
あまり散歩をしない。

サンダル カポカポ
おさんぽさんぽ
サンダル カポカポ
おさんぽさんぽ
今日はおひがらがよろしいようで
ゆうがにゆうがに歩くのです♪
(高山孝之進作詞、花公子作曲)

犬がいれば、
その運動のために散歩もするかもしれない。
しかし犬の散歩には、
明確な目的がある。

本来の散歩には目的がない。

私はいつも何かに急かされている。
あまりよろしくはない。

精神的にリラックスするのは、
風呂に入っている時だろうか。

それでも最近は、
風呂にスマホを持ち込んで、
Duolingoなどやっている。
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言語会話の学習ツール。

28言語に対して、
延べ94言語のコースが開設済みだとか。

ただし日本人向けには、
英語、中国語、韓国語、フランス語の4コースだけ。

利用者がコースを受講すると、
それは同時にウェブサイトなどで、
文書の翻訳に貢献する。
そんな設計が施されている。

Duolingoはデータ駆動型の教育手法で、
一人ひとりの上達に対応する。

世界中で約1億2000万人の登録があるし、
それも増え続けているとか。

このDuolingoは会社組織になっていて、
CEOはルイス・フォン・アン博士。
グアテマラ生まれの起業家。
カーネギーメロン大学准教授でもある。

フォン・アンは、
クラウドソーシングの発案者で、
その先駆的立場にいる。

今、私の周辺で流行っている。
商人舎のメンバーは、
みんなやっている。

鈴木綾子は卒業したらしいけれど。

英語がネイティブの彼女は、
韓国語をやっていた。

私も英語だけでなく、
フランス語、中国語、韓国語をやってみた。

英語以外に一番進むのが、
どういうわけかフランス語だ。

中国語と韓国語は、
最初のところでくじけた。

大学時代はロシア語をとっていた。
それがあるとうれしいのだが、
まだ、ない。

デュオリンゴでは一人ひとりが、
リーグに属す。

世界中の人が、
数多のリーグで競争している。

上達して昇級ラインをクリアすると、
一段ずつ自分のリーグが上がっていく。

私が今、属しているのは、
ダイヤモンドリーグ。
一番最後のリーグ。
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けれどこんな競争をやっていると、
散歩の精神からはどんどん離れていく。

私にとっては本を書くこと自体が、
散歩のようなものだ。

テーマを設定して、
その目的に向かって書くのだけれど、
プロセスは散歩そのもの。

私は毎日、書いている。
それが散歩なのだと思うと、
実際の散歩をしない理由もわかる。

では、みなさん、
今週も精神のおさんぽさんぽ。
台風には用心しよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年08月13日(日曜日)

「なにもしないことは悪いことをしているのだ」と佐橋滋

お盆の入り。

商人舎特任研究員から報告が入った。

東海地方のある総合スーパー。
普段はそれほどの集客力はない店だが、
異様なくらいに顧客が入っている。

お盆の期間と台風7号来襲予報が重なった。

皆さんお店はいかが?

素早く反応し、対処した商品部と店は、
こんな状況のなかで売上げを稼ぐ。

顧客がやって来ても、
商品が品切れしてしまっては、
元も子もない。

夏の日曜日。

私は自室でゆっくりと執筆。

まだまだ仕上げの原稿書きは続く。

朝日新聞「折々のことば」
第2818回。

なにもしないことは
なにもしないのではなくて、
悪いことをしているのだ
(佐橋滋の回想記『異色官僚』から)
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「役人はそう観念すべきだ」

佐橋滋(さはし しげる)は元通商産業事務次官。
1913年生まれ、1993年没。

高度成長期の日本は、
官僚主導型政治システムの時代だった。
その典型的トップ官僚として知られる。

官僚ではあったが、
官僚らしくない官僚だった。

大胆さで有名だった。

城山三郎『官僚たちの夏』
主人公・風越信吾は佐橋がモデルだ。
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「”無難””大過なく”というのは、
すべきことをして批判を浴びたり、
責任を取らされたりするよりも
マイナス点を稼がないようにするという保身術」

「これがトコロテン式人事を生んだ」

そしてこんな傾向は商業や小売業にもある。
前年対比の発想である。

佐橋さん。
「消防士は火の粉を被(かぶ)っても
現場に飛び込んで行く。
役人の職責もこれと同じだ」

商人も同じだ。
とくに台風のときには、
火の粉を被って現場に飛び込む、
消防士のような心構えは必要だ。

危険を冒せということではない。

元官僚の佐橋さん。
「誰も何もしなければ国は潰れる」

何もしないことは、
悪いことをしているのと同じだ。

前年対比で行動することも、
悪いことをしていると考えたほうがいい。

今日のブログは、
これでおしまい。
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篠田桃紅さん。
107歳でご逝去。
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「自由奔放に生きれば、
火に落ちて火傷する。
石橋を叩いてばかりだと、
荒ぶる水の河にさらわれる。
人間はどちらの河にも
落ちやすい」

「はい」

〈結城義晴〉

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