【#793】でき立て「かつ丼」関東風 ~寒い冬の強力メニュー~
でき立て「かつ丼」関東風
~寒い冬の強力メニュー~
冬に強い惣菜売場の主役
それが「かつ丼」です
厚切りロースの豚かつを
半分使って「ミニかつ丼」
肉のボリュームが売り物です!
人気メニューとはいえ
それだけでは売れません
惣菜の「かつ丼」は普通のつくり方では
売れないことを知っていますか?
かつ丼の極意はタレ(煮汁)の量が
売れる・売れない
の分かれ道になってしまうのです
食堂など外食の「かつ丼」はつくって
すぐに食べるのでダシの旨さで
タレ(煮汁)を多くします
惣菜の「かつ丼」はつくってから
陳列などで食べるまでに
時間がかかります
タレ(煮汁)が多いと
ご飯がタレを吸ってしまい
ご飯がぐしゃぐしゃになり
まずくなります
惣菜のかつ丼は
おいしく煮たおかずの「かつ」も
下の白いご飯も
おいしくなるように
つくらなければなりません
「かつ」の味付けは濃い目につくります
煮上がった時にタレ(煮汁)が
少しだけ残るくらいに煮ます
(大さじ1杯くらい残します)
ご飯の上に乗せます
その極意は一緒に煮る
玉ねぎを多くしてダシを吸わせ
ダシ汁を少なくする
これで時間が経ってもご飯がおいしい
惣菜の関東風かつ丼です
この「かつ丼」ならレンジでチンしても
おいしく食べられます
関西風は
ご飯の上に揚げたトンカツを盛り
上からダシ入り半熟煎り卵を
とろりとかけますね
★林廣美のワンポイント★
コンビニなどの「かつ丼」はトレーが2段になっていて、レンジで温めてから上のカツを下のご飯に乗せて食べる仕組みになっています。しかしそのまま食べる惣菜の「かつ丼」は、「おかずかつ丼」と考えてください。
店内調理のつくり立ての「かつ丼」が人気になっています。見た目をきれいにつくってください。そのためにはトンカツの幅をそろえて切って煮る、そんな気配りが必要です。
●林先生の家庭用料理教室コーナー●
丼料理の極意は、昔から「うな丼」のタレはご飯の上に、「かつ丼」の汁はご飯の中ほど半分に、「牛丼」のタレはご飯の底に、タレがかかるようにつくれ!と言われています。上から順番に、タレの濃さが違うのです。
丼のタレは「市販の麺つゆ」を使いましょう。おいしくするコツは、玉ねぎを多くして、甘みの砂糖は少なくして、思い切って本味醂を多めに使ってつくると、おいしい究極の「かつ丼」になります。
<By 林廣美>