【#799】春の緑を食べる「白和え」~春は和え物が良く売れます~
春の緑を食べる「白和え」
~春は和え物が良く売れます~
惣菜の定番として
昔からの味
春は和え物から始まります
「分葱(わけぎ)のぬた」
「ほうれん草の白和え」
「菜の花の辛し和え」
これが惣菜の
「和え物三羽烏」なのです
春先はこの順番で売れます
そして一番よく売れるのが
「ほうれん草の白和え」
全国的によく売れます
具の材料は
白和えの素(豆腐、胡麻)
茹でたほうれん草
茹でた千切り人参
そして薄味で炊いた
蒟蒻です
「ほうれん草の胡麻和え」
の次に売れるのが
「菜の花の辛し和え」です
「分葱のぬた(辛子味噌味)」は
地域によって
売れ方が変わります
地方によっては
「ひじきの白和え」が
売れるところもありますね
ひじきだけを和風に炊いて
白和えの衣と和えます
春らしい和え物おかず
和え物三羽烏を
忘れずに春には売り込みます
★林廣美のワンポイント★
白和えは、「豆腐を潰してつくれば簡単」などと思わないこと。手づくりは禁止です。その理 由は、衛生管理が難しいからです。豆腐は腐りやすく、手間や管理が難しいのです。「白和えの素」として業務用のものを使うことが安心です。冷凍になっているものがあるので、これを使います。解凍して和えるだけですから、売りたい時にすぐつくって売ることができます。
ほうれん草は国産の冷凍を使います。国産はコストが高いものの、衛生管理がしっかりしているので、安心して解凍して使えます。和える野菜はほうれん草、茹でた人参の千切り、薄味で炊いた糸蒟蒻を加えるのが昔ながらのつくり方ですが、手がかかる蒟蒻は無くてもよく売れます。
●林先生の料理教室コーナー●
時間節約のスピード調理がおすすめ。ほうれん草を洗って、茎と葉に分けてラップに包んで電子レンジでチン。茎はレンジ2分、葉は1分、加熱したらラップを広げて水にくぐらせてから水を絞ります。同じく人参は適量を千切りにして、ラップで包んでレンジで2分チン。同じく広げて冷まします。豆腐は絹豆腐を使い、200gくらいボウルに入れて泡立器でよく擂り潰します。調味料は「白練り胡麻」大さじ1、「白摺り胡麻」(粉)大さじ2、砂糖大さじ1/2,白ダシ醤油大さじ1を入れて混ぜます。味を見て、薄ければ塩少々で味を調えて、冷ましておいた野菜と合わせます。蒟蒻は面倒なので外してもよいでしょう。
<By 林廣美>