【#800】ニンニク醤油の手揉み鶏唐揚げ~いつでも「揚げたて」で提供~
ニンニク醤油の手揉み鶏唐揚げ
~いつでも「揚げたて」で提供~
売上げが悪い時には
売場に元気を出すために
定番の「鶏唐揚げ」を売るべし
売場に元気が出たら
自慢の商品を次々と
繰り出して
さらに売場を元気づけて
全体を盛り上げます
地味な鶏唐揚げには
そんな力があるのです
「だったら鶏唐揚げを
どんどん売れば良いのではないか!」
と思うのですが
そうそううまい話は
惣菜にはありません
なぜ売れるのでしょうか?
実は誰も知らないのです
摩訶不思議なおかず商品です
安くておいしい肉が食べたい
そんな魅力でしょうか?
味にこだわってつくっても
思ったほどたくさん売れません
逆に普通につくっても売れる
不思議な売れる商品です
コロッケと同じで
毎日の定番商品です
だからこそ味に気を付けます
今 人気なのはニンニク味
鶏肉に醤油等の味を付ける時に
おろしニンニクを多めに入れて
ポリ袋に入れて
モミモミと揉み込んで
味を付けます
そのまま10~20分ほど
冷蔵庫で寝かせてから
業務用の唐揚粉を付けて
油で揚げます
新鮮な生のニンニクの香りが
癖になるのでしょう
生をおろして使って差別化
不思議と胃袋をつかんで
よく売れますね
★林廣美のワンポイント★
鶏唐揚げは不思議な商品です。色々な唐揚げをつくっても、自慢の唐揚げを売っても、売上げはあまり変わらないのです。「最強の唐揚げ決定版レシピ」というものが無いようです。
売上げを上げたいと思ったら、「いつも揚げたてを売ること」です。
二度揚げシステムでつくりましょう。一度、下揚げで揚げておき、注文があったら仕上げで30~40秒ほど「仕上げ揚げ」をして売る、等の工夫で人気になります。スーパーなら客の入りを見て唐揚げをつくり、その都度マイクで「ただいま、鶏唐揚げが揚がりました!」と店内放送をするのが一番効果的です。いつもの定番「鶏唐揚げ」も併売します。ニンニク嫌いの客のための商品も大事です。
●林先生の料理教室コーナー●
なんといっても、鶏唐揚げはでき立て・手づくりが一番。しかし揚げ物は油の処理が面倒です。そこで「ペチャンコ鶏唐揚げ」にします。鶏肉はモモ肉一枚を、親指と人差し指を丸めたくらいの大きさに切り、いつもの鶏唐揚げの味付けに今回はニンニクのすりおろしを入れて、肉と合わせて、ポリ袋に入れて手でしっかりとモミモミします。
ここまではいつもと同じですが、味付けした鶏肉に片栗粉をしっかりとまぶしたら、まな板の上に置いて手のひらで上から押して平たく、ぺしゃんこにつぶします。フライパンで油を減らして「焼き揚げ」をしたいので、鶏肉を平らにするのです。油をうんと減らして、おいしい揚げ物をするためです。炒め物をする時の3倍くらいの量の油で焼き揚げをします。もし油が足りなくなったら、フライパンの端から少し油を足します。鶏肉の両面をきつね色になるまで焼き揚げたらでき上がりです。この「揚げ焼き法」を覚えてください。便利です。
★味付けの参考レシピ:鶏もも肉1枚をカット ダシ入り醤油大さじ1、本みりん小さじ2、おろしニンニク小さじ2)
<By 林廣美>