【#815】甘さ一番「完熟焼き芋」~熟成する初夏が甘さの旬~
甘さ一番「完熟焼き芋」
~熟成する初夏が甘さの旬~
焼き芋は自然で甘くて
身体にやさしい自然なデザート
焼き芋ブームはまだ続きます
真夏でも売れる注目商品です
冬は穫れたての芋の甘さ
一方、初夏まで貯蔵した芋は格別で
完熟のマイルドな甘さ
それが一年中焼き芋の
売れる理由です
焼き芋の甘さは惣菜スイーツ
完熟麦芽糖の甘さ
その自然な甘さが
夏でも売れ続ける理由です
オーブンを200℃にセットして
じんわりと1時間30分ほど
焦らずゆっくり焼き上げます
柔らかく焼けたら半分にカット
トレーに入れて商品化
焼き芋は甘ければいつでも
売り込めます
夏でも人気は落ちません
夏は冷やして食べるのが流行
新しい食べ方と売り方です
売れる最大のコツは
原料の芋が多少高価でも
甘い原料芋を仕入れて
じっくり焼き上げること
これが一番のコツです
★林廣美のワンポイント★
原料サツマイモを仕入れる時の選別が、「売れる」か「売れない」かの分かれ道。今は「紅はるか」という品種が人気ですが、すべての「紅はるか」芋が甘くておいしいとは限りません。甘い「紅はるか」は意外に少ないのです。
そこでチェック方法です。「紅はるか」サツマイモをそのまま生で試食してください。甘ければ「焼き芋」として使えます。しかし生の状態で甘くなければ、焼いても甘くなりません。本当に甘くておいしいサツマイモは、生でも甘味があるのです。これを上手に焼けばさらに甘くなります。
売れるためには「仕入れ」から気を使います。原料のサツマイモが大切。少々売価が高くても甘ければ必ず売れるので、原料を厳選するのが正解です。麦芽糖の甘みは冷めても冷やしても甘みが落ちないのが特徴です。
●林先生の料理教室コーナー●
家庭で「焼き芋」を上手に焼くには、多少のテクニックが必要です。スーパーで甘い生のサツマイモを買い求めます。これをよく洗って、アルミホイルで包みます。
オーブントースターを最大温度にして、包んだサツマイモを入れて焼きます。15分もすると、電原が切れるので、ふたたび15分、切れたらさらに15分と繰り返して、一時間以上加熱します。手で触って柔らかくなれば焼き上がりです。
「紅はるか」はねっとりとした味。他にはホックリとした栗のような感じの「紅あずま」というサツマイモもありますが、焼き方は同じです。
天ぷらにする時は油を少なめにして、焼くように時間を掛けて弱火でじっくりと揚げ焼きにすると甘さが引き立ちます。電子レンジで加熱してから揚げると、せっかくの甘さが半減してしまいます。気長に加熱をしないと、甘さが出てこないのです。
「この時期に焼き芋?」と季節外れのように思いますが、甘さの旬は今なのです。サツマイモを買う時に芋の端が黒くなっているような物を選べば良いでしょう。芋の蜜が黒くなってこびりついているのが甘い証拠です。
でも甘く無かったらどうする?ハチミツをかけて食べると良いですよ。
<By 林廣美>