【#825】胡麻たっぷり「インゲンの胡麻和え」
胡麻たっぷり「インゲンの胡麻和え」
~売上げの読める商品を売る!~
夏が過ぎると
惣菜の売上げは下がります
なぜか人はお金を節約します
だからといって無理して
売上げを上げようとすると
ロスが増えるのです
そんな時は安くておいしい
昔ながらの定番料理を
売り込みます
外れ率の少ない
売れ筋の和惣菜です
昔はインゲンを色よく茹でて
すり鉢で胡麻を摺り
醤油とみりんなどを合わせて
胡麻和えの和え衣をつくる
そんな手間のかかる人気商品も
今では冷凍インゲンを使い
胡麻が多め(これがコツ)の
評判の業務用胡麻和えの素を
たっぷりとまぶす
手間のかかる
和惣菜を手抜きでつくる
和惣菜の㊙ルネッサンスです
売れる和惣菜を見直すコツ伝授
★林廣美のワンポイント★
ズバリ、業務用の「冷凍インゲン」を使います。冷凍野菜は一度加熱してから冷凍してあるので、解凍して食べられます。解凍したインゲンに、下味を付けるのが売れるヒット商品となる㊙テクニック。冷凍インゲンに4%くらいの砂糖を混ぜ、しばらく冷蔵庫に置いて解凍することでインゲンに砂糖の下味を付けます。このひと手間が売れる㊙テクニックです。インゲンをおいしくしてから、業務用の「胡麻和えの素」と合わせて商品化します。
◆お惣菜コラム◆
胡麻たっぷり「インゲンの胡麻和え」の売れるコツ
この商品は工場ではつくらないことです。なぜなら売場で「インゲン」が青々としていないと売れなくなるからです。「インゲンの胡麻和え」はつくってから時間が経つと、青味が減って売れなくなります。
砂糖で甘みを増やしたインゲンと業務用「胡麻和えの素」を店内で合わせて、販売します。ただし、蛍光灯の光でもインゲンの青味が減って色が悪くなるので、長時間商品を売場に置いておかないことです。大量につくって販売する時は、売場に必要な分だけ陳列して、売れたら補充すると良く売れるものです。光に当てなければ青味は変わらないので、陳列しなかった分は冷蔵庫で保管します。
●林先生の家庭料理教室●
青果売場で生の「インゲン」を買います。洗って食べやすい大きさにカットして、ポリ袋入れて電子レンジでチンをします。インゲン100gあたり約2分茹でて、すぐに広げて冷まします。量によって加熱時間を加減します。和え衣の割合は、麺つゆ2:砂糖1:市販の白摺り胡麻2。味を見て、塩味が足りなければ、麺つゆを少し足して加減します。インゲンは湯で茹でるよりレンジ加熱の方が野菜の味が残っておいしいのです。簡単なのに深い自然な味を味わうことができます。
<By 林廣美>