【#828】鶏手羽先のこんがり焼き
鶏手羽先のこんがり焼き
~売れる焦げ目を付けたい!~
惣菜の不思議…
焼き物商品が少ない!
そして売れない!
なぜだろうか?
焼き魚 肉焼きものは
どうして売れないの?
答えは一つ
日本人は昔から
煮物など煮るのは上手ですが
なぜか焼く料理は
一番苦手な調理法なのです
昔から日本の家庭の調理器具には
オーブンがありませんでした
焼いて食べる肉や魚の
料理が少ないため
西洋に比べて「焼く」調理が下手なのです
焼き料理は職人の技術です
鰻の蒲焼 焼鳥 焼き魚等は
高級専門職のワザ
焼き物料理のきつね色に
こだわるのはなぜ?
それはメイラード反応の
おいしい調理反応があるからです
きつね色がおいしいのです
惣菜でつくれれば本望です
でもスチコンで焼くと
なかなかうまく焼けない
なんとかなりませんか?
次の ワンポイントコーナーで
その秘策を
大公開です!
★林廣美のワンポイント★
スチコンはオーブンが進化した便利な調理機器ですが、オーブンのように炎で焼くのではなく、熱風で材料を焼く仕組みです。だから、きつね色に焼く高温にはなりにくく、上手に焦げ目が付きにくいのです。
スチコンできれいなきつね色を付けるには、焼き上がり間際に一度運転を止めて、材料の魚や肉の表面に「本味醂」を刷毛で塗り、再び過熱を続けてきつね色に仕上げの焦げ目を焼き付けます。味醂の「糖分」がきれいなきつね色に仕上げてくれます。
●林先生の家庭料理教室●
日本ではキッチンにオーブンのある家は少ないですが、小さなオーブントースターはあることが多いです。そこでオーブントースターで上手に焼く方法を覚えましょう。
スーパーで鶏手羽先を多めに買い求めて、いつもの鶏手羽先の煮物を作ります。半分はその日のおかずに、残りの半分は分けておいて、次の日以降(冷凍できます)にオーブントースターできつね色に焼き上げてローストチキンに仕上げます。
煮た鶏手羽先の水分をペーパーで取り除き、始めオーブントースターの高温で焼き、表面が乾いてきたら本味醂を刷毛で塗り、続けて高温できつね色に仕上げます。必ず肉の表面が乾いている時に味醂を塗ることです。オーブントースターを使いたくない場合は、フライパンで煮た鶏手羽先の両面を焼いて焦げ目を付けましょう。
<By 林廣美>