【#832】人気の「バラちらし寿司」
人気の「バラちらし寿司」
~お祭りも多い月の売り込み商品~
江戸っ子の「せっかち」が
生んだ早食い寿司の傑作です
職人いらず
手間いらずで
人気の定番寿司となりました
昔は冷蔵庫も無く
新鮮なネタを保存も兼ねて
ネタに醤油をまぶして
しばらく置いたネタを
使ってつくりました
しかし生ネタが変色する
これを嫌って生ネタを
そのまま使うのが
主流になりました
マグロを多めに使い
生海老とイクラで売れる
仕掛けでつくります
食べれば醤油をまぶした方が
おいしいのですが
見た目のおいしさを優先する
つくる手間も簡単で
誰でもつくれる
生ネタをのせるだけという
今人気の現代版になりました
今でも老舗寿司店では
生ネタに醤油を付けてつくります
味優先ですね
醤油には殺菌力もあり
鮮度を保つ知恵でもありました
昔はネタも大きいままでしたが
今はあられ状に小さくなって
ネタの切れ端も活用します
素人でもつくれてロス対策も活用の
価格も安く人気商品に
秋の祭りや週末の注目商品です
醤油とワサビの小袋を添付します
★林廣美のワンポイント★
衛生管理を優先します。惣菜では握り寿司用の冷凍ネタ(業務用各種あり)を解凍して、カットして使うのが普通で、しかも衛生的です。かつ、作りやすく、ロスも出ません。生ネタの材料に制限はありませんが、赤身のマグロと玉子焼きは必ず使います。ほとんどの材料は冷凍で手に入ります。醤油に漬けるとネタの色が変わり、見た目が悪くなるので、醤油に漬けずに写真のように生ネタをそのまま使います。
●林先生の家庭料理教室●
晩御飯のメニューとしておすすめ。刺身は「マグロ」「アジ」「イカ」等、スーパーの鮮魚売場で刺身盛り合わせを買い求めて使います。「づけ」は「漬け」なので、刺身をカットして醤油に洗うようにくぐらせて、器に取り、30分ほど冷蔵庫で寝かせてつくります。寿司シャリではなく普通のご飯のおかずとして、おいしく食べられます。
「バラちらし寿司風」にするにはご飯をシャリにすることが必要になります。冷ご飯を「シャリ」にするには、「冷ご飯を」レンジで熱く加熱して、ご飯が熱いうちに「甘酢」か、スーパーで売っている「すし酢」をご飯の量の一割(10%)弱の量を振りかけて混ぜ合わせれば簡単につくれます。いざという時の御馳走です。工夫して豪華な「バラちらし」をつくってください。
<By 林廣美>