【#843】新・切り干し大根煮
新・切り干し大根煮
~売れない時こそ和惣菜、見栄えより味~
今、日本の惣菜は
揚物商品が花盛りです
メーカー原料の揚物が
惣菜売場にあふれています
おふくろの味は消えつつあります
でも皆の舌には残っています
こんなときだからこそ
店内製造で安い価格の和惣菜です
そんな人気の店が今
続々と生まれているのです
今年の切り干し大根が
出荷されています
これをおいしく煮て売るのが
毎年の冬の決まりであり、定番です
今年の寒風に晒した
「切り干し大根」は
甘みもあり香りも新鮮で
これこそおふくろの味
[今年こそ見直そう和惣菜]
今 惣菜売場で和惣菜が大ピンチ
ひじき 金平 卯の花 切干し
大根煮 肉ジャガ
菜の花の辛し和え 高野豆腐
プラス当店地域の特別和惣菜
毎日3~5品
季節ことに入れ替えて
今年こそ店独自の差別化
人気店にさせる
惣菜人気の店の復活を
それには全国一律な味の
惣菜メーカーの和惣菜商品の
仕入れを止めて
地元の「ダシ」の味で
和惣菜を自店で製造
地域の味の差別化をします
見た目よりも味の重視です
これで成功している店が
全国にたくさんあるのです
今のメーカーの揚物商品に
地元の煮物をプラスする売場
揚物プラス地元煮物の弁当
地味でもこれが差別化最強です
★林廣美のワンポイント★
「おふくろの味」はすでに伝説になっています。しかし、この味を再現して売り込む店が地域の人気店になっている事例がたくさんあります。これを成功させるためには、全国的な「醤油メーカーの煮物のタレ」だけを使って、煮物を作っているベンダーなどの商品を止めることです。面倒でも地元のダシ、例えば煮干し、鰹節、昆布だし、鶏ガラなどで濃い目のダシを取り、自店地域にある人気地元醤油メーカーの煮物の濃縮タレをこのダシで薄めてつくるなどの方法をおすすめします。必ず味を確かめてから材料を煮込めば、人気の煮物がつくれます。煮干しを多めに使って、でき上がりの商品に1~2匹入れて商品の演出パックするのも効果があります。
●林先生の家庭料理教室●
私の「大根の煮物」の時短料理法を公開します。大根は皮付きのまま煮物用にカットします。分量は2人分で両手の手のひら一杯くらいです。これを熱に強いポリ袋に入れて、電子レンジで500W、7分加熱します。
その間にダシ汁の準備。小鍋に大根より少し多めの水と煮物用の「かつお節パック」1~2個を入れて火にかけます。気に入っているメーカーの煮物の醤油調味料などを入れます。甘みは砂糖を減らして、必ず「本味醂」を加えて味のチェックをします。
このダシにレンジで火を通した大根を入れて5分ほど煮込みます。不思議と早く味が浸み込むので火を止めそのまま常温に冷まします。おでんもこの方法でおいしく作れます。煮物は必ず材料を電子レンジで加熱して柔らかくしてから仕上げ煮し、これが時短と味の決め手です。
<By 林廣美>