【#859】手づくり「カキフライ」
手づくり「カキフライ」
~今だからこそ本物の手づくり惣菜を強化せよ~
今は大きなカキフライが旬
冬に大きく育ったカキは
加工業務用のカキ原料として
冷凍されて出荷されます
その原料を使います
カキフライは惣菜の揚物の中では
トップクラスの人気の商品です
ですが冷凍で流通している
パン粉衣付きの商品は
揚げるだけで調理が楽ですが
本物の味とは言いかねます
さらに大きなカキフライは
原料が割高で高額です
カキの産地が近くて
安く手に入るのなら
売り場の人気を独占です
大きなカキ原料は高価ですが
小さな安いカキでも
手づくりだとひと味もふた味も違います
手に入るのなら大小関係なく
手づくりの「カキフライ」に挑戦
そうは言っても
生原料のカキや冷凍解凍の
カキの身は柔らかく扱いにくい
パン粉を付けるだけでも大仕事
そこで特別な秘策
カキの外は固く中は柔らか
そんなカキを最初につくります
カキの身をしゃぶしゃぶ感覚で
さっと茹でると
カキの外は固く
中は半生になる
このカキを水で冷やせば
扱いやすいカキフライの原料になります
このカキに塩コショウを振り
フライ専用のバッターを付けて
荒目パン粉をしっかり付けます
これが人気のフライの原料
180℃の油でカラリと揚げます
大きなカキフライはご馳走
小さいカキフライも豪華おかず
これが他店より安ければ
注目商品になります
余談ですが
日本のカキフライが
フランスで人気です
手づくりカキフライは絶品の旬味
冷凍衣付きより旨さ10倍
食べてみればあかります
★林廣美のワンポイント★
さっと茹でたカキに付ける、バッター液は濃いめにつくります。粗目のパン粉をしっかりと付けるためです。粗目の生パン粉だとフライも大きく見えます。
手づくりカキフライは、パン粉付き冷凍カキフライより短時間で揚がるので、揚げ過ぎないように気を付けましょう。ただし中身が半熟だと、揚げ足りないといわれることもあるので、テストを行い、揚げ時間の確認をしてください。
●林先生の家庭料理教室●
この季節になると、スーパーの鮮魚売場にカキの剥き身(冷凍解凍)が陳列されます。これを買い求め、塩コショウをして卵液(生卵を溶きほぐしたもの)をよくまぶしてから、パン粉をしっかりと付けます。パン粉を付けたら上から軽く押して平たくします。
フライパンにオリーブ油を大さじ3杯ほど入れて熱してから、パン粉を付けたカキを入れて中火で薄いきつね色に揚げ焼きし、ひっくり返して同じようにきつね色になるまで揚げます。
器に盛り付けて、ソースマヨネーズ(マヨネーズに中濃ソースを混ぜる)とマスタードを添えていただきます。付け合わせはブロッコリーを焼いて添えるのはいかがでしょうか。
<By 林廣美>