“INTERNATIONAL ESTHETICS & SPA EXPO 2009”
ラスベガスに灼熱の夏が訪れると共に、2009年度インターナショナル・エステティクス&スパの展示会が開催されました。しかし“新型インフルエンザ”の影響によるものなのか、会場を訪れるアジアからの出店や参加者は激変し、全体的な出店数は、例年と比較すると心なしか縮小気味でした。
今年の傾向は、昨年まで大変なブームであった“睫毛エクステンション”がすっかり下火になり、その代わりに“リバイタラッシュ”系の睫毛専用トリートメントや、育毛剤を売り出すブースが目に付きました。
そしてスキンケア関連では、フルーツや野菜を原料にし、果物畑をイメージさせるハンガリーのオーガニックコスメのメーカー“EMINENCE ORGANIC SKINCARE” が相変わらずの盛況で、会場内で行われたフェイシャルのデモンストレーションには立ち見も出るほどの人気でした。
現在のヘルス&ウエルネス志向とエコフレンドリーを反映し、全体的にナチュラルやオーガニックを売り物にしている出展者が多く、3月に開催されたナチュラルプロダクトエキスポのスキンケア部門で出店していたメーカーも多く出ていました。
主原料で目に付いたのが、昨年からアメリカで大ヒットを飛ばしているスーパーフルーツ“ACAI BERRY” です。
アンチエイジング対策に有効な、抗酸化が非常に高いこのフルーツを、アサイベリージュースとして飲用しながら、肌に同じ成分の化粧品を使用することで、内外の改善が確実にすばやく行われるという相乗効果を謳っていました。
特に抗炎症作用としての効能もあるので、ノニジュース、ローズマリーやカモミールなどと混合し、鎮静やデトックスマスクの成分に取り入れているメーカーもいくつか目につきました。
私もそのデトックスマスクを1つ買い求め、炎天下で少し赤くなった肌で試してみたら、すばやくメラニンの増加を抑えることができたのか、肌の状態がいつもより早く落ち着いたのには驚きました。
出店の中でユニークだったのが写真にある“SKIN FITNESS PEEL BAR”でした。
カクテルグラスの中には、ノニ、アサイベリー、赤ワイン、パパイヤ、パンプキン、米糠などから作られた酵素ピーリングが入っています。スキン・カクテルバーテンダーと名乗るメーカーのエステシャンたちが、顧客の肌のコンデションに応じて、ピーリングを選び、酵素パックで肌を引き締めてあげるというような、カスタマイズされたスキンケアを行うのです。
私もこのブースでフリーのフェイシャルサービスを受けてみました。通常の乳酸やグリコール酸のピーリングに比べてピリピリとした刺激が少なく、ピーリングの後に、ローションで引き締めた時、肌が発汗作用でポカポカと温まります。
引き続いて行った酵素パックでは、ギューと何かで押されるような感覚で肌が引き締められ、まるでストレッチ体操を行っている感じでした。
“なるほど、これがスキンフィットネスと名づけられた由来なのね!”と、私の隣に並んでフェイシャルサービスを受けていた参加者の一人が言った言葉に、私も思わず“まさしく!”と、感嘆の声を上げてしまいました。
さてさて、今年もまたさまざまなサンプルをいただきき、1日中歩きまわって、パンパンに腫れた足の痛みも忘れ、満足の笑顔で帰宅したのです。
皆さん、来年は一緒に私と歩き回りませんか?
ぜひ、自称展示会オタクの私が、裏の裏までご案内しますよ。
五十嵐 ゆうこ