Seattle, the City of Emerald エメラルドの町、シアトル 【後編】
シアトル郊外にはショアラインという町があります。
ここは2度もベスト・ネイバーフッドに選ばれ、
優良な学校区とたくさんの公園のある、
比較的、所得の高い人々が住む地域です。
この地域で出店しているTOP Food & Drug と
Central Marketは既存店舗の中でも選り抜きの店舗です。
以前、TOP Food & Drugの別の店舗を訪れた時は、
Krogerが展開している、よくある普通のFood & Drugタイプの店
というイメージしか持ちませんでした。
しかしここは、さすがにロケーションを意識した店づくりを行なっているのだな、
と感じさせる、洗練されている店舗でした。
特筆すべきは、エスニック、アメリカン・トラディショナル、イタリアンの
3つに分かれた惣菜とドリンク・コーナーの種類の豊富さでした。
クレンリネスも徹底されていて、お手洗いもきれいでした。
(TOPでのお買い物が、すべての側面において、快適であってほしいのです。
もし、このお手洗いに不都合な点がありましたら、
カスタマー・サービス・マネジャーにお申し付けください。)
店のロケーションや洗練された店づくりの割には
低価格で商品を提供していて、良い意味で顧客を裏切っています。
これがアメリカの口コミサイトyelp.comで高い評価を得ている
理由の1つになっているのでしょう。
(Yelpのスマートフォン用のアプリは
優良な店を探すためのツールとして人気です)
次にCentral Marketを紹介します。
店名も、建物の感じも、テキサス州ダラスにある人気店を彷彿とさせます。
(が、まったく別の企業です)
この店では豊富な青果と、いけすのある魚売場に圧倒されます。
見てください、赤マンボウがセンターにドーンと置かれています。
アメリカの魚売場のみならず、日本でもこの魚が店頭に並んでいるのを
今まで見たことがありません。
来る客、来る客が皆、売場の女性スタッフに、
「これは何の魚?どうやって食べるの?美味しいの?」と訪ねていました。
客が買う・買わないに関らず、売場に思わず興味をもたせる、
いわゆる“客寄せパンダ”戦略なのでしょうか?
もし買う人がいなくても、珍しいものも仕入れることで、
バラエティーの豊富さをアピール出来るのでしょう。
ホームページの企業理念のページで
ユニーク性をうたっているだけのことはあります。
オーナーが日系人ということもあり、アジア食品も充実しています。
次は、シアトルの地元のテレビ番組で“ベスト・グルメ・グロサリーストア”
に選ばれたことでも知られる、METROPOLITAN Market。
この店はもともと、1945年創業のローカル食料品店、Thriftwayでした。
しかし、“裕福な顧客の多い地域に、品質と素材にこだわりぬいた、
かつてない食料品店と作りたい”という地元オーナーの願いから、
この店は誕生しました。
それだけに惣菜やベーカリーは明日から日本で出店しても、
行列が出来そうなほどグレードが高かったです。
青果売場の美しさや高級食材の品揃えからも
アップスケール感を押し出しているのが分かります。
最後は、イチロー選手の奥さまがシアトル生活の強い味方だと語る、
UWAJIMAYAの写真です。
レジ前にこれでもかと飾られた藤の花や、
ドラゴンのディスプレイなどでアジアン・エンタテーメントを演出し、
見るものを圧倒しています。
豊富な生鮮食品とバリュー価格は、
米国で展開している日本食マーケットの中でもトップクラスだと思います。
宝石をちりばめたように、
豊富で色鮮やかな食材が並ぶお店がたくさんあるシアトルの町は、
“Seattle attract me not only the city has Emerald’s beauty,
but variety of gourmet foods”
(シアトルはエメラルドのような美しさだけでなく、
グルメフードでも私を魅了する)
と人々が口にするだけはありました!
<By 五十嵐ゆう子>