Dreams become Reality 夢が現実になる
2010年1月から10月まで、
私の体験記“Thank You命をありがとう”を
掲載しました。
最後のあとがきで、
また動きがあれば皆様にお伝えしますと約束しました。
その後の進展について報告したいと思います。
私が“Thank You命をありがとう”を書いた理由は、
私の闘病体験や仕事から得た情報が、
同じように病を抱える患者本人やその家族、
健康を手に入れたい人々のために役立てれば、という願いからでした。
また、日本でも健康に関する情報や知識が得られて、
心や体を癒すような環境が実現できればよいという思いがありました。
あれから2年と少し経った今年の初め、
自分の書いたことが、そのまま形になったような出来事が起こりました。
私の体験記の後半に登場する南埜幸信氏から、水上篤氏をご紹介頂きました。
水上氏は、“農業生産法人ホトト”の代表。
山梨県甲府でできる限り農薬を排除した農産物の生産と
農業スクールを開講しています。
ちなみに南埜幸信氏は、日本の農地の10%以上を有機栽培に変え、
米国のWhole Foodsのような食品小売業の仕組みを
日本でも実現させたいと日々奮闘している方です。
また、水上氏は2012年秋に同じ甲府でオープンした
“心と身体の癒しを提供する保健農園ホテル・フフ”
の運営アドバイザーとして深く関られています。
私の体験談や考え、そして闘病中に一カ月間入所した
Optimum Health Instituteという保養施設の情報が
今後“フフ”が目指す方向について役立つのではないかということで、
今回の引き合わせとなりました。
そのきっかけとなったのは、今年5月。
日本に出張していた私は、その最終日、
南埜氏と春日未歩子さん、岸村康代さんと会食する機会を得ました。
春日さんは “フフ”のゼネラルマネージャーで、
精神保養福祉士/アート療法士心理療法士です。
岸村さんはフードプランナー・管理栄養士/野菜ソムリエとして
メディアでも大活躍され、フフでも体質改善の為のイベントを担当されています。
三人と話をしているうちに、保健農園ホテル・フフは、
私が長年夢見てきたことがそのまま形になって、
実現している場所だと感じました。
「これはぜひ体験しなければ!」と思い、
この夏の休暇中に早速、宿泊しました。
保健農園ホテル・フフは、
”医療スタッフの監修の下で、
地元の自然農法の農家と共に運営する宿泊施設”がコンセプト。
私が米国で体験したOptimum Health Instituteで行なっているような
心身の免疫をあげるためのプログラムと、
セラピー食と呼ばれる食事付きの宿泊施設です。
セラピー食とは、身体のコンディションを整えるために
採れたて野菜をたっぷり使い、炭水化物を抑えた食事です。
ホテルは甲府の塩山駅から15~20分ほど山を上がった場所にあります。
今年、世界遺産として登録された富士山が目の前に見え、
施設の大きさは敷地も含めると東京ドームの3倍もあります。
館内はまるでヨーロッパにいるような雰囲気の設計で、
寝室は木のぬくもりと開放感が感じられる内装。
私が泊まった部屋には大自然が満喫できるバルコニーがついていました。
施設館内のさまざまな場所に木で造られたベンチと椅子があり、
座って本を読んだり、誰かと語り合ったり、
一人で山の景色を見ながら、リラックスできるようになっています。
森の保健風呂と名の付けられたお風呂は、
露天風呂(ジャグジー)と内風呂があり、
リゾート気分が味わえます。
私が特に気に入ったのは暖炉カフェと呼ばれる
暖炉がしつらえられた読書スペース(ライブラリーのような部屋)でした。
ここでは自然、環境、そして心のためによい本が並べられています。
部屋に持ち帰ることも可能ですが、
このスペースでも夜中の12時までゆっくりと読むことができます。
室内にはヒーリング音楽が流れています。
私はここで、
映画「ガイアシンフォニー」で一躍有名になった佐藤初女さんと、
屋久島に在住の写真家である山下大明氏の
「月の森、屋久島の光について」の2冊を読みました。
佐藤初女さんは、心をこめて握ったオニギリで、
精神や身体が傷ついた人々を救ったとされる人です。
施設の敷地内には農業体験もできる
つみたて農園、薬草ガーデンがあります。
また運動やピクニックができるアクティブゾーン、
森の中を散歩できる森林セラピーロード、
春には桜が咲くサクラの広場、
鶏やうさぎの動物小屋などがあります。
朝はこの鶏の「コケコッコー」という声で目覚め、とても新鮮でした。
食事は見た目もよく、食材も新鮮で美味しく、
朝晩ともに完食しました。
ここの食事に使用される野菜は、ほとんどがホトトで採れる野菜です。
そしてこの縁があって、うちの息子は、
大学入学までの約5週間を、ホトトでインターンシップすることになりました。
この夏にハイスクールを卒業し9月末に大学が始まる本人は、
来年の約束までするほど、楽しんでいるようです。
Food Science and Technology(食品科学技術)を専攻する彼にとっても
この夏の経験はきっと役に立つことでしょう。
さて、息子を日本に置いて、ひとり帰国した私は
弊社代表の浅野秀二、スタッフと共に
テキサス州のHEBの本拠地San Antonio、
Whole Foods本社があるAustin、
そしてWal-Martやその他の小売業がしのぎを削っている
ダラスへと研修視察の下見にいきました。
その時に訪れたWhole Foods本社の店には、
同社が2006年度から実践している
ローカルの生産者のための低金利ローンプログラムについての
手書きサインがありました。
日本でもこういう仕組みができることを願いました。
これも”Thank You命をありがとう“で綴った私の夢のひとつです。
<By 五十嵐ゆう子>
2 件のコメント
五十嵐さん、こんにちは。
Thank You命をありがとう。拝見しました。農業法人の紹介や、身体のコンディションを整える、環境、食べ物、音楽にうっとりしました。そしてご子息のインターンシップ、五十嵐さんの思いを受け継ぐ最高の親孝行ですね。大学はアメリカですが、学んだ経験を基に心の架け橋となりますように。
S.I.様
いつも心のこもったコメント感謝致します。
最善(オプチマム)なヘルス&ウエルネスが
日本でも広がっていく事は私の夢です
息子も甲府の有機農家や白州の牧場で自然にふれ
植物を育てる事を通して、何か気付きがあったようだと
聞かされました
まずはWHOLE FOODSが推し進めているような
企業が農家を支える仕組みが、日本でもどんどん広がると本当に良いと思います