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交通網が充実しているニューヨークなど一部の都市を除き、全体の90%以上が車社会であるアメリカでは、やはり運動不足が問題となります。
しかし現在、米国では再びフィットネス・ブームが静かに起こりつつあるといわれています。それにはいくつかの事情が考えられます。
①長引く経済低迷の影響でレジャーに使うお金をセーブし、フィットネスセンターで時間を費やす人が増えた。
②法案が通ったものの未だに進まない医療健康保険プログラムの遅れと、4人に1人が健康保険を
持っていないという現状により、“病気にならない、強い身体の維持”が重要だと感じる人が増えた。
③大手フィットネスクラブ、24Hour Fitnessがクラブメンバーのポリシー(長期契約)を辞め、
$23~$25の格安月払い制度を始めたことにより、消費者の支払いに関する不安が解消され、
気軽にフィットネスクラブへ通えるようになった。
(全米17州に400ヶ所以上ある、フィットネスクラブ。クラブ会員数350万人強。365日24時間利用可能。
エクササイズクラスは早朝から夜9時までずっと行われている)
④館内にある託児施設が充実された。(幼い子供を持つ母親層のストレス解消の場となっている)
⑤シニア向けのエクササイズクラスが充実された。
さらに、最大の健康食料品店であるWHOLE FOODSは、本年度から創業当初の理念であった、“健康的な生活を提供できる店となる”というプロパガンダを再び顧客に提案し始めています。サプリメントショップも店舗の展開を始めています。
ところが、「ファストフード天国」と言っても過言では無い程、アメリカ人にとって、早く手軽に食べられる加工食品は欠かせません。ファストフードを食べ続けてきた代償として、ヘルシーとは程遠い食生活をする人が増え続けました。だからと言って、今更ファストフードを食べ続けてきた習慣を変えるのは簡単ではありません。
そこで登場したのが、カロリーを押さえ、しかも理想的な体をつくる栄養素を含んだ「ヘルシー・ファストフード」なのです。そのいくつかを紹介したいと思います。
① Nothing Over 500 Calories
名前の通り、メニューは全て500カロリー以下に押さえられています。ハンバーガーなどはバンズの代わりにレタスを使用するなどして、カロリーの高い炭水化物を外したメニューもあります。
② Energy Kitchen
「ローカロリー、ローファット、かつエネルギーを生み出す蛋白質や野菜・果物はしっかりと美味しくとりましょう」がコンセプト。ここのメニューも全て500カロリー未満です。
③ Swich Wholesome Sandwich
2人のオーナーがファストフードランチを食べようと街を歩いたが、どこにも安心で、健康的で、おいしく食べられるファストフードを見つけられなかったことが理由でオープンしたチェーンだそうです。そのことが漫画形式になっています。是非以下のサイトをご覧下さい。
http://www.swichwholesome.com/story.html
(Nextをクリックし続けると漫画が続いて出てきます。)
使用しているナチュラル素材がほとんどローカルで生産されたものあり、生産者の顔写真が見れることも見逃せません。
④ Muscle Maker Grill
店の前には大きく“Good Food with Your Health in Mind”と書かれたサインには「提供している全てのメニューが顧客の健康を考えて作った美味しいメニューである」とうたっています。
雑誌から抜け出たようなスタイル抜群の男女が街を闊歩し、ファストフードが美味しくて、身体にも良くて、低カロリーで、健康になるという夢のような話が、夢で無くなるのもそれほど遠い未来ではないのでしょうか?
五十嵐ゆう子
JAC ENTERPRISES, INC.
ヘルス&ウエルネス、食品流通ビジネス専門通訳コーディネーター