“SPRING EXPOS IN 2009”
今年の春も昨年に引き続き、カリフォルニア州アナハイムで開催された「ナチュラルプロダクトエキスポ」と、
ネバダ州ラスベガスのコンベンションセンターにて開催された「DAY SPA EXPO」へと行ってきました。
展示会開催前の業界メディアは、昨今の経済低迷の影響で、厳しい状況に置かれている美容・健康業界が、
より価格にフォーカスした新商品を登場させるであろうと予測していたようです。
しかし、いざ、ふたをあけてみれば、人口添加物を極力取り除き、自然な原材料を使用したナチュラル・オーガニック商品の拡大でした。
そして特に注目したのは、原料の栽培農家や生産工場で、風力発電や太陽エネルギーを利用して商品を生産する“Green Production”。
そして“Green Packaging”と呼ばれる再生紙や、Biodegradable(生物分解性プラスチック)の容器や箱を使用し、Sustainability(環境維持)を心がける倫理的思想のもとで生産したクリーンな商品イメージを前面にアピールするメーカーが増えてきたことです。
業界エキスポの常連であり、一番人気のハンガリー製オーガニックスキンケア“EMINECE” の展示ブースには、例年の自然派を意識したカラフルな果物や野菜の写真ディスプレイに代わり、透き通った青空と緑の草原でまわる風車の写真が大々的に飾られていました。
“美容業界のリーダーである当社は、この地球の緑を守る努力も行っております。”と謳っています。
彼らの商品は、比較的高価なハイエンド対象でありながら、今年も相変わらず、多くの人々で賑わいを見せていました。やはり、その商品に対する顧客の信頼度が高いのだと感じました。
ほかに目立っていたのは、現在、全米で爆発的にヒットしているブラジル原産のスーパーフルーツ“アサイーベリー”を主原料にした商品です。
抗酸化力が他のフルーツや植物の3倍以上、必須脂肪酸であるオレイン酸やビタミE、アミノ酸も豊富なアサイーベリーは、飲料はもちろんのこと、錠剤や粉末カプセルのサプリメント、そしてアンチエイジングスキンケアの有効成分としても注目され始めています。
アメリカで人気のテレビトーク番組“Oprah Winfrey Show”のホストであり、美容と健康に焦点をあてた雑誌“O”を発行し、 彼女の一言が業界に大きく影響するとまで言われる「オプラ・ウインフリー」が、つい最近その効能について大きく取り上げ、それが“アサイーベリーブーム“の大きな起爆剤となりました。
今やアサイーはCoQ10ブームをはるかに上まわり、一般消費者達に広まっています。
今後は日本の美容・健康業界でもアサイーブームが起きるのでしょうか?
さて、私は毎回のように、多くのサンプルとパンフレットでパンパンに膨らんだ手提げ袋をさげて、
いそいそと帰宅し、それから毎日一人品評会とお試し会を楽しんでおります。
「あー、本当に展示会は楽しいですねえ。」
< 五十嵐ゆうこ>